数時間後、日の暮れたハレンチの砦には、和子達と柴夫妻、そして、ヤマトがやって来た。十兵衛は皆を広間に案内して接客して居たが、イキドマリでは頼りないので、ハニーに一緒に来てもらう十兵衛であった。
「皆さん、遠路大変でしたねぇ・・・私は、このハレンチの砦のリーダー代行の柳生十兵衛みつ子です!隣は、最近こちらに避難してきたのですが、私達を良く補佐して下さる如月ハニ-さんです!!」
「如月ハニーです!どうぞよろしく!!」
ハニーがお辞儀をすると、和子と青沼、柴夫妻、ヤマトがペコリとお辞儀を返し、小百合は子郞を気に入ったのか、あやして居た。ハニーは、小百合を見て眉根を顰め、
(あの人・・・心此処にあらずって感じねぇ?こんな世界になってしまっては、無理も無いけど・・・)
更に十兵衛は一同に説明を続け、
「皆さんは、こちらに安住の地を求めていらっしゃったのかも知れませんが・・・ハッキリ言います!この山陰にも魔物が我が物顔でのさばっています!これらを束ねるのが龍神魔王・・・この山陰地方は龍神魔王が支配し、その配下の七大将軍の為に、人々は苦しめられて居ます!此処も何度も敵の襲撃を受けておりますが、皆で協力仕合、精一杯生きております!!何もありませんが、せめて今夜はゆっくりお休み下さい!!」
十兵衛が深々とお辞儀をすると、和子達もお辞儀を返した。和子には、十兵衛が疲れている姿が見て取れた。
(お若いのに、しっかりした子ね・・・それに、側で補佐しているあの子も、中々やり手のようね・・・此処になら、一馬さんと雪代さんを預けられそうね!)
和子は、此処に青沼と小百合を預けて、朱紗一族の使命に従い、真悟を手伝いに向かおうと考えて居た。人に戻った青沼は、和子の想像以上に善の心に目覚めて居た。一緒に旅をし続けた事も幸いしてか、小百合も青沼を見て震える事は無くなって居た。だからといって、心から許している訳では無かったが・・・その様子を見た和子は、自分が二人の側に付いて居なくても、もう大丈夫ではないかと考えたからであった。
順々に、避難して来た人々が自己紹介を始める。心を閉じている小百合の紹介は、和子が代りにしたのだが、和子が朱紗和子だと挨拶すると、十兵衛とハニー、そしてヤマトが驚き、ハニーが困惑の表情で和子に話し掛けた。
「和子さんは、朱紗って言うんですか?もしかしたら、朱紗涼子ちゃんや光子さんとはお知り合いですか?」
ハニーが和子に問い掛けると、ハニーが娘と妹の名を口に出した事で、今度は和子が驚き、
「エッ!?あなた方、涼子や光子を知っているの!?涼子は私の娘、光子は妹よ!此処に来ているの?」
「はい!只、昼間に此処を襲撃して来た、七大将軍の一人ライガーを、この砦のリーダー、山岸八十八達と共に追って行ったきりですの・・・では、朱紗真悟さんは息子さんなのですね?」
「真悟の事までご存知なの?ええ、真悟は私の息子です・・・」
ハニーと十兵衛は、大きく溜息を付き、言うべきか言わないで置くべきか悩んだものの、意を決した十兵衛は、和子をジィと見つめると、
「大変申し上げにくい話なのですが・・・ご子息さんは、龍神魔王に敗れ捕らわれたそうです!」
「エッ!?真悟が?」
(真悟さんが・・・敗れただって?)
十兵衛の発した言葉に、思わず和子とヤマトは驚き、青沼は椅子から慌てて立ち上がった。
「す、朱紗君が捕まっただって!?し、信じられん・・・あの凄まじい力を持った朱紗君が・・・」
青沼は、俄かには信じられないといった表情で、そして、ヤマトは複雑な表情で考え始め、
(そんな!?あの真悟さんが?俺がこの世界に飛ばされたのは・・・真悟さんを助けろと言う事なのか?)
皆が沈黙を続ける中、柴夫妻の赤子、子郎だけがはしゃぎ回り、それを微笑む小百合と戯れて居た。和子は、険しい顔で考え込むと、
(真悟は、真弓を吸収してスサノオウノミコトに近づいていた筈・・・その真悟が敗れるとは・・・龍神魔王とはそこまでの魔なの?)
涼子や光子と合流して、何とか真悟を助け出そうと考える和子であった・・・
その夜和子は、小百合が寝息をたて、スヤスヤ寝ているのを確認すると、青沼と待ち合わせていた砦の裏側に向かった。青沼の姿を見つけると、お互いに微笑し、そして唇を重ねた・・・
和子は、身に着けていた戦闘服を解除し、青沼に一糸纏わぬ姿を披露すると、青沼の股間は忽ち反り返る。和子は跪き、青沼のズボンを脱がすと、青沼の一物を愛しそうに撫で、舌で舐め、唾液交じりの口内に咥え始める。青沼は気持ち良さそうに、和子のテクニックを満喫し、和子の豊満な胸を愛撫した。和子はピクリと反応し、艶めかしい声を上げる。
「アッ・・・アァァン・・・一馬さぁん」
甘えるように青沼に媚びる和子を、青沼は愛しそうに髪を撫で、巨尻を弄り、和子の濡れる股間を弄る。和子は、もっとしてというかのように、無意識の内に両足を開いた。和子の恥毛と熟れた膣が青沼の目の前に疲労され、青沼は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
「誰か来たら拙いから、今日はもう入れるね、和子さん!」
青沼は、和子に大股を開かせ、木にしがみ付かせると、立ちバックで和子に挿入した。人間に戻った青沼との初めての営みを、密かに大いに期待していた和子は、些か不満だったが、お互いの愛を確かめられて嬉しくも思った。
(もう、私の身体は・・・あなたから離れられないわ!でも・・・)
喘ぎながらも、一筋の涙を零す和子に気付かず、青沼は気持ち良さそうに和子の中で腰を振り続け、そして、和子の中に果てた・・・
翌朝・・・
少し遅く起きた青沼は、泣きじゃくる小百合を見て驚き、周りで困惑していた十兵衛とハニー、京子に問い掛けた。
「ど、どうしたんですか!?雪代さんは、何で泣いて居るんですか?」
「それが・・・和子さんが、涼子さん達と合流して、真悟さんって方を救いに行くって此処を朝早く旅立って行ったのよ!私やハニーちゃんに、雪代さんと青沼さんをよろしくお願いしますって言い残して・・・それを雪代さんに伝えたら・・・」
十兵衛とハニーが、困惑しながら顔を見合わせ、青沼に言いにくそうに伝えた。青沼は呆然とし、
(そんな、和子さん・・・昨夜はあんなに愛し合ったのに・・・まさか!?あれは俺との別れの・・・)
困惑する青沼に、ハニーが和子から預かった手紙を渡した。その内容は、青沼は、和子の想像以上に人としての心を取り戻した事を知り、青沼になら小百合を任せられると判断した事、これから起こる魔との決戦には、真悟の力、朱紗一族の力が必ず必要になる。和子は、朱紗一族の使命を果たすと・・・最後にあなたに出会えて良かったと書かれて居た。
手紙を読んだ青沼も、小百合同様号泣して居た・・・
だがそれを、剣豪将軍ザンガーの襲撃が打ち消した!