真悟が、ボンヤリ目の前に現われた光に見惚れて居ると、
「ウフフ!何を落ち込んで居るのですか・・・スサノオウ?」
声を聞くだけで心が癒されてくるような優しげな声を聞き、真悟は我に返り、目の前の女性を見た。神々しいオーラを漂わせ、長い黒髪を肩まで結んだその女性は、どこか如月ハニーを思い起こさせた。真悟は、女性の正体に気付き慌てて跪き、頭を垂れると、
「ま、まさか、地上にお出でになられるとは・・・先程はご協力ありがとうございました・・・姉上!!」
女性の正体は、天照大御神(アマテラスオオミカミ)だった。アマテラスは、傷ついた地上を癒す為、自らこの地上に降臨した。真悟は、スサノオウの記憶も共有していて、偉大なる姉、アマテラスにただ畏まった。
「傷ついた皆を癒すのが、地上に残る事を決めたそなたの役目の筈、そのそなたが落ち込んでどうするのですか?私が癒してあげましょうか?スサノオウ!?」
真悟は、アマテラスの身体に思わずゴクリと唾を飲み込むが、
「あ、姉上、御戯れを・・・お恥ずかしい限りです!姉上の言葉で、私は目が覚めました!!」
アマテラスはクスリと笑い、真悟と共に皆の下にやって来る。アマテラスの美貌に、全男性陣が見惚れ、女性陣からも感嘆の声が上がる。ハニーとジルは、そんな一同を変顔浮かべながら遮り、慌てて跪き頭を垂れた。
「二人共、此度は大儀でした!ツクヨミも感謝しておりましたぞ!!」
「「も、勿体無きお言葉!」」
ハニーとジルは、顔を見るのも恐れ多いと言いたげに、頭を下げたまま勿体無いと平伏し続けた。そんなハニーとジルの態度を見て、一同は首を傾げ、
「どったの、二人共?」
ミーコが・・・
「あの人、ハニーさん達の知り合い?」
涼子が・・・
「しょ、紹介して欲しいだわさぁ!」
ボスが・・・
「俺も俺も!」
「山岸くん!」
「冗談!冗談だってば!!」
八十八と十兵衛が・・・
「お願い!みんな、その方に失礼な事を言うのだけは止めてぇぇ!!」
「頼む!頼むから止めてくれぇぇ!!」
ハニーとジルの顔からは、大量の汗が流れ出し、アマテラスに失礼な態度を取る一同に肝を冷やした。一同は、何故ハニーとジルが焦って居るのか気付かなかったが、千草と瓜生を始めとした超能力者達は、アマテラスの正体に気付き、動揺が走った。
「こ、この方が・・・天照大御神様!?」
「な、何故この地に!?」
「あなた達、気付いたなら他のみんなを止めてぇぇ!」
ハニーとジルに哀願され、千草と瓜生、美剣十人衆を始めとした一同が、一同に説明を始め、
「この方は・・・神話に出て来られる天照大御神様その人よ!」
「エェェェ!?」
アマテラスは、微笑を浮かべながら一同を見守って居るも、まだこの場に居る真悟を見ると、少し険しい表情を浮かべ、
「スサノオウ!何を呆けて居るのです?あなたの最愛の人を、迎えに行って上げなさい!!」
「エッ!?・・・・」
アマテラスの言葉に、真悟はこの場に雪代小百合の姿が無い事に気付いた。真悟は、アマテラスにお辞儀をすると、慌てて小百合を求め追いかけた。