第30話:魔神凄ノ王(その1)
部団連合は、真悟達との戦いで崩壊した・・・
女王カーミラは、ノスフェラトゥメンバーをアジトに召集して宣言し、
「部団連合会長九頭木剛は、朱紗真悟達によって倒された・・・今、この学校を支配する者は、我らノスフェラトゥのみとなった!残る敵は朱紗真悟!!そして彼に協力する者達だ!!奴の超能力は危険すぎる・・・諸君らの超能力を結集し朱紗真悟を殺せぇ!!」
カーミラの宣言にノスフェラトゥは同意し、手を高々に上げ、カーミラに更なる忠誠を誓うのであった。だが、そこに包帯の男ガイデルの姿は無かった。彼は、美剣十人衆リーダー霞竜子と恋に落ち、その姿を消したのだから・・・
女王カーミラは、何処かの高級マンションにある自分の部屋に戻り、悪魔のような衣装を脱ぎ去ると、美剣にも負けないであろう、魅力的な裸体を露わにした。カーミラは、フゥと艶やかな声を出すと、長い金髪のカツラをテーブルに置き、シャワールームへと消えた。気持ち良さそうにシャワーを浴びるカーミラの背後に、黒い影が近づいている事に、カーミラは気付かなかった。
不意にシャワーを浴びているカーミラの後ろから、手が伸びてきてカーミラの口を押さえた。その手はカーミラの超能力を封じると、カーミラの豊満な胸を揉み、乳首を弄り、そして、カーミラの盛り上がった尻、金髪の恥毛を弄び、クリや肉襞を愛撫し、股間を弄る・・・
それは、カーミラにとって屈辱的な仕打ちであったであろう・・・
まるでカーミラの身体の全てを探るように、手はしつこくカーミラの身体を愛撫する。カーミラは悶えながらも、
「アッアッアァァ・・・な、何者!?」
カーミラは喘ぎながらも、何とか男の手を振り解くと、テレポートで部屋の中に逃げ体勢を整えた。ハァハァ荒い呼吸をしながら、シャワールームには男の影が見えていた。カーミラが念動力で扉を開けると、中からゆっくり男が部屋に入って来た。
カーミラはその姿を見て思わず驚愕した。何故なら、そこに現われたのは、部団連合会長九頭木剛だったのだから・・・
思わずカーミラが唖然とする中、九頭木は超能力で再びカーミラの動きを支配した。身体の自由を奪われたカーミラは、大股を無理矢理開かされ、女性のシンボルを露にされた。九頭木は、再びカーミラの身体を犯すように弄り出し、指でカーミラの大事な部分や、クリトリスを擦り出すと、カーミラの処女襞から愛液が滲み出す。堪らずカーミラは悶え、
「クゥゥ・・ハアァァ」
カーミラの口から吐息が漏れ出すも、九頭木は無表情のままカーミラを嬲り続けた。
「クックック、見事なものですねぇ・・・どうしました!?早く戻らなければ、私はあなたの処女を頂きますよ?雪代小百合にしたようにね!!」
「そうか・・・お前は!?」
カーミラは悶えながらも、ようやく九頭木の中の正体に気付き笑い出すと、
「フフフ!君にそんな趣味があるとは知らなかったよ・・・朱紗真悟!!」
カーミラの念動力で、九頭木剛の人形は砕け散り、中から真悟が現われた。
「それはお互い様だろう!?カーミラ・・・いや、瓜生麗!!正直驚いたよ・・・ただの変装かと思えば、身体を自在に男と女に変えられるとは・・・元に戻ったらどうだい?それとも、女の快楽に目覚めちまったかい?」
真悟は、椅子に腰掛け瓜生を挑発すると、女の身体の瓜生がオナニーするように悶え出す。真悟は一瞬ドキッとするが、瓜生の身体は徐々に瓜生麗へと戻っていった。
「ハウッ・・・ハァ・・ハァ・・・とうとう此処を嗅ぎつけたか・・・まさか、女の身体でいる時に、君に犯されそうになるとは思わなかったがね・・・何時気が付いた!?」
