キリト・イン・ビーストテイマー R-18.ver 作:クジュラ・レイ
※②恐らくですが、キャラ崩壊注意。
15.5:わたしに出来るお礼
「はぁっ、あんっ、あぁっ、はあぁっ、うぅあっ」
ベッドに寝転んでいるキリト――正確には和人の上で、一人の少女が腰を振っている。
白水色の髪の毛だが、もみ上げの辺りを結んでいて、尚且つ頭から山猫を思わせる一対の大きな耳を生やしている。少女は何も着ておらず、白いけれども血色が悪いわけではない肌を、細目ではあるものの整っている四肢の全て和人に曝け出して見せつけていた。
下半身の女性器は和人の性器と繋がっており、それを何度も出し入れするために腰を振るのを繰り返しているのだった。
「あうっ、ふうぅっ、ふぁっ、あぁっ、うぁっ、ひゃあっ」
和人も彼女に合わせる形で腰を突き上げており、和人が腰を突き上げれば少女が淫らな声を上げ、ぐじゅん、ぶちゅんという液体が飛び散るような音が鳴り、少女の性器より愛液が飛び散る。和人の寝るベッドのシーツは既に少女の愛液と互いの汗でぐしょぐしょになってしまっており、最早寝るために使えるような状態ではなかった。
「和人っ、かずとぉっ」
「詩乃……」
青白い月明かりが窓から入ってきているため、照らされる詩乃の四肢は青白く見える。だが、その顔だけは月明かりに負けないくらいに紅潮しているのがわかり、それが迫ってくるのを和人はそっと受け入れ、その唇に自らの唇を重ねてやる。
いつもより熱くなっているように感じる詩乃の唇を舌で割り、その口内へ入れ込むと、詩乃の舌が歓迎するかのように絡みついてきた。詩乃だけが持つ口の中の暖かさと熱を帯びた唾液と吐息。それら全てを味わってから顔を離すと、詩乃は「ぷはぁ」と熱い息をぶつけてきた。
「詩乃ってば、今日はすごいな。あんなボスモンスターと戦った後なのに、これまで出来るなんてさ」
「だって、だってぇ、あなたがっ、リラン、ばっかりだからぁっ……それにっ、あなただってっ、いっぱいたたかったあと、なのにっ、こんなにっ」
確かに今日、和人は詩乃や相棒のリラン達と一緒になって、強力なボスモンスターを一匹、追加でもう一匹と一人を相手取った。一戦目はかろうじての勝利、二戦目は最初から最後まで優勢の勝利だったが、いずれにしてもボス戦二段盛りには流石に和人も疲れた。
だが、その後にもかかわらず詩乃との性行為に臨めているのは、詩乃がそれほどまでに愛おしいからなのだ。詩乃の子宮口を陰茎で叩くのをやめず、和人は詩乃の耳元で言う。
「リランに妬いてる詩乃が可愛すぎるんだよ。詩乃のおかげで、元気になれた。というか、詩乃だって疲れてるのに、よくやるなぁ」
「だって、だってぇっ、かずとのがっ、気持ちよすぎてっ、ほしくなるのぉっ……」
「詩乃ってば、どんどんえっちになっちゃって……」
「はぁっ、あぁんっ、だれのっ、せいだとっ、あぅっ、おもってっ、ひゃうっ、るのぉっ」
「そうだな。それじゃあその責任を取らせてもらおうかっ」
宣言するように言うなり、和人は詩乃の身体を強く抱きしめ、より一層強く腰を突き上げる。和人と詩乃、両者の性器より溢れ出る液がぐちゅんぐちゅんと音を立てて跳ね、飛び散っていき、和人の中の興奮が昂っていく。その都度詩乃は和人以外に聞かせる事の無い声を、音に負けないように上げた。
「かずとッ、かずっ、あぁっ、ひぁっ、はあっ、あうっ、えうぅッ」
詩乃が鳴く度に膣が締め付けてきて、和人の射精を促そうとしてくる。
今回で何回目の性行為かは数えていないけれども、間違いなく和人の性器は詩乃との性行為に慣れてきていて、体力もそんなに使わないで出来るようになってきている。
