DARKNESS FUR MOFUMOFU !!!! 〜僕はただモフモフしたいだけ〜 作:アンダーグラウンド
つまりこれからバーチャルゲームのソフトが発売される、というコトらしかった。俺はそのテストワールドに入ってしまったワケだ。
「じゃあ、この耳は」
「それはホンモノ」
高校生になって初めて付けられた渾名が、「猫宇宙人」。ハリウッドスターの特殊メイクで、って苦しい言い訳も、スマホの前ではオモチャに過ぎなかった。
何もかもが上手く行かない気がする。前世ではボス猫として、悠々とした生活を送れていたのに。
「俺はお前の無意識。無意識は普段、この世のどこでもない場所を彷徨っているんだが……」
脳を覆う電脳外殻、それのお陰で見えているらしい。
「無意識ってことは、俺の気付いてないこと、知ってるんだろ?」
「知ってる、けど言っても脳は全く認識しない。──どうだ、聞こえたか?」
「極上のマグロ缶が食べたいって」
「それはお前の意識が見たいものを見てるだけだ」
もういいよ、と、僕はベッドに仰向けになる。
「そういえばアル、お前の肉体ってホンモノなのか? さっき、射精……してたよな」
「無意識には無意識の世界がある。もちろん、肉体もあるし、生理機能に従って生きている。今度発売されるバーチャルゲームは、そこの住人が協力してる」
「う、う〜ん?」
イマイチ別の世界を想像できないが、僕の投げ出した手を舐めるアルの、この感触はホンモノだった。
「因みにその耳はアンテナだ。立てれば電子世界を視認できる。もちろん引っ込めることも可能だ」
「それを早く言え!!!!」
慌てて引っ込めようと(以外にできるものだ)したのだが、手を思い切り噛まれる。
「別に引っ込める必要ないだろ……ここもな」
いつの間にかトランクスが脱げていて、僕の子供が頭を出している。
「無意識のうちに脱いだんだよ。俺とやりたいってな」
「ち、違う、絶対に違う」
「なら証明してみるか?」
猫特有の、肉を削ぐためのザラザラした舌……みたいな凶器は、あまり感じられない。翼の生えた見た目からして、現実の猫とは違うのだろうか。それでも舌の突起が刺激になって、あっという間に射精感が来る。別に、アルに舐められて嬉しいからじゃない……ハズなのに、身体はその先を求めて、ひたすらに悶える。僕は両足を折って、腰を浮かせる。そうしなければ、苦しくて苦しくて。けれどこのままじゃ、またアルに笑われる。
「んあああ……っはぁ……アル……や……だ……んっ、うぅ……あっあっ」
僕は身体を震わせて射精した。
まるで女の子みたいな声を上げしまった。
アルは僕のことを、どう思っているのだろう。
ヒクヒクと震える僕のそれから、精液を吸い取る感覚がする。こんなヘンタイで汚い僕の精液を──。
「美味しかったよ」
アルのその一言に安堵し、僕は眠りに落ちる。