※この作品はR-18です。

真説・凄ノ王   作:鳳凰009

116 / 147
第116話:ヤマトVS黄金将軍ドラド

 黄金将軍ドラドと対峙するヤマトであったが、情勢は劣勢だった。アイラの命を受けたムラジが加勢するが、二対一でもドラドの力に歯が立たなかった。ドラドはヤマトを嘲笑い、

 

「クククク、粋がって居たわりにはその程度か?ムーの姉妹に加勢した事を後悔するがいい!!」

 

 先のヒミカとの戦いで黄金仮面を失い、醜い素顔を晒しているドラドは、狂気に支配されて居た。防戦一方のヤマトは、ハレンチの砦で開放した力を出せなければ勝てないと感じた。だが、自分にもどうすれば良いのか分からなかった。

 

(クソ、このままじゃ・・・)

 

 ちょうど、そこにアイラと瓜生が駆け付けた!

 

 アイラは、ピンチのヤマトを見るや、居ても経っても居られず叫び、

 

「ヤマト様、負けないで!ヒミカお姉さま達の敵を討って!!」

 

 ドラドは、ジロリとアイラを睨みつけるが、醜い顔で唸りながら、ゆっくりヤマトに近づく、

 

「頭から真二つにしてやろうか?それとも腰から半分にしてやろうか?貴様の生首を、アイラに見せ付けるのも良いな・・・死ね!!!」

 

 その時、二人の間にテレポーテーションで割って入った者が居た。瓜生麗である・・・

 

 瓜生はテレポーテーションで近付くと同時に、サイコバリアーを張ってドラドの攻撃を防いだ。その瓜生の手際良さに、ヤマトは思わず瓜生を尊敬の眼差しで見つめた。

 

「させるか!ヤマト一旦体勢を整えろ!!」

 

「ハイ!」

 

 ドラドの黄金剣を得意のサイコバリアーで受け止めながら、瓜生はヤマトにアドバイスを送り、ヤマトはその逞しい後ろ姿を見て心の中で呟く・・・

 

(と、父さん!!)

 

 ドラドと瓜生が距離を取る、瓜生はチラリとヤマトを見ると、

 

「まさか、再びこのペンダントが役に立つ時が来るとは・・・ヤマト、そのペンダントを身に付けろ!それには俺の念が込められて居る!お前には、素晴らしい超能力が眠って居るようだ・・・そのペンダントを身に付け、力を解放しろ!!」

 

「俺の超能力を・・・分かりました!」

 

 ヤマトは、瓜生に言われるままペンダントを身に付けた。ヤマトが念を込めると、瓜生の言うように、自分の中で力が解放されてくる事が分かった。

 

(こ、これが、元々持っていた俺の力!?父さんが一緒なら、俺の力の全てを解放しても、他のみんなをフォローしてくれるだろう・・・)

 

「行けヤマト!そいつは、お前が倒すべき敵のようだ!!自分の力を信じろ!!!」

 

「ヤマト様!!」

 

「ウオォォォォォォォ!!」

 

 アイラと瓜生の励ましを受け、ヤマトが己の力を剣先に集中させる。ドラドは、ヤマトから放たれる力に驚愕し、

 

「この力!?まさか、このような者が・・・だが、負けん!!」

 

「ドラドォォォォ!!」

 

「小僧ぉぉぉぉ!!」

 

 ヤマトが光を放ちながら、ドラド目掛けて突進すると、ドラドも負けずと雄叫び上げながらヤマト目掛けて突進する。二つの強大な力がぶつかり合うと、爆発が起こりヤマトとドラドが吹き飛んだ。それは、嘗て真悟が佐々木剣道と戦った時と酷似して居た。

 

 瓜生は、咄嗟にムラジを自分達の下にテレポートさせ、アイラ、ムラジを後ろに庇うようにして素早くサイコバリアーを張った。

 

(流石は父さん・・・ウォォォォォォォォ!!)

 

 ヤマトは、ありったけの超能力を開放した・・・

 

「グゥゥゥゥゥゥオォォォォォォォォォ!」

 

 ヤマトの強烈な一撃がドラドに炸裂し、ドラドはそれを防ぎきる事が出来ず壁に激しく叩き付けられた。ヤマトはニッコリ微笑むと、力なくその場に倒れ込んだ。

 

「ヤ、ヤマト様?ヤマト様~~!!」

 

 アイラは、ヤマトの側に走り出すと、気絶しているヤマトを膝枕して介抱する。瓜生は、冷静にドラドの様子を見て、決着が着いた事を確認した。

 

(此処までの威力とは・・・ヤマト、お前の勝ちだ!!)

 

 瓜生の言葉の後、ドラドの腐敗した生首がゴロリと床に落ちた。

 

「ヤマト様・・・ヒミカお姉さま、ヤマト様が敵を討って下さいました!ヤマト様、ありがとう!!」

 

 アイラは嬉し涙を流しながら、ヤマトに口づけをすると、心なしかヤマトが微笑んだようにアイラには見えた。瓜生は、二人のやり取りを羨ましそうに見つめ、宇宙に居るであろう美剣千草を思い出すのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。