今となっては詩乃の性器に締め付けられてもそんなすぐに射精したりしなくなったし、一回出して終わりという事もなくなってきた。なので詩乃が本当に満足するまで性行為を継続する事も出来るのだが、今回その詩乃が問題だ。
詩乃は既にボス戦でかなり消耗して疲れているはずであり、この性行為だってかなり無理をしたうえでのものであろう。その証拠と言わんばかりに、詩乃は自分で腰を振る頻度を徐々に下げてきており、息が絶え絶えになってきている。ここに来るまで結構な回数絶頂しているように見えたが、次ので精一杯だろう。
察した和人はぎゅうと力を込めて詩乃の肌に手を置いた。腹の奥底から突き上げてくるものがあり、徐々に詩乃の膣にある陰茎へ向かっていき、同時に快楽の感覚が体内から脳へ行こうとしているのがわかる。自分も、そして詩乃も絶頂しそうになっているのだ。
「詩乃ッ、出すっ、
「来てッ、きてぇっ、思い切りっ、いっぱいっ、だしてぇっ」
詩乃がぎゅうと抱き締めてきた次の瞬間、突き上げてきていたものは和人の陰茎へ到達。先端から自分でもわかるくらいに熱い液体が迸り、詩乃の子宮内へ叩き付けた。
「くっ、ぐぅッ」
「くぅ、んっ、あ――――――――ッは」
詩乃が大きな声を上げて最大の絶頂を迎えると、詩乃の膣内から大量の愛液が飛び散り、最奥部の子宮の中に和人の精液が容赦なく注ぎ込まれていった。
あまり溜め込んでいたつもりはなかったが、和人の射精は十秒以上続き、どくどく、ごぽごぽと音を立てて詩乃の膣内に残った。その最後の一滴を受け止めるなり、詩乃はくたぁと和人に体重を預けてきた。
詩乃の息はこれ以上ないくらいに粗く、弱々しいものとなっている。目測通り、詩乃はかなり無理をして和人との性行為に及んでいたようだ。粗くなった自身の息を整えながら、和人は詩乃の背中を
「和人……和……人ぉ……」
「詩乃、頑張ったな。けれど、もう休んだ方がいいよ……無理させてごめんな」
「私こそ……無理なセックス、頼んで……ごめんなさい……」
「いいんだ。詩乃、ゆっくり休んで……」
詩乃は「うん」と頷くと、和人の身体に体重を預けたまま、その瞳をゆっくりと閉じた。しばらくして詩乃の寝息が聞こえるようになると、詩乃の身体が白い光に包み込まれて、妖精の世界より脱した。
この世界で眠りに就くと、アミュスフィアが使用者の睡眠を自動で感知し、自動ログアウト機能が働くようになっている。そのため、万が一プレイヤーが眠気に襲われて寝落ちしてしまっても、ゲームが続いてしまうなどという事は避けられるようになっているのだ。
詩乃は現実世界でも眠りに就いたのだ。苛烈なボス戦を乗り越えた後で自分との性行為に及んでいたのだから、疲れ果てても仕方がないだろう。お休みと言ってやろうと思ったが、それよりも前にログアウトされてしまったので仕方がない。
詩乃も眠った事だし、自分も早く眠るとしよう――そう思って眠りに就こうとしたその時だ。
身体の中に何か妙な感覚がある。まるで出すべきもの出し切れていないような、何かが身体の中に残ってしまっているようだ。
「……」
先程までしっかりと詩乃と性行為をしたし、詩乃の膣内で思い切り射精した。なのに、腹の奥底にまだ射精できるという感覚と、性欲が残ってしまっていた。
考えてみれば、今の詩乃との性行為はいつもよりも短かった気がするし、挿入れていた時間もかなり少なかったような気もする。どうやら完全に発散する事が出来なかったようで、腹の中に残ってしまったらしい。
「やり足りないのかよ……なんでだよ……」
