山陰地方にあるとある街を、七大将軍の一人ダイザーの部隊が襲撃して居た。ダイザーの部隊は、老若男女問わず、無差別に殺害しまくり、人々は恐怖して居た。
「ああ、もうこの街も終わりだ!折角生き延びて来たのに・・・何で、何で・・・」
人々は生きる希望を無くし掛けて居た・・・
だがそこに、バイク音を響かせ、一人の男がやって来た!
「やれやれ、やっとこさ街に着いたぜ!ン!?なんでぇ~、みんなして辛気臭い顔しやがって・・・何かあったのか?」
赤いバイクに跨り、赤いライダースーツを着た10代の少年が、街の人に聞くが、住民は哀れみの表情で、
「こんな時に来る何て・・・あんた、今直ぐこの街を逃げなされ!ダイザーの部隊に見つかっては、只ではすみませんぞ!!」
老人がバイクの男に忠告すると、少年は老人に確認するかのように話し掛け、
「ダイザー!?魔物の事か?」
老人が無言で少年に頷くと、思わず少年はニヤリとし、
「面白ぇ!ダイザーだかサイダーだか知らねぇが、この兜甲児様が相手になってやらぁ!!」
そこに、甲児と名乗った少年の連れが、遅れて二人やって来た。
「もう、甲児くん・・・さっさと一人で行かないでよね!」
長い茶髪を靡かせながら、黄色いライダースーツに身を包んだバイクに乗った少女が、甲児に声を掛ける。
「まったくだわさ!やいやいやい、兜ぉ!俺様を置いて行く何て、あんまりだわさ!!」
体格の良い顎の出た男も、少女に同意しながら甲児に抗議する。甲児は右手を頭に乗せながら笑い出し、
「ハハハハ、悪い!悪い!さやかさんやボス達があんまり鈍いんで、つい痺れを切らしちまってさ!!」
さやかと呼ばれた少女と、ボスと呼ばれた男が、甲児の言葉に頬を膨らませながら抗議をした。町の住人達は、そんなやり取りを、唖然としながら見守って居たが、
「あ、あんたら・・・悪い事は言わん!早くこの街を出た方がいい!!」
その時、街の住民が悲鳴を上げながら慌てて逃げて来ると、
「み、みんな、逃げろぉぉ!ダイザーだ・・・ダイザー軍団が来た!!」
その言葉に、街の住民達はパニックを起こし逃げ惑う。さやかも不安そうに甲児を見つめ、
「こ、甲児くん・・・」
「おいでなすったか・・・さやかさん、Zは?」
「エッ!?車に積んだままよ・・・あっ、つばさちゃん達が来たわ!」
さやかが街に入って来たワゴン車に気付いた。停車したワゴン車の中からは、錦織つばさ、雪代咲苗、レイ・ミランダ、モサとミーコ、そして、一人の科学者風な白衣を着たハゲ頭の中年男が降りて来た。モサ達は、真悟と別れた後、富士山の麓にある、光子力と呼ばれるエネルギーを研究して居る、光子力研究所の世話になって居た。5人はそこで、所長の娘、弓さやか、弟と共に避難していた兜甲児と出会った。
甲児は、亡き祖父が心血を注いで作り上げた、対魔神用決戦兵器、バトルスーツZを纏い、魔物と戦いを繰り広げた。
ミーコ達から現状を聞いた甲児は、魔物の親分を倒すべく、仲間を引き連れ関西、そしてこの山陰にやって来たのであった。
「ヤッホ~!何か騒がしいけど、どったの?」
ミーコが首を傾げながら甲児に声を掛けた。甲児はそんなミーコに呆れながら、
「何でぇ、呑気な奴だなぁ・・・またモサとイチャイチャしてたんだろう?魔物がこの街に現われたんだ!さやかさん、Zの準備を急いでくれ!!」
「わかったわ、甲児くん!!」
ミーコ達は、魔物が現われたと言う甲児の言葉に身を引き締め、さやかは慌ててワゴン車に乗り込むと、やがてワゴン車の中から、甲児に向かって何かが射出された。
「よし、行くぜぇぇ!マジ~ンゴ~!!」
甲児は、自らのヘルメットに装着されている、小型マイクに言葉を発すると、甲児の頭上の物体が分解されて行った。
「パイルダー・・・オ~ン!!」
その言葉を合図に、物体が次々と甲児の身体に装着されて行く。兜甲児の身体を、頭部以外、黒と銀の二色の鎧が包み込む。その姿は、魔神のような無気味さを漂わせて居た。
真説・凄ノ王、もう一人の主人公とも呼べる兜甲児参戦です!