※この作品はR-18です。

キリト・イン・ビーストテイマー R-18.ver   作:クジュラ・レイ

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キリト・イン・ビーストテイマーのオリキャラ、イリス登場回。


―アインクラッド 08―
00:Take a Little Hand


「それで、今日は何の相談なんだい、シノン」

 

 

 奇妙な集団の話を聞いて、その事をイリスに伝えたその日の夜、シノンはこっそり第22層の家を抜け出して、イリスのいる第1層《始まりの街》の教会にやってきていた。時間は既に午前十二時を廻っており、家にいるキリトは勿論、ユイもリランも寝付いてしまっており、出てくる時には起きる気配を一切見せなかった。

 

 それは第1層も同じであり、日中や夜の七時頃は活気で満ち溢れているというのに、午前十二時頃に来てみれば嘘のように静まり返っていた。まぁ、その分人に見つかったりする事とかが無かったため、気軽に歩けてよかったのだが。

 

 そして教会の中も同じだった。いつもは沢山の子供達で賑わっているというのに、足を運んだ時は森の中のように静まり返っており、まるで廃墟か何かのような不気味さも感じられて、シノンは足を入れるのに戸惑ってしまった。だが、どうしてもイリスに聞きたい事があったシノンはそんな小さな恐怖感などすぐに噛み砕き、不気味な教会の中を進んでイリスの元へ辿り着いた。

 

 

「それにしても、君がこんな時間にやって来るなんて思ってなかったよ。教会に泊まっている時は結構あったけれどさ」

 

「どうしてもイリス先生、いいえ、愛莉先生に相談したい事があったんです。だから、来ちゃいました。迷惑でしたか」

 

「いやぁ、そんな事はないさ。私は君の専属医師だからね、君から相談されて何ぼだ。だから何も問題なんてありゃしない。だけど、こんな時間に君を突き動かした君の悩みというか、それは気になるね」

 

 

 そう言ってイリス/芹澤(せりざわ)愛莉(あいり)はシノン/朝田詩乃の座るソファ、その隣に腰を下ろした。攻略のためにやってきたわけではないため、詩乃の着ている服は家にいる時のそれと同じものになっており、愛莉の来ているそれもまた、いつもどおりの白いコートと黒い上着、黒いスカートのセットだったが、詩乃は愛莉の服装になんとなく安堵感を抱いていた。

 

 

「……それで、今日は何で眠れないのかな。まずはそれを教えてもらわないと。また、例のあれ?」

 

「いいえ、そうじゃないんです」

 

「ふむ、最近はそういう事が無くなりつつあるね。良い傾向だが……そうでないとなると増々知らなきゃいけないな」

 

「……ん、んと……」

 

 

 急に言葉を詰まらせた詩乃に愛莉は向き直る。その表情は少し赤くなっており、仕草は落ち着きがなくて、もじもじしたものになっている。今まで見てきた詩乃は、極めてクールで無感情な時が多く、これほどまでに感情に富んだ仕草を見せる事はなかった。そんな仕草を詩乃がしているという事に軽く愛莉は驚いたが、同時に詩乃が考えている事がわかったような気がして、その口を開いた。

 

 

「ははん、さてはキリト君に関する事だろう」

 

「え、わかるんですか」

 

「君は今、これまで見た事が無いような仕草をしてる。現実世界にいたときじゃ一切見せなかったそれをね。んで、君がそんなふうにする原因は、君の愛するキリト君の事に他ならない。そうだろう」

 

「……お見通し、ですね」

 

「まぁね。だけどキリト君に関するどういう事なのかまではわからない。ここからは君に話してもらわないと」

 

 

 そこで詩乃は再び言葉を詰まらせて、愛莉を見たり、目の前を見たりを繰り返すようになった。また同じような見た事が無い仕草――これが結構な時間続くのかと愛莉は思ったが、それよりも先に詩乃の口が開いた。

 

 

「先生は、怒りませんか」

 

