キリト・イン・ビーストテイマー R-18.ver 作:クジュラ・レイ
09.5:二つの温もり
2024年 4月26日 アインクラッド第22層 深夜12時
まるで森の中に居るかのように静まり返った、木材で構築されている寝室。
窓の外からは月の光が差し込んできていて、部屋の中を青白く照らしている。あまりに自然な匂いが立ち込めていて、月だけが灯りとなっていて、ほとんど音が存在せずに静まり返っているその様は、本当に森の中の開けた場所にいるのとほとんど変わりがない。
その中で、少年と少女が寝室の中に設置されているベッドの上で向かい合っていた。二人の身体を覆っているものは一つもなく、互いに一糸まとわぬ生まれたままの姿をしており、肌を月明かりが青白く染め上げている。
「びっくり、したか?」
二人のうちの少年――キリトの声に少女――詩乃は頷く。正直なところ、このような事になるなんてこの世界に来た時には一切思っていなかったし、予想した事だって一切なかった。
だと言うのに、今となってはそうなってよかったと思っているし、これから起こりうることに、詩乃は何一つ恐れを感じていなかった。しかし、一方で彼/キリトの方はどこか緊張して、何かを恐れているような感じだった。
「俺、こんな事初めてだから」
「私も同じよ。こんな事をするのは初めてだわ」
「そうだけど……なんだか怖いんだよ。君の事を傷付けてしまいそうで」
詩乃は首を横に振り、肩に触れる彼の手を、自らの手で包み込み、静かな微笑みを返した。
「大丈夫よ。あなただから、私は何も怖くない」
「本当に、大丈夫?」
「うん」
そう言って、詩乃はキリトの手を自らの頬にあてた。彼だけが持つ温もりがその掌を通じて頬に来て、そのまま全身へじんわりと広がっていく。同時に、詩乃だけが持つ柔らかな温もりを感じたのか、キリトの顔に安堵のような表情が浮かぶ。
「……わかった。大丈夫そうなら、始めるよ」
「うん。来て、キリト。あ、でもね」
詩乃の言葉を受けたキリトがきょとんとすると、詩乃は小さく笑んだ。
「お互い初めて同士だから……優しく、してね……?」
キリトは何も言わずに頷き、微笑むと、そのまま瞳を閉じつつ詩乃の顔を寄せた。同じように詩乃がその瞳を閉じた頃に互いの唇が重なり合い、二人はゆっくりとベッドへ倒れ込んだ。
ほすん、という小さな音が静寂に満たされた部屋に響くと、二人は瞳を開け、キリトは詩乃の首筋に舌を這わせ始めた。
「ぅん……ぁんっ……」
ちろちろと舌先が動く度に、詩乃の口から小さく声が漏れ、小刻みに身体がぴくぴくと反応を示す。それだけで、詩乃の息が荒くなってきた事をキリトは感じ取って、耳元で囁くように言う。
「詩乃、緊張してるのか」
「緊張くらい、するわよ。でも、あなただって……息がちょっと荒い……」
「仕方ないだろう。だって、君がこんなにも魅力的なんだから……」
その言葉にきょとんとして、詩乃はキリトの方へと目を合せる。
「魅力的……? 私……が?」
「あぁ。君の身体がこんなに魅力的だったなんて、思ってもみなかったよ。おかげで……興奮せずにはいられない」
キリトは詩乃の首筋から離れると、詩乃の身体の方へと顔を這わせた。詩乃の身体は月明かりによって青白いものの血色は良く、全体的にすらりとしているが肉付きがよくて柔らかく、肌は全てさらさら、すべすべとしている――触り心地はこれ以上ないくらいに抜群だった。
その中に存在する双丘――さほど大きくもなければ小さくもない、形の整っている詩乃の乳房へとキリトが手を伸ばし、やんわりと揉み込んでやると、詩乃の口から大きめの声が漏れる。
「くぅ、んぅっ」
まるで傷を付けないように細心の注意を払っているかのような手つき。別にそこまでやらなくたっていいのにと思っているのに、その手つきが余りに優しいものだから、詩乃は何も言わずにキリトの愛撫を受け続ける。
「詩乃、もしかして、この辺りが弱い?」
詩乃は言葉無く頷いた。あまりに強い快感のためか、言葉を発する事が出来ない事を感じたキリトは、続けて乳房の中心にあるほんのりと鮮やかな桃色をした乳首へと手を伸ばして、きゅうと摘まむ。
