※この作品はR-18です。

好感度MAXから始まる黒ウィズ   作:ココナポッカ

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 まず始めに3周年おめでとうございます。
 
 今回投稿したのは、この小説を開いた方は恐らく知っているアプリゲームクイズRPG「魔法使いと黒猫のウィズ」です。
 先に申し上げますと自分はこのゲームはログイン勢でした。まともに始めようとしたきっかけは3500万で神引きをして、とりあえずそのカードをメインに遊んでいるうちに勝つか負けるかのイベントに挑んでみたり、サイトで黒猫のウィズの歴史を掘り返しているうちにハマりました。
 今では少ないカードの中からデッキを試行錯誤して構造したり、クイズを解く楽しさ、ゲーム性にもハマっており、何よりもアプリゲーでありながら世界観が広いストーリーに魅力を感じました。一つのイベントであそこまで盛大なストーリーをできるのは素晴らしいですね。
 ちなみに自分は古参でもなく、白猫で黒猫のウィズを知りプレイし始めたユーザーです。それでもよろしければ、節操な文になりますが読んでみてください。

 今回のはアルティメットガールズ後のお話となります





黒猫の魔法使いと激烈大魔法使い【アリエッタ・トワ】

「ふにゃー、この電動マッサージは癒されるにゃー」

 

 

 僕が食料の買出しを終えて宿屋の部屋に戻ると、ウィズが「猫用の電動マッサージイス」に座って極楽の時間を堪能していた。猫用のマッサージイスだけあってこじんまりとしており、ちょうど猫になってしまったウィズがフィットするサイズのイスだ。何やらウィズが日頃の疲れを取るために、魔道の超天才アリエッタ・トワに頼んで作ってもらったものらしく、超天才が作っただけあって恐ろしく出来がいい。

 どうやらこの世界は何事にも魔道や魔法が精通しているらしく、天才であるアリエッタはこれくらいは当たり前の事らしい。アリエッタは魔法を用いた家電製品や技巧にも長けているのだとかなんとか。もちろん、魔道を究めた魔道士ならではの威力のある魔法も得意としており、出会い頭に隕石を放たれた時は恐ろしい少女だと悟った。魔道杯が終わった今ではアリエッタとは戦う理由もないしここに来てからずっと一緒に遊んだりしているが、彼女はあまり敵に回したくはない。

 

 ……とまあ、色々と思うところはあるが、この世界にきてしばらく経った。

 グリムワールグランプリ後の祭りも終わって、僕とウィズは元の世界に帰るつもりでいたが、魔道士五人娘(アリエッタ、エリス、レナ、ソフィ、リルム)に思った以上に気に入られたらしく、もうしばらくここにいないかと引き止められて結局は最終的に自分たちから折れてもうしばらくここにいることにした。と言っても何だかんだで今の時間を楽しんでいる。

 

 

「黒猫の魔道士さん、いる?」

 

「レナ」

 

 

 買った食料をまとめていると、窓の外からレナが現れた。てかここ2回だぞ……と思って、近づいて見るとどうやら屋根を伝って登ってきたらしい。

 とりあえず窓を開ける。

 

 

「なんでわざわざ屋根の方から来るんだよ。女の子なら普通にドアから入りなよ」

 

 

 いや違うな。女の子であってもなくても普通はドアから入るものだ。レナが活発すぎるだけか。

 

 

「あー、そんなこと言っていいの黒猫の魔道士さん。 宿に泊まるお金が無いからってこの宿紹介したの誰だっけ」

 

 

 まるで答え知らないふうにレナは言う。

 実を言うとこの宿はレナが紹介してくれて、宿屋の当主は「ウチの屋根を壊してくれたお陰で客がそれ目当てに来て大繁盛」という経緯からレナに感謝しており、それで無料で宿を貸してくれたとか。

 

 

「それは仕方ないじゃんか。僕は異世界から来た身でこの世界の通貨なんて全く持ち合わせてないんだし」

 

「すいませーん、今度から黒猫の魔道士さんの宿代取っていいですから〜」

 

「わわっ、ごめんごめん。こっちが悪かったってば!」

 

 

 一階にいる当主に聞こえるように叫ぶレナに謝り必死に止める。

 ちなみに僕たちが異世界から来たということはみんなには説明済みだ。てかウィズ、マッサージを味わっている暇があるなら助けてくれ。女の子相手に口では勝てん。

 

 

「はいはい。と、そうだ。今日は黒猫の魔道士さんに話があって来たんだった」

 

 

 そう言いながら、しゅたっと窓から部屋に入るレナ。その途中でスカートが捲り上がり中が一瞬見える、うん、黒だ。眼福眼福。

 

 

「話?」

 

「あなたって全くお金を持ってないでしょ。だからいくつかこの街の人の依頼をいくつか持ってきたの。ほとんどが街の結界を超えたすぐ近くにいる魔物退治だから、土地感のないあなたでもサクッとこなせると思うわ。それ以外にも他にもあるから見て」

 

「おー」

 

 

 それはありがたい。いつまでもここに長居する訳では無いが、お金はあるだけでも心の余裕ができる。

 レナがテーブルに置いた数枚の依頼書の中から一枚を手に取る。依頼書の内容を読もうとしてたところでレナが口を開いてきた。

 

 

「あ、その依頼なら確かアリエッタも受注していたはずだけど……」

 

 

 依頼書の内容は飼っていた犬が行方不明だから探して欲しいとのこと。依頼書の他にも対象である犬の写真があった。魔物退治とは違うが、この依頼なら街の外に出る必要も無いしアリエッタもいるならこれにするか。

 

 

「そっか、それなら自分も……」

 

 

 ドーンと。そう言おうとしてところで、外から何かが爆発したような音と地響きがなる。

 ……嫌な予感がする。しかも一度経験済みの。

 

 

「な、何が起こったのかにゃ!?」

 

 

 のんびりしていたウィズも流石にビックリして、自分はこの現象に既視感がある気がして窓から外の下を見る。またか、とレナがため息をつきながら外を眺めているあたり自分の予想が的中したらしい。

 

 

「待て待てー、怖くなんかないから逃げるなー!」

 

 

 アリエッタが何かを追いかけながら出現させた隕石をそれに向かって何度も放っていた。アリエッタの追いかけているものの正体は犬。しかも恐らく依頼書の写真と同じ犬だ。その犬の『きゃいんきゃいん』という鳴き声からは、アリエッタから逃げようとする必死さが伝わってくる。

 

 怖くないも何も既に怖い目に合わせてるんですが、それは……。

 

 隕石が直撃した地面は結界ごと砕かれて、周りの街の人はまだお祭り気分が抜けていないのかそれとも呑気なのか、その光景を見て盛り上がっていた。

 

 

「おー、みんな集まれ! 稀代の大魔道士アリエッタ・トワの魔法が見れるぞー!」

 

「すげーや! あの時の黒猫の魔道士の時といいあの犬といい、逃げようとする気迫からアリエッタの魔法の恐ろしさが伝わってくるぜ!」

 

 

