※この作品はR-18です。

真説・凄ノ王   作:鳳凰009

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第84話:兜甲児VSダイザー(その2)

「ヘヘヘ、快調快調!さぁて、化け物退治と行きますか!!」

 

 甲児がダイザー軍団の群れに向かって行くと、街の住民が唖然とするも、一人の中学生くらいな少女が老人に近づいて来た。ハーフなのか瞳は青く、髪は尻まで伸びる茶髪であった。少女は目を輝かせながら老人に話し掛け、

 

「ああ、あれは・・・私が夢で見たのと同じ姿だわ!あの人なら、あの人なら、兄さんを救ってくれるわ!!」

 

「何じゃと!?マリア、お前予知夢を見たのか?しかし、お前の兄デュークは・・・」

 

「ううん、兄さんは生きて居るわ!私には分かる!!兄さんは、暗闇の中で助けを求めて居るの!その闇を払ってくれるのは・・・彼だわ!!」

 

 マリアと呼ばれた少女は、Zに身を包んだ甲児を、憧れの眼差しで見続けた。彼女の兄は、世界崩壊後、この街で魔物と戦う勇敢な戦士だった。だがある時、数キロ先の街の住民を助ける為出かけたデュークは、それ以来行方不明になって居た・・・

 

 ダイザー軍団の魔物も、Zに身を包んだ甲児の存在に気付き、邪魔だとばかりに集団で攻撃してくる。

 

「甲児くん!!」

 

 さやかが心配そうに見守る中、甲児に雨霰とダイザー軍団の攻撃が加えられたが、何故か魔物達は脅え、後退りし始める。Zを身に纏った甲児は、何事も無かったように無傷だった。

 

「何でぇ、そんなもんかよ?だったら、今度はこっちの番だぜ・・・ロケットパ~ンチ!!」

 

 甲児が両手を突き出すと、装着していた腕の鎧が分離し、物凄いスピードで魔物の群れの身体に風穴を開けて行く。街の人々からどよめきが沸き起こる中、腕の鎧が再び甲児に装着されると、魔物は崩れ始め消滅する。

 

「ヘヘヘン!ざっとこんなもんだぜぇ!覚悟しやがれ、化け物共!!」

 

 ダイザー軍団を駆逐して行く甲児の前に、頭部から左右合わせて六本の角を生やした魔物が姿を現した・・・

 

 それは、何処かZに似た雰囲気を持ったダイザーだった!

 

 騒ぎを聞きつけ、龍神魔王七大将軍が一人ダイザーが、甲児の目の前に姿を現すと、普段おちょうし者の甲児にも、ダイザーから放たれる気が、さっきまでの雑魚とは違う事が分かった。

 

「やっと親分のお出ましか・・・喰らいやがれ、ロケットパ~ンチ!!」

 

 甲児が再び腕を前に出し、腕の鎧を射出すると、以外な事にダイザーも甲児と同じようなポーズを取り構えた。

 

「スクリュークラッシャー・・・パンチ!!」

 

 甲児と同じように、ダイザーの腕の鎧が飛び出した。意外な事に、ダイザーの腕からは人の腕が見えて居た。二つの鎧は互いにぶつかり合い、元の場所に戻る。

 

(な、何だと!?Zのロケットパンチと同じような技があいつにも・・・しかも、互角だと!?)

 

 Zの下の甲児から、余裕が完全に消えて居た・・・

 

「う、嘘ぉ!?甲児くんのZと同じような武器が、あの魔物も持って居る何て・・・」

 

「あ、ああ・・・兜ぉぉ、負けるなよ!!」

 

 さやかとボスが不安そうに甲児に声援を送る。咲苗、つばさ、レイ、モサとミーコも、息を呑み戦いを見守り続ける。レイは万が一に備え、サイコバリアーを何時でも張れる用に身構える。

 

「フフフ、どうだ?ヘル様より頂いた素晴らしい力は!こんな物もあるぞ・・・半重力・・・ストーム!!」

 

 ダイザーの胸から、重力を遮断する光線が甲児に照らされると、甲児の身体は無重力状態のように空中に浮かぶ、

 

「な、何だコリャァ!?」

 

「まだまだ、スペース・・・サンダー!!」

 

 ダイザーの頭部にある6つの角が輝き、稲光が甲児を直撃する。

 

「ウワァァアァアァァァ!!」

 

 甲児が悲痛な叫び声を上げると、さやかから悲鳴が漏れる。マリアは目を瞑り、甲児を励ました。

 

(お願い、しっかりして・・・あなたなら必ず勝てるわ!)

 

 マリアのテレパシーを感じた甲児が、首を左右に振りながら我に返ると、

 

「ち、ちきしょう、油断した・・・まだ、身体が言う事を・・・」

 

 ダイザーが半重力スト-ムを解除すると、甲児は地面に叩き付けられた。

 

「フフフ、止めだ・・・ダブル・・・ハーケン!!」

 

 ダイザーの両肩から、二つのハーケンが飛び出し、ダイザーはそれらを合体させ、双頭の武器にして、甲児目掛けて突進する。

 

「チッ、ダブルZブレード!!」

 

 甲児の両足の鎧から、二本の剣が飛び出すと、甲児は剣を両手に取り、二刀流でダイザーと斬り合った。

 

「な、何なんだわさ・・・あの魔物、Zと似たような武器を持ってる何て!?兜ぉ!負けるんじゃないわよ~!!」

 

 ボスが驚き、必死に皆と甲児を応援する。甲児は軽く舌打ちし、

 

(チッ、お爺ちゃんが残してくれたZの力・・・)

 

「Zの力を・・・舐めるなぁ~!!」

 

 甲児の思いに応える様に、Zを装着している甲児のパワーが格段に上がり、ダイザーを押し始め、ダブルハーケンを叩き折る。これにはさしものダイザーも驚愕し、

 

「な、何だと!?」

 

 よろめくダイザーに、甲児はチャンスとばかりに必殺技を叩き込んだ。

 

「こいつで止めだぁ!ブレストファイヤー~!!」

 

 甲児の叫びと共に、Zの胸元が赤く輝き、高熱のエネルギーをダイザーに叩きつける。

 

「グゥゥオォォォ~!!」

 

 ダイザーの悲鳴と共に、ダイザ-の鎧は溶け出した。ダイザーの中が見えた時、甲児は慌ててブレストファイヤーを止めた。

 

「な、何だぁ!?ダイザーの中に人が・・・どうなってんだ?」

 

 甲児は、呆気に取られながら見ていたが、まだ息があるのを確認し、ダイザーの鎧を剥ぎ取ると、中の人物を連れ、皆の下に連れて行った。咲苗とレイがダイザーの様子を見ると、突然マリアが近づき絶叫する。

 

「そ、そんなぁ!?に、兄さん・・・デューク兄さん!!」

 

 マリアは、横たわるデュークにしがみつき号泣していると、咲苗が優しくマリアに声を掛け、

 

「大丈夫よ!命に別状は無さそうだわ!!」

 

「ほ、本当!?兄さん、しっかりして!兄さん!!」

 

 その時、マリアの呼び掛けに反応したかのように、デュークが目を覚ました。

 

「ウッウウ・・・僕は・・・エッ?マリア!?僕は今まで・・・」

 

 辺りを見回し、デュークは、今まで自分が何をしていたのか覚えて居なかった。意識を取り戻したデュークに、マリアが大喜びで再び抱きついた。デュークは、街の人々、マリア、甲児から話を聞き、自分のしでかした行いに恐怖した・・・

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