※この作品はR-18です。

DARKNESS FUR MOFUMOFU !!!! 〜僕はただモフモフしたいだけ〜   作:アンダーグラウンド

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春風に吹かれて

 ズルズルと萎えた陰茎が引き抜かれ、アルは小刻みに震える。アルの腸内から大量の精液が、滝のごとく流れ出る。そこから湯気が立ち上り、辺りに雄の匂いが充満する。口からは銀嶺の精液が漏れ出だし、アルは次の雄を求めて小さくうめく。

 腰を動かして求めるアルに、銀嶺は優しく手を伸ばす。それからアルを揺すり起こし、

「アル、アル、しっかりして」

 だんだんとアルの目に光が戻る。

 体内に自分以外の魔力が二つも混ざり、未だ判然としないアルはしかし、ゆっくりと立ち上がる。翼を持ち上げ、一振りする。腹に力を入れたことで、さらに肛門から精液が流れ出る。自身のモノが震え、栗の蜜が垂れ落ちる。アルはため息をつき、地面に腰を落ち着ける。それから、立ち上がる意思を持つそれを、そっと慰める。「みっともねえな」オートフェラチオをするアルに、銀嶺は介抱する。自家生産されたそれは、再びアルの体内を巡る。

「さて、もういいかな、諸君」

 もったいつけた動作で、大仰に二人を見やる。天風は二人の気分などお構いなしに、さっさと魔法を放つ。空色の風が三人の周りをぐるりと囲み、やがてそれは天に向かい、竜巻のごとくうねり出す。天空に光が見え、その光は三人を包んでいく。

 三人は光の向こうへ、目を見開く──。

 

 

 いつも母さんとぼくは、父親の暴力に堪えていた。それでも母さんは、体を張ってぼくを守ってくれた。なんとかしてぼくを保護施設に預けて、母さんも新しい生活を送れるはずだった。父さんはストレスから酒を飲み始めて、仕事がままらなくなった。そこから暴力を振るうようになって、わずか三年の間だった。母さんは本当にいろんな人に掛け合って、自分自身の生き方も戒めるくらい頑張った。父さんとちゃんと暮らせると信じて、何度もぼくに大丈夫と言い続けた。無理をし過ぎた母さんは、ある日どこかへいなくなった。見つかった報せは直ぐに訃報となり、母さんは河原に浮かんでいたとのことだった。ぼくは母さんの置き手紙から、再び父さんの元へと戻ることになる。──本当はちょっとずつと思ってたけど、きっと大丈夫だよ。この前レストランでお父さんとお食事をして、それで約束したの、もうお酒は飲みませんって。くれちゃんは男の子だもん、お母さんより強いんだよ──日に日に父親の暴力は大きくなり、ぼくの感覚もおかしくなっていった。それが当たり前だと、いつの頃からかそう思うようになった。父さんはお金もなく、欲望のはけ口はぼくに向かう。ある日父さんからペニスをしゃぶられたこときっかけに、風俗に行く金が惜しいといってセックスを受けた。犬の姿の方がやり易いと、父さんとぼくは姿を変えてセックスする。やがて父さんは日雇いの仕事もする気力がなくなり、家に居るようになって、それがエスカレートした。学校に行こうとすると脅され、ついには犬の姿のぼくに首輪を付ける。ぼくの教科書や、大切に持っていた、幸せな頃の家族の写真まで焼かれた。そうしてぼくの生活は、父さんを満足させるためのものになった。父さんの機嫌を伺うものの、突発的に振られる暴力にはどうしようもなかった。ぼくは父さんに首を噛まれているときが、とてつもなく幸せだった。呼吸が出来なくなり、牙が食い込む痛みと虚脱の中でチンポを震わせる。とても幸せだったのに、ある日それが壊れてしまった。黒いローブの男が二人、父さんと揉めあっている。一瞬の閃光のあと、父さんの首は跳ね落ちる。ぼくは父さんの首を突き付けられ、ビクビクと震える父さんの身体に、ローブの男はセックスを強要する。「そうら、これでやり易いだろ」首のない父さんは服を全て脱ぎ、四つん這いの姿勢になる。「しゃちゃえよ!! ほら、しゃちゃえ!!」父さんの首から生暖かい息が吐きかけられる。父さんの首を押し付けられ、ぼくは高揚感に腰を反応させる。「あはははははははは」ぼくは父さんの肛門に突き刺す。突然の挿入に父さんは怒りを上げるが、主導権はぼくが握っている。昔はあんなに締まっていたエロい身体も、今はこんなにぶよぶよになっている。張りのない身体に体重を預けて、ぼくはだんだんと支配欲が湧いてくる。父さんのケツ穴を広げ、許してくれと懇願する父さんを喘がせる。そうだ、父さんよりぼくの方が強いんだ。父さんの汗で湿った背中を、ゆっくりと舌で掬い上げる。許してくれ、許してくれ、何度も懇願し、さすがにうるさくなってきた。膨らみかけた亀頭球まで入れて、スパートをかける。長い射精感、膨らんだ亀頭球が締め付けられる感覚にぼくは全身をビクビクと痙攣させる。「ああ、いいよ、父さん、気持ちいい──んっ、んっ、ああ──」父さんは悲鳴を上げてそれに応える。そしてぶるぶると身体が震え、父さんも射精する。 ──ぼくが、父さんをイかせたんだ── ぼくは後ろ脚を上げて、父さんの尻を跨ぐ。父さんに尻を向け、さらに追い討ちを掛ける。亀頭球の塊に震える父さんに、さらに精液を注ぎ込んで蹂躙する。もう、父さんの懇願する声は聞こず、ただぼくに従うだけの雌犬になる。 「ふぅぅぅぅー」──── まるで富士山を超えたような長い息を吐いて、ぼくはズルリと萎えたモノを引き抜く。倒れる父さんの肛門を愛おしく舐め、柔らかな尻に舌を這わせる。こんなに美味しいと思ったのは初めてだ。前脚を使い、父さんを仰向けに転がす。父さんの萎えたペニスを口で摘み、湿らせていく。さっきトイレで出したばかりの尿がこびりついている。芳醇な香りがする──いつも咥えさせられて、形や色、どこが弱いかもよく分かっている。それから汗で蒸れた陰毛が、ぼくの鼻先をくすぐる。なかなか勃ち上がらないので、睾丸に舌を伸ばす。転がして、甘く奥歯で噛んで、左が少し小さいんだよね──と軽快に刺激を加えていく。──おかしい、さっきから父さんの声が聞こえない。 「父さ──」 急に錆びた鉄の臭いがして、頭がくらくらする。ぼくは頭を上げて、父さんの顔を見る。ぼくは虚空を見つめていた。 そうだ、乳首舐めてないや── 父さんとの距離が近くなるので、個人的にお気に入りの場所だった。父さんの温かい吐息を感じて、ぼくは自分のモノを起き上がらせる。父さんの弾力のある腹にペニスを擦り付け、ぼくは緩くなる口元から唾液を垂らす。コリコリとした感触を、舌先で感じる。その間父さんは自身の胸を撫でて感度を上げるのだが、今日は珍しくぼくに任せている。そりゃぁそうだ、今日はぼくが父さんを支配しているんだ。ぼくは王様の気分になって、得意げに父さんの胸元を舐める。やがてぼくから雄汁が溢れ出て、それが父さんを服従させた証になる。なんとも気分のいいものだ。ぼくの舌は父さんの首に登り、錆び付いた部分を舐める。お、おいしい── ここが呼吸するところで、ここが動脈かな、脊椎はさらに美味だった。亀頭球を強く押し付け、父さんの肉汁をたっぷりと味わう。「あはははははは」今度はローブの男に代わり、ぼくが笑い声を上げる。今日はなんて最高の気分なんだ!! ハイテンションの中、ぼくは絶頂する。背筋が跳ね上がり、腰がリズムを刻む。 気持ちいいいいい── ぼくのエクスタシーはしかし、ローブの男によって寸断される。 「どうだい、とっても気持ちよかったろう」 頭を打ち据えられ、ぼくの鼻に父さんの屍臭が突き付けられる。ぼくは抵抗を試みるものの、ローブの男は頭を押さえ、父さんの頭部を押し付ける。ぼくは胃の中にあるものを吐き出し、わけのわからないまま泣きじゃくる。そうして今度は、ぼくの心に枷がはめられた。