 アリエッタに追いかけられながら街の人には見世物にされる犬が可哀想だ。ひとまずアリエッタをとっちめないと、あとついでに僕が必死と知りながらも助けもしなかった盛り上がっているあの男には、自分がアリエッタにされた事と同じ目に遭わせてやる。

 

 アリエッタは隕石を降らせてあちこちを破壊しながらも、犬を追いかけて建物の裏路地へと消えていった。

 

 

「どうするの? あれ」

 

「どうするって止めるしかないでしょ、いくぞウィズ」

 

 

 ウィズを呼んで肩に乗せてから、窓から屋根に飛び乗ってそのまま地面に着地する。

 レナが続いて来たのを確認してアリエッタを追いかけて裏路地まで行くと、何かに捕縛されているアリエッタの姿があった。隣には先ほどアリエッタから逃げていた犬を抱えているエリスがいて、片手にある独特のデザインの箱から黒くて不気味な何がアリエッタの身体に伸びて全身を縛り上げている。暴れて回る彼女をエリスが見かねて縛ることにしたのだろう。それにしてもエターナルロアを懲らしめた時程ではないが、相変わらずエリスの魔法は不気味だ。

 

 

「エリスナイス。こーらアリエッタ、あなたまた街をめちゃくちゃにして」

 

「あばばばばばば、私は犬を追いかけていただけなのに……」

 

「犬を捕まえるだけで魔道障壁を壊す魔導士なんてあなたくらいよ。魔道杯の時の反省が足りないのかしら、それとももう少し利口になってもらうには魔力を強める必要があるのかしらね」

 

「あばばばばば! ぐ、ぐるじーっ! え、エリス……悪かったから、もうしないから、やめて〜……」

 

 

 反省の色が見えないアリエッタに捕縛の魔法を強めることで懲らしめるエリス。

 あれだけ暴れていたアリエッタをこうもあっさり沈めるのだからエリスもエリスでなかなか恐ろしい。

 アリエッタは言わずもがな、レナには宿屋の件を弱みにして脅してくるし、エリスも封印の魔法が怖いし、最近はソフィリルムの身勝手に振り回されるエターナルロアが不憫に思えてきたし……あれ、僕の魔道少女の知り合いにろくなのいなくね?

 

「よし、これで少しは反省したかしら」

 

 

 エリスの魔法から解放されたアリエッタはヘナヘナと地面にひれ伏した。

 

 

「まだ倒れてはだめよアリエッタ。あなた、気まぐれに意気込んで街の人の依頼をたくさん受けていたでしょ。他にも魔物討伐が残っているわよ」

 

「……あはは、エリスちょっとさっきから鬼畜過ぎない? わたしもう疲れたからまた今度……」

 

「だめよ」

 

「はぁいっ……」

 

 

 即答されてヘナヘナと立ち上がるアリエッタ。

 

 

「ああ、でも1人だとつまらないし……」

 

 

 僕、レナ、エリスを順番に見比べると、しばらく考え込んだあと彼女はこちらの手を握ってきた。しかも何故か超笑顔で。試しに手を振りほどこうとしてみるが、ギュッと強く握ってきて離そうとはしない。

 

 

「よし黒猫の人捕まえた。魔物退治、一緒に行こ?」

 

「ええ、僕も……」

 

「黒猫の人、お金に困ってるんだよね。だったらいいじゃん」

 

 

 うーん、正論ではあるんだが納得いかない。用は一人だと面倒だしつまらないから手伝えってことだからな。

 まあでも報酬の分前も貰えるなら仕方ない、やるか。

 

 

「分かった、行くよ」

 

「そういう事なら私はもうしばらくゆっくりしてるにゃ。二人とも頑張ってにゃー」

 

 

 おい! 肩から降りて逃げようとするウィズを引き止めようとするが、既に裏路地から逃げられてしまった。相手は猫なのでその展開は一瞬だった。

 さっきからのんびりしてた癖に、その上依頼まで弟子任せにするとか本当に師匠か、あいつは。

 

 

「ちょっと待って」

 

 

 ウィズは後で叱っとくとして、裏路地から立ち去ろうとした所でエリスに引き止められる。

 

 

「アリエッタの事何だけれど、あなたにたくさんの迷惑を掛けたけどそれでもあなたの事をかなり気に入ってるみたいなの。大変かもしれないけど仲良くしてあげて」

 

「お、おう……」

 

 

 そんなこと知ったのは初めてで嬉しいのだが、どう答えていいか分からずしどろもどろに返事をする。そんな僕を他所にアリエッタは手を引っ張ってくる。

 

 

「ほーらー、黒猫の人。暗くなると危ないからその前に早く終わらせよう、ゴーゴー!」

 

「はいはい、それじゃあ行こうか」

 

 

 

 

 

■

 

 

 

 

「攻めの型! メルム!」

 

 

 茂みから隠れて、視界に入った狼のような魔物を二人で取り囲んで、困惑する魔物にアリエッタが魔法を放つ。魔法で飛ばされた魔物は恐れをなして、街とは逆方向の場所へと逃げ去った。

 アリエッタの依頼の説明によると、複数の魔物がここの森の周辺を縄張りにして旅人や街の人を襲ってるので退治してほしいとの事だった。

 アリエッタが今倒した魔物で最後のようだ。倒したとは言っても逃がしただけだが、1度痛い目にあったので魔物達がここ周辺に来ることはないだろう。

 

 

「これでおーわり、いぇい! 黒猫の人!」

 

 

 手のひらをこちらに向けて、何かを期待しているかのような目でこちらを見つめるアリエッタ。彼女の意思を察してこちらも手のひらを向けると、アリエッタの方からぱちんとハイタッチを決めてきた。

 

 

「黒猫の人、今日は一緒に来てくれてありがとう。いつもは魔物退治とかわたし一人なんだけど、黒猫の人がいたから楽しかったよ」

 

「そうは言っても自分は何もしてないけどね」

 

 

 適当に奇襲して僕が魔物を逃がさないようにして、そこにアリエッタの魔法で迎撃する。二人いたから出来た戦闘方法だが、手柄のほとんどはアリエッタのものだし本来なら彼女1人で十分なはずだ。

 でもアリエッタは今さっき一緒にいてくれて嬉しいと言った。なら自分もそれなりに役に立てたと思っていいのだろう。

 

 

「でもこれでお仕事も終わりか。あーあ、もうちょっと黒猫の人と一緒にあっちこっち回りたかったな」

 

「もう依頼も終わったよ。暗くなると街の外は危ないって言ったのはアリエッタなんだし、早めに帰ろう」

 

「ねえ、黒猫の人。もう少しだけこの森を二人で歩いて回らない? 魔物もういないし安全だよ」

 

 

 ……こいつ、自分の話を聞いてくれているのだろうか。いや聞いていてこの発言なのだろう。相手はアリエッタなのだから。女の子には口では適わないっと。

 それに何だろう……、さっきのアリエッタの言い方からしてどうしてか断る事はできなかった。どう言えばいいのか、アリエッタの言葉からは別の思いが感じ取れた。

 それがなんとなく気になって「いいよ」と言うと、アリエッタは満面の笑みになり手を握ってきて森の奥の方へと歩んでくる。

 

