真悟と、真の姿を現した獣神魔王は、死闘を繰り広げていた。二人の超能力のぶつかり合いは、獣神魔王の宮殿を崩れさせる程だった・・・
地下の牢に居る性奴隷達は、何が起こったのかパニックになっていた。
「な、何なの!?た、只事じゃないよ!!つばさ、レイさん!!」
「まさか!?門土が?な、分けないか・・・」
ミーコとつばさは、訳が分からず困惑しながらも、今なら此処から逃げ出せるかもと微かな期待を持った。レイ・ミランダは、もしかしたらニックが助けに来てくれたのではと淡い期待を持っていた。そんな一同が捕らわれている地下牢に、一人の女性がやって来た。
それは、雪代咲苗であった!
「皆さん、今獣神魔王は、真悟様との戦いに集中していて、結界が破れています!今の内に此処から逃げましょう!!」
咲苗は、真悟が倒した魔物の死骸から牢の鍵を取り出し、性奴隷達を次々に解放して行った。ミーコは、咲苗の出現に驚き、そして真悟が助けに来てくれた事に、涙を流し喜んだ。
「ゆ、雪代ちゃんのお母さん、お久しぶりです!ほ、本当に真悟ちゃんが、あたい達を助けに・・助けに来てくれたの!?」
咲苗は、ミーコを見ると驚くも、優しげな微笑を見せて、
「はい!モサさんと言う方から、あなたの救出も頼まれていますよ!獣神魔王の宮殿の前で、あなたの帰りを待っていますよ!!」
ミーコは号泣し、つばさとレイには何が起こったか分からなかったが、自分達が解放されるかも知れない喜びに涙した。
真悟と獣神魔王の戦いは続いていた・・・
獣神魔王は、がむしゃらに力で押しまくり、真悟は身をかわしながら、徐々にダメージを与えていく。小癪に感じた獣神魔王は、念を最大限まで高め、負のオーラを放ち出すと、真悟も念を集中し、光のオーラに包まれた。獣神魔王は物凄い咆哮を上げ、
「グゥゥオォォォォォ!これで最後だ・・・我が力を思い知れぇぇぇ!!」
獣神魔王は、オーラを纏った身体事、真悟に突進してくる。真悟は目を瞑ると、右手に全ての力を注ぎ込み、強烈な右ストレートを獣神魔王に叩き込んだ。獣神魔王は物凄い唸り声を上げて吹き飛び、壁に激しく激突した。その威力は、合田戦で真悟が見せた力の数十倍の威力だっただろう・・・
真悟が拳を下ろした時、獣神魔王はヨロヨロと立ち上がり、真悟に毒づいた。
「グゥゥ・・・わ、我が・・敗れるとは・・・だ、だが、我が肉体が滅びようと・・・我は、死なぬぞぉぉぉぉ!!」
そう言うと、獣神魔王の肉体から精神体が飛び出し、二つに分離して遥か上空に消え去った!
とある宮殿、鳥のような顔をした鳥神魔王は、己に宿る獣神魔王の精神体を感じた。
「フン、獣神魔王がやられたか・・・まあいい、この俺の力となるが良い」
とある海底では、龍神魔王が眠りについていた・・・
獣神魔王の精神体が憑依するが、龍神魔王は何事も無く眠り続けていた・・・
真悟は、獣神魔王の最期を確認すると、ようやく大きく肩で息をした。
(あれが、凄ノ王の分身か・・・奴にあれほど苦戦するようでは・・・)
真悟は、今後の戦いが厳しくなる事を悟った。そこに、性奴隷を解放した咲苗が、全裸のミーコ、つばさ、レイを連れて現れた。他の人々は、咲苗の自由になったという言葉を聞き、喜び急いで我先に獣神魔王の居城から逃げ出したが、ミーコ、つばさ、レイは、真悟に会って見たいと咲苗に頼み込み、連れて来てもらっていた。
「真悟様、皆無事に解放しました!」
咲苗の言葉に真悟は頷き、三人に優しく微笑みながら三人の肩に手を触れていくと、三人は何故か分からぬが、今までの悪夢が癒されていくような感じを受けた。
「皆様、私のように、その身を真悟様に清めてもらってはいかがですか?」
「「「エッ!?」」」
三人は驚くも、真悟から感じる安らぎに、恋人の事も忘れたかのように思わずすがり付き、
「「「私達にも・・・お慈悲を・・・」」」
目をトロンとさせたミーコ、つばさ、レイの三人を、真悟は優しく順番に愛し、傷ついた心を癒していった・・・