※この作品はR-18です。

DARKNESS FUR MOFUMOFU !!!! 〜僕はただモフモフしたいだけ〜   作:アンダーグラウンド

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闇と共に行く

「貴様か、神無亜……」

 乳白色のドームが裂け、巨大な人形の影が姿を見せる。両手には闇のつるぎを握っている。

 直ぐに影は霧散し、ギンとアルの姿が浮かぶ。

 創世の王はヒカリにまたがり、腰を振り続ける。

 ヒカリは虚空を見つめている。

「ああ、神無亜……貴様を夕映に縛り付け、そうして闇の楔の役割を果たしてもらおうと思ったのだ。今からでも遅くはないぞ」

「誰がてめーのいいなりになるかよ」

「大勢の人の意識が集まるゲーム世界に閉じ込め、夕映にギンを始末させたのは結果として失敗だった」

「余興は終わりだ、ギン。神無亜は己のものだ」

「もうアルにその名前はない。さっさとヒカリを解放しろ」

「──この女は、己の番だ。大量に己の子供を作り、人の世界までも支配するのだ」

「それにな、この女は大変気持ちがよい」

 突き入れられたヒカリは目を大きく開き、子宮に入る熱の圧迫に支配される。

 アルは再び影でつるぎを握り、創世の王目掛けて遠投する。

「壊せはしないが、反発させることはできる」

 弾かれたそれをライオンのギンが咥え、もう一度創世の王に突き刺す。

 今度はギン自身が弾かれ、後方に大きく吹き飛ぶ。

 アルの影は柔らかくギンを受け止め、今度は二人掛かりで創世の王に突っ込む。

 何度目かの攻撃で、二人はついに力尽きる。

「どうした、もう終わりか?」

 アルはギンを見て、キスをする。二度と戻って来られないかもしれない。

 ギンの本物の影に、アルは姿を移す。

 

 

 闇から鬼が現れ、アルカディルは光のつるぎを翻す。アルカディルと共に、闇を消していく銀嶺。

 魔法の光線とと共に、ヒカリが現れ、煌びやかなステージが展開する。

「今日の鬼はひいふうみい……あと六体よ!!」

 ヒカリはさっさと次の現場へと向かう。

 ギンとアルが結婚したあとも、世界は何も変わらない。闇が解放され、影に鬼が潜む世界になっても、二人の間には光が照らしていた。

「相変わらず元気だな」

「ああ、本当にな」

 「ヒカリ、一人で走ったら危ないぞ!!」白鳳がヒカリを追い、飛び立つ。

 ギンとアルはわずかな時間も惜しいと、キスをする。

 

(永遠に続く世界の、ほんの一場面かもしれない──だけど僕らのこの一瞬は永遠だ──)

「ギン」

「なに、アル」

「ずーっと、ずーっと、愛してるぜ」

「ふふっ、僕もだよ」

 改るアルに、僕は笑ってしまう。

 

 

「若くして総理候補か、すごいな、暮葉」

「全然だよ、ギンには敵わないって」

「もー、しっかりしてよね、パパ」

 夕映の妻は、その腕に子供を抱く。

 夕映が赤ん坊に指を近付けると、赤ん坊はしっかりと夕映の指を掴む。

 

 

 

 僕はスタジアムで活躍する帝を見ながら、この小説を書き終える──。




これにて完結の形式を取らせていただきます。
かつてありえないほど巻き巻きでしたが、詰め込めるものは全部詰め込みました。
ここまで読んで下さった読者の皆様に、宇宙規模の多謝を──。

2016.04.16 アンダーグラウンド、筆(♂)を降ろす
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