 余程こちらに懐いたのか、アリエッタが繋いでいた方の手の腕を大胆に絡めてきてぴったりとくっついてくる。何故ここまで懐かれたのか真意は分からないが、それよりも彼女から伝わる柔らかい体と女の子らしい甘い匂いが漂ってきて、どうしてもそちらへと気が向いてしまった。

 

 そんなことを彼女は知るよしもなく、鼻歌交じりに御機嫌に森の中を一緒に歩く。

 

 

「さっきまで戦ってたからうるさかったけど、今は静かだね」

 

 

 アリエッタの言う通り、魔法の音も魔物のうなり声も聞こえない。聞こえるのは木々が風にたなびく音と鳥の鳴き声だけ。そんな森の中を二人で会話しながら歩く。

 

 

「わたしって実は男友達って黒猫の人が初めてなんだ。女の子の友達ならエリスとかレナがいるけどね。魔法学園を飛び級して卒業したから周りの人が年上ばかりだし友達ができる機会が少なかったんだ。だから黒猫の人と仲良くなれた事がすごく嬉しい」

 

「そう言ってくれると僕も嬉しいよ。でも自分はアリエッタより年上だよ、話し方からして同い年の友達が欲しかったふうにも聞こえるけど」

 

「同い年の友達ならソフィとかリルムができたし。……それにね、わたしにとって、黒猫の人と仲良く慣れたていう事実が重要なの」

 

 

 そう言ってこちらから離れて、目の前に立つアリエッタ。思い立ったかのように急にこのような行動に出たようにも見えたけど、何故かは分からない。それに頬が若干紅く染まっているようにも見える。熱が出た……ようには見えない。

 

 

「わたし……わたしね。黒猫の人の事が」

 

 

 アリエッタが何か言おうとしていることが気になって待つ。いつもの元気はつらつなアリエッタとは違い、言い難い事を言おうとしているようだから余計に気になる。

 

 だからだろう。

 後ろの魔物の気配に気づけなかったのは。

 

 

「っ! 危ない!!」

 

「え」

 

 

 アリエッタが叫ぶが遅かった。背中から急激な痛みが走って、攻撃されたと理解した僕は後ろから現れた魔物からよろよろと距離を取る。その間に庇うようにアリエッタが立って瞬時に詠唱する。

 

 

「攻めの型! フィーネ」

 

 

 アリエッタが発動したのは、今日の魔物退治してした中でも一際凄まじい威力の魔法。地面は後方まで抉れてその分だけ魔物は吹き飛ばされる。それでもなお魔物はこちらに向かおうとすると、アリエッタが追撃しようと詠唱するのを見て、やがて遠くへと逃げていった。

 

 魔物が逃げ去ってほっとしたのも束の間、背中から激痛が走る。背中だから自分では見れないが、恐らく怪我をしているだろう。ドロドロと熱い液体が背中から流れるのが分かって、自分を中心に地面へと血が広がっていく。

 

 ……ああ、今まで色んな経験をしてきたから分かる。これはちょっとヤバイかも。

 

 

「黒猫の人!? し、しっかりして!? 黒猫の人!!」

 

 

 焦っているアリエッタの大きいはずの声がどんどん遠のいていく。

 視界も狭い。声も遠い。だめだ、もう………………。

 

 

 

 

 

■

 

 

 

 

 

「あら、目が覚めた?」

 

 

 ふと目が覚めると最初に聞こえてきたのはアリエッタの声ではなく別の人物の声。意識と同時に視界が戻ると、エリスがこちらを見下げていた。

 背中の質感からしてたぶん自分はベッドに寝ている。恐らく、あの経緯からして僕はここまで運ばれてきたのだろう。

 

 

「もう、あまり無茶をしないでちょうだい。あのこ、めちゃくちゃ大泣きしてたわよ。レナ達が慰めているけれど、あのこのあんな姿見たことないんだから」

 

 

 ……大泣きしているアリエッタ。確かに見たこともないし想像もつかないや。

 もうあの時のような痛みは背中からは感じられない。少しだけなら動いても大丈夫かと思って、ベッドから上半身だけ体を起こす。

 どうやらここはいつも宿泊している宿屋の部屋のようだ。窓の方を見ると外は夜になっていた。アリエッタと魔物討伐に出た時は夕暮れ前だったから、あれからそれなりに時間が経っているらしい。

 

 

「一応治癒術はかけておいたけど、動いて平気なの?」

 

「なんとかね。助かったよ、ありがとう」

 

「この街に魔導師が多かったおかげね。その中に治癒術専門の魔導師がいたからあの傷でもなんとか助かったのよ」

 

 

 そうか。その魔導師がいなかったら、今頃どうなっていたかも分からないのか……。

 

 

「……そんなことよりアリエッタ、いるんでしょう。入っていいわよ」

 

「うっ……気づかれた。黒猫の人、げ、元気〜?」

 

 

 エリスがそう言うと、既にそこにいたのかドアが開いて、アリエッタが罰が悪そうにして部屋に入ってきた。

 作り笑いで誤魔化しているつもりだろうが、大泣きしたという事もあって目元は赤くなっており、雰囲気からしても元気がない。元気かどうかはこちらが聞きたいくらいだ。

 

 僕は初めて見たそんな彼女にどう返事をすれば分からず、アリエッタもどうしたらいいのか分からずに黙りこくったままお互いを見つめるだけになってしまう。

 

 ……な、なんというかすごく空気が重い。別に喧嘩したというわけでもないのに。

 

 

「それじゃあ私は、あなたが目が覚めたことをみんなに報告してくるから」

 

「え、エリス!? それならわたしが言いに行ったほうが」

 

「だめよアリエッタ。あなたはまだ彼に言ってないことがあるでしょう」

 

 

 言いくるめられて、エリスが部屋から出ていくのを大人しく見るアリエッタ。静かな部屋にやけにドアが閉まる音が響いた後、しばらくしてアリエッタがこちらに向き直る。

 二人きりの重たい空気の中で先に口を開いたのはアリエッタだった。

 

 

「黒猫の人、本当に大丈夫なの?」

 

「うん。少し体はだるいけど平気だよ」

 

「そうなんだ。ふう、無事で良かった……」

 

 

 ホッと息をつくアリエッタ。安心したおかげか暗い表情も少し和らいだ気がする。

 思ったよりも傷は深くなかったのかもしれない。倒れる前までは結構血を流していた気がするので、頭が少しクラっとするが何も問題はないだろう。

 

 

「……とっ」

 

「あ、黒猫の人」

 

 

 そう思った矢先に軽い眩暈がして、そこをアリエッタに抱きとめられてこちらの頭が彼女の胸元に埋めたような体制になる。

 

 

「わっ、ごめん」

 

 

 いくら何でも懐かれているからといってこれはよくない。胸元から伝わる柔らかい感触と甘い匂いで即座に理解して離れようとする……が、そこから更に強くギュッとアリエッタがこちらの頭を抱きしめてきて一向に離そうともしない。さっきよりも胸に顔が埋まってるし、これは別の意味で頭がクラっとしてしまう。

 

 

「あの、その……アリエッタ?」

 

