地上への被害を考え、天浮舟(ラン・グ-ン)は、海上で凄ノ王と戦っていた。
「海上と言え、地球へのダメージはあります・・・何とか凄ノ王を、宇宙に連れ出すのです!」
魔利支天の化身美剣千草は、乗員に的確に指示を出す。精神体である凄ノ王に、ミサイルなど効き目は無い、精神と精神のぶつかり合いであった。
「艦長、凄ノ王が我が艦に取り憑きました!」
「今です!天浮舟(ラン・グ-ン)緊急上昇、このまま大気圏を越え、宇宙空間に凄ノ王を運びます・・・これで地上への影響を少しは緩和出来る!!」
天浮舟(ラン・グ-ン)は、超高速で凄ノ王を連れ地球より離れて行った・・・
雪代咲苗は、男を求めて全裸のまま彷徨っていた・・・
魔と化した彼女は欲望に支配され、身体の疼きを満足させようとするかのように、男を求めた。だが、彼女を見た男達は皆逃げ出し、咲苗は不満気に思いながら、尚も男を求め彷徨っていた。
(だ、誰でもいい・・・この身体の疼きを・・・ああ、男が欲しい!アソコをグチャグチャにして欲しい)
咲苗は我慢出来なくなると、その場でオナニーを始める。稀に魔物と遭遇し、欲求を解消出来るのだが、咲苗は、凄ノ王に変身する過程の真悟に犯された時の快楽を、忘れられなかった・・・
(ああ、朱紗君・・・何処なの?また私を犯してぇぇ)
咲苗は、真悟との営みを思い出し、再びオナニーしていた・・・
オナニーを終えた咲苗が、再び歩き出すと、前方に死んだように地面に全裸で大の字で倒れている者を見つけた。
(ああ、男だわ!でも、動かないわねぇ?死んでいるのかしら!?)
咲苗は男に近づいて行くと、男の顔を見て笑顔が零れる。
「ああ、朱紗君!やっと見つけたわ・・・」
そう言うと、嬉しそうに真悟の顔に頬擦りする。身動きをしない真悟に、咲苗は心臓の位置に耳を当ててみると、
(ドクン・・・ドクン)
真悟の心臓は、微かに動く音がした。咲苗は嬉しそうに、
「ああ、朱紗君・・・咲苗もう・・してぇぇ」
咲苗は真悟に跨り、真悟の縮きった一物を愛しそうに咥えだす・・・
(ジュルルル・・ジュジュジュ)
咲苗の口から、卑猥な音が溢れながら、真悟の一物をフェラし続けると、ゆっくりとだが、真悟の一物が大きくなってきた。
「ああ、朱紗君・・・ゴメンネェェ・・・」
咲苗はそう言うと、濡れまくったオ○ンコで真悟の一物を咥え込んで行った・・・
「アアァァン・・・これよ、これ・・・アッ・アッ・アッ・アァァン」
咲苗は自ら胸を弄りながら、激しく腰を振り続けた。その時、真悟の目がゆっくり開いた。真悟は、自分の上でヨガリ狂う咲苗を見た。咲苗も目が開いた真悟に気付き、嬉しそうに口づけしてくる。真悟も優しく咲苗を抱きしめると、
(ああ、何これは!?こんな気持ち初めて・・・ああ、イクゥゥゥ)
初めて体験する快楽に咲苗は果てた・・・
「雪代咲苗に憑依し魔よ、消えろ!ウッウウ・・・」
真悟はそう言うと、咲苗の子宮目掛け、精液を吐き出した。その時咲苗が苦しみだすと、咲苗の額から角は消え去り、咲苗は真悟の上で気を失った。暫くして目覚めた咲苗を、真悟は優しく癒した。
「朱紗君・・・ありがとう・・・私は、心の底で泣いていました!自分の淫らな行いを・・・あなたと再び交わった時、暖かな光に包まれているようでした。小百合には申し訳ないですが・・・私は、私は、あなたを愛してしまいました!!真悟様・・・私をお傍に置いて下さい」
そう言うと咲苗は真悟に縋り付いた。真悟は優しく咲苗の髪を撫でながら、
「私は、これから償いの旅に出かけなければならない・・・今地上には、私の身体を通して現われた、三体の魔神が暴れている。私はそれを倒さなければならない・・・私と来れば、あなたにどのような災いが再び降りかかるかも分からない!」
「構いません!朱紗君の側に・・・真悟様の側に居られるのなら!!」
咲苗は、構いませんと真悟に寄り添うと、真悟は愛しそうに咲苗を抱き寄せた。真悟が念を込めると、咲苗の身体に白い衣が巻き付いた。一方の真悟にも、白い衣が巻き付き、背中にはマントを羽織った。
「では、共に行こう!」
「はい!真悟様!!」
真悟は咲苗と共に、三体の魔神を倒す為旅立って行った・・・
