※この作品はR-18です。

真説・凄ノ王   作:鳳凰009

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第93話:甲児と阿修羅(その1)

 一方兜甲児達は、龍神魔王の居城を目指して居た・・・

 

 何度か魔物と交戦するも、Zの脅威になるものは居なかった。だが、それが甲児を慢心させて行く・・・

 

 甲児達がとある山道を走っていると、待ち伏せしていた阿修羅軍団が襲い掛かって来た。

 

「貴様が、ダイザー様を倒した者だな?我は龍神魔王七大将軍、ヘル様の配下阿修羅!我ら、阿修羅軍団が、貴様を地獄に送ってくれるわ!!」

 

 紫のフードで覆われた阿修羅が、全軍に攻撃命令を下すと、甲児はニヤリと笑みを浮かべ、

 

「さやかさん、Zの出番だぜ!!」

 

 甲児の言葉を受け、さやかがワゴン車に入り、パワードスーツZをセットする。

 

「甲児くん、行くわよ!」

 

 パワードスーツZが、甲児の頭上に射出されると、

 

「マジ~ンゴー!パイルダ-オ~ン!!」

 

 甲児の掛け声と共に、分離したZのパーツが、次々と甲児に装着されて行くと、阿修羅は夫もっわず驚きの声を上げた。

 

「オオ!あれが、ヘル様の仰って居た、Zとかいう物なのか?ええい、者ども恐れるな、数ではこちらが上だ!捻り潰してやれ!!」

 

 阿修羅の掛け声を聞き、獣タイプの魔が、数十匹一斉に甲児に向かって行く。

 

「ヘン、来やがったな!おい、ボス!お前もワゴン車の中に入ってろ!!邪魔だぜ!!」

 

 ボスは何をとばかり反論しようとするが、魔物の群れの凄さに、慌ててワゴン車に逃げ込んだ。

 

「兜甲児様とZが相手になってやらぁ!掛かって来やがれ!!」

 

 阿修羅は、小賢しいとばかりに、配下の魔物達に発破をかけるが、

 

「ちょこまかうるせぇんだよ!ロケットパ~ンチ!!」

 

 甲児を包む腕の鎧が分離し、魔物の群れに向かって行くと、脆くも風穴を開け倒れる魔物、攻撃を躱して尚も甲児に向かって行く魔物が居たが、甲児は何事も無かったように涼しげだった。Zの脅威に、堪らず阿修羅は撤退命令を下すと、

 

「何でぇ、逃げるのか?待ちやがれぇ~!」

 

 Zを装着したまま、甲児が阿修羅軍団を追って行った。

 

「甲児くん、無茶は駄目よ!甲児くんってば!!」

 

 さやかの叫びなどお構いなく、甲児の姿は森の中に消えて行った!

 

 その戦いを、不気味に覗く者に、誰一人として気付いては居なかった・・・

 

「もう、甲児くんったら単細胞何だから・・・」

 

 さやかがやれやれと言った表情で呟くと、皆が微笑を浮かべる。そんな中、もりもりは妙な不安にかられるのであった。

 

(甲児君、深追いするなよ!Zは、33分33秒しか使えないのじゃぞ?)

 

 

 森に突入した甲児は、大声で阿修羅を呼ぶ!

 

「やいやいやい、さっさと姿を見せやがれ!こちとら暇じゃねぇんだ!!」

 

 息を潜め、甲児の様子を窺う阿修羅であったが、

 

(おのれぇ、Zの力がこれ程までとは・・・だが、このままオメオメ帰れば、ヘル様に顔向け出来ん!小癪なヤヌスにまで何を言われるやら・・・此処を死に場所と決め、せめてZの弱点を探し出す!!)

 

 阿修羅は、悲痛な表情で死を覚悟した・・・

 

 

 一方、甲児の戻るのを待つさやか達の前に、ヤヌスが現われた。

 

「ホホホ、阿修羅は相変わらず間抜けな事よ・・・こやつ等を利用すれば!さあお前達、私の目を良く見るが良い!!」

 

 ヤヌスの突然の襲撃に、さやか達は脆くもヤヌスの術中に嵌った・・・

 

「フフフ、兜甲児とやら、此処に戻って来た時こそ、お前の最後だ!仲間の手に掛かり、死ぬが良い!!その前に・・・」

 

 ヤヌスは、催眠状態のさやか達から、Zの秘密を聞き出した。

 

「アハハハ、最早兜甲児、いや、Zなど恐れるに足りない!!」

 

 嘲笑をさやか達に浴びせながら、ヤヌスは気配を消した。

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