「黒猫の人、ごめんね。わたしがあの時もっと早く気づいていれば怪我しないで済んだのに」

 

「あれは僕の責任だよ。アリエッタは悪くない。心配してくれるのは嬉しいけど、アリエッタが謝る必要は無いよ」

 

「黒猫の人は優しいね。……お願い、もうしばらく黒猫の人の事ぎゅってさせて。好きな男の人だから、いつまでもこうしていたくなるの……」

 

 

 あれ……これって、もしかして告白されている。

 いや、そんな僕が告白されるなんてこと……うん、現実から目を背けるな、僕。

 好きな男の人という言葉の意味は、異性として好きという事で合っているだろう。だとしたらここまで懐かれたのにも納得がいく。

 それなら自分も答えてあげないといけない。アリエッタはきっと状況に身を任せて告白したはずだから、ドキドキした状態で返答してくれるのを待っている。

 

 いつの間にか力が緩くなったアリエッタの腕から抜けて視線を合わせる。予想通りアリエッタは頬を真っ赤にしながら返事を待っているようだった。

 

 

「アリエッタ……」

 

「黒猫の人……」

 

 

 想いに答えようと自然と顔が近づいて唇が重なる。一瞬アリエッタが肩を震わせるが逃げることなく立ち往生したままキスを受け入れる。

 彼女のほんのりと甘くて、艶が良くて瑞々しい唇を少しだけ味わってから顔を離す。

 

 

「……黒猫の人、こういうことしてから言うのもなんだけどわたしで良かったの? 黒猫の人の周りにはエリスとかレナとか可愛い女の子いっぱいいるよ」

 

「アリエッタがいいんだ」

 

「そうなんだ、わはは……嬉しいなー。黒猫の人、もう一回したいな」

 

 

 いつもの「わはは」とは違う……照れ笑いした後、アリエッタは唇を軽く突き出してくる。

 もちろんキスを断るような事はしない。むしろ自分ももっとアリエッタを味わいたいと望んでいる。

 もう一度唇を重ねて、手をアリエッタの背中へ回して優しく引き寄せながらベッドに座らせてキスをしやすい体勢にさせる。

 口の中に甘酸っぱい味が広がって、さらにそれを求めようとすると自然と小さな水音が部屋に響く。

 

 

「んっ……ちゅるっ、黒猫の人……んむっ」

 

 

 重なった唇の合間から、水音とアリエッタの声が漏れる。背中に回した手を頭の方へ移動して彼女の髪を優しく撫でて柔らかくて繊細な髪質を堪能しながら、唇どうしで優しく押し合う。ぷるんと水分を含んだ彼女の唇がこちらの唇に何度も張りつく。

 

 唇を離してから、アリエッタがこちらの胸元……心臓部分に耳と手を当ててくる。

 

 

「黒猫の人の心臓、どくどくって大きく動いてる。緊張してるんだね」

 

 

 確かに目が覚めた時よりも体が火照って心臓の動悸が加速しているのが分かる。先ほどのキスのせいでそれはより激しくなってしばらくは元の状態に戻りそうにもない。 ……このような幸せな時間を過ごせるならずっとこのままの状態でも構わないんだけど。

 

 もしかしたらアリエッタもこのような状態になっているんだろうか。

 触れて自分も確認したい……それはつまりアリエッタの胸へ触れる事になるのだが、その事を考えると余計に気になってしまってしょうがない。心臓の動悸が気になるのはただの建前で、唇だけではなくアリエッタの色んな体の感触を知りたかった。

 胸に触れて見ていいか尋ねると、その意味を理解したアリエッタはすぐさま顔を真っ赤にした。今まで見たことのないとても女の子らしい可愛らしい仕草だ。

 

 

「く、黒猫の人はダメだよ。その……わたしの胸に触ることになっちゃう」

 

「どうしてもだめ?」

 

「ど、どうしてもだめってわけじゃないけど……ひゃっ、あっ」

 

 

 曖昧な答えに痺れを切らして了承なくアリエッタの胸へと触れると、素っ頓狂な声を上げた。

 確かにアリエッタの心臓はバクバクと激しい高鳴りを何度も上げている。しかしそれよりも触れてみて分かったのは、アリエッタは幼い見た目によらず胸が大きい気ということ。巨乳という訳でもないが、大きさ的には他の女の子と比べればアリエッタの方が上だと思う、たぶん。試しに揉んで見れば想像した通りの弾力が返ってきた。それでいて、脳を蕩けさせられそうな程に心地よい感触に一度揉めば病みつきになり、底知れぬ満足感を満たすために何度も揉み続ける。

 

 

「く、黒猫の人……これじゃあ、わたしのおっぱい揉んでるだけじゃあ、んあっ……」

 

 

 柔らかい感触を堪能する度にアリエッタが甘い声を出して、体をくねらせる。彼女の嬌声と同時に出る息がこちらの頬を撫でてきて少しくすぐったい。それでも胸から手を離すことなく、マシュマロのような柔らかい感触を手のひらでたっぷりと味わう。

 

 

「んっ……黒猫の人、わたしのおっぱいそんなに気持ちいいの? さっきからすごく楽しそうだけど」

 

「すごく気持ちいいよ、ずっと触っていたいくらいに。うーん、それならそうだね。アリエッタ……服脱いでもらっていい?」

 

「ふ、服!? 黒猫の人が喜ぶならいいけど、エッチなことする気満々だね。

 でも、わたしがやられてばかりなのも納得いかないから……えい、こうだ」

 

 

 アリエッタは急にこちらの正面に向き直ると、僕の肩に手を置いてそのままベッドに押し倒してきた。そこに更にアリエッタが跨ってきてあっという間にマウントポジションを取られてしまった。

 自身の軽い体重だけでは抑えられないと判断したのか、すぐにこちらの腕をアリエッタは両手でベッドに押さえつける。

 

 

「わはは! 今度はわたしの番だからね。覚悟してね黒猫の人、さっきのすごく恥ずかしかったんだから」

 

「ちょっ、ま、待って。落ち着いてアリエッタ……」

 

「まーたない、くぅーらぁーえ!」

 

 

 あっさり断ってアリエッタは顔をこちらに接近させてくる。

 僕の首元に埋まり込んで何をしてくるのかと思うと、舌先で首筋を舐めてきた。感じたことのない体感に思わず背筋にゾクゾクとした痺れが走る。

 快感に耐えようとしている僕を見て、アリエッタは一旦顔を上げていたずらっ子のような笑みを浮かべる。

 

 

「へえ〜ここが弱いんだ。もっとなめなめしてあげる」

 

 

 れろっ、ちゅるっ、れろれろっ、じゅるるっ

 

 首筋を何度も舐めたり舌先でつついたり、唇を重ねて首筋を吸い付いたりする音が間近に聞こえる。このままではアリエッタの思い通りだと理解しながらも、いつの間にか癖になりそうな快感の虜になってしまっていた。

 生暖かく心地の良い舌触りが何度も首筋を線をなぞるように舐めることで、そこがアリエッタのヨダレ塗れになっていることが熱と感覚で分かる。

 体勢的にアリエッタの頭が間近にあるせいで、首筋の刺激だけではなく、鼻腔にも彼女の髪の毛の匂いがめいっぱいに伝わってくる。

 