「九頭木が、念動力で動く人形だと気付いた時さ!俺はもう一度頭の中で、今まで俺の周りで起こった事件を考えてみた。佐々木を戦国時代から連れて来て、送り返した者は、身堂にこう言ったそうだ・・・今はお前に構っている暇は無い、これから大事な戦いが控えているのだとね!その大事な戦いとは・・・俺と、九頭木の人形を動かしているお前との勝負の他無い!部団連合会長を操っていたとすれば、部団連合とはお前が思いのままに操っていた組織と言う事だ!!」
真悟は一呼吸置き、更に語りだす・・・
「ノスフェラトゥと言う組織は、只の不良グループでは無かった。皆見事に統率されていて、しかも超能力の訓練も受けていた。俺が安村とアジトに行った時、そこには裸の女がパーティーしているだけだった・・・思わぬ出来事に動揺した俺は、女の唇に塗ってあった薬を吸い込み眠らされたよ・・・翌日には安村と雪代母娘襲撃犯の青沼を除く6人の死体があった。7人を殺したのは、俺への無言の圧力をかけたかったからだろう!何故ノスフェラトゥは、俺が来るのを知っていたか・・・それは予知能力者が居たからだ!!」
真悟の話を、瓜生は目を瞑り聞き入って居た・・・
「雪代母娘事件が起きたのも、お前に会って直ぐだった・・・この部屋で、お前に超能力を与える代わりに、仲間になれと言われたが俺は断った!その翌日に雪代母娘事件が起きた!!雪代の母親は、とんだとばっちりを受けてしまったが・・・俺が目の前で犯された雪代母娘を助けられなかった悔やみ、闇の心で雪代母娘が犯される様子に興奮しているのを知ったお前は、さぞ面白がっただろうな・・・俺がお前に超能力が欲しいと願った時、お前は絶妙なタイミングで現われた!思えばお前が俺を誘った時、助けに現われた時に言った事、女王カーミラが言った事、部団連合が学園を組織しようとした方向性・・・それらには共通の匂いが感じる・・・ファシズムの匂いが!!」
真悟は、瓜生の様子を窺うが、瓜生はまだ目を瞑って真悟の話を聞いていた。
「俺がお前に疑惑を持った時、俺はカーミラの正体が雪代だとういう妙な夢を見た・・・あれもお前が仕組んだ茶番だろう?俺の目を逸らせる為のなぁ!」
真悟が瓜生を指さすも、瓜生は目を開けようとはせず、そのまま聞き入っているかのようだった。
「お前は、超能力でこの世界を我が物にしようと考えている!その為には、どんな犠牲者を出しても構わないと言うのか?瓜生麗よ!!」
瓜生は、真悟の話を聞き終えると、よく見破ったと真悟に敬意を表した。
「朱紗!お前が言った通りさ、俺はノスフェラトゥも、部団連合も、俺の手足のように動く超能力者の軍隊にするつもりだ!歴史上最強の軍隊を!!超能力の前では、核ミサイルと言えど役には立たない・・・方角をかえるだけで済むのだからなぁ!!大勢の超能力者の力を使えば、自然災害並の威力だって可能かも知れない!まさに、無敵の軍隊が生まれる!!」
真悟は、瓜生が破壊王と呼ばれる所以が分かった気がした。
「俺は、この世界を破壊するつもりでいる!虫ケラが何人死のうと、知った事ではないさ・・・朱紗、今からでも遅くは無い!俺と組まないか?」
真悟は即答で断ると、瓜生は倚子に寄り掛かり、
「だろうな・・・で、お前は俺をどうしたいのだ?今の俺は体力を消耗しているぞ!殺すなら今がチャンスだぞ!?」
真悟は首を横に振ると、そこまでは考えていないと瓜生に告げた。
「瓜生、雪代母娘に謝ってもらいたい!特に雪代小百合は、俺の超能力を目覚めさせる為に、道具のように利用した・・・その為に、あの人がどんなに傷ついたか・・・」
瓜生は、真悟の言葉が終わる前に嘲笑を浴びせる。
「フハハハハハ!貴様、そこまで知っていながら、肝心な所が抜けているぜ?おい、二人共こっちに来い!!」
真悟は、突然笑い出した瓜生の嘲笑の意味が分からなかった。真悟は、瓜生に呼ばれ部屋に入ってきた人物達を見て驚きを隠せなかった。
「ゆ、雪代さんに、雪代さんのお母さん!?」
真悟は、意外な人物の登場に、ただ呆然としていた・・・