マシュマロのような柔らかさを持つ乳房とはまた異なった柔らかさと弾力のある乳首の左側を左手の人差し指と親指で挟みつつ、右手で右側の乳頭をかりかりと掻くと、詩乃から大きな声が漏れて、その身体がぞくぞくと震えた。いつの間にかシーツを力強く掴んでおり、頬は紅く染まっている。
「あ……んっ、くぅん、あぁぁっ……はぁっ……」
「やっぱり、ここが一番感じるんだ。でも、辛くないか」
「辛く、ない。もっと、して」
荒い息と喘ぎが混ざった甘い声色を耳にしたキリトは昂りを感じつつ、頷きながら詩乃の右の乳首を唇で挟みつつ、口の中へと含んだ。それから間もなくして、舌先で弾力のある詩乃の右乳頭をちろちろと舐め回し、時折吸ったり、前歯で軽く噛んだりして異なった刺激を与えつつ、左手の人差し指で詩乃の左乳頭を弄繰り回す。
「あ、やあぁっ、ひゃあぁぁ」
今まで聞いた事のない声色による詩乃の声が、森閑としているログハウスの中に響き渡り、それに混ざってちゅぷちゅぷというキリトの音が鳴り、それら全てがまんべんなくお互いの耳の中へと届いてくる。
痛みは再現していないくせに、こういった性的興奮や快感などは倫理コードをオフにすれば再現する事が出来る――何という偏った設定方法をしているのだろうと、キリトは詩乃の乳頭を吸い上げつつ頭の中で考え、やがてちゅぽっと離してやる。
「ふあぁ……ぁ……はぁ……ふぅ……ん……」
まだ肝心なところは一切愛撫したり、交わったりしていないと言うのに、まるで全てを終えた後のようにとろんとした表情を浮かべて頬を紅潮させている詩乃。それらを軽く見ただけで、詩乃がこれまで完全にこのような行為から遠ざかっていて……今ので絶頂を迎えた事を、キリトは把握する。
「詩乃、大丈夫か」
「へい……き……でも……身体がすごく……熱くて、仕方ない……」
やはり、この時を迎えるまで、こういう事をした事がないらしい。信じられる相手を見つけられず、ずっと寒い世界で一人で生きて来たから、仕方がない部分ではあると思っていると、詩乃は蕩けた表情の中に微笑みを浮かべた。
「でも……熱いけど暖かくて……とても、気持ちいい、の……だから……もっと、して……」
詩乃からの甘い頼みごとを聞いたキリトは、心の中で強い昂りを感じつつも頷いて、詩乃の顔の方へと身体を寄せて、その耳元を静かに舐め回した。まるで性器を弄繰り回されているかのように詩乃が声を漏らした頃に、胸部や腹部に手を回して撫でまわしつつ、やがて下腹部へ向かい――詩乃の女陰へと手を伸ばした。
「あ……ぅ……」
描写されていないのか、それとも本当に存在していないのか、毛は存在しておらず、詩乃の全身のきめ細かい肌のようにすべすべとしているスリットがそこにあり、その割れ目に指を入れないようにしながら触ってみるが、若干沈み込んでしまうくらいに柔らかくて、既に透明な粘液に包まれている。触る度にぺちゃぴちゃという音が鳴った。
「ふぅ、ん……」
女性は性的な快感を覚えたり、刺激を受けたりすると、女陰から分泌液を出し始めるという話を、キリトは現実世界にいた時から知っており、このゲームに閉じ込められてから、そのような描写がこのゲームにも存在しているのかとずっと疑問で仕方がなかったが、今回でその疑問ははっきりとした答えに辿り着いた。
「詩乃のここ、もうこんなになってる……」
「だって……気持ちい……というか、言わないで……」
キリトは詩乃の頭から離れると、ベッドをぎしぎしと軋ませながら移動して、顔を詩乃の濡れた女陰へと向けた。月明かりのためなのか、分泌液に包み込まれたスリットは青白く光っており、よくみればスリットの上部にはつんとした突起がある。その姿だけで、キリトの性的興奮を高めるのには十分すぎるくらいの刺激だった。
ただ、緊張が解きほぐされていないのか、足が立てられていて、太
キリトがそこに手を添えてみると、詩乃は冷たいものでもあてられたかのように驚いて、身体をびくりと言わせた。
「き、きぃと、そこ……」
「力抜いて、詩乃。不安だけど、やってみる」
