※この作品はR-18です。

DARKNESS FUR MOFUMOFU !!!! 〜僕はただモフモフしたいだけ〜   作:アンダーグラウンド

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次の章を始めておきたいと思い、文字量は少ないですが(いつものことですが、申し訳ないです)、早めに書いておきます。

この次の話数から、1日一回の投稿ペース、2500文字以上の文字量を試してみたいと思います。
既に新たに趣味を始めていて、仕事も始めようかなと思っているところです。不定期更新になる可能性に言及しておきます。以降は活動報告にて、お知らせしたいと思います。


災禍と繁栄──僕の想い人はここにいる──
僕の物語は始まらない


 あれから一ヶ月──。テストワールドはαテストの段階まで来た。そこに僕ら三人と、他に一般の人が数十人集まった。

 バーチャルって、本当にもう、バーチャルなんだな。コンシューマーでも、リアルに体験してる感覚なのに。

 パレードが始まり、適当に街を探索してみる。街の中心をぐるりと、石畳の道路が巡っている。

「電子の世界は現実に近過ぎて、大して驚きはしなかったけど」

 僕はよく一般的にイメージされる、ピーター・パンのような格好をしていた。全身緑で華奢な格好、羽織っているマントまで緑。緑の三角帽子を被って、腰に細身の片手剣を下げ、『魔法剣士』の職業だ。大きな噴水の水面に映る自分は、いかにも地味だった。

「アル──」

 いつも隣にいるハズの夫を呼ぶ。手を置いて、撫でる──が、その手は空を切る。いつも側にいて、あれが食べたい、これが食べたい。最後には「ギンが食べたい」。

 バグ退治の仕事も、ついに終わりを迎えた。バグによる影響は微小に抑えられ、あとは無意識の世界の住人に任せる。

 僕の居るべき世界はそこではない。父さんが自身の無意識と別れたのも、一人で生きられるようになったからだ。「もうボクは必要ないニャ」と、それが最後の言葉だったらしい。

 どんな物語も必ず終わりが来る。人の生にも終わりが来る。その終わりに向かって、誰もが例外なくピーター・パンを忘れる。

「ギン、どうした、噴水の前に立って──」

 アル……ではない。五十嵐帝が、海賊の大男の格好でやって来る。背中に、自身と同じほどの大剣を背負っている。電子世界のバグとの戦いでも、オオカミ男の力は、背中を預けるには十分以上だった。本気を出した時は前のめりになり、逆関節の脚力で敵に突っ込む。月光のエネルギーを魔力に変えて、渾身のパワーを込めて敵を叩き伏せる。アオとキン、二匹のオオカミとの連携ともなれば、敵のNO.1すら一網打尽に叩き斬った。本当にオオカミの群れを見ているようだった。(アルには内緒中の内緒だけど、この世の生き物の中で、オオカミの群れほど美しいものはない)。小説では、アルとの愛を書いて終わりなのが自然に思えて、自然のままに書いて終わった(あそこで初めて物語が完結する感覚を知った)。

 僕は帝と一緒に、モンスターの出る草むらに行く。『音声入力』『メニューバーから選択』『構え』などから『剣戟』が発動する。『必殺技』はまた別にあって、『剣戟』と組み合わせことができる。

 帝と顔を合わせて、『本物』の剣戟を披露する。必殺技を使うこともなく、モンスターは溶けていく。

「肩慣らしには丁度いいな」

 この勢いで大型のモンスターも倒そうと、帝から進んで提案する。

 背伸びしている帝は最高にカッコよかった。

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