その頃、覗きに来ていた八十八とイキドマリは、教師であるマカロニ・キッドに見つかり、押し問答をして居た。
マカロニ・キッドは、ジェーン同様ハレンチ学園で教師をしていたのだが、世界崩壊後、大多数の教師が、魔物になった教師に従いこの地を去る中、マカロニとジェーンだけは、このハレンチ砦で教え子達を守っていた。トレードマークのウエスタンハットを被り、股間にはジェ-ン同様、銃ホルダ-を着けて居た。
「何だよ!いくら此処の管理をジェーンさんと任されて居るからって硬い事言うなよ・・・ねえ、マカロニ先生・・・先生だって見たいよねぇ?」
八十八は、スケベ顔浮かべながらマカロニをこちら側に引き込もうと誘惑し、マカロニは軽く咳払いをして、
「コラ、山岸!お前と一緒にするな・・・とは言うものの見たいよなぁ・・・でも、イタリアから恋人のジェーンが来てるし、ジェーンにバレたら・・・俺、撃ち殺されちまう・・・」
その時、浴場の中から女性陣の声が漏れてくる。
「ジェーンさんって、凄く大きなオッパイですよねぇ?おばさん、横に並んでみてよ・・・おばさんも大きい方だけど・・・良いなぁぁ!!」
「ウフフ、じゃあ、私が大きくなるオマジナイを、涼子ちゃんにしてあげるでぇす・・・」
「キャッ!アァァン・・・ジェーンさんたら・・・オッパイ揉むと大きくなるんですか?」
「涼子、はしたないわよ!じゃあ、私は十兵衛ちゃんを・・・」
「エッ!?キャッ、ズルイ・・・じゃあ、私はハニ-ちゃんを・・・ウフフ」
そんな女性陣の会話が外に漏れてくると、会話に聞き耳を立てていた八十八とイキドマリ、そして、マカロニは、三人で股間を膨らませ、男同士の厚い友情で硬い握手をし、皆で窓にへばり付いた。窓ガラスは少し曇っていたが、中の様子はうっすら見えていた。
「チッ、湯気で曇った所を覗く・・・気分は良いが、もっとはっきり見れればなぁ・・・」
八十八の目には、尻が丸見えの十兵衛、湯船に浸かり談笑するハニーとアユ、無邪気にジェーンとお湯の掛け合いをする涼子、それを椅子に座って見守る光子の姿が見えて居た。だが、肝心な部分は良く見えず、八十八は苛立つ・・・
その時・・・
「オホホホ!そんな所で覗いてないで、中に入ったらどうかしらん?」
突然背後から声を掛けられ、八十八とイキドマリ、そしてマカロニは、ギクリとしながら慌てて背後を振り向くと、見る見る顔が険しくなった・・・
「テ、テメエは・・・ヒゲゴジラ!?な、何で此処に・・・」
八十八は、自分の迂闊さに舌打ちをしながら、ヒゲゴジラ事ライガーに向き合った。マカロニも股間の銃を抜き、ライガーに銃口を向けた。
「あらあら、ご挨拶ねん・・・それが元恩師と同僚に言う台詞かしら?此処に来た理由・・・決まって居るでしょうが!!」
ライガーの突進をモロに喰らい、三人は窓を突き抜け浴場内に吹っ飛んだ。女性陣が悲鳴を上げながら湯船に飛び込み身体を隠す所に、ライガーがゆっくり姿を現わし、
「オホホホ、そらバッチリ見えるでしょう?あらあら、わたちが知らない女も多いわねぇ!」
「山岸君!!」
「OH!キッド・・・大丈夫?」
十兵衛とジェーンが、吹き飛んできた二人を心配し声を掛ける。自分に声を掛ける者が居ない事で、
「あ、あのう・・・僕も居るんですけど?」
イキドマリの声は、虚しく室内に響いた・・・
ライガーは、湯船に入る6人の美女の品定めを始め、ライガーの股間は大きく膨れ上がる。
(オホホホ、どれも犯しがいがありそうね・・・こんな事なら、丸ゴシ達も連れて来るべきだったわねぇ?)
「何なのよ!レディーの入浴時に勝手に入って来ないで頂戴!!」
涼子が超能力でライガーを凍らせる。だが、浴場なのも影響してか、ライガーは簡単に元に戻った。
「オホホホ、能力者だったとわねぇ・・・もしかして、あなた朱紗一族かしら?」
ライガーの突然の言葉に、涼子も光子も動揺した。
「あらあら、図星のようねぇ・・・良い事を教えてあげるわ!あんた達の切り札、朱紗真悟は、龍神魔王様に敗れ捕らわれたわよ!フフフ、どうするのかしら!?」
真悟の名前が上がり、涼子は思わず裸なのも忘れ、浴槽から立ち上がった。涼子の裸体を、ライガーは舌なめずりしながら視姦した。
「な、何で真悟が・・・」
ライガーは意外そうに首を傾げ、
「あら、知らなかったの?朱紗真悟は凄ノ王様と分離後、龍神魔王様を始めとする分身を倒す旅に出た事を・・・既に獣神魔王と鳥神魔王の二体を倒してこの地に来たけど、我らの龍神魔王様の前に敗北して、龍の洞窟に捕らわれて居るわよ!フフフ、どうする朱紗一族?」
ライガーは挑発するように、皆に言い聞かせた。
「朱紗真悟って?」
八十八がゆっくり上体を起こし涼子に聞く。だが、涼子の裸体が目に入り思わずスケベ顔になる八十八だった。
「私の弟なの!話せば長くなるんだけど・・・そう、真悟が・・・」
涼子は思わず涙を手で拭った。そんな涼子を見て、光子が優しく涼子の肩を抱く。
「さてと、わたちも暇じゃないのよ・・・頂くものを頂いて、失礼させて頂くわね」
ライガーは、一番非力なアユを狙い、素早い動きで右手に抱えた。
「キャァァァ!!」
「ア、アユちゃ~ん!!ヒゲ・・・ライガー!アユちゃんを放しなさい!!」
十兵衛が絶叫し、ジェーンがすかさず追いかけると、ライガーは左手でジェーンの胸を触りながら抱え込んだ。
「NO!離してぇぇ、キッド~!!」
助けを求めるジェーンとアユを、何とか助けようとする十兵衛、八十八、マカロニだが、ライガーは嘲笑うように、全裸の二人を肩に担ぎ連れ去って行った。
「ち、畜生!アユちゃん、ジェーン先生!!」
「あの野郎・・・おい、山岸追うぞ!!」
慌てて追いかけようとする山岸とマカロニだが、
「二人共待って!!私達も行くわ・・・良いわね涼子!?」
「もちろんよ、ハッ!!」
涼子と光子が光を放ちながら戦闘服に身を包む、
「分かった!十兵衛、ハニーちゃん、二人は砦に残ってくれ・・・アユちゃん達は必ず取り返す!!」
十兵衛は、不安そうに八十八を見つめて居たがコクリと頷き、
「わかったわ・・・二人をお願いね!」
八十八は力強く頷き、マカロニ、涼子&光子と共に、ライガーを追いかけて行った。
「オ、オヤブン、僕も居るんですけど・・・」
イキドマリの存在は、皆に忘れられて居た・・・