 そして首筋を舐めるのに満足したかと思うと、ふふっと口元をにやけさせながら休みなく今度は右耳に口を近づけてきた。

 

 

「終わりだと思った、残念。まだまだ続くからね〜、じゃあ今度は耳をいただきまーす……はむ、れろっ、ちゅるるっ」

 

 

 僕の右耳を口内に含んできて、首筋と同様水音を立てながら舌で舐めまわしていく。耳の外側は唇で刺激を与え、耳の中を舌で舐めた後さらに耳の奥を舌先でつついたりを交互に何度も繰り返してくる。

 

 ちゅちゅっ、ちゅるるっ、れろろっ、ぴちゃっ、くちゅちゅっ

 

 右耳を十分に舐められたら今度は左耳を同じように舌で舐めて快感を与えてくる。一方的に弄られる快楽を求めて僕はいつの間にやらアリエッタのされるがままになっていた。

 

 

「黒猫の人、好きだよ」

 

 

 最後に耳元でそうつぶやかれてふっと息を吹きかけてくると、ようやくアリエッタは顔を離した。よほど激しかったのか、彼女の口元は自身のヨダレでテカっており、快楽で頭いっぱいの僕にはそれが艶めかしく見えた。

 幼い顔立ちでありながら大人ぽい淫靡な唇……それだけで僕は興奮を抑えられなくなり、アリエッタの後頭部に手を回してこちらに引き寄せると、それを理解した彼女は自分から近づいてきて唇を重ねる。

 

 先ほどキスした時とは違って熱を含んでいて、軽く重ねるだけでもそれが分かった。恐らくアリエッタも興奮気味なのだろう。

 ちゅぷっ、ちゅぷっ、軽く粘膜が擦れる音を鳴らしながら互いに攻め合うキスを続ける。ただ押し合うだけではなく、啄んだり吸い付いてみたりして、彼女の唇を思う存分堪能する。アリエッタも同じく啄んだり吸い付いてきたりして、こちらの唇を貪っていた。

 

 

「黒猫の人の唇すごく温かくて美味しい……それに気持ちよくて、ちゅむっ、もっと、もっと黒猫の人の唇が欲しい……」

 

 

 キス混じりにアリエッタはそう呟いて、ならばさらに深いキスをして見るのはどうかと思い、僕は舌先でゆっくりと彼女の唇を開く。アリエッタはその行動が理解出来てないらしくキスの動きを止めるが、気にせずに彼女の口内へと舌を侵入させる。さすがに刺激が強すぎたのかアリエッタは肩を震わせるが、抵抗はせずにただの次の行動を待つ。緊張した彼女の体を解すように全身隈無く撫でながら、こちらの舌をアリエッタの舌と絡ませていく。

 

 ちゅるるっ、ちゅぱちゅぱっ

 

 最初こそ受身でいたが、しばらくすると慣れてきたのか自ら快楽を求めてきて、アリエッタの方からも舌を絡めあってくる。互いのザラザラとした舌の表面が擦れ合い、温かい粘膜が口の中で広がっていく。官能的な感覚に背筋が震えてそれでもなお彼女の唇と舌を本能的に貪り続けて、アリエッタが苦しそうな声を漏らしたところで唇をようやく離した。その際に、アリエッタの口から溢れでた唾液が糸を引きながら、下にいた僕の顔に降りかかる。

 ひとまず、互いに荒い息を整える。

 

 

「ふぅっ……なんだろう、ずっとキスばかりしていたら体がどんどん熱くなっちゃう」

 

「じゃあアリエッタ……そろそろ脱がすよ」

 

 

 落ち着いたところで、僕は彼女の服の裾に手をかける。

 

 

「うっ、忘れてなかったんだ……」

 

 

 言葉ではそう言ってるが、抵抗しないということは肯定と解釈していいだろう。それにこういうのは思い切りに限る。

 顔を真っ赤にするアリエッタに申し訳なく思いながらも、一気に服を上げて脱がす。服を脱がしたアリエッタは健康的な肌が露出しており、乳房が子供用のスポーツブラの中で窮屈そうにしていた。

 ブラを外すと、やはりそこにはアリエッタの年代にしてはそこそこ大きい胸があった。

 

 

「アリエッタ、てやっぱり結構胸大きい?」

 

「そ、そういうの分かんないし知らないもん。そ、それよりそんなにジロジロ見られると恥ずかしいよ……」

 

 

 そう言ったアリエッタは、真っ赤にした顔を隠すようにして、ベッドに仰向け状態の僕に体を預けてきた。羞恥やら興奮やらでアリエッタの体が火照っている事がわかる。

 僕は寝たままの状態でアリエッタの背中に手を回して優しく抱きしめながら、もう片方の手で胸の膨らみに沈める。布越しで触れるのとは断然違う、生の胸の感触に僕は血が沸騰しそうなほど興奮してしまう。

 もちろんこのような胸のもみ放題を前にして、興奮を抑えられるはずもなく、次第に乱暴に揉みあげていく。

 

 

「んあっ、そこっ、激しくされるの気持ちいい、変な気分にっ、あ、なっちゃう……っ」

 

 

 アリエッタもしばらくして揉まれる感覚に快楽を感じ始めたのか、猫のように甘えてきて嬌声を漏らしながら僕の腕の中で何度も身を捩らせる。恥ずかしそうにしながらも、感じながら色気を醸し出しているアリエッタの表情はとても可愛らしく、じっくりと眺めながら、丹念に何度も柔らかい胸を揉んでいく。揉んで胸の感触に没頭するだけではなく、揉まずに手のひらで捏ねてみたり、乳首をつまんだりしてみると、震えたり耐えるためにこちらに抱きついてきたりなど様々な反応をアリエッタは示す。

 

 だけど足りない。アリエッタの色んな体を味わい尽くし貪るけれどもまだ足りない。興奮してしまいいきり立った愚息を沈めるためには、まだ足りない。男なら次の手段へと進むだろう。

 

 僕は自分にそう言い聞かせて、今度はアリエッタのスカートの中に手を入れてそのまま秘部の所まで手を潜らせる。

 

 

「く、黒猫の人! そこはだめ! 今触られたら……っ」

 

 

 顔をより一層赤くして、スカートに手を突っ込んだ俺の腕をアリエッタは手で抑えてくるがもう遅い。僕の手からはネットリとした温かい愛液が秘部から漏れてるのが確認できた。

 

 

「アリエッタのここ……すごく濡れてるね」

 

「あばばばば、言わなくっていいってば。それより早く手をどけて、ふあん…………っ!」

 

 

 試しに秘部の線を指でなぞればそれだけでアリエッタは甲高く甘い声を上げる。僕は悪い事を考えて彼女にこう聞いてみた。

 

 

「本当にここで止めていいの? 実は気持ちよかったりしない」

 

「そ、そんなことないもん、ひゃあ……んあっ」

 

 