出来る事ならばもう一度詩乃と――と思ったが、もう詩乃と性行為出来るわけがないし、現実世界へ戻ってスマホで電話をかけて詩乃を叩き起こし、もう一度ログインと性行為をと頼むなど言語道断だ。そもそもこんな性欲など一時的なもので、今やりたいというだけであり、時間がたてば普通に戻る。今日はひとまずここで終わりにしておいて、眠ろう。
そう思うと、どこからともなく強い眠気がやってきて、瞬く間に頭の動きを奪い去った。遠のく意識の中、和人は装備を戻し、枕に頭を置き、重くなった瞼を閉じた。
眠気と性欲だったら、結局のところ眠気の方が強いのだ。その事を再認識しながら、和人は眠りの中へ転がり落ちようとした。
「――ん、くぅ、ん、むぅ……」
「んっ……んんっ?」
意識が眠りへ落ち、この世界から自動ログアウトで脱しようとしたその時、和人の意識は再び覚醒を果たした。目の前に広がっているのはいつも使っている宿屋の天井であり、現実世界の自宅の自分の部屋ではなかった。自動ログアウトできなかったらしい。
「え……なんで……」
自動ログアウトの寸前で止まったというのは、アバターの身にプレイヤー自身の眠気などを上回る何かが起きたという事だ。眠気が急に遠のいていくのと同時に下半身に妙な感覚が走っているのがわかってくる。やはり自分の身に何かが起きているのは確実であるようだ。
一体何が――そう思って下を向いたその時に、和人は思わず声を上げて驚いた。和人の下半身、その丁度中心部に位置する男性器の付近に、金色の物体が動いている。
いや、物体ではない、人だ。金色に見えるのは髪の毛であり、そこから一対の白金色の狼のそれに酷似した耳が生えているのが見える。その特徴を掴むなり、和人は絶句した凍り付く。金色の髪をしているうえに白金色の狼耳を生やしている存在など、自分の知っている限りでは一人しかない。
そして和人の性器はというと、何かべたつく暖かいものに包み込まれているような感覚に襲われている。性器がその金色の髪と狼耳を持っているそれに
和人が動きを失って瞬きを数回繰り返したその時、それは顔を上げて瞳を向けてきた。宝石や林檎のように紅い瞳。詩乃と同じくらいの年齢を彷彿とさせる、露出の全くない服に包み込まれた体型。それは間違いなく――
「リラン?」
自分の《使い魔》であり、相棒であり、家族であるその名を呼ぶと、それは口元から和人の性器を離した。和人の陰茎と唇の間に唾液の糸が伸び、つうと落ちていく。その光景すらも茫然と見ているしかなかったが、やがてリランが呟くように言った。
「……起こしてしまったか」
「あの、何やってんの?」
「見ての通りだが」
リランに言われても、和人は混乱せずにはいられない。リランは別な部屋で寝ていたはずだし、そもそもこの部屋の鍵だって自分と詩乃しか持っていないはずだから、入ってこれるはずがないのだ。
「そうじゃない。なんでお前がそんな事やってるんだよ。というかどうやって入ってきた?」
リランは和人の性器から手を離さず、右手を懐に突っ込んで引き抜く。突き出されてきたその手から垂れ下がっていたのは見覚えのある銀色の鍵。自分と詩乃しか持っていないはずの、この部屋の鍵だった。その登場に和人は思わず驚いてしまう。
「鍵ならユイからくすねてきた。ユイもこの部屋に入る事が出来るからな」
「ユイからくすね……お前ッ……」
そうだった。自分と詩乃、そして自分達の娘であるユイにも、この部屋に入れる鍵を持たせている。今日はリラン達と一緒に寝てくれと頼んでいたから、ユイが性行為の最中にやってきてしまう心配はしていなかったのだが、まさかユイの持っている鍵をリランが盗むとは。予想外すぎるその動きには、やはり和人は驚くしかない。
だが、それ以前に和人がリランへ訴えたい事は一つしかない。それを口にするよりも前に、リランは再び和人の性器を触り始めた。詩乃の時とは違うくすぐったさと快感が来て、声が出そうになる。
