※この作品はR-18です。

この素晴らしい嫁たちに祝福を!   作:雄也

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第2話

1.

今日は“アレ”を買いに行く日。

読者諸君なら分かるだろう。

一つ屋根の下で寝ているんだ、何が必要になるか。

 

「アクア、ちょっと寄り道して帰るぞ」

「え、何?カズマってばまだ食べ足りないの?」

「ちげぇよ」

「チゲよ?」

「お前の方が腹減ってるじゃないのか?」

「だってカズマが制限するからじゃない」

「いやいや、夕食で1人2000円以上使う日本人なんてそんないないぞ」

 

そう、この駄女神、日当貰ったらその日のうちに全て使おうとするのだ。

だから、2人分の日当を俺が管理する事にした。

管理されるのを渋るかと思ったが、そんな事もなく出してきた。

大体、日当を貯蓄しないでどうやって装備を整えろというのだろうか。やはりこの女神…駄女神だ。

しかし、今日はバイト最終日でボーナスも入ったので流石に大目に見てあげたが、酒も俺の4倍は飲んでいる。

それでも、女神はアルコールの分解が早いのか普通に歩いている。

 

…………本当はさっき吐いただけなのだが、ここではそんな事は言ってはいけない。だって、女神だもの。

 

1日あたり、風呂食事を2人で4,500エリス程度を心がけ、そのおかげもあり装備代を支出できそうになって計算通りなのだが、今日はボーナスも出たので前から買いたかった“アレ”を買いに行く。

 

「それでカズマどこに行くの?装備なんてこの時間じゃ売ってないわよ」

「装備は明日にするよ。じゃなくて、夜に役立つ“アレ”だよ」

「…………変なものじゃないでしょうね?」

「お前は俺をどんな風に見てるんだ」

「変態ヒキニート」

「ふんっ」

「ぎゃあぁあぁぁぁぁ‼︎髪がっ、髪が千切れるうぅぅぅ!」

「(´・∀・`)ザマァ」

 

通行人の痛い視線を浴びながら着いたのは雑貨屋。いろんな種類のものを売っていて、中々店内も広い。

営業時間も長いから、この世界のコンビニエンスストアと言った感じだろう。

因みに、アクア曰くこの世界に24時間営業の店はないらしい。

最初に24時間営業をやったら儲かるだろうが、この世界でコンビニを始めるために来たわけではないので却下。そんなラノベがあった気がする。

いらっしゃいませー、と声が響く中、迷わずレジに進む。

アクアは店内に入ると「わ、私は向こう行ってくるわ!」と逃げるかのように言い小物・装飾品コーナーへと流れていった。

俺は前々から“アレ”を買いたいと思い、前に店員に話を聞いておいたのだった。

 

「あのさ、佐藤和真だけど、この前注文した商品ってある?」

「佐藤和真様ですね?えーっと………ありますよ?今日お使いになられますか?」

「はい」

「かしこまりました。お値段8,500エリスです」

 

ここ最近の節約生活のおかげで金には余裕がある。節約というか、常識的な範囲でしか使ってないだけなのだが。

 

「お〜〜い、アクア。帰るぞ」

「え、あ、ちょっ、ちょっと待って〜〜〜〜!」

 

慌てて小物コーナーから出てきたアクアを引き連れて宿屋ならぬ馬小屋へと戻る。

 

 

 

2.

馬小屋のいつもの部屋へと戻り、寝る為に着替える。

因みにアクアが部屋で着替えている間は俺は離れのトイレで着替えている。

しかし、何故かいつも俺が戻ってくるまで1人では寝ていなくて、待っててくれている。

……そうだよな?待っててくれているんだよな?1人で寝るのが怖いから致し方なく待ってるとか、そういうのじゃないよね?そういう事にしておこう。真実なんて知っても哀しいだけだ。

そして今日も例に漏れず待っててくれていた。

 

「さぁカズマ、寝ましょう。明日からクエストやるんでしょ?」

「あぁ、そうだな。寝るとするか……あ、まった待った。今日からは“アレ”使おう」

 

そう言った瞬間、何故か身構えるアクア。

(何でこいつは身構えるんだ……?)

 

「やっと買えたからな。2人で使わないと」

「あんた、やっぱり⁉︎」

 

そう言って取り出したのは“アレ”。

先ほど買った厚めの毛布。

夜に毛布がない状態で寝るとかもう寒くて寒くてしょうがなかった。

まぁ藁を引いてたから少しはマシだけど。

俺は特に好きな色はないので、アクアの好きな淡い水色。

大きさは2人で寝る分には十分な縦横1.7×2m。

それをアクアが敷いた藁の上に広げる。

選んだ色にそこまで深い意味はなかったのだが、アクアはー

 

「わぁ!すごいキレイな水色!これならもう寒くないわね!ありがとうカズマ!ありがとう!」

「わ、ちょ、ちょっと抱きつくな!まだあるんだから出せないだろ!」

「え、そうなの?次は何⁉︎」

 

期待に満ちた目を向けられながら、先程までよりもう少し明るく濃いめの水色の掛け布団を取り出す。

毛布ほどは厚くはないが、それでも真冬以外なら掛ける量ー面積を調整すればちょうどいいぐらいだろう。

 

「ふぅ、これでよし。アクア、そろそろ寝よぅぶはぁっ!」

突進とも思えるほどの速度で抱きついて、そのまま床になだれ込む。

「カズマ、あんた最高ね!最初はニートのくせに生意気とか“アレ”ってなんだろ穢らわしいとかこんな人類の最果てにお金を渡すなんてってだったらドブに捨てた方がマシとか思っていたけどありがとね!」