真悟が旅立って1日後、M市は瓦礫の山と化していたが、真悟の家も例外では無かった。朱紗英介の表札が、無惨に倒れていた。その朱紗家の地下から、シェルターのような円筒塔が現われた。入り口が開くと、まるで身体のボディーラインをはっきり見せる、宇宙服のような服を着ているような二人組みが現われた。その二人組みの頭は、光に覆われていた。
「ひ、酷い・・・町が全て・・・これ、すべて真悟がやったの?真悟が凄ノ王になったから!?」
「凄ノ王の邪念波が消えている!どうやら、美剣一族が凄ノ王をどこか遠くに連れ去ってくれたようね・・・涼子、もう光のマスクを取って大丈夫よ!!」
光のマスクの下から現われた顔は、朱紗和子、朱紗涼子の母娘であった。二人は家の地下にある古代の遺産の中で、凄ノ王から身を守っていた。
「気をつけて涼子、この町に居るのは、もう人よりも魔物が多い・・・ハッ!?」
和子が気配のした方を見ると、女の匂いを嗅ぎつけた魔物が4体股間を大きくさせながらゆっくり近づいてくる。
「グフフフ・・・オンナダ・・・オカス・・・オカス」
魔物達の下衆な考えが、和子にも涼子にもテレパシーで伝わってくる。涼子は思わず母にしがみ付くと、和子は涼子を庇いながら、
「お生憎様、魔物と抱き合うつもりは無いわ!」
和子はそう言うと、念動力を魔物の群れに叩きつける。たちまち魔物の群れは骨となった。涼子はキャッキャとはしゃぎ、
「キャッ、ママ凄ぉぉい!ざまあみろ、ベェェだ!!」
涼子は、和子の超能力の凄さに大喜びし、魔物の骨にアカンベエをするが、骨を見て驚愕する。
「マ、ママ・・・これって人骨!?今のが、人だった何て・・・」
「魔に憑依されれば、ああなるわ!骨格まで変えてしまうの・・・魔にも色々居てね、人間並みの知能を持つ者、獣や虫ケラの類まで・・・それらに共通しているのは邪悪!!そして、女を見れば本能のままに犯す!!隙を見せれば私達と云え、魔物の群れに犯される事を忘れないでね!!」
涼子は思わず、魔物の群れに犯される姿を想像してゾッとした。
「真悟が魔神凄ノ王となった今・・・私達朱紗一族は、凄ノ王を倒さねばならない!!この命に掛けても・・・」
涼子は、和子の言葉を聞きながら、真悟の事を思うと少し複雑そうであった。そこに1台の車が猛スピードで突っ込んで来た。思わず身構える和子だが、降りてきた人物を見てホッとする。
「光子、あなた無事だったのね・・・良かったわ!・・・ン!?真弓ちゃんの姿が見えないようだけど?」
朱紗光子は、和子の妹である。髪にはパーマを掛けて居て、パッと見和子より年上に見えそうだが、身体に密着する宇宙服のような物を見る限り、そのスタイルは姉の和子同様だった。
「それが・・・運悪く真弓の中学は、関西方面に修学旅行で出かけているの・・・あの子にも、朱紗一族の宿命は伝えてあるから大丈夫だとは思うけど・・・」
光子は、娘の安否を思い心配顔だったが、直ぐに和子に向き直り、
「姉さんも、凄ノ王本体が地上から離れた事は気付いているでしょう?でも、老獪な凄ノ王は、それを見通したかのように、己が分身の3体の魔物を地上に放ったの!」
「エッ!?三体も?」
和子は驚愕した・・・
1体だけなら兎も角、3体もの魔神に勝てるのか、さすがに不安になる。
「どうする、姉さん!?3体もの魔神相手じゃ、私達だけじゃ時間がかかるわ・・・」
和子は目を瞑り、魔物の動向を探った・・・
1体はこの近くに、2体目は真弓がいる関西方面に、3体目は山陰方面に居るのを突き止めた。
「この近くに居る1体は、パワーは強いけど勝てない相手ではないと思う・・・でも、後の2体は、私達4人の力を合わせなきゃ厳しいかも知れない・・・涼子、光子と共に、真弓ちゃんと合流しなさい!1人では危ないわ・・・」
「マ、ママはどうするの?」
涼子が和子の身を案じ心配そうに聞くと、
「私はここに残り、1体目の凄ノ王の分身と戦ってみる!大丈夫、無理はしないわ・・・光子、涼子を頼むわね!!」
光子も心配そうにしていたが、姉の性格は知っていたので、
「分かったわ!涼子の事は心配しないで・・・行くわよ、涼子!姉さんご無事で!!」
和子は無言で頷き、涼子は、何度も振り返り、母和子の顔を見ながら光子と共に旅立った。
(涼子、光子、あなた達も無理しないでね!)
朱紗和子は、一人魔神凄ノ王の分身を倒しに向かった・・・