「……全く、お前達ときたら……和人」
「えっ?」
「我の近くでこんな事をするものではないぞ……全部丸聞こえだ……お前の声も、詩乃の声も……」
この宿屋の全ての個室には防音機能が備え付けられており、部屋の中の音を聞く事は基本的にできないようになっている。確かにリラン達の寝ている部屋はここから近いところにあるけれども、この部屋の音が聞こえる事は無いはずだし、リラン達の部屋の音だって聞こえてこない。
「どうして……聞こえててるんだよ……」
「我の耳は通常の何倍もの聴覚が備わっている。そのせいで防音機能など貫通するのだ。そして、一部の場所の音だけを集音する事も出来る……」
「そ、そんな機能があったのか、お前の耳って」
「違う。進化してからだ。進化してからこんな能力が身に就いたようだ。それで……お前達の部屋だけが気になって、集音してしまった」
和人は自分の心臓の鼓動が異様な頻度で高まっているのを感じた。あのやり取りを、詩乃と時間を盗み聞きされていたというのは予想外だったし、その犯人が相棒であるリランであるというのも予想できなかった。いや、予想できた方が異常だろう。
「それで……お前……全部……」
「聞いたぞ。そしてお前が今……やり足りないというのもな」
「なっ、そこまで?」
リランがふふんと笑んで頬を赤く染めたその時だ。和人はリランの目つきに違和感を覚える。
リランは普段から狩りに出る直前、もしくは狩りに出ている狼のような鋭い目つきをしており、それを変える事は基本的にない。だが、今のリランの目つきは非常に穏やかで、まるでこれから自分の面倒を見ようとしているかのような優しさと温かさを与えてくるものとなっている。
まるで存在そのものが変わってしまっているようにも見えてしまうくらいだ。そんなリランを見ていると、柔らかく口が開かれた。
「和人……満足出来てないなら、今
「え? いや、ちょっと待ってくれ。お前は――」
そう言い切るよりも前に、リランは和人の性器を再び口の中に突っ込んだ。性器全体がリランの暖かい口の中に包み込まれ、独特なざらつきのある舌が陰茎も先端も舐め回してくるようになる。
詩乃の膣内に挿入している時とはまた異なる快感が突き上げてきて、たまらず和人は声を漏らして身体をびくびくさせた。
「り、りらっ……」
「むくっ、ん、んぅ、むぅん……」
「おまえっ、おまえっ……」
リランの舌が性器を這い廻り、唾液でべちゃべちゃになっていく。亀頭からは既に液が溢れ出てきているようで、それを味わっているように、リランは舐め廻しを続ける。やがて腹の奥底から再び来るものを感じた和人は、咄嗟にリランの頭を両手で掴んで離そうとしたが、それよりも先に陰茎へ到達。熱を帯びた精液が放出され、リランの口の中で迸った。
「りらっ、んッ」
「ん、ぐぅ、むぐぅ――ッ」
電撃のような快感に脳天を貫かれ、和人はベッドへ倒れ込み、リランの頭から手を離した。同刻、ごくん、ごくんという音を立ててリランは出された精液を飲んでいく。最後の一滴を飲み終えると、べとべとになった和人の陰茎を口から離した。ようやくそこで、和人はリランに話しかけられた。
「リラン……おまえ……なにやって……」
「……まだ言わないでいたね、《MHHP》の機能の事」
「な……に……?」
和人に問われたリランはウインドウを呼び出し、ボタンを数回クリックする。直後にリランの纏っていた服がすべて光になって消え、それまで見る事の無かったリランの全てが曝け出される。
