DARKNESS FUR MOFUMOFU !!!! 〜僕はただモフモフしたいだけ〜 作:アンダーグラウンド
「もー、いつからタバコ吸うようになったんですか!!」
「芋女にはカンケーねーよ」
ファングさんはカミアさんが生きていると確信している。
天界から仙龍の大長老を引っ張り出して来た事で、誰も疑問を挟まなくなった。
無精髭がまばらに生えて、以前のような清潔感は微塵もないが、目だけはしっかりと座っていた。
「私、子供出来るんですよ」
「お前の場合は、また事情が違うんだよなー」
行きずりでセックスしたくせに、カミアさんの事ばかり。カミアさんが大切なのは分かるけど、責任を感じて貰わないと。
三十本目が捻り込まれた灰皿を取り上げ、灰皿ごとゴミバケツに放る。
「ああ、っおい芋女!!」
「大体その芋女って呼ぶの、止めて貰えませんか?」
「はいはい、そこまで」
物凄く明快な音がして、振り返るとサファイアが手を合わせていた。
「もー聞いてくださいサフィアさん」
「あー、ずるいぞ芋女」
「もー、仲が良いんだから」
「「良くない!!!」」
霧の中にはNo.3〜10までの、魔法協会のメンバーが揃っていた。
「優秀な索敵魔法のメンバー数人に確認したが、そうでなくても分かるよな」
おびただしい程の異様な気配に、オレの本能は死を感じていた。
「〜以上だ。俺たちが失敗すれば、魔法騎士団の奴らに、ケツを拭かれることになるぞ。──いや、ここで失敗すれば、デビルと人間の数が逆転するだろう。常に最悪を想定して、最善を尽くせ……──解散!!」
オレは東洋の『筆』と呼ばれるものを作り出す。影を生み出すのに、最適な道具だった。
「空間が幾つも捻じれてる。裂け目を探知したら知らせる」
その魔法はもう何億回見ただろう。実に鮮やかな召喚魔法だった。それをオカズに抜きたいのを堪え、オレも影に形を与える。
ファングの魔法の性質は【空間転移】。魔法の障壁が無ければ、地球の裏側まで一瞬で飛べる。それを応用した召喚魔法は、獣の目を持つオレでも、タイムラグが視認出来ない程だった。
更に滅多にしてくれないのだが、遺伝子レベルでの変身魔法を、自身の肉体にかける。こればかりは苦手な魔法で、オレの遺伝子を可能な限りコピーしているだけ、と言っていた。彼の面影が多分に見て取れ、今直ぐ、その柔らかなアナルに突っ込みたい衝動に駆られる。──因みにオレは1ミリも出来たことがない……。
彼が身を寄せて来て、僅かの間、互いの体温を感じる。
「も、もう少し一緒に……」
『闇を統べる皇帝』
オレが滅茶苦茶、頭を悩ませて仕立てた鎧だ。……9割近く、仕立屋が作ったものだが……。名付けはファングで、そのセンスは圧巻だ。──ああ、だけど、鎧を纏ったままではセックス出来ない!!
オレは物凄く悔しくて、血が出るまで地面に爪を立てる。
「さあ、行こう」
顔を舐められて、腰が砕けそうになるのを堪える。一度対峙した事のある、デビルの王より重い一撃だった。
俺はカミアの羽根を一枚取り、必ず会おうと誓う。
イレギュラー=カミアのテンション