※この作品はR-18です。

真説・凄ノ王   作:鳳凰009

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第120話:八十八の逆襲

 ライガ-に捕らわれた八十八は、今最大の危機に陥って居た。のこぎりを握り締め、今まさに八十八の首を斬り始めようとするライガー、

 

「や、止めて~、山岸君!」

 

「オオ、お願い!そんな酷い事・・・」

 

 アユとジェーンが必死に哀願するが、聞き入れられる事も無く、八十八の首にのこぎりの刃が当てられた。

 

「オホホ、覚悟は良いかしら?」

 

 のこぎりを握るライガーと、それを楽しそうに見守る丸ゴシ達、八十八は啖呵を切り、

 

「うるせぇ~!さっさとやりやがれ!!」

 

 八十八が覚悟を決め、目を瞑ると、狂気のライガーがのこぎりを動かそうとしたその時、

 

「山岸、諦めるな~!!」

 

 銃声が鳴り響き、ライガーの足元に弾が飛んで来る。ライガーは慌てて躱し、

 

「だ、誰よ!?わたちの邪魔するのは?」

 

「俺だ!!」

 

 そこには、ウエスタンハットを被り、右手で銃を構える勇ましいマカロニ・キッドの姿があった。

 

「エッ!?キ、キッドちゃん?あんた、崖から突き落とした筈なのに・・・」

 

 生きていたマカロニにライガ-が呆然とする中、ジェーンは心から嬉しそうにマカロニの名を呼び続けた。

 

「フン、運良く俺の銃フォルダーが、木に引っ掛かってな!どうしたものかと思って居た時に、彼に救われたんだ!」

 

「彼?まだ仲間が居るの!?悔しい~!もうちょっとで山岸を・・・出てらっしゃい!!」

 

 そこに雷の雨霰が降り注ぎ、直撃を喰らった丸ゴシ以外の教師達が気絶する。そこに颯爽とガイデルが現われた。ライガーは、思わずガイデルの包帯で顔を隠す姿に悲鳴を上げ、

 

「ギャァ、オ、オバケよ~!!」

 

 慌てて丸ゴシにしがみ付くライガーに、丸ゴシにお前も十分オバケだろうと突っ込まれた。その間にも、人質をマカロニが、八十八をガイデルが救出した。助けられた八十八は、身体をグルグル回し、

 

「二人共、サンキュー!さてと、今までの借り・・・キッチリ返してやるぜ~!!」

 

 八十八が指をポキポキ鳴らし、ゆっくりライガーと丸ゴシに近づいて来る。形勢逆転に思わず、丸ゴシと手を取り合い震えるライガーだったが、

 

「あらやだ、つい昔の癖で・・・今のわたちは、魔の力を手に入れたのよん!!」

 

「へぇ・・・魔の力を手に入れたから何だってぇぇ?」

 

 ライガーは勢い込んで突進するが、八十八の気迫に思わず昔の癖で土下座すると、

 

「アァァン!反省してます!許してぇぇぇぇ!!」

 

「そうか、そうか、反省してるのか・・・許してやる・・・筈無いだろうが~!!」

 

 八十八にボコボコにされ、フラフラ歩くライガーに、ガイデルの止めの雷攻撃が炸裂した。煙を吐いて気絶するライガーから、黒い煙が噴出すと、ライガーの身体は昔のヒゲゴジラに戻って行った。

 

「何だ!?元に戻ったぞ?」

 

 驚く八十八に、ガイデルは魔が離れた事で、元の姿に戻ったんだろうと告げた。

 

「見た感じ、俺にはそんな変わったように見えないけどね!」

 

「違いねえや!!」

 

 八十八とガイデルが肩を組んで笑い合う。向こうでは、捕らわれて居た女性陣が、マカロニとアユを中心に、ヒゲゴジラ達にお仕置きをして居る真っ最中だった。八十八とガイデルの下にジェーンがやって来ると、

 

「二人には、感謝の言葉もないでぇす!」

 

 二人の顔を、豊満な胸に埋めて感謝するジェーンに、八十八もガイデルもスケベ顔でスリスリして、ジェーンの胸の感触を味わった。

 

「いやいや、この感触堪りませんなぁ・・・ガイデルさん?」

 

「本当ですな、八十八さん?竜子の胸よりも・・・!!」

 

「十兵衛よりも・・・ニヒヒ!!」

 