肌は詩乃よりも肌色の強く、比較的小柄だ。乳房は詩乃と同じくらいの大きさであり、少しだけ赤みがかった桃色の乳首がつんと主張している。二年近くも一緒にいるのに一切見てこなかったその四肢の有り様に、和人は思わず唾を飲み込む。
「わたし達《MHHP》はね、性行為も出来るんだよ。性行為で人を癒す事も……出来るようになってるんだ」
「性行為って……お前がか……?」
「そうだよ。教えてなかったけれど……人によっては性行為によって癒されるっていうのもあるから……だから、わたし達には異性と性行為する機能も搭載されてるんだよ」
確かに、プレイヤーの心を癒す事を目的に作られている《MHHP》ならば、そのような機能が搭載されていても不思議ではないだろう。実際フィクションの中ではセクサロイドという、人との性行為を可能としたAIやロボットなどが登場してくる事もある。そのフィクションが現実となったような存在であるリランが、実はセクサロイドであるという事を知らされても、今の和人にとっては驚くに値しない。
だが、問題はそこではなく、和人はリランの肩に手を置いた。詩乃のものとはまた異なる暖かさがじんわりと広がってくる。
「そうじゃない。そうじゃないよ。お前、自分が何をしようとしてるのか、わかってるのか。お前が今からやろうとしてる事は夜這いだぞ。いくらお前でも許せる事じゃない。今すぐにやめろ」
リランは徐々に顔を下げていき、やがて見えなくなるくらいまで俯いた。そのままぼそりと呟くように言う。
「……なんで」
「なんでって……考えたらわかるだろう。確かにお前にはそういう機能がつけられてるんだろうけれど、俺には――」
次の瞬間、リランは突然力を込めて和人を押し倒した。リランが和人に覆いかぶさるような形となり、和人は思わず驚いて声を上げてしまい、直後にきっとリランを睨む。
「リランッ、何するんだよ」
「和人……わたしに使命を放棄しろっていうの」
「え……?」
「わたしの使命はあなたを守る事。詩乃を守るために一生懸命の和人の力になって戦って、守っていく事。そして、和人の心や身体に異変があればできる限り治してあげる事だよ。わたしはそのために、今こうして和人のところに来てるんだよ」
そうだ。リランとこうして《ビーストテイマー》と《使い魔》になっている関係の詳細は、リランが和人/キリトを守るという事が目的であり、リランはそれを使命としている。それと同時にリランは《MHHP》としての使命である、プレイヤーの心や身体をできる限り癒すというのも使命として実行しているのだ。
確かに今自分は少し欲求不満なところがあるという異変があるから、リランの使命のうちの後者を実行されるに近しいとは言えるだろう。だが、そうだとしてもリランに夜這いされる正当な理由には――それを言うよりも前に、リランの方が先に声を出した。
「それに、わたし……どうしてもそれを成し遂げたい理由があるんだよ」
「え?」
「……和人は今日までわたしのために頑張ってくれた。今までずっと詩乃のために頑張ってた和人が、わたしのために頑張ってくれた。わたしを進化させるために、強くしてくれるように色々やってくれた。わたしが今日進化できたのは、ボスに勝てたのは、全部和人が頑張って戦ってくれたからだよ。そのお礼は、進化じゃ全然足りないよ……」
和人は腹の近くに暖かい雫のようなものが落ちてくるのを感じていた。リランの紅い瞳からぽたぽたと涙が零れてきていた。その顔は決して悲しそうなものではなく、心の底からある事を訴えているようなものであった。
「だから和人、お願い。わたしに今日までのお礼を、させて……?」
普段の喋り方ではない、極めて女の子らしい口調と声色で喋るリラン。その喋り方の時は、リランが本心から言いたい事や訴えたい事を口にしている時だけだ。
