※この作品はR-18です。

真説・凄ノ王   作:鳳凰009

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第7話:雪代母娘無残(その2)

 カマチに合流し、再び8人になった青沼グループは、突然現われた小百合の母咲苗を見て、驚きを隠せなかった。このまま雪代母娘は、家に帰ってしまうのではないかと危惧していた。人混みに出られては、いかに8人もの男達が居ても、無理矢理浚うのは不可能に近かった。だが、そんな心配は要らなかった。それでも咲苗の出現は、青沼グループに混乱を与えていた・・・

 

「な、何か雪代の母親が来ちゃいましたねぇ・・・どうします?」

 

 安村が意外な人物の出現に戸惑い、青沼にどうするか相談を持ちかけると、青沼も呆気に取られていたが、咲苗から漂ってきそうなフェロモンを感じ、

 

「あっ、ああ、まあ女一人増えても、これだけの人数が居ればどうにでもなるだろう!?俺的には熟女も結構好きだしな・・・ヘヘヘ」

 

 そう言った青沼の頭の中では、雪代母娘を犯す姿を想像すると、陰湿な笑みを浮かべながら、真悟達の後を追った。

 

 もう日は完全に暮れようとしていて、神社の境内に来ると、曇り空の一部から夜空が見えた。真悟に案内された雪代母娘は、眼下に広がるM市の夜景、その景色の良さに目を奪われた。

 

「もっと天気が良ければ、此処から見る星空は最高何だよ!所で雪代さん、俺に話って何?」

 

 真悟が小百合に問いかけると、気を効かせた咲苗は、神社の裏手に回った。その辺は年相応の配慮であった。咲苗が席を外してくれた事もあり、真悟を見つめた小百合は、モジモジしていて、中々言い出せなかったが、深呼吸をすると少し落ち着いたのか、意を決して真悟に話し始めた。

 

「ねえ、朱紗君・・・笑わないで聞いてね?私、私ね、中学の頃から決めていた事があるの・・・朱紗君の、朱紗君のお嫁さんになりたいって!!」

 

「へぇ、そう何だぁ?・・・・・ン!?」

 

 真悟は軽い気持ちで聞いていたが、良く頭の中で整理してみれば、小百合は今、真悟にとって重大な事を告白したと気付いた。小百合は、真悟のお嫁さんになりたいと確かにハッキリそう言った。真悟は思わず目を見開き、激しく動揺した。聞き間違いだったかと自分の両頬をピシャンと叩くも、小百合が自分を見つめる表情は、確かに恋い焦がれる人を見るような視線だった。改めて真悟は、小百合は確かに自分のお嫁さんになりたいと言ってくれたようが、真悟本人からしても、勉強も、スポーツも出来る訳ではなく、遅刻も頻繁にするような自分の事を、小百合は何故好きだと言ったのか疑問に感じた。

 

「エッ、エエッ!?ま、また、どうして・・・俺、自分で言うのも何だけどさ、何の取り得も無いし、スケベだし・・・将来性も無いよ?」

 

 真悟の返答を聞いた小百合、は思わず涙ぐみ、真悟をキッと見つめると、

 

「いけない!?私、私、あなたが好きだから!!朱紗君、私の事嫌い?私何かがお嫁さんの相手じゃ・・・嫌?」

 

 雪代の真剣な面持ちに、真悟は小百合の発言が嘘でも冗談でも無いと知った。小百合は、恥を忍んで自分に告白してくれたと感じていた。だったら、自分が今出来る事はと考えた真悟は、思わず小百合を抱きしめた。抱きしめながら小百合の耳元に囁くように、

 

「嫌いな訳無いだろう・・・俺も、俺も、雪代さんの事・・・」

 

「朱紗くん・・・」

 

 二人は目を瞑り、口づけを交わした。真悟に取って、何度も妄想していた事が、今現実となった。二人は、神社の裏に小百合の母、咲苗が居る事すら忘れたかのように、熱い口付けをした。その様子を、木陰に隠れて眺めて居る男達に気付かず・・・

 

「ヒュー、何だぁ!?清純そうな顔して、やる事やるねぇ?」

 

 青沼はゲスな笑みを浮かべながら、軽く口笛を吹いて戯けると、仲間達もゲスな笑みを浮かべた。青沼達8人は、真悟と雪代のキスシーンを覗いていた。安村は少し不安そうな表情になると、

 

「青沼さん、雪代の母親が直ぐ傍に居るって言うのに・・・あのガキまさか、母娘共に頂いちまう気じゃないでしょうね?」

 

「どうします、青沼さん?早くやっちまいましょうよ!」

 

 真悟と小百合のキスシーンを見た小柄なカマチは、興奮してきたのか鼻息荒く、青沼にさっさと小百合を犯す事を提案するも、青沼は薄ら笑いを浮かべ、

 

「そう急かしなさんな、もっと面白いもんが見れるかも知れないぜ?」

 

「面白いもんですか?」

 

