※この作品はR-18です。

真説・凄ノ王   作:鳳凰009

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第102話:瓜生VSゾルバ

 一方、ゾルバから狙われている瓜生達は、来るなら来いとばかり、堂々と道を進んで居た。

 

「瓜生、私達を追っていた魔鳥が、姿を消してだいぶ経つけど、そろそろ、ゾルバとやらが現われそうね!」

 

 霞竜子は、辺りの気配を探りながら瓜生に話し掛けると、瓜生はコクリと頷き、

 

「そうだな、そろそろいつ攻撃を仕掛けて来てもおかしくは無いな・・・竜子!ガイデル!山陰に入ってから、全く朱紗の気配を感じなくなった!まさかとは思うのだが・・・お前達は一足先に、情報を仕入れに向かってくれないか?ゾルバは、おそらく俺を真っ先に殺しに来る筈だ!!奴は俺が引き付ける!!!」

 

 瓜生の表情を見て、真悟に何かあった事が竜子達にも分かった。二人は頷き、瓜生とは別の道を早足に去って行った。

 

(さて、情報を仕入れねばな・・・ゾルバとやら、早く俺に仕掛けて来い!!)

 

 瓜生の読み通り、ゾルバが巨大な魔鳥に掴まりながら空から襲来した。瓜生は思わず口元に笑みを浮かべ、

 

(フッ、お出でなすったか!)

 

 瓜生が上空を見上げ身構える中、魔鳥は瓜生を見つけ急降下してくる。

 

「見つけたぞ!!他の二人が見当たらんようだが・・・まあいい、先ずは・・・貴様だ~!!」

 

 魔鳥から飛び降りたゾルバが、長い首を動かしながら不気味に吼えた。瓜生はそんなゾルバを鼻で笑い、

 

「フン、五月蝿い奴だ・・・一つ聞く!朱紗真悟はどうした?」

 

 瓜生がゾルバに問い掛けると、

 

「朱紗真悟だと!?フハハハ!我らが龍神魔王様に敗れ、龍の洞窟で無様に捕らわれて居るわ!!だが、安心しろ・・・貴様は朱紗真悟に会う事無く、此処で死ぬのだからな~」

 

 ゾルバの口から、火炎が放射されるも、瓜生は瞬間移動でゾルバの背後に回り、念動力を叩き込むが、さほどのダメージは与えられなかった。

 

(並みの魔物ならば、今の一撃で消し去る筈だが・・・流石は七大将軍を名乗ると言う訳か)

 

 ゾルバは、小癪なとばかり瓜生に念動力を叩きつけるが、咄嗟に念動力を放った瓜生の能力が勝った。

 

「おのれ、小癪な・・・だが、貴様は俺には勝てん!俺が何故幻覚の将軍と呼ばれるか・・・教えてやろう!!」

 

 ゾルバの両目が妖しく光、瓜生を捉えた。

 

(むう・・・こ、これは、鳥神魔王の時と・・・)

 

 瓜生麗はゾルバの幻覚に陥った・・・

 

 だが・・・

 

「フハハハ、貴様は俺の幻覚に飲まれ死ぬ運命だ!どうれ、このまま止めを刺してくれる!!」

 

 ゾルバは、鋭い爪で瓜生を八つ裂きにしようとするが、弾け飛んだのはゾルバの左腕だった。

 

「ウギャァァ!!バ、バカな!?お、俺の幻覚が効かない何て・・・貴様は一体!?」

 

 ゾルバは、瓜生に恐怖を感じて居た。瓜生はニヤリと笑い、

 

「確かに貴様の幻覚は恐ろしい・・・だが、鳥神魔王に比べればまるで子供騙しだ!!残念だったな・・・俺は、既に鳥神魔王との戦いを通じて、幻覚には免疫が出来て居たのさ!!」

 

「な、何だとぉぉぉ!?」

 

 瓜生の言葉を聞き、ゾルバは思わず後退りを始める。

 

(こ、こいつは何なのだ?俺は七大将軍何だぞ!その俺が・・・人間の分際でぇ~・・・畜生、畜生!!)

 

 瓜生が、嘗て破壊王と呼ばれた時のような威厳を漂わす。瓜生はゾルバを指差し、

 

「広島の地で、貴様達に惨い殺され方をした人々の無念・・・今こそ晴らす!!」

 

 ゾルバは、小癪なとばかり、鋭い右爪で瓜生を八つ裂きにしようとするが、瓜生の強烈な念動力を浴び、緑色の血飛沫を上げながら右腕が吹き飛んだ。

 

「ウギャァァ・・・ま、待て、待ってくれ~!お、俺は命令されただけだ・・・もう、人間も襲わねぇ・・・ヒィィ~」

 

 ゾルバは、悲鳴を上げながら無様に地面を転がり、瓜生に命乞いをするものの、瓜生の表情が険しくなっていくのを見て、ゾルバは恐怖の表情で脅える。瓜生は、ゾルバを見て居る事も不愉快かのように、

 

「そうやって命乞いをした人々を、お前らは虫ケラのように殺してきたんだ!不愉快だ・・・消えろぉぉ!!」

 

「ウギャァァァ!!!」

 

 七大将軍の一人ゾルバは、瓜生の念動力を喰らい、断末魔の悲鳴を上げ消滅した。

 

(広島の地で、ゾルバによって軀となった人々よ・・・敵は取ったぞ!安らかに眠ってくれ!!)

 

 瓜生は黙祷しながら、心の中でゾルバの犠牲になった人々に報告し、冥福を祈った。

 

「さて、一つ情報が手に入ったな・・・龍神魔王の本拠地、龍の洞窟か・・・一先ず竜子達と合流するか!」

 

 瓜生は、竜子とガイデルの気配を探り、テレポーテーションして行った。その瓜生の姿を、物陰で見続けて居た者が居た。

 

「フン、あの金髪中々やるな・・・どちらにしても俺の敵では無えがな・・・フフフ、ハハハハ!しかし、龍神魔王の間抜け野郎は、まだ朱紗真悟を殺さねぇのか?そろそろ俺も動き出すか!!」

 

 邪悪な気配を漂わせ、額に傷跡をつけたその男は、徐々に姿が消えて行った。

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