 

「やだなぁ、また勃起してるよ、キモチワリイ」

 首に巻かれた縄が、呼吸を浅くする。両前脚とも吊るされ、ぼくのペニスは黒いローブの男に向けられる。

 頭が鬱血してきて、だんだん気分が良くなる。ぼくは擦れる手枷を和らげようと、爪先立ちの後脚を動かす。

「どうだ、イキたいか?」

 童子のいたずらのように、ローブの男は笑う。そこらに落ちている木の枝を拾い、ぼくのペニスを突いてくる。

「うっ、うっ──」

「ほらほら、気持ちいいだろ」

 突かれるたびに腰が後ろに引き、ぼくは脚を滑らせて支えを失う。

 ガクン── 首に縄が締まり、身をよじる。脚を着けようにも腰が上下を繰り返し、ビクビクと後脚が宙を泳ぐ。 う、うぁあ── 「どう? イケそう?」 亀頭球を鷲掴みにされ、乱暴に刺激を加えてくる。ぼくはうめき声を振り絞る。 「あはー気持ちいいんだ」 水が跳ね上がる音が大きくなり、動作は更に激しさを増す。 「あの日もこんな気分だったんだろうな〜。ホラ、君が父さんを殺した日のことだよ!!」 うっああああああああ── 射精を繰り返すぼくに、絶え間なく刺激が与えられる。生を放出する中、死への安堵が更に生を増す。ドロドロと濁りきった精液はローブの男を汚し、生を欲する流れが止むことはない。呪印がさらにぼくを責め立てる。

 どさりと地に落とされたぼくは、尚も生の営みに飢える。呪印で真っ赤に焼け付くペニス。舐めて鎮める動作すら出来ず、天にその羞恥を晒す。アーチ状に曲がった背を地に擦り付け、灼熱にいきり立つ快楽から逃れようと身悶えする。

 ──突然、突風が吹く。次の瞬間、身体に張り付いた呪印が壊れるのを感じた。ぼくはいつも夢で合うペガサスに、優しくモノを慰められる。

 

 ──今までに感じたことのない凄まじい豪風が、ぼくの心を吹き抜けて行く──

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