※この作品はR-18です。

がっこうぐらしのめぐねえとエロいこと出来るまで頑張るオッサンの話   作:mototwo

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泣いたおっさん(カコワルイ)。
抱きしめ、慰めるめぐねえ(女神か!)。
さて、その顛末は。


第5回 閑話休題

気恥ずかしかった。。。

大の大人、っていうか、いい年こいたオッサンが、若い女性に抱きつきながらひとしきり泣いてしまった。

おまけに「めぐねえ」とか呼んでしまった。。。

泣き疲れて少し落ち着くと恥ずかしさで顔を上げられなかった。

しかし、いつまでもそのままでいる訳にもいかない。

 

どうしよう。。。

 1.めぐねえの顔も見ずに逃げ出す

 2.恥ずかしさを誤魔化す為にエロいことをする

 3.このまま泣き疲れて寝たふりをする

 

ムニュッ

ムニュッムニュッ

ああ~、若い子の胸って、こんなに張りがあって尚且つ柔らかいんだ~

 

ゴンッ!!

 

頭を上から殴られていた。。。

 

○○「いたたた。。。なにをするんですか。。。」

 

嘘だった。

たいして痛くなどなかった。

顔を上げると佐倉は顔を真っ赤にして頭を殴ってきていた。

 

佐倉「なにをするんですかはこっちの台詞ですっ!」

 

すごく困惑した顔だ。

 

○○「いや、気持ちが落ち着いたら顔の両脇に胸があったから。。。」

 

佐倉「あったからなんですっ!?」

 

○○「触らないのは失礼かなぁ~と。。。」

 

佐倉「何を訳の分からない事を言ってるんですかっ!」

 

2.を選んでいた。

あまり何も考えずに手が動いていた。

だが、あのおかしな空気からは抜け出せたようだ。

 

○○「悪い、悪い、次からはちゃんと訳の分かる理由を用意するから。」

 

佐倉「次なんてありませんっ!」

 

佐倉は胸を抱えるようにしてそっぽを向いた。

 

後ろを向いたままの佐倉を見つつ、一呼吸おいて話を始める。

 

○○「で。。。だ」

 

佐倉はまだあっちを向いたままだ。

 

○○「今の話をどこまであの子達に話すのか、と。。。

外の状況について、なんだが。。。」

 

はっとしたように佐倉が振り向く。

 

佐倉「そう!外の状況です!学校の外はっ?」

 

○○「。。。まあ、校内とおんなじだ。

さっきも言ったが、正常な人間は見当たらなかった。

鍵のかかっていない家に入ってみれば、もぬけの空。

鍵かかった家に入ると奴らとご対面か、他の扉や窓が壊されてるか、だったよ。」

 

佐倉「そう…ですか…」

 

○○「悪いな、希望のある報告じゃなくて。」

 

佐倉「仕方…ありません。

薄々は感じていましたし。

でも、辛いですね。

はっきりとそう知ってしまうのは…」

 

○○「まあ、パンデミックで薬が完成しているなら助けが来る可能性も0じゃあないが。。。期待薄だろうな。」

 

佐倉「はい…って、今の話って?」

 

○○「え?」

 

佐倉「どこまであの子達に話すかって…」

 

○○「ああ、それか。

当然、あの子達にも情報は必要だろう。

しかし全部を話す事は無い。」

 

佐倉「それって…」

 

○○「うん」

 

佐倉「私の胸を触った事ですか?」

 

こちらをジト目で睨みつつ胸を隠す仕草をする佐倉を見て、俺はずっこけていた。

久し振りにずっこけていた。

 

○○「なんでだよ!っていうか、そんな事話したら俺がくるみに殺されるわ!」

 

ハッ、言った後気づいた。

 

○○「そうか、さっきくるみとお前が妙に警戒してたのはそれだったんだな!

俺がお前にエロイことしないか心配してたんだな!」

 

佐倉「ええっと…それは…」

 

○○「こっちは折れそうな心引きずって、十字架持ってたお前に懺悔しようって真剣に悩んでたのに!

断られたと思ったときは、あのりーさんって子も十字架持ってたなぁと思って!

プライド捨てて、子供に懺悔の告白しようと思ったくらいなのに!」

 

佐倉「あはははは、ええと…」

 

○○「酷い話だぜ!」

 

佐倉「な…何言ってるんですか!

