DARKNESS FUR MOFUMOFU !!!! 〜僕はただモフモフしたいだけ〜 作:アンダーグラウンド
散らばった身体は光に成り、再びの世まで永久の眠りにつく──。
ふいに光が収縮し、闇の中に囚われる。男の視点と女の視点、双方の行為が脳裏に焼き付いている。どちらも表面的な愛を示し合い、快楽の赴くままに行為を果たす。ついに液状のそれが混ざり合い、混沌を生む。
「ああ──」
女の腹から這い出し、光を浴びる。目は開かないが、確かに光を感じる。──いい血の匂いがする。
殺意を持った男の牙を、意思だけで受け止める。どこの世も変わらない、痴情のもつれ。しかしそれは幸運でもあった。産まれたときより目を開くことが出来たのだ。生存本能が肢体を動かす。女の裂けた肉の感触、生温い血のなめらかさ。四肢を踏ん張り、懸命に這い出す。未だ育っていない、未熟な両翼は使い物にならない。女の腹に居たときの記憶が断片的に蘇る。──これは竜の翼ではない、女から受け継いだ鳥の翼だ。天使と竜の合いの子──気に食わないが、地に墜ちた獣よりはましだ。産声を上げ、翼を上下させる。──赤子の身体というのは、ままならないものだ──。もっとも原始的な行為をしつつ、しかし、確かに目の前の男に殺意を返す。
「おまえはなにものだ?」
自らの性器から、精液から、想像の出来ないようなものが産まれたのだ。当然の疑問だった。父親が赤子に対して向けるような、ましてや産まれた直後のそれに、向かって放つ言葉ではない。もっとも、今しがた母親を殺そうとし、遺った生命にまで手を掛けようというのだから、元から父親ではなかったのかもしれないが。
「そうだな、闇に光をもたらす、創世の王──とでも名乗るとするかな」
目の前にいる、元父親の記憶から繋ぎ合わせた言語。みるからに焦燥を浮かべるそれを、せせら嗤う。
己の意思を肥大化させ、それの意思を噛み砕く。なんとも腐った臭いを放ちながら、それは命じれば動くだけの傀儡に成り果てる。
──目を開けると、小さな己の器が横たわっている。女はまだ息があるようで、器から緒を切り離して修復する。
「つい昨日のことのようだ──」
星宮ヒカリという女は必死で抵抗するが、この絶対的な力の前では無力だった
首に牙を立て、筋肉を弛緩させていく。やがて尾は力をなくし、己の肉の先端で、割れた肉の入り口をなぞる。
「あの闇の剣はどうやっても破壊できなかった。その力で建てられたものさえ壊せない始末──」
肉の入り口をなぞる度、己の肉が歓喜に震える。
「だが、このときにあって、己と同じ姿を取れる人間が現れようとはな。これこそ己が神たる証──」
未来永劫の安寧を感じ、一歩一歩突き進む──