 エロコンビは、舌でジェーンの乳首を舐め始めると、ジェーンは悶え、

 

「NO!それ以上は許されて・・・お願い!!」

 

 だが、そんな言葉に耳を貸さず、ジェーンの巨乳を口に含んで喜ぶ八十八とガイデルは、背後から物凄い殺気を感じた。

 

「き、気をつけろ、ガイデル!この間のザンガーって奴かも知れない!!」

 

「ああ、俺の合図で後ろを振り返ろう!1、2、今だ!!」

 

 八十八とガイデルがキッと後ろを振り向くと、二人は恐怖でガタガタ震え出した。何故なら後ろに居たのは、怒りで拳を震わす柳生十兵衛みつ子と霞竜子の姿があったのだから・・・

 

「や、やっとの事でザンガーを倒して、応援に来て見れば・・・」

 

「巨乳じゃなくて悪かったわね・・・ガイデル!!」

 

 ジェーンは、ゆっくり、ゆっくりその場を離れて行くのであった。

 

「「スイマセンでしたぁぁぁぁ!!」」

 

 慌てて土下座で十兵衛と竜子に詫びる八十八とガイデルに、二人はゆっくり鞘から刀を抜き出し、

 

「「成敗してあげるわ!二人共、覚悟!!」」

 

 手を取り合い震える八十八とガイデルに、一緒に来ていた身堂が助け舟を出し、

 

「アハハ、その辺で許してあげなよ!」

 

「身堂は黙ってて、これは私達の問題なの!ねえ、十兵衛さん!!」

 

「そうですわ!もう、山岸くんったら・・・許せない!!」

 

 竜子と十兵衛が、まだ怖い顔で八十八とガイデルを睨みつけて居ると、身堂は肩を竦め、

 

「あらあら、良く言うわねぇ・・・あんた達だって朱紗君と・・・ンウゥゥン」

 

 身堂に最後まで言わせず、慌てて十兵衛と竜子が身堂の口を塞ぎ、小声で話し掛けると、

 

「ちょっと、身堂・・・それは言わない約束でしょう?もう、分かったわよ!!」

 

 竜子が確かに身堂の言う通りだと思い、二人を許そうと十兵衛に言うと、渋々ながら十兵衛も同意した。

 

(確かに、私も山岸くんの事言えないよね・・・)

 

 竜子と十兵衛は、八十八とガイデルに許してあげると告げる。二人は大いに喜ぶが、八十八は首を傾げながら身堂に話し掛け、

 

「身堂君って言ったっけ?ありがとう!君のお陰で勘弁してくれたよ!ところで、さっき何言いかけたの?」

 

 八十八が不思議そうに身堂に聞くと、身堂は小悪魔的な表情で話し出そうとするのを、十兵衛と竜子に両脇を抱えられ、強制的に連行された。

 

「身堂・・・喋ったら・・・殺すわよ!!」

 

「この事は・・・墓まで持って行って!」

 

 竜子と十兵衛の本気か冗談か分からない表情に、思わず身堂もからかいすぎたかと反省し、

 

「わ、分かったわよ!これ以上からかうと、本当にあんた達に殺されそうだわ!!」

 

 八十八とガイデルは、キョトンとした表情で三人を見つめて居た。マカロニとジェーン、アユを始めとする人質にされた女性達は、捕虜にしたヒゲゴジラ達を連れ、先にハレンチ砦に戻る事になった。

 

「マカロニ先生、そいつら扱き使って良いからね!お前ら、ちゃんと働けよ!!!」

 

「トホホ、結局こうなっちゃうのねん・・・オ~イ、オイオイオイ!」

 

 泣きながら連行されるヒゲゴジラであった。

 

「山岸、こっちの方は心配するな!お前達、気をつけろよ!!」

 

「ありがとう、皆も気をつけて!砦の皆によろしく~!!」

 

 八十八達は、ガイデルと竜子に聞いた兜甲児と合流する為、旅立とうとして居た。

 

「身堂、あなたはどうする?」

 

 竜子の言葉に身堂は少し考えて居たが、

 

「良いわ、あたしも一緒に行くわ!」

 

 身堂は、本当は門土との決着を着けたかったのだが、今は自分の力を必要にしている人々の為に、この剣を使おうと決めた。身堂は門土の呪縛から開放され、今皆と旅立った。

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