結局私の胸、触ったじゃないですか!」

 

○○「う。。。」

 

佐倉「世が世ならセクハラで裁判沙汰ですよっ?!」

 

○○「次に会うのは法廷ですよってか。。。(※12)」

 

佐倉「何です?!」

 

○○「あ。。。いや、あれは悪かった。

まあ、お互い様って事で本題を進めよう。。。」

 

佐倉「本題?」

 

○○「だから、あの子達に話す範囲の話だよ。」

 

佐倉「全部話しちゃ駄目なんですか?もちろん、懺悔と胸の事は黙っててあげますよ?」

 

○○「。。。その話はもう置いといてくれ。」

 

なんか弱み握られたみたいな気分だ。佐倉の奴、変に浮かれてるし。。。

 

○○「まあ、聴け。

お前ら、さっきの様子から見るに、結構あのくるみって子に頼ってこの階を確保したんじゃないのか?」

 

佐倉「え…ええ、まあ。」

 

○○「初日の先輩とやらを倒したのもくるみなんだろ?トドメは俺だったが。。。」

 

佐倉「あ…」

 

佐倉も気づいたようだ。

 

○○「そうだ。

もし今までくるみが倒してきた奴らがゾンビじゃなく、感染被害者だと知ったら。。。

先輩も助かったかもしれないと思ってしまったら。。。」

 

佐倉「それで…さっきもくるみさんにはゾンビだって…」

 

○○「ああ、あの子達に事情と情報を話す前に、その事だけはくるみに知られちゃいけない。これは大前提だ。」

 

佐倉「でも、それじゃあ、ゆきちゃんやりーさんにも…」

 

○○「ああ、他の子に知らせちまったら隠し切れないだろうな。。。

となると、パンデミックやワクチンの事も。。。

話せることはほとんどなくなっちまう訳だ。」

 

佐倉「そんな!せめて外の情報だけでも…」

 

○○「校内と同じ、絶望的な状況でしたってか?わざわざ言う事かよ。

さっき自分でも言っただろう、はっきり知るのは辛いって。」

 

佐倉「…」

 

佐倉は俯いて震えていた。

泣きそうなのかもしれない。

考えてみりゃ、彼女も相当若い。

先生とは言っても、俺と違ってあの子達とそんなに年が離れてるわけじゃないだろう。

彼女一人に全部背負わせて、「黙っていろ」じゃこたえるか。

まあ、外から生還した人間がいるのに、情報ゼロってのもおかしいしな。。。

 

○○「ふう。。。」

 

溜息混じりに話す。

 

○○「こう言っておけ。

『○○さん、外に行ったは良いけど、ずっとゾンビから隠れてるのに必死で、まだ救助活動とか始まってないって事しかわからなかったみたい』

ってな。」

 

佐倉「え…?」

 

○○「そうすりゃ、はっきり絶望するより、ここに立て篭もっていればって一縷の望みくらいは残るだろうし、お前も嘘を吐かなくて済む。」

 

佐倉「でもそれじゃ…」

 

何か言いかけた佐倉の頭にポンと手を置き、

 

○○「言っておくが、俺が隠れるのに必死だったってのも嘘じゃないぞ。

ゾンビになるって思ってた時も、ならないと知った時も、ずっと隠れてたんだからな。」

 

柄にも無く、下手糞なウィンクして笑って見せると、佐倉も少し笑った。

 

佐倉「わかりました。あの子達にはそう伝えておきます。」

佐倉「それで…」

・

・

・

・

・

(数分後・元の教室)

佐倉「ええ、だから○○さんも外に行ったは良いけど、ずっと隠れてるのに必死で、まだ救助活動とか始まってない事しかわからなかったみたい。」

 

ゾンビって言葉を使わなかったか。

こっちに気を使ったのか、そう言いたくなかったのか。。。

 

くるみ「な~んだ、外に行ったとか言うから、ちょっとは期待したのに…

結局情報なんて何も無いようなもんじゃんか。」

 

佐倉「こらっ、恵飛須沢さん!」

 

○○「ははは。。。面目ねぇ。。。」

 

佐倉の口から余計な言葉が出る前に、苦笑いで答えた。

 

くるみ「ちぇっ、で?オッサンはこれからどうするんだよ?」

 

少し調子を狂わされたようにくるみが聞いてきた。

 

○○「うむ、それなんだが。。。」

 

できるだけ真面目な顔を装って話す。

といっても両さんが真面目ぶって嘘を吐くときみたいなイメージだ。(※13)

 

○○「さっき疑われたみたいに、女子ばっかりの所に男が一人混ざるのもあまりよろしくないだろう。

助けを待つにも、食料は限られてるし、大食いの男が増えるのは望ましくない。

というわけで、今まで通り、俺は近くの民家に身を潜めて食い物を漁って生きて行こうと思う!」

 

