鳥神魔王は自分の砦に戻ると、イラつきながら、奴隷人間同士の決闘で憂さ晴らしをしていた・・・
(つまらぬ・・・いっそ、獣神魔王が支配していた関東にも攻め上り、処女を捜しに行くか!?いやその前に、獣神魔王を倒した者を・・・この爪で切り裂き喰らってやるのも良いな!!)
そんな事を考えている所に、配下の魔物が報告を入れてくる。
「鳥神魔王様、例の人間が面白い情報を持って来ましたぞ!もしかすれば、処女の女も手に入るやも知れませんぞ?」
鳥神魔王はニヤリと笑い、通せと命令すると、無精髭を生やした中年男性が入って来る。
「鳥神魔王様、お話をお聞き下さりありがとうございます!お耳に入れたい情報が二つ、一つはこの間お話した街に、病で倒れた若い娘が運び込まれたそうで、街の人間狩りが益々楽しめるのではと存じますが?もう一つは、今私が手中に入れそうな街に、中学生ぐらいの生娘が居るそうです!これも鳥神魔王様お探しの、処女の可能性大であります!!」
「キィキキキキキ!」
鳥神魔王は、突然不気味な笑い声を浴びせ、喜ぶ時の癖なのか、背中の羽をばたつかせる。
「なるほど・・・良かろう!その話が本当ならば、特別に人間である貴様を、我が直属の部下にして、この地方を統治する事を許そう!!だが、もしデマならば・・・貴様の身体を八つ裂きにしてくれるぞ!!」
鳥神魔王の凄みに、男は思わず後退りするが、必ず希望に適う筈と言い残し、その場を離れた。
「自分の地位に執着し、同じ人間を裏切る・・・人間とは愉快な生き物だ!皆に伝えよ・・・明日、まず病気の娘が匿われている街を狩りに向かう!男は奴隷として、女は性処理として捕らえよ!足手纏いと判断したならば、喰らっても構わん!!人間狩りだぁぁ!!!」
「オォォォォォ!!!」
鳥神魔王の宣言に、配下の魔物達が喜びの雄叫びを上げた。
翌日・・・
前日に朱紗和子を犯した門土は、身堂と共にある街で用心棒紛いの仕事を引き受けた。
「おい貴様ら、食い物を恵んでやったんだ!その分はきっちり働いて貰うぞ?」
鳥神魔王に忠誠を誓った人間に取り入り、門土と身堂は、久しぶりの食い物を味わっていた。
「そりゃあ、恵んでもらった分は返すわよ!ねえ、門土!?」
「ああ、約束だからな!ただし、俺は人の指図受けるのは嫌いでね・・・俺の好きなやり方でやるぜ!!」
門土はニヤリと男に言い、再び食い物を食べ続ける。
(ウ~ム・・・イマイチ信用できんが・・・まあいい)
男は門土達に、まず竜子達の街を襲撃する事を伝える。正面と空中から、鳥神魔王率いる魔王軍が急襲するので、門土達に街の退路を絶てと命令する。
門土は、前線で無い事に不満だったが、取りあえず指示には従うと告げた。
(クックック、俺がテメェの言う事を聞くかよ!好きにやらせてもらうぜ!!)
門土の目が怪しく輝くのを、この街の長は気付かなかった。そんな門土に、身堂は不安を感じるのであった。