 なかなか本音を言わないので秘部に指を挿入して中で動かしてみると、それに連動するかのようにアリエッタは嬌声を上げる。このような反応をしておきながら気持ちよくない訳がない。しかし途中で止めて、お預けを食らったアリエッタの反応を伺う。

 快楽に体を支配されきってるのか熱っぽい視線をアリエッタはこちらに向けていた。

 

 

「素直にどうして欲しいか言ってごらん。口に出して言わないとわからないよ」

 

「……続けて、黒猫の人の指でわたしの大事なところ好きなだけいじって。そうされるとすごく気持ちいいから……」

 

 

 よし。どうにか本音を言わせたところで開始しようとすると、アリエッタが止めてきた。

 

 

「あ、待って黒猫の人。その前に鍵占めないと誰かが入ってきちゃう」

 

 

 おっと、そうだった。ここは宿屋。この建物の中にいるのは僕とアリエッタだけではない。そう考えるとかなり危ない状況で行為に浸っているな、僕達。

 アリエッタはその場から動かないままドアの方向に手を伸ばして、ドアノブを回すように手首を捻らせれるとドアからは鍵が閉まった音がした。

 

 

「これでいいよ」

 

 

 恐らくお得意の魔法で閉めたのだろう。全くどこまでも便利なものだ。

 でもこうして今度こそ始めることが出来るわけだ。僕は再び彼女の膣に指を入れ直して、その中で蠢かせる。

 

 

「やっ、やああ、ゆび……そこいじられるの、すごく気持ちいいっ」

 

 

 ぎゅうぎゅうときつい膣壁の隙間で指を動かして秘肉に刺激を与える。アリエッタは気持ちよさそうな声を上げながら、快楽に震える体を必死に動かしながら顔を近づけてくる。どうしたのかと思うと彼女の方から唇を重ねてきて、間を置かずにヌルッとした温かい舌がこちらの舌と絡み合ってきて、僕もそれに答えて愛撫する。

 腟内を指で犯されて余裕のないアリエッタは、先ほどのキスとは違い少々乱暴で舌どうしを蹂躙させてくる。僕も負けずに激しく舌を荒ぶらせるが、そうなると息は長く続かない。

 

 

「ぷはっ……ああ、だめっ、黒猫の人。もうわたし、なんか、ヘンな感じになって、体の奥あつい……っ! ん、ああっ!」 

 

 

 息が続かなくなりどちらからともなく、唾液を飛び散らしながら唇を離す。

 膣内が急激に熱くなり、そこからドロドロと熱がこもった愛液が溢れ出る。それと同時にアリエッタの体が痙攣してそのまま僕の胸元に向かって倒れ込む。強い快楽に体力を消耗し切ったのか、上気した息が胸元に降りかかる。

 天才といってもアリエッタはまだ幼い。果たしてこれ以上続けて体力が持つのだろうか?

 

 

「アリエッタ、大丈夫? きついならもうやめた方が……」

 

「……ううん、まだ続けるよ。それにわたし、まだ黒猫の人を気持ちよくさせてない」

 

「今までも十分気持ちよかったよ」

 

「それでもわたしはもっと黒猫の人の事を気持ちよくしてあげたいの。だからこういう時は遠慮なんかしないで、思い切り甘えて、ね」

 

 

 そう言って、アリエッタは息を整えて起き上がると、僕の下半身がある位置に移動して、見た目でズボン越しからでも勃起していると分かる愚息に手を伸ばす。

 

 

「黒猫の人……ここ、すごい大きくなってるよ。確かここを気持ちよくすればいいんだよね」

 

「そうなんだけど、詳しいんだね」

 

「もう、褒めても何もでないよー。あ、でももっと褒めていいよ」

 

 

 照れながら後頭部をかくアリエッタ。別に褒めてるわけでもないんだが……。だけどこの反応からして体力は気にしなくても大丈夫そうだ。これからアリエッタにされる事を妄想すると、余計に興奮して勃起してしまいズボンの中だと窮屈に感じてしまう。

 

 

「わたしは超天才大魔道士アリエッタトワ様だからね。魔法だけじゃなくて、こういう事ぐらい勉強ずみだー、わはは」

 

 

 それはドヤ顔で言っていい事なんだろうか。

 アリエッタは僕のズボンごと下着を下ろすと、天井に向かっていきり立つ愚息が現れた。言葉ではやる気満々だが、「わあっ……」とアリエッタは羞恥と興味が混ざったような言葉にならない感想を漏らす。

 

 

「そ、それじゃあするね……」

 

 

 当たり前だが勉強しただけなので慣れているはずも無く、アリエッタはおそるおそると肉棒を優しく手で包みながら亀頭にキスをする。ぷるんとした唇が亀頭に刺激を与えてきて続けざまに舌を亀頭に下ろして舐めていく。まずは亀頭を十分に舐めて唾液まみれにした後、裏スジから玉袋へとターゲットを写して存分に舌を絡めていく。

 

 じゅるっ、れろれろ、じゅるるっ、ちゅるちゅる

 

 ……と、それだけでも強い快感が返ってきて下半身が震えるのを見て、アリエッタは楽しそうにふふっと笑う。いつもの「わはは」とは違う、大人ぽい妖艶な笑みだ。

 そしてどうすれば気持ちよくなるのか理解し始めたアリエッタは、玉袋を手で優しく解すように揉んだり、肉棒を横から口に咥えて、唾液をちゅぱちゅぱと音を立ててまとわりつけたり吸い込んだりしてくる。どうやら天才というだけあって、こういう場面でも機転が利くらしい。……いや、その評価はどうなんだ。それじゃあまるでアリエッタがエッチな娘みたいじゃないか、それはそれで興奮するかもだけど。

 

 

「ふう……黒猫の人のおちんちん、すごくビクビクしてるね」

 

 

 アリエッタは一旦肉棒から口を離して、そう喋りながらいきり立った亀頭を愛らしいそうに指で撫でてくる。

 

 

「アリエッタみたいな可愛い女の子からされるとすごく気持ちよくてね。もっと、できれば……」

 

「うん、いいよ。今度はお口の中で気持ちよくしてあげる」

 

 

 そう言うと、アリエッタは先ほど肉棒を舐めている最中に乱れた髪を後ろの耳の方へかき分ける。そして、肉棒を全体的に優しく撫でてから、亀頭を温かい唇で覆い始めた。そのまま亀頭全体を口の中に加え、舌を絡ませてきてゆっくりと扱いてくる。

 じゅるっ、じゅぱぱっ、じゅるじゅるっ、と水音を立てながら肉棒を加え込むアリエッタの口から溢れ出る唾液から、どれほど激しく扱かれているのかが分かる。実際に肉棒からは腰が砕けそうなほどの快感が伝わってくる。

 いつもは自分より幼いと思っていた親友である少女の卑猥な光景を見て、その背徳感とギャップが興奮を誘う。

 もうそろそろ頃合だろう……体の奥から熱が渦巻いてこみ上げてくるのが分かる。だが果てるならアリエッタの中で果てたい。それくらい快楽に貪欲になっていた。

 

 

「アリエッタ、もうそろそろいいかな」

 

「……それって、つまり黒猫の人のおちんちんをわたしの中にいれるってこと?」

 

