※この作品はR-18です。

DARKNESS FUR MOFUMOFU !!!! 〜僕はただモフモフしたいだけ〜   作:アンダーグラウンド

25 / 58
勢いで書いたので、よく分からないですが、適当に流していただければ。


暴かれる真実

「そうねぇ、この巨大なバグは、大きなコロニーなのよ」

 白と黒の反転したブラックタイガーが、ゆっくりと回廊を歩いて来る。

「な、なんで姉さんが……」

 回廊に繋がる経路から、義姉が姿を現す。

「バーチャルゲームを初めて世に送り出せば、莫大なお金が手に入る」

「私のお兄さんが一度失敗してね、大きな借金を作ったのよ」

「もう一度バーチャルゲームを作って売る、そのためにも開発を阻止しなければ」

「あなたなら分かってくれるわよねえ、こんなに慕ってくれているんですもの」

 後ろにいた、星宮さんが前に出る。

「も、もしかして、星宮エイジという人ですか?」

「あら、あなたは──そうそう、ヒカリちゃん、だったかしらね。随分と大きくなったのね」

 どうせ大して保たないだろうから、アンテナを張れる人物に注目していなかったと──

「随分と喋り過ぎちゃうわね。貴方達二人には生きて欲しいから」

「オレは関係ねーな、先に進ませて貰うぜ」

 帝はズンズンと前に歩き、義姉とブラックタイガーを抜ける。

「貴方はまた別に、知って欲しいことがあるのだけど──」

「なんだよ、オレは背伸びした生き方はしねー。このコロニーをぶっ潰すだけだ」

「私のお母さんの子供が、貴方なのよ。つまり私の弟。私たち家族は本当に貧しくてね、この好景気にもあまりお金がなかった。理由は父親のギャンブル依存症ね。私は兄の家に住まわせて貰っていたけど──」

「何が言いてえ」

「無理心中したのよ。父が、母も妹も殺して、自分自身も──」

 帝の目が見開かれる──。

「第一発見者はあなた。小学校から帰って来たら──ね、その二匹の雌オオカミは母と妹の代わり──」

「だったらなんで、俺の親父のバーチャルゲーム開発を邪魔する」

「私には兄がすべてだからよ」

 「こいつは俺が叩き斬る!!」帝は我を忘れて飛び出す。義姉はレイピアを出して応戦する。二匹のオオカミはブラックタイガーともつれ合う。

 星宮さんは茫然自失で、僕の腕にすがる。一方に肩を持てば、一方が苦しみを味わい続ける。

「僕はゲームや漫画の主人公じゃない。誰かを救えるなんて、一度も思ったことがない」

 星宮さんを振り解き、ライオン獣人の姿になる。身体を光に変えて、静止した義姉の元で足を止める。

「っは──銀嶺っ」

「うらぁっ!!」

 義姉の顔に拳が叩き込まれ、ぐしゃっ、と鈍い音がする。

「おねーちゃん!!」

 ブラックタイガーは人の姿に戻り、気を失った義姉に駆け寄る。

「あり、がとう、ございました……」

 義姉を背に抱えて、再びブラックタイガーに戻り、コロニーの出口へと走り去る。

 星宮さんはゆっくりと立ち上がり、「行こう」と僕の手を握る。──ますます惚れたな、アルにどう言い訳しよう──。帝も「柄にもないことしちまったな」──と鼻をこすり、照れ笑いを浮かべる。二匹のオオカミはスンスンと帝に寄る。「中々かっこ良かったぞ、レディ」と、レザーのパンツを穿いて仁王立ちのゲイドラゴンは、僕の方を見る。

 アルの喉が鳴る音がする。僕はアルの頭に手をやる。

 さあ、もう行こう──。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。