「怒るって、何に」

 

「その、私達がやった事に」

 

「やった事? 君達、私が怒るような事をしたのかい――」

 

 

 そこで愛莉は、目の前にいる娘の話に気付いた。この娘、詩乃にはキリトという愛する人が出来て、その愛情は結婚するほどの仲にまで発展している。そして、愛情を極めた男女が行う事と言えば、一つしかない事はどんな大人が考えてもわかる。だけど、それが詩乃がやったという事に驚かずにはいられず、愛莉は目を見開いたが、すぐさま何とか腹の中に驚きを呑み込んで、目の前の娘に言葉をかけた。

 

 

「ま、まさか君達……性行為に及んだのかい」

 

「はい……」

 

「そ、そうなのか。君は私が知らない間に処女を卒業していたのか……」

 

「はい……現実ではまだですけど、この世界での処女は……キリトに捧げました。ご、ごめんなさい。こんな歳で、やっていいような事じゃないのに、でも、彼を好きって気持ちが、時々抑えられなくなって……」

 

 

 今にも泣き出してしまいそうな声をしている詩乃。両者了解はあったものの、ほぼ毎回勢いと感情に任せてやっていたようなものだし、これについて愛莉に報告したり、相談したりするような事は一切しなかった。わずか十六という歳で、誰の了解も得ずに性行為に及んでいる――全く持って、褒められるような事ではないし、叱責されたっておかしくはない事だ。

 

 きっと愛莉の叱責が来るだろう……そう思って目を瞑り、身構えた直後、詩乃は全身が不思議な暖かさに包まれたのを感じた。そっと目を開いてみれば、いつの間にか愛莉の胸の中に詩乃はいた。いつの間にか愛莉の暖かい腕が身体に回っていて、その手が頭に当てられている。

 

 

「……先生?」

 

「詩乃。私は今、とても嬉しいよ」

 

「嬉しい……んですか」

 

「うん。君は自覚があったかわからないけれど、私はね、君がまっとうな女の子として生きていくのは難しいんじゃないかって思ってたんだよ。

 君が恋愛したりするのも難しいだろうし、セックスとか夢のまた夢だと思ってたんだよ。だけど君はそれを成し遂げてくれた。私が不可能だと思っていた事を、君は成し遂げてくれたんだ。それが私は嬉しんだよ」

 

 

 愛莉の暖かい胸の中で、詩乃は瞬きを繰り返す。確かにまだ現実世界にいた時は、誰かと恋愛しようなんて一切考えていなかったし、どうせなら愛莉とずっと過ごしていようと考えていたくらいだった。いやそもそも、現実にいた時には、自分は恋愛する事も無ければ性行為をして子供を作るような事が許されていないとずっと考えていた。

 

 だからこそ、キリトという自分を愛し、愛させてくれる相手がいて、その人と愛し合い、そして性行為をするなんていう今のこの状況は奇跡とも言えるものだと、詩乃は改めて思った。

 

 

「私、強くなったんでしょうか」

 

「強くなったね。それも最高にいい方向に。強くなったからこそ、キリト君を受け入れ、愛し、そして性行為までいけるんだ。多分君は、キリト君との性行為の事について咎められるって思ってたんだろうけど、私はそんな事を咎めたりなんかしないよ。まぁそれでも、驚きはしてしまったけれどさ」

 

 

 私は怒っていないよ――愛莉の言葉を聞いた詩乃は軽く目を見開いた後に、安堵の表情を浮かべた。きっと愛莉に咎められるのではないかと思って覚悟して教会に来たわけだが、それは完全に外れ、自分の杞憂という形で終わった。それが何だか、詩乃は嬉しくて仕方が無かった。だけど、これだけが詩乃の胸の中に募っていたものではない――そう言おうとしたその時に、愛莉の口が再び開かれた。

 

 

「しかし詩乃。もしかしてその事が気になって眠れなかったのかい。私はそうは思えないのだけれど……」

 

