剣豪将軍ザンガーは、ハレンチの砦を強襲し、己の刀の切れ味を試すように、無表情でハレンチ砦の子供達を切り殺して行った。
「京子、お前は生き残っている子供達と一緒に、地下に避難していろ!俺が囮になる間に・・・」
「そんなぁ!竜一郎さん私も・・・」
京子は首を振り嫌々をするが、竜一郎の叱責が京子に飛んだ。
「バカ!俺達の子供子郞と同様に、此処の子供達を一人でも多く守るのが、大人の務めだ!お前もそれを守れ!!」
竜一郎は京子を軽く小突き、ザンガーの居る方に向かって行くと、京子も表情を険しくしながら決意し、子供達を地下に誘導する。そこにハニーが、小百合を連れて現われた。
「京子さん!既に避難させて下さってたのね・・・私もお手伝いします!雪代さん、あなたも中で子供達と待って居てね!私も直ぐに行きますから・・・皆、こっちに避難して!!」
小百合はコクリと頷き、地下に下りて行く。足を怪我して負傷した子を、ハニーが背負ったり、抱えたりして地下に避難させる。
(あなた、無事で居てね・・・)
京子は、夫の身を案じながら、子郎と共に地下に避難して行った。
一方、ザンガーに向かって行った竜一郎は、青沼とヤマトがザンガーに立ち向かって居る場面に掛けつけた。
「オオ!青沼君、それに火野君も・・・私も加わるぞ!!」
だがヤマトは、青沼と竜一郎は、相手がザンガーでは戦力にならない事を見抜いて居た。
(彼らを無駄死にさせる訳には・・・だが、俺の腕では・・・)
ザンガーの剣先に防戦一方の三人であったが、
「三人共、無事ね?此処は私に任せて皆をお願い、何匹かの魔が、砦内に侵入したようだわ!!」
愛刀を携え、柳生十兵衛みつ子が推参した!
ザンガーは、十兵衛の気を満足そうに感じ、
「ほう・・・女、少しは楽しめそうだな・・・参る!!」
「これ以上此処を荒らさせはしないわ・・・来い!!」
十兵衛とザンガー、二人の切っ先が光ると、二つの気が大きく弾け斬り合う・・・互いに弾かれる二人だが、ザンガーは久々の強敵の出現に血が騒ぎ、十兵衛はザンガーの実力に改めて驚いた。
(さすがに七大将軍を名乗るだけはあるわね・・・気を抜けばやられるわ!!)
十兵衛の剣技は、身堂竜馬、霞竜子、佐々木剣道と比べても引けを取らなかった。名門柳生新陰流の子孫の名は、伊達では無かった。十兵衛が呼吸を整え、改めてザンガーと対峙した!
先を急ぐ青沼、ヤマト、竜一郎は、ハニーが戦っている相手を見て驚愕した。
「バ、バカな!?奴は、十兵衛さんと戦っている筈なのに?」
ヤマトが呆然とするのも当然だろう・・・
劣勢のハニーの相手は、ザンガーだったのだから・・・
「三人共、此処は私に任せて地下に急いで!魔物が進入したわ!!皆をお願い!!」
劣勢な状況の中、ハニーは三人に地下の人々を託した。三人は頷き、慌てて地下に急ぐ、ハニーは三人が地下に消えた事を確認すると、
(この姿じゃ勝てない・・・封印を解くしかないわね・・・)
ザンガーは、獲物を追い詰めるのを楽しむように、ハニーの衣服を剥いで行く。ハニーの素肌がザンガーの前で露わにされて行った。
「フフフ、良い身体だなぁ・・・女、犯しがいがありそうだ!!」
劣勢のハニーは、何処から取り出したのか、神秘的な鏡を取り出し天に掲げると、光に包まれる。ザンガーは眩しさで思わず眼が眩んだ。
「天照様、今こそ封印を解きます!ハニ~フラ~ッシュ!!」
ハニーの掛け声と共に、首のネックレスのハートが光り、ハニーが着ていたボロボロにされたベージュとオレンジの服が弾け飛び、モデル並の美しい裸体が一瞬露になる。ザンガーはその美しさに目を奪われる中、ハニーの身体に、和子達や美剣千草達が着ている戦闘服のように、胸元の空いた赤と黒のノースリーブの服が纏われて行く。ザンガーは堪らず声に出した。
「う、美しい・・・気に入った!お前を連れ帰り俺のペットにしてくれるわ」
ザンガーの欲望の目がハニーを捉える中、ハニーを包んでいた光が収まった。
「魔よ、良くお聞き・・・如月ハニー転じて、愛の戦士キューティーハニーが・・・お前を討つ!!」
金髪の髪が赤くなり、ハニーの気が数十倍に膨れ上がった事に、ザンガーは呆然として居た。