DARKNESS FUR MOFUMOFU !!!! 〜僕はただモフモフしたいだけ〜 作:アンダーグラウンド
“アル”と“アナル”で被って読み辛いですが、そのままで行きます。
官能小説の道は修羅の道。書くと課題ばかりが見つかります。
バグ、文字通りの『バグ』だった。カマキリやらトンボやら、現実世界で生きているものの、形を纏って徘徊している。もちろん、そのままの形をしているワケではなく、大抵、頭が2〜3個、手足は沢山だった。
「星宮さんは大丈夫なんですか!?」
「乙女が男の前で大丈夫なんて言える? まあでも、慣れよ、慣れ」
柴犬の耳をした星宮さんは、結構可愛かった。耳に挟んだ星型のピアスが、耳を動かす度に揺れる。丸くカールした尻尾にも、星の下がったリングを通している。胸元は空いていおらず、首までカッチリした服装。だけど星宮さんは胸が大きくて、どうしてもそこが強調され、つい目がいってしまう。
「そういえば星宮さんの……えーっと、伴r……パートナーは?」
「今、戦闘データに協力してるらしいの。──神織くんみたいに、同性だったら良かったんだけど……」
今更ながら僕の苗字が出たことは傍に置いて、星宮さんは複雑な表情を浮かべる。
「二足歩行型のドラゴンよ。カッコいいんだけど、ちょっとね……」
それ以上は何も言わず、目の前のバグ除去を始める。
僕も細身の片手剣を取り出して、目の前の戦闘に集中する。今度のゲームに沿った性能だけど、実装する予定はないとのことだった。
星宮さんの揺れる装飾に目を奪われていると、アルが低い声で唸ってくる。
「それじゃ、ね」
「うん、ありがとう、姉さん」
義姉は毎日のご飯を作りに来てくれる。今日は肉じゃがで、濃いめの汁が掛かっている。
直ぐにアンテナを張ると、酷くふてくされたアルが姿を現す。
「にゃああああ」
「アルも食べよ」
買っておいたソフトタイプのネコ缶を皿に開ける。さすがに人の食べ物はマズイだろう。
「どーして星宮ばかり見てるー!!」
「いーだろ、別に。二次性徴が来てる、思春期なんだし」
「承服出来ない」
アルは顔を背ける。
「そーいえば、アルは無意識の世界で何食ってるの?」
「ネコ缶」
「ごふぉぁっ!!!!!……ごぶっ、ごぼっ、ごほっ……」
口に含んだ米粒がちゃぶ台に虹を架ける。義姉の作った肉じゃがまで飛んで、もったいない──じゃなくて!!
「ね、ねねねねネコ缶!?」
「そうだ、デパートで買って来る」
大真面目に返されて、残りの咀嚼物が喉に詰まる。
「大丈夫か!?」
「う、うん、うん……」
もはや未来から来たロボットと言われても驚かない。
夜に抜くと時間がズレることがままあるので、基本的に朝抜くことにしている。それはそれで気怠さに勝たなければならないが。
「必ずトイレ行った後だもんなー。風呂上がりがいいなー」
文句を言いながらも、黙々と奉仕を続ける姿に興奮する。ネコ科特有の可愛らしさと、それを汚している背徳感が堪らない。髪の毛も無いから、顔がよく見えるし。でも何より、僕を愛してくれている、その事実が嬉しかった。
「初めに伴侶って言ったけどさ……それは僕の分身だからって……意味?」
「ううん、そういうのは関係なくて、俺はただギンが好き。多分、他の誰かの無意識になっても、真っ先にギンの元に行く。100年、200年、ずっとギンと一緒に居てもいい。いや時間とか、そういうのは抜きにして、ずっと一緒に居たい」
こんなに喋るアルを見るのは初めてだし、泣くアルを見るのも初めだった。
アルは僕のチンポから口を離し、僕に背を向ける。
「アル……」
「どうだ? 興奮したか?」
アルは満面の笑みを向けて、首を傾げる。それから僕を押し倒して、ペニスを擦ってくる。
「アル、やめろ、やめろって」
僕の腹からこぼれたそれが、シーツを濡らす。
義姉が来るまでに、僕はくたくたになっていた。