「……」

 

「やはりこれに関する別な事で悩んでるね。私が力になるから、言ってごらんよ」

 

「……」

 

 

 詩乃は何も言わずに愛莉の胸から離れた。また言葉が詰まりそうになったけれど、もっと大きな詰まりが無くなっていたためか、自分で思っていたよりもすんなりと言葉が出てきた。

 

 

「……彼を、満足させられてるか、不安なんです」

 

「満足?」

 

「はい。実は私達、もう三回してるんです。だけど、その都度、私は彼を満足させられてるのかなって……」

 

 

 そこで愛莉は気難しそうな顔をして髪の毛を軽くくしゃくしゃとやり始める。これまでいろんな質問をしたけれど、その都度愛莉は的確な答えを平然と返して見せたものだから、詩乃は愛莉の困り顔というものを見た事が無い。だからこそ、こんなふうに困った顔になった愛莉を見るのは新鮮だった。

 

 

「むー……それはキリト君に聞いてみないとわからないというか。だけど、君自身はどうなんだい。君自身は、キリト君との性行為を心地いいものだと思っているのかい」

 

「思ってます。その、してる時の彼はすごく優しくて、暖かいんです。だから、すごく気持ちよくて、どんなに激しくされても平気なんです」

 

「……その様子だと嘘はなさそうだね。しかし君とのセックスを彼がどう思っているかはわからないね。多分思ってるとは思うんだけど、聞いても口を割らなそうだな」

 

「だから、不安なんです。なんだか、彼に一方的に性行為を押し付けてるんじゃないかって……する度にそんな気がして……」

 

「むー……不安を抱きながらのセックスは良くないな。せっかく出来るところまで来たっていうのに、不安や心配事があって心から気持ちよさを感じれないのは、まるで意味がない」

 

 

 詩乃は身体を縮こまらせて、頬を赤くする。先程から愛莉の口からあまり聞いた事のないセックスという言葉が何度も聞こえてきているのが、恥ずかしいと同時に不思議だった。しかし、その直後に詩乃はいきなり身体を持ちあげられるような感覚に襲われて、悲鳴を上げる。何事かと周りを見てみれば、いつの間にか愛莉の腕にお姫様抱っこの要領で抱き上げられていた。

 

 

「せ、先生っ?」

 

「ちょっとごめんよ、詩乃」

 

 

 愛莉は一言そう言うと、詩乃を抱き上げたままベッドに向かい、そこで詩乃の身体を降ろした。そして、子供のように縮こまったまま瞬きを繰り返し、茫然としている詩乃に覆いかぶさるような形になったところで、愛莉はその口を開いた。

 

 

「びっくりさせてごめんよ。私から君に出来そうな事と言えば、これくらいしかない」

 

「先生、何を、するんですか」

 

「もう知っているかもしれないけれど、セックスの時は、基本的に男性側が女性側を満足させるものなんだよ。だから細かいテクニックとかは、全てキリト君に任せるしかない。

 君がセックスの最中に彼に対してできる事と言えば、彼の事を全力で受け止める事……この身体で、性行為を受け入れる事だけなんだ。だから、彼を満足させたいならば君の身体が性行為に慣れる必要がある。だから、今この場を使って、身体を慣らそう」

 

「えぇっ。って事は、それって」

 

 

 今まで性行為をしては来たけど、その相手はキリトだけだったし、寧ろそれ以外の相手とやる気など一切なかったし、それこそ許されない事だと思っていた。だけど、今の愛莉の話を聞きながら状況を確認すると、どう考えても愛莉が女性同士の性行為に及ぼうとしている。キリト以外の人との性行為が、始まろうとしている――そう考えると、胸の中に異様な恐怖感が湧き出てきて、無意識に身体が震え始めたが、そこで愛莉が暖かい手を頬にあててきた。

 

 

「今、私とするのが怖いって思ってるだろう」

 

「……」

 