 青沼に待ったを掛けられたカマチは、渋々ながら我慢し、一同は更に状況に見入った。青沼の言った通り、真悟は小百合を抱きしめた右手を、小百合の形の良い尻に当て、その感触を味わうかのようにまさぐった。小百合はビクッと身体を震わせるも、抵抗しないのを見た真悟は、更にエスカレートし、小百合のスカートを捲り上げた。真悟の糸に反し、それはまるで青沼達に見せ付けるかのように、小百合の白いスリップが風に靡き、純白のパンティがチラチラ見え隠れして、青沼達は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。

 

 欲情した真悟の奥底から、再び何かが目覚め、今度は成り行きに任せた。虚ろな目の真悟は、小百合のスカートの中に右手を入れる、と純白パンティの上から小百合の尻を撫で回す。小百合は尻をモゾモゾ動かすが、逃さないように真悟はちょっと強引に小百合のパンティの上から、尻の割れ目を愛撫する。堪らず小百合は悶え、

 

「イヤァン!朱紗君ったら・・・」

 

 恥ずかしそうに、だがちょっと嬉しそうに、小百合は甘い声を出した。ハッと我に返った小百合は、神社の社をチラリと見ると、

 

「朱紗君・・・今日はこれで許してぇ!向こうにお母さんも居るし・・・次は私、朱紗君なら許しても・・・」

 

 真悟は、ハッと我に返った・・・

 

 このまま調子に乗っていたら、美剣や涼子の時のように、小百合に嫌われる所だったと思い、思わず冷汗が出た。

 

(危ない、危ない、今度は雪代さんに嫌われる所だった)

 

「そ、そうだよね・・・ハハハ、お楽しみは次回に・・・ン!?」

 

 真悟は、木陰から突然現れた、6人の不良達に気づき身を硬くした。良く見れば、名前を知っている者も数名居た。小百合も気づき、不安そうに真悟の後ろに隠れた。真悟の側に来た青沼は、ニヤニヤしながら背後に居る小百合に話し掛け、

 

「おいおい、彼氏やる気満々なのに、そりゃあないんじゃないの!?お前も折角盛り上がってたのなぁ?ヘヘヘ、お嬢ちゃん、俺達との行為を彼氏に見せて、お勉強して貰いましょうねぇ?」

 

「な、何を!?・・・」

 

 恐る恐る青沼に聞いた小百合だったが、青沼はニヤリとゲスな笑みを浮かべ、

 

「勿論・・・俺達とのSEXをさ!!」

 

「ヒャハハハハハ!」

 

 青沼の言葉に、安村が、カマチが、白い特攻服を着たサングラス男が、左頬に縫い傷がある男が、リーゼントをした小柄なニキビ男が、ゲスな笑い声を上げ、小百合が震えだし、真悟は小声で大丈夫だからと励ました。そんな二人の、これからの行く末を暗示するかのように、黒い雲が頭上を覆い、山の向こう側の方で、雷がゴロゴロ鳴っていた。

 

「キャァァァ!な、何をするのぉぉ?」

 

 その時、神社の裏手から悲鳴が上がり、咲苗がアフロの男と胴着の男に、無理やり真悟達の傍に連れて来られた。真悟は、慌てて蹌踉めいた咲苗を抱き止め、小百合同様背後に庇った。青沼達は、真悟達が逃げられないように包囲した。真悟も怖かったのは確かだが、今は雪代母娘を、無事にこの場から逃がす事を優先させようと、気力を振り絞り、

 

「僕達帰りますので、そこを退いてくれませんか?あなた方、高校の先輩方ですよね?何人かの方は、名前も知っています!こんな事すると・・・先輩達も後々拙いんじゃないんですか?」

 

 正義感ぶっているような真悟の発言に、左頬に傷がある男がナイフを取り出し、安村は引き攣った笑みを浮かべると、

 

「別に、俺らの悪さは、今に始まった事じゃねぇ!」

 

「そういう事だ!お前も名前を聞いたことあるなら、こんな噂も知ってるだろう?俺達の何人かは・・・少年院帰りも居るってな?」

 

 青沼の言葉に、真悟の顔から血の気が引いてくる。確かに青沼グループは、結構阿漕な真似をしていて、少年院帰りも居ると言う事は、真悟も聞いた事があった。情けない事ではあるが、雪代母娘が無事に済むならば、お金を払ってでも穏便に済ませたいと考えた。

 

「じゃあ、金を払うから、此処を通してくれないかなぁ?」

 

「朱紗君!」

 

 小百合は、ちょっと不満そうな口ぶりで真悟の名を呼んだが、真悟は青沼から視線を逸らさず、青沼は、真悟の背後に居る雪代母娘を凝視した。

 

「金か、それも悪くねぇ・・・だが、今日は俺達、ムラムラしててよ!お前の後ろで子羊のように震えてる女と、熟れた女を犯したくてウズウズしてるのよ!!」

 

「ヒャハハハ、違いねぇ!!」

 

 青沼の言葉に、一同が同意し、ゲスな笑い声が神社の境内に木霊した。それでも真悟は諦めず、

 

「話しても無駄なようですね・・・退いて下さい!僕達は帰るんです!!行こう、雪城さん!雪城さんのお母さん!」

 

