※この作品はR-18です。

真説・凄ノ王   作:鳳凰009

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第50話:空の魔王

 霞竜子とガイデルは小百合を連れて、近くの荒れ果てた街に戻った。そこで、竜子達は十数人の生きのびた人々と共同生活を送って居た。

 

「皆さんただいま!食材はここに置いて置ききますので後で分けてください!じゃあ、病人が居ますので私達は先に家に戻りますね!」

 

 竜子とガイデルは、そう言って街の人に挨拶して家に戻った。超能力が使え、戦闘もこなせる竜子とガイデルは、自ら進んで生きのびた人々を魔物から守る使命を課していた。

 

 最初はガイデルの不気味な顔の包帯姿などもあって、竜子達を怪訝そうに見ていた街の人々も、今では彼女達を頼りにしていた。

 

「ガイデル、その子を私の布団に寝かせてあげて・・・私は大丈夫よ!寒かったらあなたの布団に入れてもらうから・・・ウフフ」

 

 どうやら、二人はまだまだ新婚のように仲睦まじいようだった・・・

 

 布団に寝かされた小百合は、悪夢でも見ているのか時折うなされる。その姿を、竜子とガイデルは心配そうに見つめる。竜子は小百合に小声で話し掛け、

 

「大丈夫よ、怖い事何って無いから、ゆっくりお休みなさい!」

 

 竜子は、優しく小百合に声を掛けながら、髪を撫でてあげると、夢の中でも安心出来るシーンに変わったのか、小百合は再び眠りについた。その時、人々の騒ぐ声が聞こえてきた。

 

「鳥神魔王だ!奴隷狩りに来たぞ!!皆隠れろ、鳥神魔王が来たぞ!!」

 

 竜子とガイデルの顔色が変わった!

 

 街は忽ちゴーストタウンの様相になった・・・

 

 鳥神魔王・・・

 

 3メートル以上はありそうな巨大な人型の鷹のような容姿をし、鷲のように鋭い眼光と爪を持つ魔神、その名の通り大空を気ままに飛び、処女の女を見つけては嬉々として犯す。また、奴隷男を集めては殺し合いをさせ、勝ったものには褒美として自らが犯した女を譲ると言う。処女の女にしか興味を示さず、処女では無い女を見ると嫌悪感を抱き、部下の慰め物にされ苦しむ姿を見て喜ぶ。凄ノ王パニックで半壊した高層マンションを己の住処とし、この関西で猛威を振るっていた。

 

 数十分の空からの偵察を鳥神魔王は行っていた。

 

「クッ、またどこかに隠れおったか!?このまま、この近辺を消し去っても良いが、処女が居るかも知れんな・・・まあいい、ワームを喰らって引き上げるとするか!」

 

 鳥神魔王は、鳥目が影響して視力が著しく弱かった。人の探知能力も、獣神魔王、龍神魔王には遠く及ばないが、先ごろ手に入れた獣神魔王の力により、鳥神魔王の超能力に磨きが掛かって来ている事を、街の人間達は侮っていた。

 

 鳥人魔王は、瓜生と小百合が居たワームの巣の上空を旋回すると、一匹の巨大なワームを見つけるや、急降下してその爪で捉え、ワームの身体を真っ二つに切り裂き、その身体をムシャムシャ食べながら、住処へと戻って居った。

 

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