「まぁそうだろうね。だけど、出来れば私は君にセックスが上手になってほしい。そうすれば、キリト君との愛を深める事も出来れば、子供を授(・)か(・)る(・)事だって出来るんだから」

 

 

 黒毛と赤茶色の瞳の専属医師の言葉に詩乃はハッとする。確かに性行為が上手く行くようになれば、キリトを満足させる事だって出来るし、自分自身も満足した性行為をする事が出来るだろう。それに、いつの話になるかはわからないけれど、将来的にキリトと現実世界で結婚をし、性行為をすれば、その時子供を作(・)る(・)事にもなる。その時は……二人とも心地よいものであってもらいたい。

 

 

「……嫌かな、詩乃。別に無理にとは言わない。君が嫌なら、それでいいんだ」

 

「……嫌じゃないです。先生、お願いします」

 

「本当に? 本当にいいのかい」

 

「お願いします。だけど、音は大丈夫ですか」

 

 

 キリトと性行為に及ぶ時、場所はキリトとだけのログハウスや防音対策がしっかりされている宿屋の一室、洞窟の中など人気のないところを選んでいた。ここは確かに子供達の遣っている部屋から離れた位置にあるけれど、防音対策がされているとは思えない。もしここでそのような事をすれば子供達が起きて、来てしまうのでは――詩乃が胸中で思うと、愛莉がすんと笑った。

 

 

「この部屋には宿屋同様防音効果が成されているし、子供達はすっかり寝付いているから大丈夫だ。どれだけ音を立てても、子供達は来ない」

 

「そう、なんですか」

 

「そう。それじゃあ、始めるけど、いいね」

 

「はい」

 

 

 そう言うと、詩乃はオプションウインドウを呼び出して、どんどんその最下層へと近付いていき、やがて一つのコマンドを呼び出して、オフにした。キリトと性行為に及ぶ時に邪魔になる倫理コードを切ると、愛莉もまた同じようにオプションを呼び出して、その中を下がっていき、倫理コードを切った。そしてウインドウを閉じた直後に、愛莉は苦笑いした。

 

 

「えらく手慣れてるね。やっぱり三回もやってるだけある」

 

「えと、それじゃあ……脱ぎます、ね」

 

「あぁ待った。私にさせてくれない、かな」

 

 

 愛莉は手を伸ばして詩乃の服を掴むと、ぐんとまくり上げ、途中で下着も同時に掴んで一気に脱がして、詩乃の上半身を裸にした。そして下着と絡まっている服をベッドの外に放り投げると、続けて愛莉は詩乃のズボンのボタンを外し、するすると脱がして、詩乃を黒いパンツだけの姿にする。あっという間にパンツだけの姿にされてしまった詩乃は少し驚き、尚且つ戸惑いながら愛莉に目を向けるが、そこにあった愛莉のきょとんとした顔に軽く驚く。

 

 

「あれ、先生……?」

 

「あっ、あぁ、ごめん」

 

「どうしたんですか」

 

「いやね、脱いだ君っていうのを見るのは、これが初めてなものだからさ……まさか君がそんなに綺麗な身体をしているとは、思ってもみなかったんだ」

 

 

 そういえば、これまで裸を見せた事がある人物は、母親と祖父母、そしてキリトだけであり、かなり長い付き合いである愛莉はその中には含まれていなかった。まぁ、そのような機会そのものが無かったから、脱ぐ事はなかったのは当たり前かと詩乃が思った矢先、突然愛莉はコートを脱いでベッドの外に投げ捨て、更に上着とスカートを手慣れた仕草で脱ぎ捨てて、あっという間に下着姿を目の前の娘に晒すようになった。

 

 その豊かに熟れた果実のような大きな胸の膨らみに、詩乃は思わず注目する。

 

 

「せ、先生も脱ぐんですか」

 

「当然。流石に君だけを裸にしておくのは、気分が悪いしね。キリト君とする時だって、君達は裸同士だろう」

 

「そうですけれど……」

 