リランは心の底から自分にお礼がしたいと思っている。考えてみれば、リランが敗北した時からずっとリランの進化の事ばかりを考えていたし、クエストもそれを中心としたものばかりをこなしてきた。それこそ、詩乃が妬いて無理に性行為をするくらいに。普段誰かを妬かない詩乃が妬いてしまうくらいに構われていた事を、リランもまたこれ以上ないくらいに嬉しく思っていたのだ。
そんなリランがここまでお礼をしたいと言っているのだから、断るわけにもいかないし、何よりその気になれない。リランを《使い魔》として使役している《ビーストテイマー》としても。
和人はそっと手を伸ばし、指先でリランの目元の涙を拭った。きょとんとするリランに和人は苦笑いする。
「……全く、なんでそれを早く言わないんだよ。びっくりさせてくれるよ」
「……和人」
「あぁいいぜ。お前からのお礼を受け取るよ。けど、残ってるのはちょっとだけだからな。あまり沢山は出来ないぞ」
リランはすんと笑み、両手で和人の手を包み込んだ。やはり詩乃のものとは異なった暖かさを感じる。
「和人にお礼できるなら、それでも大丈夫だよ」
「それに、お前がその喋り方をしてるなら……リランって呼ぶのは合わないな。これならいっそ――」
「……マーテルって、呼んでほしい。今だけは……マーテルって」
「わかった。それじゃあマーテル……早速だけど、するぞ」
そう言って和人がマーテルの身体をひっくり返すなり、マーテルは意外にも驚いたような声を上げた。マーテルが下、和人が上になり、和人は性器をマーテルの性器へ近付ける。
「ちょっ、ちょっと待ってよ。身体の色んなところとかは?」
「言っただろ、ちょっとしか出来ないって。俺だってお前で
「四回目って……もしかしてボス戦の事? 今日のボスはヴァナルガンドに、デビルリドラに……」
「詩乃、それで最後にお前。流石に一日に四戦連続はきついっての。だから、いきなりでもやるぞ」
そこで和人は少し驚く事になる。詩乃のものとあまり変わりがないように思える形状のマーテルのスリットにはすでに粘液が満たされており、如何にも和人が来るのを待っているようなになっていたのだ。
マーテルは性行為で人を癒す事も出来るAIだから、愛撫を繰り返したりしなくとも性行為を受ける事が出来るようになっているのだろうか。それとも自分達の性行為に聞き耳を立てて性的興奮を覚えていたのか。どちらにしても和人は身体の中に残るものを出さずにはいられず、自身の陰茎の先端を女陰に付着させた。
「いいか、挿入れるぞマーテル」
「……うん」
マーテルの声を耳に入れてから、ゆっくりと和人は陰茎をマーテルの膣内へ入れ込んだ。だが、そこで思わず声を上げそうになってしまう。マーテルの膣内は詩乃のそれよりも狭く、小さかったのだ。無理に入れ込もうとするとぎゅうぎゅうと膣壁が締め付けてきて、追い出そうとして来ているような気さえ感じる。だが、和人が気にしたのはそこではなかった。
マーテルは歯をぎゅうと食い縛り、犬歯を見せつけてきている。マーテル達《MHHP》にも
もしかしたらこういう行為に至った時にはそれが働かなくなり、本物の痛みを感じてしまうようになっているのかもしれない。これまでのボス戦の時だって、明らかに痛みを感じているとしか思えないようなしぐさを見せる事も多かった。
和人は今、マーテルが痛みを必死に我慢して、和人のを受け入れようとしているようにしか思えなかった。
「マーテル……お前、大丈夫か……痛くないのか……」
マーテルは頷き、紅い瞳の中に和人を映し出す。
「平気だよ……これでも……こういうののシミュレーションは受けてきてるんだからね……だから、どうって事ないよ……そもそも、そんなにわたしに気を使わなくたって……」
