DARKNESS FUR MOFUMOFU !!!! 〜僕はただモフモフしたいだけ〜 作:アンダーグラウンド
一度に召喚出来るドールは10体まで。内4体は自動制御、操れるのは6体まで。若干大振りになるが、俺を戦闘力に含めて11体。カミアとカミアの魔法で、更に12体の戦闘力を確保出来る。
計22の小隊が出来ており、それぞれ綿密な統制が取れている。魔法騎士団が対処できず、【闇に眠る者たち】まで動き出した。
王は既に産まれ、ルーナの一件からも、それを裏付けている。
「で、ルーナはどうするんだ?」
喉を鳴らしてカミアが尋ねる。先程の件を一区切り付けて、スッキリした顔をしている。
王と対峙したら、速攻でカミアの能力を発動させる、単純明快だ。
「まだ王の子は産まれないだろうが、ルーナは殺したくない」
カミアは一瞬不満そうな顔をするが、伊達に200年も生きていない、そこら辺の分別はある。
「さてと、ストックも溜まったし、そろそろ行くか」
カミアの下半身から顔を出し、カミアの精液が入った大瓶を振る。
「結構頑張ったんだから、今日で終わらせようぜ」
気怠そうに喋るが、かなり強めの強壮剤で、若干タガが外れている。朝から昼までに10本抜き、更に大瓶に三本空けても、勢いよく顔を出している。
「これが終わったら【忘れられた丘】に行こう」
司令塔である大樹のデビルに、景気良くブローンが斧を打ち付ける。その周りで雑魚を蹴散らしているのは、【闇に眠る者たち】だ。
「ヴー」
短く、しかし確かな口調でカミアが威嚇する。露出度とか、そんなレベルじゃない。ほとんど裸のエルフとマーメイドが戦っている。
俺も小さく指をさし、インビシブルムーンの女が居ることを伝える。しかしカミアはフイっと顔を背けて、さっさとその場を離れてしまう。
女に目が行くのはお互い様だな、と、俺は長めに息を吐く。
先程の場所から暫く歩くと、立ち往生している魔法騎士団が居た。
「おお、これはこれは隊長殿、カミア殿」
「未だにそう呼ぶのはお前だけだよ、スクーター」
「グルルルル…」
カミアは普段、影のように喋らない。喉を鳴らして挨拶するのは、親しい間柄だけだった。
聖十字装束の兜から、爬虫類の目が覗く。先々代の王の庶子であり、俺なんか比べ物にならない程の実力を持っている。片方の血が人でなければ……と、いつも囁かれていた。
「全くどうやら、魔法協会の者たちが来ているらしいです」
スクーターは白い尾を揺らして、霧の向こう側を見つめる。尾を揺らすのは、何かを思案するときの癖だった。
「それじゃあ、俺達は一足お先に」
「隊長殿、カミア殿、健闘を祈っていますぞ。先代の姫様の名の下に」
「「姫様の名の下に」」
カミアに会員証を咥えさせて、霧の向こうへと歩を進める。