「ならば、君の身体を慣らす私もまた、裸にならなければ」

 

 

 そう言うと、愛莉は胸部を支えるブラジャーによく似た形状の下着を音無く外して見せた。支えを失った膨らみは心地よく弾み、詩乃はごくりと息を呑む。これまで愛莉の診察を受けたり、一緒に車に乗って出かけたりした時、愛莉がどのような身体をしているのかと気になった事がそこそこあるが、愛莉の身体はヌードモデルなどといった見せつけることを前提に整えたような身体つきで、詩乃の想像をはるかに超える綺麗さを持っているものだった。

 

 その胸も、大きいのに形がよくて、女性であるというのに興奮のようなものを覚える。

 

 

「ん、どうした詩乃」

 

「あ、いえ……その、愛莉先生がすごく綺麗で……」

 

「そうかい。というか、お互いに同じような反応をしてしまっているね」

 

 

 二人で軽く苦笑いすると、愛莉はそっと詩乃の身体に覆いかぶさる形になり、その手を詩乃の頬にそっと当てる。詩乃の小さな声が漏れたところで、愛莉は優しく頬を撫でる。

 

 

「さてと……どこから慣らしていこうか」

 

「どこからでも、構いません」

 

「そっか。だけど、いきなり下とかはやめておこうか。それじゃ、出来るだけ優しくやるから、辛くなったら言ってよ」

 

 

 詩乃が小さく頷いたのを確認すると、愛莉は微笑んでその首筋に舌を這わせ始めた。普段受けているキリトの舌とはまた違う、粘液に包まれたすべすべとした舌が動く度に、詩乃の身体が小刻みに震えて、その口元から小さな声が漏れる。

 

 

「う、んっ、んくっ……」

 

「詩乃でも、そんな声を出すのね……」

 

 

 そのまま愛莉は舌で詩乃の身体を下っていき、やがて二つの膨らみがあるところまで降りてきた。部屋のオレンジ色の明かりに照らされているせいもあるのか、詩乃の身体は血色良く感じられ、とても健康そうに見える。そしてその触り心地は、所謂もちもちしながらもすべすべとしていて、気持ちがよかった。その所謂もちすべ肌が極まっている二つの膨らみに愛莉が手を伸ばし、そっと置くと、詩乃の身体が一瞬跳ねた。

 

 

「あ、ぅん」

 

「ふふ、詩乃のおっぱい、可愛いじゃない。これはキリト君も気に入るわけだわ」

 

 

 小さく呟くと、愛莉は優しく両手を詩乃の膨らみに乗せて、そのまま揉み込み始める。柔らかくも弾力のある詩乃の膨らみは、愛莉の細い指に掴まれて軽く変形しつつも、その弾力を愛莉の指に返し、詩乃本人はぴくぴくと反応を示す。

 

 

「はぅ、ん、うぅ、あぁ、ぁう」

 

「詩乃、おっぱいが弱いのね……それじゃあ、先っぽはどうかしら……」

 

 

 愛莉は一通り詩乃の乳房を揉み込んだ後に、その先端でぴんと尖っている桃色の乳首に人差し指を置いた。直後に、冷たいものに触られたかのような反応を詩乃が返し、その口から大きな声が放たれる。

 

 

「あうあっ、あうん、はぁ、うん、はぁ、はあう」

 

「なるほどね……詩乃の性感帯は、おっぱいと乳首かぁ。私とお揃いね」

 

「ふぇ……せん、せいも……?」

 

「そうよ。私もおっぱいと乳首が弱くてね……っていうか、もうとろんとろんになってる」

 

 

 まるで熱を出した子供のようにとろんとした表情をしている詩乃の顔を横目に、愛莉は硬くなりかけている詩乃の乳首をくりくりと指先で弄繰り回し始めた。爪先に弾かれたり、指そのものに押し込まれたり、乳頭をかりかりとされると、詩乃の乳首は一気に硬くなり、愛莉が人差し指と親指できゅうと摘まむと、詩乃の身体がびくりと飛び跳ねる。

