「ハァハァ・・・ふ、二人共・・・ありがとう!あなた達のサポートのお陰で、皆にテレパシーを届け、目覚めさせる事が出来たわ!!」
竜子は、超能力を限界近くまで使い、肩で息をする艶やかな裸体が、竜子の美しさを際立たせた。瓜生は、千草が危機を脱した事を聞きホッとすると、目の前に見える竜子の魅力的なヒップ、そして、時折チラリと見える竜子の秘所の存在が気になり始める。
(お、俺も男何だぜ・・・ガイデルが居なきゃ、このまま抱きしめたいぐらいだ!竜子って良い身体してるんだな・・・)
瓜生は、息子が元気になってくるのに慌てた。その時、竜子がよろめいた為、慌ててガイデルが竜子の腕を抱え、瓜生は、竜子の尻とお腹を支えたが、ドサクサに紛れちゃっかり竜子の股間を指で弄った。
「キャッ!?」
思わず声を出した竜子は、頬を染めながら、瓜生に口パクでバカと呟いた。
「どうした、竜子?」
ガイデルが不思議そうに呟くと、竜子は頬を染めながら慌てて、
「な、何でもないのよ・・・ガイデル、恥ずかしいから向こうで着替えてくるね・・・瓜生をよ~く、見張っててね!!」
竜子は、ガイデルにウインクし、瓜生には軽く舌を出し、廃墟の違う部屋に着替えに行った。
瓜生はその後ろ姿を、残念そうに見続けた・・・
目覚めた美剣九人衆と十二神将は、気まずそうにしていたが、直ぐに持ち場に着き、千草の指示を待った。
「フォフォフォ、霞竜子に礼を言わねばな・・・まだまだ、若いのぉ艦長?」
凄ノ王の分裂体を消滅させ、梵天翁が千草を咎めると、千草はコクリと頷き、
「も、申し訳ありません・・・ですが、凄ノ王も致命的なミスを犯しました!奴は、我ら一人一人に幻覚を見せた事で弱っています!今なら・・・必ず凄ノ王を倒せます!!皆に通達!これより天浮舟は、凄ノ王に対しシャインスパークを使います!!」
天浮舟に動揺が走った・・・
シャインスパーク・・・
それは、美剣一族の力を結集させて作り出す、聖なる光のエネルギーを天浮舟に纏わせ、敵に光のエネルギーを叩きつける、天浮舟究極の技であった。だが、この技はタイミングを間違えれば、天浮舟事敵に特攻してしまうリスクもあった。
「待て、艦長!シャインスパークは、わしと艦長、美剣十二神将と美剣十人衆の力を結集させてこそ、その真価を発揮する!十二神将を二人欠き、十人衆のリーダー、霞竜子を欠いている今では・・・」
梵天翁が皆の疑問を代弁して聞くと、千草は険しい表情を浮かべながら、
「分かっております!ですが、邪神の影響を受け、凄ノ王が力を回復する前に、叩かねばなりません!現状では70%がいい所でしょうが、それでも十分叩ける筈です!!」
千草の決意を受け、美剣九人衆はニコリと笑い、
「やりましょう、千草様!竜子の分は、私達でフォローします!!」
「そうよ、先程まで受けた恥辱、倍にして返してやらなきゃ!!」
「決まりね!千草様、我ら美剣きゅ・・・いえ、美剣十人衆は、千草様を支持します!!」
ゆり、さつきの言葉に皆が同意したのを受け、菊乃が美剣十人衆は全員同意したと告げる。千草は口元に笑みを浮かべながら頷き、
「ありがとう、十二神将の二人のフォローは私がします・・・皆、持ち場に着け!!」
梵天翁は、ヤレヤレといった表情をしながらも、孫娘の頼もしい姿に安心した。
「我らが精神を集中させる間、他の者は、凄ノ王を原子分解法で威嚇せよ!」
天浮舟が凄ノ王に攻撃を開始するが、凄ノ王には効果がまるで無かった。
(クックック、何時まで無駄なあがきをする・・・快楽を与えてやろうと思ったが・・・その舟事宇宙の塵になるがいい!!)
凄ノ王の強烈な念動力が天浮舟を襲う!
そんな中、天浮舟の周りを光が覆いだした。
(な、何だ・・・アノ光は!?)
凄ノ王は初めて動揺を見せた・・・
その間にも、光は徐々に大きく広がり、天浮舟を包み込んだ。
千草がカッと目を見開くと、
「今です!皆意識を私に合わせて・・・シャイィィィン!!」
「スパァァァク!!!」
皆の掛け声が天浮舟に響き渡り、光に包まれた天浮舟が、凄ノ王目掛け突進する。その様は、その名の通り光る稲妻のように俊敏だった・・・
(舟事特攻する気か?バカめ、我にそんな攻撃が・・・何!?)
天浮舟は、凄ノ王に激突する間際に回避し、聖なるエネルギーが凄ノ王を覆い尽くす。
(グゥゥゥギャァァ!!な、何だ!?ナン・・・ナ・・・ノダ)
凄ノ王は、もがき苦しみながら徐々に縮小していく。
「千草様、成功です!凄ノ王は分裂するごとに、光に交わり縮小していきます!!」
白鳥の報告に、千草は無言で頷き、
(凄ノ王とは、邪悪な魔の集合体・・・その一つ一つを聖なる光と同化させれば、やがて魔は消滅する!!私達の勝ちよ!!!)
(アタタカイ・・・コレガセイナルチカラ・・・)
凄ノ王は、シャインスパークの光と共に完全に消滅し、天浮舟に大歓声が湧き上がった。千草もニコリと微笑むが、そのまま床に倒れ込み意識を失った。慌てる皆を梵天翁が諌め、
「案ずるな、力を使い果たし倒れただけじゃ・・・九人衆よ、千草をメディカルルームに連れて行って休ませてやってくれ!その間の指揮は、わしが取る!おぬし等も千草と共に休むが良い!身体が火照ったままではいかんからのぉ・・・フォフォフォ!!」
美剣九人衆は顔を赤くしながら、千草を連れ司令室を出た。いぶきが千草を背負い、十人の美少女達は、束の間の安息を得る為にメディカルルームへと向かう。
「もう、梵天翁ったら・・・ねえ、ところであんた達、凄ノ王にどんな悪夢見せられたのよ?」
ゆりの問いかけを受け、皆々顔を見合わせると真っ赤になった。
「そ、そう言うゆりはどうなのよ?」
カオルが頬を染めながら問い掛けると、
「エッ!?わ、私は・・・内緒!!タハハ、止め止め!メディカルルームの光のシャワーって気持ち良いよねぇ?」
ゆりの誤魔化しを一同が笑い、皆和気藹々とメディカルルームへと向かって行った。
梵天王は、一旦火星に着陸して天浮舟の修理をさせていた。
「朱紗真悟が目覚め始めた今、我らは地球に戻り英雄神様の手助けを・・・この神剣美剣をお返しせねばならん!急ぎ修理の方を進めよ!!」
その時、血相を変え配下の者が梵天翁に進言した。
「ほ、報告します!邪神が、邪神が・・・」
梵天王は厳しい顔で報告を聞いた・・・
見る見る顔は強張り、
「ムゥ・・・じゃ、邪神は、単体でスーパーリープまで出来るのか?こ、このままでは手遅れになるぞ・・・」
邪神ヤマタノオロチが、その禍々しい気を八方に吐き散らしながら、地球をその目に捕らえようとしていた。
第六章、凄ノ王の罠・天浮舟(ラン・グ-ン)の危機編
完