詩乃は息を荒げながら腹部に手を置いていたが、キリトの顔をしばらく眺めた後に、深呼吸をして微笑んだ。
「わかった……キリトに、任せる……」
キリトは小さくありがとうと呟くと、手を添えて詩乃の割れ目を開いた。直後に詩乃が小さな甘い悲鳴を上げると、絶えず粘液を生み出す膣孔――詩乃の割れ目の中、粘膜の中へと舌先を押し込んだ。
「くぅっ、はあ、ああああうんっ」
愛する人の舌先が膣孔で動く度に、シーツをぎりりと握り締めつつ、身体を仰け反らせてぞくぞくと痙攣する詩乃。そこからあふれてくる蜜のような分泌液が、キリトの舌先に絡みついて、ねちゅねちゅという音が鳴る。
まるで蜜壺の中に舌を入れているかのような感覚のキリトは、中の蜜を少しでも多く味わおうと、ぢゅるると音を立てながら詩乃の膣孔を啜った。同刻に、詩乃の声が大きな声で鳴く。
「ふああ、ああああっ、はあああぁぁうっ」
鼻がむせ返るような詩乃の匂いと、舌先を包み込む詩乃の温もり、耳に届いてくる詩乃の声。あまりに詩乃だらけの今の状況を目の前にしているキリトは、自らの性器に限界が来た事を察していた。
これ以上詩乃の身体を詮索するのを続けたら、それだけで絶頂を迎えてしまいそうだ――キリトは詩乃の膣孔から溢れ出る蜜を堪能した後に、詩乃の膣孔から離れて、その身体の上に覆いかぶさった。
「詩乃、俺、そろそろ……」
「……ふぇ……?」
詩乃は蕩けた表情のまま、キリトの身体へと目をやり、やがてキリトの男性器へと注目する。性的興奮というものが昂っているためなのか、キリトのそれは力強くいきり立っており、もっとよく注目すれば血走っているのも見えそうなくらいだった。
今までキリトの身体というものは沢山見てきたが、唯一見ていない部分があった。そのためか、その部分はどうなっているのだろうと思う事があったが、今見えているキリトのそれが意外にも大きくて、詩乃は少しだけ驚いた。
「それ……が……キリト……の」
そしてそれは今、自分の膣の中へと入り込もうとしている。――もしもキリトがキリトでない男だったならば、この場で蹴り上げていたかもしれないし、あんなものを突っ込まれるなんて場面になったならば、心を恐怖で満たしていたかもしれない。
だが、この世界で一番愛する人を目の前にしている今は、恐怖も緊張もなく、代わりに不思議な安堵感が心の中に募っていた。他の人は絶対に駄目だが、彼ならば受け入れられる――そう思った詩乃は小さく微笑んで、彼に手を伸ばした。
「いいよ……キリト……来て……」
「わかった。ゆっくり、やるからな」
キリトは詩乃の手を左手で握り返すと、そのまま顔に自らの顔を近付けて、唇を重ねる。直後に、詩乃の唇の中へ舌を入れると、右手で性器を軽く押さえつつ、詩乃の膣へ亀頭を付け――一瞬抵抗を感じたものの、そのまま蜜の溢れる粘膜の中へとゆっくりと押し込んだ。
「―――――――ッ」
たったそれだけというのに、詩乃はついに甘い悲鳴を上げて、身体を限界付近まで仰け反らせて痙攣する。同刻に、キリトの方にも性器の先端部から全身を痺れさせてくるような快感の波が来て、ふらつく。
しかし、キリトは意識をしっかりと持つと、そのまま性器を詩乃の膣の中へ押し込んでいき、じゅぷじゅぷという音を立てながら、ついにその全てを詩乃の体内へ埋没させた。
「くああああ、ああ、ああ、あ、おく、おくぅ……おく、までぇ……」
「あぁ、入ったよ。……痛くないか、詩乃」
「痛く、ない。でも、すごく、熱い……おなかの中、焼けてる、みたい」
そのまま、詩乃はゆっくりと目を閉じて、安堵の表情を顔に浮かべる。
「……音が、する……とくんとくんっていう、やさしい、音……」
「あぁ。俺も聞こえるよ。君の鼓動だ。君の鼓動がすぐ近くに感じるまで、君と一つになれてるんだ」
「キリトと一つ……今の私……キリトと一つ、なんだ……」
キリトはそっと、詩乃の顔に手を添えた。直後に詩乃の瞳が開き、互いの顔が双方の瞳に映されると、キリトは静かに詩乃に声掛けする。
「動くよ、詩乃」
「うん。動いて……」
性器を締め上げるような詩乃の膣内、詩乃自身。その全てを堪能しようとしているかのように、キリトは自らの腰を突き上げ始めた。