 

 

「ひゃああぅっ、はぁっ、あぅっ、ぁう」

 

 

 更にそこで愛莉がぎゅうと詩乃の乳首を引っ張ると、乳房がその形を崩して伸び、ふるふると揺れる。そしてぎりぎり痛みを感じない程度まで引っ張ったところで、ぱっと手を離すと、一瞬にして詩乃の乳房は元の形へ戻り、柔らかく弾み揺れた。その頃には、詩乃の顔は好調として、息は荒くなっていた。

 

 

「詩乃、三回も経験してるのに、全く慣れてないのね。でも、感じやすいのは良い事よ」

 

 

 続けて愛莉は、硬く勃起し、存在を主張している詩乃の乳首を口の中に含み入れた。度重なる刺激の中でも特に強い刺激を受けた詩乃の身体は雷撃を受けたかのようにびくりと跳ね上がり、悲鳴のような大きな声が放たれる。

 

 

「ひゃあうんっ、あうんっ、はぁうん」

 

 

 詩乃の身体がぴくぴく動く度、愛莉は口の中の乳首に、舌先でちろちろ舐め回し、歯の間に挟む、吸い上げると言った強さも感覚も違う刺激を与えていく。一番の急所とも言えるところを刺激され続けた詩乃の口からはほぼ絶えず大きな声が漏れ、溢れた唾液が口の中から飛び出して顎へ伸び、黒いパンツには大きな染みが作り出されて、雄ならばむせ返りそうな雌の臭いが部屋全体に向けて放たれるようになる。

 

 その匂いをかぎ取った愛莉が、詩乃の乳首を口から離す。

 

 

「一番慣れなきゃいけないところは、おっぱいと乳首ね、詩乃。刺激されただけでもうそんなに濡れてるんだから」

 

 

 そう言って愛莉が詩乃の真っ黒になった下着をすっと脱がすと、詩乃の性器とパンツの間に透明な糸がつぅと伸び、ベッドへ落ちた。

 

 詩乃の性器は既に粘液に包み込まれ、スリットも周囲も部屋の明かりを受けてオレンジ色に光っている。いつの間にか絶頂寸前になっている自らの性器に目を向けた後に、詩乃はとろんとした顔のまま愛莉と目を合わせる。

 

 

「せん、せぇ……」

 

「勿論、ここも慣らさなきゃ。さぁ、力抜いて……」

 

 

 詩乃は小さく頷いて、力を抜き切ったように足をベッドに寝かせた。そこで愛莉はよろしいと言って詩乃の下半身へ手を伸ばし、粘液に包み込まれたスリットをこじ開けて、愛液を溢れ出させる膣の中に人差し指を入れ込んだ。直後、詩乃の身体がびくりと跳ねて、その口から声が出される。

 

 

「ふあああっ、はぁうっ」

 

「ふふっ、こっちの感度も良好ね……じゃあ今から、詩乃が知らないところ、教えちゃおうかな」

 

 

 愛莉は一旦人差し指を粘液塗れの詩乃の女陰から引き抜くと、その代わりと言わんばかりに中指をそっと入れ込んだ。くちゅくちゅという音を立てて愛莉の指が再度侵入すると、詩乃の身体はもう一度びくりと揺れるが、口が閉じられていたためにくぐもった声が発せられる。

 

 

「むぐぅ、んくっ、くぅ、ん……」

 

「だいたい……この辺、かな」

 

 

 そこで愛莉の指がかくんと曲げられ、粘液に包み込まれてぬるぬるとしている膣の中、ざらついている部分に指腹が触れた瞬間、詩乃は電撃を受けたかのような、悲鳴に近しい声を上げて身体を跳ね上げさせ、絶頂を迎えた。

 

 

「ひゃああぅんっ」

 

「やっぱりここなのね……でも、軽く刺激するだけでイっちゃうなんて」

 

