一方兜甲児達は、龍神魔王の居城を目指して居た・・・
何度か魔物と交戦するも、Zの脅威になるものは居なかった。だが、それが甲児を慢心させて行く・・・
甲児達がとある山道を走っていると、待ち伏せしていた阿修羅軍団が襲い掛かって来た。
「貴様が、ダイザー様を倒した者だな?我は龍神魔王七大将軍、ヘル様の配下阿修羅!我ら、阿修羅軍団が、貴様を地獄に送ってくれるわ!!」
紫のフードで覆われた阿修羅が、全軍に攻撃命令を下すと、甲児はニヤリと笑みを浮かべ、
「さやかさん、Zの出番だぜ!!」
甲児の言葉を受け、さやかがワゴン車に入り、パワードスーツZをセットする。
「甲児くん、行くわよ!」
パワードスーツZが、甲児の頭上に射出されると、
「マジ~ンゴー!パイルダ-オ~ン!!」
甲児の掛け声と共に、分離したZのパーツが、次々と甲児に装着されて行くと、阿修羅は夫もっわず驚きの声を上げた。
「オオ!あれが、ヘル様の仰って居た、Zとかいう物なのか?ええい、者ども恐れるな、数ではこちらが上だ!捻り潰してやれ!!」
阿修羅の掛け声を聞き、獣タイプの魔が、数十匹一斉に甲児に向かって行く。
「ヘン、来やがったな!おい、ボス!お前もワゴン車の中に入ってろ!!邪魔だぜ!!」
ボスは何をとばかり反論しようとするが、魔物の群れの凄さに、慌ててワゴン車に逃げ込んだ。
「兜甲児様とZが相手になってやらぁ!掛かって来やがれ!!」
阿修羅は、小賢しいとばかりに、配下の魔物達に発破をかけるが、
「ちょこまかうるせぇんだよ!ロケットパ~ンチ!!」
甲児を包む腕の鎧が分離し、魔物の群れに向かって行くと、脆くも風穴を開け倒れる魔物、攻撃を躱して尚も甲児に向かって行く魔物が居たが、甲児は何事も無かったように涼しげだった。Zの脅威に、堪らず阿修羅は撤退命令を下すと、
「何でぇ、逃げるのか?待ちやがれぇ~!」
Zを装着したまま、甲児が阿修羅軍団を追って行った。
「甲児くん、無茶は駄目よ!甲児くんってば!!」
さやかの叫びなどお構いなく、甲児の姿は森の中に消えて行った!
その戦いを、不気味に覗く者に、誰一人として気付いては居なかった・・・
「もう、甲児くんったら単細胞何だから・・・」
さやかがやれやれと言った表情で呟くと、皆が微笑を浮かべる。そんな中、もりもりは妙な不安にかられるのであった。
(甲児君、深追いするなよ!Zは、33分33秒しか使えないのじゃぞ?)
森に突入した甲児は、大声で阿修羅を呼ぶ!
「やいやいやい、さっさと姿を見せやがれ!こちとら暇じゃねぇんだ!!」
息を潜め、甲児の様子を窺う阿修羅であったが、
(おのれぇ、Zの力がこれ程までとは・・・だが、このままオメオメ帰れば、ヘル様に顔向け出来ん!小癪なヤヌスにまで何を言われるやら・・・此処を死に場所と決め、せめてZの弱点を探し出す!!)
阿修羅は、悲痛な表情で死を覚悟した・・・
一方、甲児の戻るのを待つさやか達の前に、ヤヌスが現われた。
「ホホホ、阿修羅は相変わらず間抜けな事よ・・・こやつ等を利用すれば!さあお前達、私の目を良く見るが良い!!」
ヤヌスの突然の襲撃に、さやか達は脆くもヤヌスの術中に嵌った・・・
「フフフ、兜甲児とやら、此処に戻って来た時こそ、お前の最後だ!仲間の手に掛かり、死ぬが良い!!その前に・・・」
ヤヌスは、催眠状態のさやか達から、Zの秘密を聞き出した。
「アハハハ、最早兜甲児、いや、Zなど恐れるに足りない!!」
嘲笑をさやか達に浴びせながら、ヤヌスは気配を消した。