「気を使うに決まってるだろ。お前だって、俺の大事な人なんだからな……」
「大事な《使い魔》じゃないの……?」
「《使い魔》であると同時に、だ」
宣言すると同時に陰茎を一気に押し込み、マーテルの子宮口と思われるところを叩く。膣を無理やり押し広げられるうえに一番過敏なところを叩かれたマーテルは悲鳴のような声を上げた。
「ひぁっ、ああぁっ、ひぐぁっ」
「……お前がセクサロイドっていうの、本当みたいだな……」
「どう、和人……気持ち、いい……?」
「あぁ、お前のって、こんなによかったんだな。お前を《使い魔》にしてから、初めて知ったよ」
そのまま和人は陰茎を引き抜き、もう一度挿入するを繰り返す。詩乃の時はかなり早めの頻度でやれるけれども、マーテルの場合は如何せん膣内が狭いために、そんな簡単に出し入れ出来ない。だが、それでもマーテルは十分に感じているようであり、口元から涎を垂らしながら、そして膣穴から愛液を巻き散らしながら、甘ったるい声を上げていた。
「くはっ、あぅっ、うぐっ、あぁっ、ぁんっ、ぅんっ」
「マーテルッ」
「かずっ、とぉっ、わたしっ、おれい、できてるっ?」
「あぁ、十分すぎるくらいだっ、お前のも、最高だよっ」
「ならっ、ひゃあんっ、よあったっ、よかったぁっ、ふあぁんっ」
全く想定していなかったマーテルという存在との性行為。現実世界に身体を持っておらず、ここにのみ存在しているもの。それとの性行為はどのようなものなのか、全く見当さえつかなかった。だが、たった今その結論は出た。この者達との性行為は、特に問題なくやっていけるものであり、十分に人間の性欲や欲求不満を解消するに足りる。この者達の能力は本物だ。
《使い魔》の持っていた未知なる力に改めて気付かされると、和人は腹の底から大きなものが突き上げてくるのを感じた。腹の下へ降り、下半身へ下っていき、陰茎に到達する。溜まっていたものが、残されてしまったものが出されようとしているのだ。
「マーテル、射精すぞッ」
「いいよっ、きてっ、きてよッ」
マーテルの華奢な身体を抱き締めて、その細い腕が背中へ回ってきたその時、マーテルの膣壁が思い切り狭まって和人の陰茎を締め付けた。次の瞬間、和人の中に残ってしまっていた精液が一気に迸り、幾多の性行為のシミュレーションを受けてきたであろうマーテルの子宮口、その内部へと放出されていった。
「んっ、ぐううううう――ッ」
快楽による大きな声を無理矢理押し殺しているような声をマーテルは上げ、ぎゅうと和人の背中を握り締めた。その感覚さえも和人の射精を促させ、和人の中に残ってしまっていたものを全て吐き出させた。
自分でも驚くくらいに長い射精を終え、和人が性器を引き抜くと、マーテルは力なくベッドへ倒れ込み、同じように和人も倒れた。残っていたものが何もなくなり、欲求が解消された事がよくわかるのを感じて、和人はマーテルへ声をかける。
「マーテル……」
「和人……どうだった……?」
「あぁ、お前のおかげですっきりした。これでよく眠れそうだ……」
「それなら良かったよ。わたしはあなたを守って、あなたの力になる事を使命にしてる《使い魔》だから……」
「そうだな。これからも俺の力になってくれ」
マーテルが笑顔で頷いたのを見た次の瞬間、どこかへ飛んでしまっていた眠気が戻ってきた。一気に意識が遠のいていき、装備を元に戻す事さえもできないが、それでもよかった。
マーテルに新たな力を与える事も出来た上に、その隠されていた能力を見る事も出来た。これ以上ないくらいの満足感を得た和人は、今度こそ眠りの中へと転がり落ちていった。