「おい、褒めてんのか貶してんのかどっちかにしろよ」

「褒めてるわよ〜〜!ふっふ〜〜ん〜〜♪」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ⁉︎」

 

やたら上機嫌なのか頬を胸にすりすりしてくる。

こんなアクアを見るのは初めてで、どう反応していいのか困る。

まるで、懐き始めた犬。

忘れてたわけではないが、アクアも一応女神だから体に身についてる柔らかくも弾力のある双丘が当たるわけでして……。

視線を向けそれが確かであることを実感するといきなりドキドキしてきて、この状況がやたら恥ずかしくなってきた。

 

「おい、アクア?そろそろ離れていただかないと……」

「えぇ〜〜?別にもうちょっとだけいいじゃない。折角カズマが買ってきてくれたんだし!」

「いや、それだったら早く布団に入ったほうが……」

「いいの、別に!」

「言ってることが支離滅裂だぞ」

「別に重くないでしょ?…………あれ?なんかお腹のあたりに当たってる…………?」

「ーーっ⁉︎ほ、ほら早く離れろよアクア!」

「……………………あぁ〜、そういう事ね。カズマも男の子だもんね」

「ぐっ……!こいつに言われると腹立つ…………!分かったなら早くどいてー」

「でもぉ、本当はカズマもこのままがいいんじゃないの?」

「はぁあぁぁぁあ⁉︎いや待て、そんな事は」

「無いとは言えないわよね?だって男の子だったら憧れるシチュエーションだもの」

 

アクアがニヤニヤしながらそんな事を言ってきた。

いや、確かに女の子に覆いかぶさられているのは初めてだし……。それにアクアの体温とか匂いとか女の子特有の柔らかさとかもあって……。

よし、決めた。

 

「よし、じゃあ今日はこのまま寝るか」

「そうね。心が広い私はそのぐらいのこと許しーーーーーーー………………………え?嘘よね?まさか本当にこのままなの?ねぇ、ちょっと」

「アクアが言ったんだぞ『男の子なら憧れるシチュエーションだ』って」

「い、いや……流石にこれはマズイというか、ほら、こういう抱き合うのってやっぱり恋人同士とかじゃないと、ね?私、みんなの女神だからね?そこら辺分かってるわよね?」

「なら大丈夫だ。アクアが俺の上に乗っかって背中に手を回しているだけで、俺は手を回してないからアクアが一方的に抱きついているだけだから。抱き合ってはない」

「い、いやいやいやそんな事を言ってるんじゃなくて!っていうか後半の問いには何で答えてくれないのよ!」

「おやすみ」

「カズマァーーー‼︎」

 

こうして俺は、女神の双丘の感触を楽しみながら、そして顎の下にあるアクアの微かな匂いを見に受けながら、今までにない安らかな気持ちへとフェーズダウン。

何でこう女の子って良い匂いがするんだろ……。超良い匂い……。

 

「ちょっ、カズマ、鼻息荒いわよ‼︎匂い嗅がないでよ!」

「アクアってさ、良い匂いだよな」

「変態!この匂いフェチ!あぁ、もうどうしてあんな煽りしたんだろう……うぅ、恥ずかしい………」

 

あ、やべぇ。俺の息子が限界まで勃ってきた。全然安らかじゃねぇじゃん。理性がメルトダウンしました。

それにしてもアクアの体軽いし柔らかいわー、とか思いながら微睡みに落ちる。

アクアが「腕が、腕がカズマから取れない!」とか言って気がするけど、もう遅い。

ひとしきり悪戦苦闘した後、やがて諦めたのか、俺の胸の上に頭をこてん、と置き抗議するように上目遣いで見てくる。

……あれ?

なんかアクア可愛いぞ?もう抱きしめてもいいよな?うん、問題ないだろ。少なくとも今は「俺の」アクアだからな。

 

「よっ」

「な、何よ!どうして腕回してくるの⁉︎」

 

あまりにも可愛いと思ってしまって、左手は背中、右手は頭を包み込むように優しく抱きしめる。

 

「いや、アクアかわいいなーと思ったら何か抱きしめたくなっただけだけど」

そう言った瞬間、アクアの耳まで真っ赤に染まった。

「なっ……‼︎あんたよくそんなこと言えるわね!」

「はいはい。もう照れてないでもう寝るぞ」

「照れてなんか……え?このまま?」

「何か問題でも?」

「問題しかないわよ!い、言いづらいけど、その、お腹に………当たって……」

「男の生理現象だからな、致し方ない」

「それもそうね……ってなるかぁ!」

「お腹に押されて、なんか、その……超気持ちいい!」

「あんた北○康介選手に謝りなさいよ!」

「アクアが魅力的な女の子じゃなかったらこんな事にはならなかったんだけどなぁ……遺憾です」

「…………素直に可愛いって言ってくれればいいのに」

「可愛いな」

「も、もうバカっ!」

…………こうやって見ると、アクアって可愛いんだけどなぁ…。普段が間抜けでバカで残念でダメでバカでバカなバカというだけで。

 

 

 

 

続く。

 




まだまだR-18展開には程遠いですね。
というか、何かやたら長くなったな……。
まだアクアはカズマに惚れてませんね、何ていうか、少し頼り甲斐があるので気を許した程度でしょうか。
まぁそれもそのはず。
何せ、まだ冒険にも出てないですから。
アクアがカズマに惚れるタイミングは特にないですからね
笑
ちなみに、R-18の時はその各話に♡をつけるので、それでご判断を。

次回の投稿は2月29日です。
おたのしみに!
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