アイラは、今まさに、アマソ、イキマ、ミマシに辱めを受けようとして居た。
(イヤ~、お、お姉さま・・・ヒミカお姉さま~~!!)
アイラの願いが通じたのか、アイラを庇うようにヒミカが降臨する。ヒミカの姿を見た三人は慌てて平伏すも、ヒミカは三人を烈火の如く叱りつけ、
「アマソ!イキマ!ミマシ!汝ら恥を知れぇぇ!!」
ヒミカの顔を見れず、三人はただヒミカに、アイラに詫び続けた。
「アイラ、我が配下が迷惑を掛けた・・・許してたもれ!」
ヒミカがアイラに頭を下げるも、アイラは首を振りながら涙を流し、ヒミカに抱き付き嬉し涙にくれた。ヒミカは愛しそうにアイラの頭を撫でると、
「アマソ、イキマ、ミマシ、お前達も手を貸せ!この世と繋がった黄泉から、湧き出る亡者を現世に近づけさせないようにせねば・・・」
「「「ハハァァ!」」」
四つのオーブがアイラから遠ざかると、それを合図にするかのように、オーブの集団が憑いて居た人々から離れ始めその場を離れ出した。英介と剛三のオーブは、今だ未練がましそうに上空を浮遊して居た。
ヤマトは気を失っているアイラを、竜子は瓜生とガイデルを、モサはミーコを、レイとボスが咲苗とつばさを、十兵衛は八十八を起こそうとしたが、八十八は一人良い夢を見て居るのかご機嫌だった為、十兵衛は身堂を、ハニーとジルが和子と合田を介抱する。弓さやかは、行方不明となった兜甲児の身を案じ放心状態であった。
目覚めた人々は、恐怖の面持ちであった・・・
「あれは、あれは、幻覚なの?」
未だ震えながら和子はハニーに聞くと、ハニーは首を振り、
「いいえ、あれは邪神の影響で、この世と黄泉が繋がった為に舞い戻って来た亡者達!憑いた人々に未練が、あるいは恨みがあったのね・・・取りあえず私がお祓いしましたけど、黄泉とこの世の繋がりを断ち切らねば再び・・・」
「だが、それにはあの邪神が邪魔だ・・・どうにかして邪神と龍神魔王の屍に繋がった黄泉との境界を封じなければ・・・」
ジルの言葉を聞き、ハニーは禍々しい光を放つ邪神を思わず見る。
「ジルお姉さま、このままではこの世界は・・・何とかアマテラス様やツクヨミ様に力をお借りしなければ、この危機を脱する事は・・・」
ジルはハニーの言葉に頷き、
「それしかなかろう・・・だが、この闇に覆われた世界では・・・」
ハニーとジルは、良い考えが浮かばず途方に暮れて居た・・・
さっきの恐怖を感じていた和子は、ある二人の気配を感じた。青沼と小百合の存在を・・・ハッとした和子は咲苗に話し掛け、
「咲苗さん、一緒に来て!今から娘さん達を・・・」
和子は、咲苗の身体を右手で抱き、テレポーテーションを行った。
「逃がさんぞ、和子!!」
「まだまだ、追い詰めてやるぞ咲苗!!」
英介と剛三のオーブは、和子と咲苗の後を追いかけた・・・
その頃青沼と小百合は、未だ追いかけて来る7人の亡者に追い掛け回され疲弊して居た。
「キャァッ!!」
小百合が石に躓き倒れる。
「だ、大丈夫、雪代さん?」
心配する青沼に、小百合は頷き立ち上がろうとするが、右足を亡者に掴まれる。その感触は冷たく、小百合は思わずゾッとする。
「フフフ、捕まえたぞ・・・雪代~~!!」
「ヒィィィ」
安村に右足を掴まれた小百合は、物凄い力で亡者達の側に引き寄せられる。
「ヒィィ・・・たす、たすけ・・・」
必死に両手を伸ばす小百合の手を握り、青沼が手元に引き寄せようとするが、青沼事亡者達の側に引き寄せられる。安村の手はジワジワと小百合の身体を這い上がり、小百合の成長途中の尻を、大事な場所を、そして、嘗て犯した時より大きくなった胸を弄り始める。
「へへへ、やっぱり大きくなってるぜ・・・」
小百合は号泣し哀願するが、追いついてきた亡者達に身体中を弄られる。亡者達から撒き散らされる異臭に咽びながら、小百合は脅え続けた。小百合の着衣が乱れ始め、青沼に嘗て自分がした行いを思い起こさせる。
(ちくしょう、此処で助けられなきゃ・・・)
青沼は、落ちていた木の棒を取り、我武者羅に7人の亡者達に振り回した。亡者に当たると、当たった箇所の肉片が飛び散るが、亡者達は痛みを感じないのか、不気味に青沼を嘲笑する。小百合の心が再び闇の奥に落ちそうになった時、小百合と青沼は、突然亡者達の前から消え失せた。
「何だ、何処に行った?」
「捜せ!此処からは出られない!!」
「そうだ、見つけ次第・・・」
7人の亡者はオーブとなって浮遊し、辺りを探索し出した。