※この作品はR-18です。

真説・凄ノ王   作:鳳凰009

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第八章:魔の企み・闇の世界編
第92話:真悟の苦悩


 龍の洞窟で捕らえられた朱紗真悟は、何度も脱出を試みたが、内部からの破壊は不可能であった。今の自分では為す術が無い事に、真悟は苛立つ・・・

 

(迂闊だった・・・このままでは、母さんや姉さん達が・・・ン?)

 

 真悟は、自分の様子を覗き見る二つの影に気付居た。影は辺りを気にしながら、真悟の様子を窺って居た。

 

(誰だ!?龍神魔王の配下にしては、様子が変だが・・・)

 

 真悟の様子を窺って居たのは、ヒミカ・ムーとアイラ・ムー、二人の龍の巫女であった。

 

「アイラ、こんな事がばれたら、只では済まぬぞ!朱紗真悟を捕らえている水玉は、恐らく、周りの水晶を破壊出来れば解除出来るとは思うが、この水晶には、闇の力が加えられて居て、わらわ達の力で破壊する事は不可能だ!!」

 

 ヒミカは、此処に来る事にあまり乗る気では無かったが、妹アイラの願いを聞き入れ、共に真悟の状況を見に来て居た。

 

「はい、ヒミカお姉さま・・・内部からは破壊出来ないようですので、外ならばと様子を見に来ましたが・・・無理なようですね!」

 

 負のエネルギーでなければ、この水晶を破壊出来ない事を知り、小声で話している姉妹は元気がなかった。名残惜しそうに真悟を見ると、自分達の部屋に戻って行った。その様子を、柱の影から見て居た者が居た。憎憎しげに姉妹を見つめて居たのは、黄金将軍ドラドであった。

 

(ヒミカとアイラ奴、朱紗真悟を助けようとしたな・・・バカめが、奴らなどに救えるものか!今に見ておれ、ム-の姉妹!!)

 

 ドラドは、マントを翻しその場を去って行った。真悟は、ドラドの気配には気付かなかったが、ヒミカとアイラが、自分を助けようと考えている事は伝わった。

 

(外からのテレパシーなら聞けるようだな・・・だが・・・)

 

 真悟は、己の不甲斐無さに拳を振るわせた・・・

 

 

 龍の洞窟の己が部屋で、謀略の将軍ヘルが、配下の阿修羅を呼び寄せて居た。

 

「阿修羅よ、お前に指令をあたえよう・・・この龍の洞窟に向かって居る者が何組か居るが、阿修羅!お前にダイザーを倒した者の足止めを命じる!!わしの想像通りならば、兜十蔵の発明したZかも知れん・・・七大将軍の一人ダイザーをも倒した程の奴だ、お前にはちと荷が重いだろうが・・・よいか、お前の命このヘルに捧げよ!!」

 

 阿修羅はヘルに平伏し、命を掛ける事を宣言し、ダイザーを倒した兜甲児の下に、ヘルの組織した魔獣軍団を引き攣れ向かった。

 

 ヘルは、己の野望の為、遂に独自で行動を開始する。

 

(間もなく、この山陰の地に邪神が降臨される。邪神の力でこの世と黄泉が繋がった時・・・フフフ、その時こそ邪神と共に、わしが望む魔界の王、闇の帝王がこの世に蘇る!!邪神と共に、この世に阿鼻叫喚の地獄を起こし、魔の時代を復活させる!!龍神魔王など、その足掛かりに過ぎぬわ!!)

 

「フハハハハハハハ!!」

 

 ヘルの不気味な笑い声が部屋に響いた・・・

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