くるみ「はあぁ~?」ゆき「すっご~い!サバイバルだね!」りーさん「そんな無茶な…」佐倉「…」

 

腰に手を当てて胸を張りながら笑う俺に、それぞれの反応を見せる。

 

○○「まあ、時々顔見せくらいには来るから、そんときゃ使い出の良い労働力と思ってくれりゃぁいいって!」

 

戻る気はある。

でもほとんど嘘だった。

・

・

・

・

・

(数分前・休憩室)

佐倉「わかりました。あの子達にはそう伝えておきます。」

佐倉「それで、これからは一緒にいてくれるんですか?」

 

○○「いーや」

 

佐倉「えっ?でも」

 

○○「俺はランダルを目指す。

パンデミックの中心かもしれんいが、ワクチンがあるなら、この町の希望の塔なのかもしれない。

ここで救助を待つにしても、俺一人の食い扶ちが増えるとジリ貧になっちまう。

ここにいるって事も、誰かが知らせなきゃ。

救助が始まってても、見付けてもらうのにどれだけ掛かるかわかりゃしない。」

 

佐倉「…」

 

○○「そんな顔すんな、まだ何度か戻っては来るから。

格好いいこと言っても、別にまっすぐランダルまで行ける訳じゃない。

あんまし言いたくないが、外は結構酷い状態でな、道の途中で車が横転とか、玉突き状態とかざらでよ。

道を確保しながらあいつらを避けて行くのは結構難しそうなんだわ。

噛まれても感染しないっても、怪我すりゃ痛いし、囲まれたら流石に一巻の終わりだし、まあ、ちょいちょい帰ってくる事にはなりそうなんだわ。

だから、戻って来たときにアンタとあの子達の無事な姿が見れる様、しばらく頑張っちゃくれねえかな?」

 

佐倉「それは…それはもちろん、あの子達のために頑張るつもりですが…」

 

○○「おっし、それじゃ話は決まりだ。あの子達への話も頼むぜ!」

(回想終)

・

・

・

・

・

○○「じゃ~な~!お譲ちゃん達!」

 

バリケードを越えた後、初日と違って愛想よく手を振りながらオッサンは階段を下りていった。

 

突然、血まみれで助けに来たと思ったら、先輩の頭を…

きっとゾンビになってると思って、その時を待ってたのに生きてて…

あの時みたいに偉そうに仕切りに来たのかと思ったら…

 

くるみ「なんか拍子抜けしちゃったなぁ…」

 

ゆき「え?何が?」

 

くるみ「オッサンが来た時はあの時のこと思い出して、頭に血が上りそうだったのに…」

 

ゆき「うん、うん?」

 

くるみ「オッサン、あの時と雰囲気が違うってーか、嫌味言っても笑って返すしさ…」

 

ゆき「あー、わかる!なんか初めて会った時とまるで別の人みたいだったよね~!」

 

くるみ「当然、ここに留まると思ってたのに。」

 

りーさん「そうね、確かにここに一緒に住むとなると、食料の事は悩ましかったわ。」

 

くるみ「それが自分から出て行くって…」

 

三人「「「…」」」

 

くるみ「あぁ~!もうっ!

ここにいない人間の事で悩んでてもしょうがない!

明日は明日でやる事があるんだ!

さっさと寝ちまおう!」

 

ゆき「そーだね!寝るのは大事だね!」

 

りーさん「そ、そうね。

また来るって言ってらしたし、その時にまた考えましょ。」

 

オッサンが頑張ってるんだろうか、微かな物音が階下に響いていた。




最初に言い訳から。
違うんです!
タイトルにあったエロい事ってのはこんな程度じゃないんです!
まだ先の話があって、本気でエロい事する筈なんです!
○○はヘタレ野郎なんで、あんな状況からその先に進む根性がなかっただけなんです!
シチュエーションさえ整えば、きっとやってくれる筈なんです!

ちなみに主人公の追加情報
女性とまともに付き合った経験は少ない。
多分素人童貞。
姉萌え属性。


またしても注釈

※12 次に会うのは法廷
25(two-five)ギャグ。
25という会社のスタッフが作ったラジオ番組で生まれた数々のギャグの一つ。
○○は川上ともことやまけんと斎藤圭(男)の番組が大好きだった。

※13 両さん
ご存知、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公、両津勘吉のこと。
両さんが真面目な顔で部長たちを騙すときの顔をイメージしていただきたい。


今回はサブタイトルどおり、横道にそれた話を元の軌道に戻す回でした。
次回は太郎丸(原作版)の話です。
それではアデュー!
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