ハレンチ砦を旅立った合田とヤマトは、異様な女の集団を発見し身を隠して居た。
「どうやら、あいつらはハレンチ砦に向かっているようだなぁ・・・とすれば、七大将軍の手の者か!?」
「でしょうね・・・どうしますか、合田さん?」
「フッ、知れた事・・・このまま素通りにはさせられんだろうが!行くぞ、ヤマト!!」
合田とヤマトが、ハレンチ砦の護衛に来たジルの配下だとは知らず、攻撃しようと飛び出した。一方のジル軍団も、合田の姿を見て魔だと思い込み攻撃に移ろうとする。ジル軍団も戦闘体勢に入る。だがタランチュラが、人間であるヤマトが一緒に居る事に疑問を持ち合田達に問い掛けた。
「待て!お前は魔のようだが、そっちのお前!何故人間が魔と一緒に居る?もしや、お前達、ハレンチ砦の関係者か?」
「だったら何だと言うんだ?ここから先には進ませないぞ!俺と合田さんでお前達を・・」
タランチュラは、慌てて手を振り、強張るヤマトの言葉を遮り、
「待て!お前達、ハニーを知っているな?如月ハニーだ!我らは、元七大将軍が一人ジル様の配下の者だが、記憶を取り戻されたジル様は、ハニーと共に龍神魔王とヘルを倒しに向かわれた!!我らはハニーに、手薄になったハレンチ砦の護衛を頼まれたのだ!!」
俄かには信じられない話ではあるが、ヤマトは、ジル軍団から人の心がまだ失われていない事を感じて居た。
(この人達も、合田さん同様、魔になっても人の心を失っては居ないようだな・・・)
「合田さん!俺は、あなた同様この人達を信じられる!改めて俺からも頼みます!俺は火野ヤマトです!!ハニーさん同様、俺と合田さんからも頼まれたと伝えて下さい!!今は、柴さん夫妻とイキドマリさんが留守を預かって居る筈です・・・ハレンチ砦をお願いします!!」
ヤマトがジル軍団に頭を下げた。ジャンボはヤマトを見ると舌をペロリと舐め、
「ウフフ、お前可愛いな・・・ありがとう、信じてくれて!ハレンチ砦の事は、あたい達に任しときな!!」
多少の誤解はあったものの、ジル軍団がハレンチ砦に、ヤマトと合田は、龍の洞窟目掛け再び旅立った。
その龍の洞窟では、幻覚の魔獣将軍ゾルバが、黄金将軍ドラドに進言して居た。ゾルバは、魔鳥の報告により瓜生麗、霞竜子、ガイデルがこの地に迫ってきているのを知り、ムズムズしていた。
「頼む、ドラド!俺を、俺をあの忌々しい奴らと戦わせてくれ!!この手で八つ裂きにしてやらなければ気が済まん!!!」
ドラドは、意気込むゾルバの話を、腕組みしながら聞き入って居ると、徐に目が輝き、
「良いだろう!だが用心しろ、ダイザーの例もあるからな・・・行け!!」
「オオ!!」
ゾルバは、待ってましたとばかり、威勢良く飛び出して行った。ドラドは、腕組みすると思案を始め、
(朱紗真悟を捕らえたと言うのに、この地に向かっている者が多すぎる気がするが・・・)
ドラドは、幾分不思議に思いながらも、背後の者達を振り返ると、
「さて、ゾルバの催眠を受けた奴らの様子を試すとするか!お前達、後で良い思いをさせてやろう!!フフフ」
ドラドは、背後の4人のシルエットを振り返り、不気味に笑った。