「うん、だめかな?」

 

「ダメじゃないよ。むしろ嬉しいけど、初めてだから怖くて……優しくしてね、黒猫の人。あ、でもその前に黒猫の人も裸になってギュッてして。黒猫の人の体温を感じれば落ち着くかもだから」

 

 

 それを聞いて、ベッドから起き上がった僕は全ての服を脱ぐ。アリエッタとの前戯のおかげであまり寒くはない。そうでなかったとしても、アリエッタの願いを聞くためなら脱いでいた。

 アリエッタも中途半端に来ていた下の服を脱いで両手を広げてこちらが抱きしめるのを待つ。幼い見た目にしては揺れる胸、柔らかな肌、濡れた瞳でこちらを見るアリエッタに思わずドキリとしてしまう。

 

 不安がるアリエッタを生まれたままの状態で抱きしめて、背中に手を回して優しく緊張を解すように優しく撫でる。不謹慎だが体全体が直でアリエッタの肌に触れてすごく気持ちいい。アリエッタがこうして不安を抱いていなければ、今ごろ欲求を抑えられなくて襲っていた事だろう。

 重なった胸元からアリエッタの心臓がドクンドクンと不安の音を激しく鳴らしているのが分かる。いくら撫でても落ち着く事は無かったが、流れを進めようと口にしたのはアリエッタだった。

 

 

「……うん、もう大丈夫だよ」

 

 

 あっさりそう言うが、もしもの事を考えると不安だ。強がったりしているだけじゃないだろうか。

 

 

「もう平気だって。アリエッタ強い子だし」

 

「そうか。それじゃあベッドに横になって」

 

 

 このまま何もしないままでいても仕方ない。きっぱりと決断するべきだろう。

 僕がそう言うと、アリエッタは言われた通りにベッドに横になる。本人は大丈夫とは言ったが、ぎこちない動きからまだ不安が抜けきっていない事が分かる。あまり無茶をさせないようにこちらも手加減しないと……。

 

 太ももを持ち上げて股を開かせたあと、ゆっくりと肉棒を近づけていくところを、アリエッタは少しだけ首を上げて緊張した目で見る。

 

 

「それじゃあ、いれるよ」

 

「う、うん……っ」

 

 

 性器同士を軽くキスさせてから、ゆっくりと肉棒を彼女の膣内に挿入させていく。前戯を済ませていたおかげで、秘部の表面は愛液でヌルヌルと濡れておりそこまではすんなりと入ることはできた。しかしアリエッタの膣は幼くそして小さくそこから推し進めるのに苦労していた。

 どうにかこうにか肉棒の先端を少し奥まで成功する。しかしここから先は多少無理矢理じゃないと押し進めそうにはない。それを悟ったのか、アリエッタと視線が重なると彼女はこくりと頷いた。

 無茶をさせないつもりではいたがここまでくると僕も引けそうにはない。心の中で、ごめん、と謝罪しながら腰を大きく動かして肉棒で秘肉をかき分けて進んでいく。

 

 

 ずちゅっ、ぬぷぷっ、ずぷずぷっ、つぷんっ

 

 

「痛っ、っー! あうっ、くうっ……ビリビリってして、痛い……っ、ああ」

 

 

 そしてそのまま処女膜を破り、一気に膣奥まで肉棒を挿入させる。胸は普通より大きいと言っても、アリエッタはまだまだ少女なわけで膣内は物凄く狭く、膣壁がギュウギュウと肉棒全体に絡み付いてくる。思い切りよく挿入する事で愛液の滑りに乗じて勢いよく挿入できたものの、アリエッタは喉を振り絞るような苦しい声を上げる。その苦しみを表すかのように、膣からは処女血が流れ出て肉棒にまで伝ってきた。

 心配して見る僕にアリエッタは気づいて、痛みに耐えながらも声をかけてきた。

 

 

「こ、これくらいヘッチャラだよ、だってわたし強いから……。でも、ちょっとだけ待って……やっぱりちょっときついかも、わはは…………」

 

 

 元気そうに言うが、今もなお苦しそうにしている。

 僕は肉棒を膣壁が締めあげて与えてくる刺激に果ててしまわないように、必死に耐えながら、少しでも痛みを和らげられるようにアリエッタの頭を優しく撫でる。

 程なくしてアリエッタの苦しそうな息が落ち着くと、アリエッタが唇を突き出してキスを要求してくる。唇を重ねて舌を絡め合いながら互いの粘膜を刺激する。二つの舌先に銀の糸ができるくらい濃厚なキスを終えると、一応軽く腰を引いてから亀頭を膣奥にぶつける。

 

 

「んあぅっ! あ、あれ……もう大丈夫みたい」

 

 

 すると、さっきのようにアリエッタは苦しむことはなくちょっと驚くのと一瞬喘ぎ声を上げるだけだった。これなら大丈夫かもしれない……。

 

 

「アリエッタ、もう少しだけ動かしてみるよ」

 

「うん、きて…………ああ、あ、んんっ」

 

 

 やはりもう完全に痛みは消え去ったようだった。アリエッタが上げるのは感じている甘い嬌声だけ。

 そして痛みが無くなったためか、快楽を得るために集中しだしたのかただえさえ締りのきつい膣内が更に肉棒を締め付けてきた。それは秘肉が快感を与えてくると同時に肉棒の動きを邪魔してくるが、次第に彼女の膣内で分泌させる愛液に促されて動きやすくなってくる。それでも窮屈と感じさせる腟内を肉棒で膣壁を擦りあげながら何度も挿入を繰り返す。

 

 

「あ、ああ、黒猫の人のおちんちんで、ズンズンってされるの、すごくいいっ、やあぁ……」

 

 

 アリエッタもしっかりと感じているようで、膣奥を突く度に淫靡な声を上げる。気持ちよさそうにしているアリエッタを見て、そこまで手加減しなくてもいいかと思った僕は激しくガンガン突いていく。膣内が肉棒を締め付ける強い快感に脳を支配されて、僕はただひたすら肉棒を出し入れする事だけに夢中になる。

 ぐちゅっ、じゅぽじゅぽっ、ずぽぽっ、ぱんぱんっ、快楽を求めれば求めるほど性器同士が強くぶつかり合い、性器が擦れる嫌らしい音と腰と腰がぶつかる激しい音が部屋中に響く。

 

 

「あ、ああっ、んん、だめっ、イク! 黒猫の人っ、わたしイッちゃう! 激しくて、気持ちくて、もうだめぇっ」

 

 

 アリエッタの膣内から熱いくらいの熱がこみ上げてくるのが、肉棒を通じて分かる。僕も感触の良い秘肉で肉棒を扱かれた結果、そろそろ限界を迎えそうになっていた。

 最後といわんばかりに快楽に溺れて震える体を必死に動かしながら、腰を大きく前後に動かして素早く何度も膣を突く。それに合わせて先ほどから腰を打ち付ける振動で揺れていた胸が更に激しく揺れて、見た目を淫靡に染め上げていく。

 

 

「黒猫の人、好き、大好き! だから、んんっ、もっと激しくしてっ、ああああ、いやあっ」

 