「くぅ、はぁ、あぁん、あん、あう、ん、はうっ」
詩乃の膣内、その最奥部にある子宮口に亀頭を密着させたり、膣孔付近まで引き抜いてもう一度押し込める動作。その度に詩乃が甘い悲鳴を上げて、じゅぷん、じゅぷん、じゅぽっという液体が絡み合うような淫らな音が鳴り、詩乃の膣から蜜が飛び散る。
「はああ、ぁぁん、あぅん、ぅん、んん、あああっ」
キリトは腰を突き上げつつも詩乃の身体を抱き締めて、唇を重ね合わせる。下からの音に負けないようなじゅぷじゅぷという音を鳴らして、詩乃の口の中へと舌を突っ込んで、その舌と絡み合わせる。
まるで灼熱が身体の中に起こっているかのような快感と熱を感じて、キリトは詩乃の口から舌を引き抜いて、声を出す。
「詩乃、大丈夫か、辛くないか」
とろんとした表情の中、詩乃の瞼が開く。
「つらくない、すごく、あつい。でも、ね」
詩乃は必死になって、表情の中に笑みを作った。
「今は、何もかもが、気持ちよくて、たまらない、の。すごく、幸せ、なの」
次の瞬間に、キリトはこれ以上ないくらいの昂りを感じて、更に力強く腰を突き上げつつも、詩乃の身体をしっかりと抱きしめた。
「そんな事言わないでくれ、制御が、利かなくなるっ……」
「そんな難しい言葉、使わな……ひゃうんっ」
ぎしぎしというベッドの軋む音と、液体が飛び散るような音が常に響くようになるくらいに激しくキリトが突き上げると、それに答えるように詩乃が痙攣しながら甘い声を飛び散らせる。
「ふあ、あぅん、きゃう、ひゃあう、あっ、あっ、あぁっ」
「詩乃、詩乃、しのっ、大好きだ、愛してるっ」
「わたしも、きぃとのこと、あいして、るっ、ふぁぁんっ」
何度も何度も詩乃の膣内を性器でかき回していたその時、強い絶頂感の前触れのような感覚がキリトを襲った。もうじきこれが猛烈な射精感となって、自らの液を彼女の中へと注ぎ込む事になる――察したキリトは、息を荒げながら詩乃へ伝えた。
「詩乃、そろそろ限界、だ。君のお腹の奥に、出すよっ、一緒に、い、こう」
「ぁう、きて、きてぇ、きぃとの、いっぱい、出して、だしてっ」
キリトは力強く膣孔付近まで性器を引き抜いて、もう一度奥目掛けて突き上げた。同時に、キリトの中で猛烈な射精感が起こり、性器の先端から極限まで高められた高熱の液が迸った。
「し、のッ」
「くぁ、ああああああああ――――っ」
詩乃のこれ以上ないくらいの絶叫と共に、キリトの性器の先端より、二年間も溜めこまれた精液が、詩乃の子宮の中へと、どくどくと流し込まれた。この世界はVRの世界であり、現実世界ではないと言うのに、二人にとっては、その全てが現実のそれと何も変わりはしなかった。
「あ……は、ぁ……」
くたぁと力尽きた詩乃がベッドへ倒れ込み、同じ時刻でキリトがその横に倒れ込むと、ぎしんとベッドが軽く軋んだ。二人揃って息が絶え絶えであり、まともに頭を回す事さえ出来なかったが、詩乃は右隣で息を切らしているキリトに向き直り、小さく声をかけた。
「キリ……ト」
「随分と情熱的だったな、詩乃。あんな君、初めて、見たかもしれない」
「私だって、あんなに激しいキリト、初めて見たわ。でも、今日の事は忘れられそうにないわ」
詩乃は荒くなった息を落ち着かせつつ、キリトの方へと手を伸ばし、掌を頬にあてた。あまりに急な事にキリトがきょとんとすると、詩乃は微笑みながら言った。
「ねぇキリト、また二人きりになれたら、お願いできるかしら」
「あぁ……君が望むならやるけれど……いいのか」
「えぇ。いいわ。だって、あなただもの」
詩乃の微笑みを見ていると、やがてキリトもまた顔に微笑みを浮かべ、詩乃の顔に手を伸ばして、ゆっくりと寄せた。
「わかったよ。仰せのままに、俺だけの姫様」
詩乃がくす、と笑んだその頃に、二人は再び唇を重ね合った。そして、それからキリトに抱き締められた詩乃が、その胸の中で眠りに就くまで、そんなに時間を要する事など無かった。
詩乃が初めて迎え、受け入れた、記念すべき夜だった――。
補足
今作には ! ←これがない。