「な、に、なに、これ、そこ、なに……」

 

「女性の性器の中にある、とっても気持ちいい部分よ。気持ちいいでしょう」

 

「きもち、いい、いい……」

 

「それじゃあ、もっとしてあげるわね」

 

 

 愛莉の指の腹が膣の中を動き回り、ざらつく部分が撫で上げられたり、爪先で小突かれると、詩乃の身体はがくがくと痙攣するように跳ね、とろとろとしていた膣の中から大量の愛液が溢れ出て、愛莉の手を埋め尽くす。

 

 

「これくらい出てくれば挿れ頃なんだけど……ごめんね、そんなものはなくて。

 代わりにもっとしてあげる。ここは、使い込めば使い込むほど気持ちよくなるところだから」

 

 

 愛莉は軽くすまなそうにすると、手で詩乃の腰を突き上げ始めた。まるでリズムを刻むその様子はキリトと性行為をしている時、キリトの事を受け入れた時そのものであり、ほとんど同じ感覚に襲われた詩乃は呼吸を乱しながら身体をぶるぶると揺らす。

 

 

「ふああっ、あぁっ、うぁぁっ、はうっ、はぁうっ」

 

「ふふ、挿れてるわけでもないのに、挿れられてるように感じるのね、いい事、いい事」

 

 

 愛莉が微笑みながら腕を激しく出し入れする度に、その中指が詩乃の膣内急所を激しく刺激し、詩乃は溜まらず悲鳴のような声を上げて、膣内から大量の愛液を流れ出させる。その様がキリトの膣内射精を受けた時のように感じられ、愛莉はふふんと笑む。もう既に、詩乃は最大絶頂を迎える寸前になっていた。

 

 

「さてと、思いっきり行くわよ、詩乃」

 

「うくっ、くうっ、あっ、あぁっ、あ――――――はッ」

 

 そう言って力強く愛莉の指が膣内急所を突き上げたその時、詩乃の頬が紅潮し、目を力強く閉じられ、愛莉の手を出させんばかりの勢いで愛液を溢れ出させた。最大とも言える絶頂を迎えた後に、力尽きたように詩乃はベッドへと落ち、荒々しく呼吸を繰り返す。

 

 

「ふふ、派手にイったわね詩乃。上出来だけど、少しは慣れた?」

 

 

 詩乃は答えずに、じっと愛莉の事を見ている。絶頂した時の衝撃がすごすぎて言葉が出てこないのだろうかと愛莉が首を傾げた直後に、詩乃はいきなり上半身を上げて愛莉の豊かな胸の中に顔を突っ込みながら愛莉の身体を押し倒し、先程と全く逆の体勢になる。

 

 いきなり詩乃と姿勢交換させられるなんて予想していなかった愛莉はきょとんとして、目の前の紅潮して涙目になっている詩乃と顔を合わせる。

 

 

「し、詩乃……?」

 

「せん、せい、私、気になってたんです。私と、してる時、キリトがどんな気持ちなのかって……女の人の身体って、どんなのなのかって……だから、愛莉先生……いいですか」

 

 荒い息のせいでとぎれとぎれになっている詩乃の言葉を繋ぎ合わせて、愛莉はもう一度きょとんとする。現実世界にいた時、詩乃はこんなふうに何かを必死に知りたがったりするような事はなかったのに、この世界に閉じ込められてからというものの、このような傾向が出始めている。

 

 それが付き人であり、愛し合う人であるキリトの特徴が伝染った事によるものだと理解するのに、そこまで時間を要しなかった。

 

 

「まぁ確かに、女の人の身体を知っておいて損はないから……仕方ないわ。ほら、して、詩乃」

 

 

 詩乃は静かに微笑むと、待ってましたと言わんばかりにその両手で愛莉の豊かな乳房を掴んだ。愛莉の大きくて強い弾力を帯びた乳房を握り締めると、跳ね返されそうになったが、詩乃は痛みを与えないようにしながらも力いっぱい掴み握る。