 青沼達を無視し、真悟が二人の手を引いてその場を逃げようとするも、カマチが両手を広げて真悟達の逃げ道を封じ、

 

「ケケケ、通るって言うなら・・・腕ずくで通ったらどうだい、プレイボーイさんよぉ・・・」

 

「あなたに勝ったら・・・僕達を通してくれるんですね?」

 

「エッ!?」

 

 通りたければ腕ずくで通れ、そう言えば真悟はビビリ、女を置いて逃げ出すに違い無いとカマチは思ったものの、真悟は険しい表情を浮かべながらも、その目には闘志が宿っていた。思わずカマチはビビッていた。今までなら、この人数に囲まれれば、その場の雰囲気に飲まれ、女を置いて逃げ出した男が何人も居た。そして青沼達は女を思う存分犯し、欲望を発散していたが、真悟は違った。青沼は少し真悟の事を見くびっていたと思い、

 

「ほう、彼氏良い度胸しているな・・・良いだろう!この中の一人と決闘して勝ったら、お前に手を出さず帰してやる・・・カマチ、お前がやれ!!」

 

「エッ!?俺?・・・・・」

 

「そうだ!そう言えば俺も、お前が喧嘩する所を見た事が無かったからなぁ・・・やれ!!」

 

「ウゥゥゥ・・・やったろうじゃんかぁ!」

 

 カマスと呼ばれた男は驚いていたが、仲間達の手前、真悟との勝負を受諾した。真悟は、不安そうにする雪代母娘に、隙を見て逃げるように指示を出し、カマスと決闘を始めた。

 

(俺は、殴り合いの喧嘩何て、生まれてこの方した事無い・・・けど、こんな奴らに、雪城さん母娘の身体に、指一本触れさせるもんかぁぁ!!)

 

 こうして、真悟とカマチの決闘が始まった・・・

 

 青沼達も、カマチの喧嘩を初めて見たのだが、殴り合いの喧嘩初心者の真悟の方が優勢で、口だけなカマチに、青沼は思わず舌打ちした。仲間の手前、負ける訳にはいかないカマチは、落ちていた大きな石を拾うと、雄叫び上げて真悟に殴り掛かって来た。真悟は驚き、慌てて転がりながら躱すと、真悟も落ちていた石を握り、カマチにカウンターパンチを食らわせると、カマチはそのまま倒れ気を失った。静まりかえる青沼グループに反し、雪代母娘の表情が輝いた。青沼は再び舌打ちし、

 

「カマチ・・・口だけか手前は?まあいい、約束だ!お前は帰って良いぞ!!」

 

「エッ!?」

 

「あ、青沼さん!?」

 

 青沼の意外な反応に、真悟も青沼の仲間達も驚き、非難の声を上げる。真悟はホッと安堵し、雪代母娘に帰りましょうと手を取り、歩いて行こうとすると、青沼はギロリと真悟を睨み、

 

「待てぇ!俺は、お前に帰って良いと行ったんだ!その女達に言った覚えは無い!!女は置いて行け!!そうすれば、お前は見逃してやる!!!」

 

  青沼の言葉に、真悟の表情は見る見る強張り、振り返った真悟はキッと青沼を睨み、

 

「断る!例え俺がどんな目に合わされようと、彼女達を置いていくなど・・・絶対出来ない!!」

 

「チッ・・・中々見所ありそうな奴だから、テメェだけは見逃してやろうと思ったが・・・戸村ぁぁ!」

 

 青沼に呼ばれた、戸村というボサボサ頭の男が道着を脱ぐと、中から筋骨隆々とした身体が現われた。真悟も、さっきのカマチとは違う戸村の凄みに、焦りの表情が生まれる。真悟は、小声でもう一度雪代母娘に話し掛け、

 

「俺が奴らの注意を惹きつけるから、二人は隙を見て逃げるんだ!」

 

「でも、朱紗君が・・・」

 

「そ、そうよ!私達母娘の為に、あなたの身が・・・」

 

 小百合も咲苗も真悟の身を案じ、自分達が犠牲になる事で、真悟の身が助かるならばと、半ば諦めかけていたものの、真悟はそんな二人を励まし、

 

「大丈夫!命まで取ろうとはしないでしょう・・・じゃあ!!」

 

 戸村にまで逃げずに向かって来る真悟に、青沼は心底驚き、

 

「おいおい、戸村は元空手部だぜ?調子に乗るのもいい加減にしやがれ!」

 

 だが、真悟は怯まない・・・

 

 相手が空手をやっていようがいまいが、雪代母娘を守る為、真悟は戸村相手に身構えた。

 

「調子に乗るなよ、ガキィィィィ!戸村ぁぁ、やっちまえぇぇぇ!!」

 

 青沼の叫びと共に、戸村は構えを解き、真悟に襲い掛かった。先程のカマチとは、戸村は一味も二味も違い、真悟は為す術も無く戸村からの攻撃を逃げ惑うも、それは作戦の内だった。青沼グループの視界から、雪代母娘を完全に見えなくなった時、隙を見た小百合と咲苗は、そっとその場を逃れ、慌てて境内を出て階段を駆け下りていった・・・

 

 だが・・・

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