悪魔王ゼノンに出し抜かれた女ジャックは、今後の自分達はどう動くべきか問い掛けた。
(ジャック、どうするの?間に合わないかも知れないけど、今からそっちに向かうわ!)
女ジャックは、ヒミカ達に後を任せて、ジャックの方に向かおうとするが、
(お前はそこで待機しろ!俺達がそちらに向かう!!)
ジャックはそう言うと、少年ジャックと共に姿を消した。
「フハハハハ、奴め、勝てないのを悟り、この世界を見捨てたか!最初から邪魔などせねば良いものを・・・さあ、人間共恐怖しろ!絶望の宴が今始まったのだ!!」
ゼノンの強烈なテレパシーが、その禍々しい姿が、全世界の人々に伝わる。真悟が、甲児が、瓜生達が、和子達が、ハレンチ砦の人々が、そして、天浮舟(ラン・グーン)の千草達にも伝わった。
「ち、千草様・・・今のは一体!?」
千草も首を振り、自分にも分からないと告げ、
「この闇に飲まれた地球と、何か関係あるのかも知れません・・・急ぎましょう!山陰地方に!!」
天浮舟は、急ぎ山陰地方を目指した。
兜甲児は、悪魔王ゼノンの強烈なテレパシーにも動じなかった。その甲児に、何者かのテレパシーが届いた・・・
(兜甲児、聞こえるか?俺の名はバイオレンスジャック・・・お前も知っての通り、悪魔王ゼノンがこの世界に復活した!邪神が静観して居る今の内にゼノンを倒せねば、この世界は終わる!!朱紗真悟が動けん今、ゼノンから世界を救えるのは・・・兜甲児、お前とマジンガーZだけだ!!!)
(バイオレンスジャックだと!?何処かで聞いた気もするが・・・ヘヘヘン、あんたに言われる迄も無いさ・・・この世界を脅かす者は、俺の敵だ!相手が悪魔王なら、こっちは魔神の力を見せてやるぜ!!)
その時、天空をうねりを上げたゼノンが来る!!
ゼノンは、甲児を無視するかのように、上空を通過して行った。
「あいつがゼノンかぁ・・・行くぜ!マジンガーZ!!」
甲児の合図と共に、マジンガーZに真紅のマントが現われると、甲児はゼノンを追って上空に飛翔した。
ゼノンは、邪神の動きを懸命に封じる真悟に狙いを付けて居た。真悟もゼノンに気付くも、
(奴は、俺を狙う気か・・・クッ!?)
邪神を抑えて居る真悟は、ゼノンに攻撃を加える事は出来ず焦り始めた。ゼノンは、真悟を殺す為に動き出したが、そんなゼノンに対し、甲児が挨拶代わりのロケットパンチを放った。だがゼノンは、サイコバリアーでロケットパンチを無効化する。ゼノンと甲児の体格さは、まるで蟻と象であった。ゼノンは何事も無かったように甲児を睨みつける。
(甲児、マジンガーは、Zは負けない!今、世界の人々が絶望に沈みそうになって居る!負のエネルギーは、ゼノンの糧になる!!甲児、人々にお前を信じさせろ!!お前が悪魔を倒すと、俺を信じろと・・・)
(この声は、マジンガーか・・・分かったぜ!!)
甲児は大きく息を吸い込むと、マジンガーZの力を借りて、全世界の人々にテレパシーを送った!
「世界中の生き延びた皆、俺は兜甲児だ!今この世界は、壊滅の危機にあるのは、皆も空を見上げれば分かると思う!その元凶の一端が、さっき皆にテレパシーを送った野郎、悪魔王ゼノンとか言う奴だ!奴らは人に恐怖心を煽り、糧にする薄汚い野郎だ!!今、俺はこいつを倒す力、マジンガーZと共に奴と戦って居る!だが、皆が奴に恐怖する度に、奴は力を付けて行く・・・お願いだ、俺を信じてくれ!!俺とマジンガーZが、奴を必ず倒す!!!皆も俺を信じてくれ・・・マジンガーZが、ゼノンを必ず倒すと!!!」
真悟が、瓜生達が、和子達が、千草達が、三人のジャック達が、そして、世界中の生き延びた人々が、兜甲児の声を聞いた。