 

 

「ん、こら、詩乃、くすぐったい……」

 

「愛莉先生の胸、柔らかくて、気持ちい……」

 

 

 いつもされている時のように愛莉の弾力溢れる豊かな乳房を、詩乃はある程度揉み込むが、やはり弾力が強すぎて跳ね返されそうになり、何度も手を離してしまいそうになった。しかしその度に詩乃はしっかりと愛莉の乳房をしっかりと持ち直して、揉み込み続ける。

 

 そしてその中で、自分の時と同じように、鮮やかな桜色をした愛莉の乳首が主張をしている事に気付き、詩乃はその右側の乳頭を唇で挟み込んだ。同刻、愛莉の口から声が漏れて身体がびくんと一瞬跳ねる。

 

 

「し、詩乃ったら、いきなりそこなんて……」

 

 

 そのまま詩乃は愛莉の乳首に吸い付き、母乳を欲する赤子のように吸い上げた。どんなに吸ったところで母乳らしきものは出なかったが、愛莉の乳房全体から母のそれのような暖かくて甘い匂いがして、詩乃は夢中になって愛莉の乳首を吸い続けた。そんな詩乃の頭に手を添えて、愛莉はその髪の毛をそっと撫で上げる。

 

 

「全くもう、詩乃ったら、赤ちゃんみたい……そんなに吸われたら、本当に、お乳出ちゃいそう……」

 

 

 まるで本当に赤子に戻ってしまったかのような詩乃の事を撫でつつ、愛莉は乳房を弄り回されながら乳首を吸われていたが、しばらくしたところで、乳首が吸われる感覚が急に止まった。

 

 思わずきょとんとして詩乃を見てみれば、詩乃の動きは愛莉の身体に乗り上げたまま停止しており、完全に動かなくなっていった。

 

 

「詩乃?」

 

 

 恐る恐る声をかけてみたその時に、耳元にすぅすぅという健やかな寝息が届いて来たのがわかり、愛莉はハッとした。――詩乃は愛莉の乳首に吸い付いたまま、眠りに就いてしまっていた。

 

 無理もない。今まで知らなかった膣内急所を思い切り刺激され続け、強い絶頂を何度も迎え続け、そのうえで愛莉の胸の中に飛び込んだ。疲れ果てるような事を続けたのだ、もはやいつ眠ってしまってもおかしくはない。

 

 

「やれやれ……おっぱい吸いながら寝ちゃうなんて、本当に赤ちゃんみたいね、詩乃ってば」

 

 

 しかし、愛莉は乳首を咥えて眠る詩乃を好都合だと思った。このまま詩乃が自分への愛撫を続ければ、いずれ下半身の女陰に到達していただろう。その前に詩乃が眠ってくれたおかげで、下手に刺激されたりせずに済んだ。

 

 

「まだ、あなたは知らなくていいのよ、詩乃」

 

 

 そう言って、愛莉は詩乃の身体を抱いたまま上半身を起こし、詩乃の口を乳首から離させると、詩乃の右手を掴んで動かし、ウインドウを呼び出した。そして自分の時と同じように操作して装備ウインドウを呼び出し、装備フィギュアを操作して詩乃に服を着せて倫理コードを再びオンにし、自らもまたウインドウを呼び出して服を着て、倫理コードを戻す。

 

 完全に性行為を始める前の状態に戻ったところで、愛莉は詩乃を抱きかかえたまま、ゆっくりとベッドに倒れて、掛布団を身体にかけた。その頃にはゲームそのものの仕様によって、ベッドを濡らしていた愛液や汗などは乾ききっていた。

 

 そして愛莉は、胸の中で眠る妹とも娘とも感じられる少女を見つめながら、その頭をそっと撫で上げた。

 

 

「ゆっくりおやすみなさい、詩乃。……私の愛おしい、娘(こ)」

 

 

 そう小さく呟いて、愛莉は目を閉じた。

 

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