 

 本当の本当に限界。今まで我慢して貯めた熱をアリエッタの膣内に注ぐ気持ちで、最後に膣奥を勢いよく突いた。

 

 

「んあああああああっ、あ、あああんっ、んふうっ、黒猫の人の熱い精液が、わたしの膣内に……んあ、う、はぁ……とっても、気持ちいい……」

 

 

 膣奥を乱暴に突いたのと同時に、ドクンドクンと大きく脈打ちながら肉棒からアリエッタの膣内へと精液を注いでいく。

 精液を注がれた腟内がヒクヒクと痙攣しながらも一滴の精液も残さないように、膣癖を収縮させて肉棒を容赦なく締め付けてくる。アリエッタは絶頂しながら快楽にビクンビクンと体を震わせつつ、やがて脱力した。

 快楽の余韻に浸ってから、嫌らしい音を立てながら肉棒を引き抜くとアリエッタの幼い膣からは精液が溢れ出して太ももを伝ってベッドに落ちた。

 

 

 

 

 

■

 

 

 

 

 あの後、セックスした証拠を跡形も残さないようにアリエッタは衣服やベッドを魔法で綺麗にすると、二人で部屋の備え付けのシャワーを浴びた。そして「なぜ二人きりの時にシャワーを浴びたのか」問い詰められないように体もアリエッタの魔法で乾かす。僕が倒れた後にアリエッタとあのような事をしたとバレればひとたまりもないので、徹底的に証拠は消し去った。

 

 片付けを終えて、宿屋の下の階に行くと、もう夜だというのにそこにはウィズと魔道杯の時と同じいつもの魔道士メンバーとがいた。どうやらみんな僕を心配してくれたらしく、気になってここにいたらしい。

 

 

「黒猫の人、もう体調大丈夫なの?」

 

「お陰様でね。あの時は終わったかと思ったけど、結構軽めに済んだよ」

 

「私の弟子ならそれくらいたくましくないとにゃ」

 

 

 リルムの問いかけに答えてウィズが横からちゃちゃを入れる。

 

 

「アリエッタちゃん、さっきから歩き方変だけどどうしたの?」

 

 

 ぎく……っ!!

 ここに来る途中で気づいたのだが、アリエッタの歩き方がちょっともたついている事に、ソフィも気づいたらしい。

 ……い、いやまて落ち着け。それだけで慌てたら余計に怪しまれるぞ。原因は十中八九セックスしたからとはいえ、そこまで感づくはずも無い。ソフィは純粋になぜアリエッタの歩き方がおかしいのか気になっただけだ。

 

 

「へ、へへへ、へん、変じゃないよ!? き、きょ、今日は色々あったからそれで疲れてるだけ!! あまり気にしなくていいから!!」

 

「そう……?」

 

 

 ソフィに対して明らかに動揺しながら答えるアリエッタ。

 おいー、魔法のようにとは言わないけどもう少し上手く誤魔化せよー。ソフィもそこまで気にしてはないみたいだけど。

 

 

「それじゃあ、黒猫の魔道士さんの無事が分かったということで、みんなでご飯食べに行きましょう。こんな時間だけどやってるお店ならまだあるでしょ。もちろん、黒猫の魔道士さんの奢りでね」

 

 

 レナがそう言って、思わず僕は唖然とする。

 

 

「まてレナ。いつの間にそんな話になったんだ?」

 

「みんなに迷惑かけたお詫びにそれくらいしてもらわないとね。今日の依頼の報酬と合わせて、持ち合わせもあるでしょう」

 

 

 いや、あるけども、その報酬はここにしばらく滞在するための今後の生活費のためにあるんですが……。

 

 

「にゃー、ご飯を奢ってもらえるだなんて私は良い弟子に巡りあえたにゃー」

「ウィズ!?」

「黒猫の人、ごちになりまーす」

「リルム!?」

「ソフィもお腹すいたから今日は甘えようっと」

「ソフィも!?」

「わはは、ありがとう黒猫の人」

「アリエッタまで!? ……え、エリス」

 

 

 …………助けてくれ、唯一で最後の良心。

 

 

「まあ……あれだけみんなに心配かけさせたんだから、本当に反省してるならそれくらいしてもらわないとね」

 

 

 はい、ダメでした。エリスは食欲に負けて僕を売ったのであった。

 満場一致で僕が奢ることに決定。

 あれか、これもあれなのか。女の子相手に口では適わないってやつなのか。それも五人と一匹なら尚更か。

 ……たくさんの女の子とご飯食べに行くハーレムの時間なのにどうして喜べないのだろう。

 

 

「あー、あー」

 

 

 これから財布の中身が一気に軽くなる事を思うと気が滅入って、空を仰ぎみる。あ、ここまだ宿の中だ。天井じゃん。

 

 

「くーろーねーこの人! 明日も一緒にお仕事手伝うから、今日はたくさん食べてゆっくり休もう」

 

「……うん。アリエッタがそう言うなら、そうしようかな」

 

「うん。だから今日はたくさん奢ってね。とびっきり高そうなパフェとかね!」

 

「おいこら」

 

 

 せっかくいい事言ってくれたのに、最後の一言で台無しにしやがった。

 どれくらい金を搾り取られてしまうんだろうかと憂鬱なる僕を他所に、レナ達は何を食べようと話し合いながら宿屋を出ていく。

 

 

「ほら、黒猫の人行くよ!」

 

 

 アリエッタに声をかけられて手を引っ張られながら僕も外に出る。

 ……まあ、魔物にやられて何とか無事に済んだのと、アリエッタと大切な仲になれた事を考えれば、今回の出費ぐらい安いものだろう。それに明日からアリエッタがお金稼ぎを手伝ってくれるんだから、僕もハメ外して贅沢でもしよう。

 

 

「黒猫の人、これからもよろしくね」

 

 

 先に行くレナ達について行きながら、改めてそう言うアリエッタ。

 僕はうんと答えるとアリエッタは、「わはは」と嬉しそうに笑顔を向けた。




 


 アリエッタをぺったんこにするか否か悩みましたが、3周年のイラストを見て今回のような感じに小説を仕上げました。
 ちなみに3周年ガチャは八十連してアリエッタ一枚とイザヴェリ一枚のみ。性能関係なく本命のアリエッタが来てくれたのが、心の救いですね^^;
 もちろんイザヴェリも嬉しいです。扱いは難しそうですがそのうち使っていけるようになると思います。
 新規なのでこれからも小説を投稿する際はネットで黒猫のウィズのイベントを掘り起こしながら執筆していく感じです。そんな新規でもよろしければこれからも頑張ります。
 微妙なネーミングセンスをいかんなく発揮した、本作のタイトルについてはご容赦をm(_ _)m
 結構悩みましたが妥協でこのタイトルとなりました。
 感想などお待ちしております。

地の分に関するアンケートです。どちらかと言うと、結果に準ずるわけではなく私が皆さんのご意見を伺うためのアンケートですので、それでもよろしければお答えください。

  • 一人称視点(魔法使い視点)
  • 二人称視点(黒猫のウィズ特有の君視点)
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