Star Dust Space chapter1 作:深緑 風龍
ガルッチ「少々修行しに行きまーす。」
6人「軽!?」
ルッチ&レイス「いってらっしゃい。」
-エレメントフェニックス本部 作戦会議室- -朝ノ刻-
ガルッチ「今回は戦場に行くわけにはいかない。」
ブレイズ「おいガルッチ。お前マジで言ってんのか!?」
ルッチ「ガルッチらしくないね。一体どうしたの?」
ガルッチ「理由があるが明かす訳にはいかない。」
レイス「でも破滅を呼ぶ風もあと一人よ!?今回もいるかもしれないのに?」
ガルッチ「確かにな。だがそれでもやめておく。代わりに、ブレイズ、アビス、マルフォイ、ノーム、君達が最後の一人を倒してきてくれ。」
マルフォイ「お…俺が!?」
ノーム「しかし、おいどんの足が遅いのは知っておるだろ!?」
ガルッチ「とにかく、僕はいかない。しばらくは修行している。手紙が来たら呼んでくれ。」
そう言い残し、ガルッチは出て行った。
カレン「…。」
ブレイズ「見損なったと言いたいが…ガルッチが明かしたくもない理由があるってなると…な。」
ノーム「とは言え、まだ破滅を呼ぶ風と戦っていないのはおいどんと、ブレイズどん、マルフォイどん、アビスどんの4人だな。」
アビス「そうですね。僕達は今まで兵士達を倒しただけで、まだ破滅を呼ぶ風とは戦っていませんしね。」
ブレイズ「って事は…俺達が破滅を呼ぶ風との戦いのチケットをくれたって事になるな。」
マルフォイ「そうなるな。それと情報だが、サンダウナーと呼ばれる奴から挑戦状を出してきた。」
『エレメントフェニックスチームの者どもよ。今度は俺が相手になる。何人来ても構わんが必ず私が勝ってみせる。覚悟するがいい。因みに兵士達は連れて行かん。そちらも言っておくがよい。』
…。この時4人思った。これ絶対罠だ!
ルッチ「これ…絶対テンプレだよね。」
カレン「うん、完全に誘ってるわ。」
レイス「普通に考えたらこれ待ち伏せされて捕まるパターンよね。」
アルファス「まさか、このまま行くってことはないよなぁ。なあ四人共…。」
そこにはアビスもブレイズもノームもマルフォイもいなかった。
4人「マジで行ったー!!!!!∑(OωO; )」
アルファス「あのバカ共、罠だっつうのに…。」
っとその時ノームが戻ってきた。
レイス「あ、戻ってき…。」
ノーム「すまん、ちょっと忘れ物した。行ってくる。」
っとすぐ出て行った。
ルッチ「…。」
カレン「…。」
レイス「…。」
アルファス「…。」
心の中で死ぬなよと願った。
-修羅の高原- -朝ノ刻-
修羅の高原は神々が戦争を起こした場所とも言われており、中でも阿修羅とゼウスが戦った地で死闘を繰り広げ、お互いの強さを認め合い和解した場所でもあった。
ブレイズ「ここかな?奴がいる場所は…。」
アビス「やっぱり、罠ではないですか?どうも怪しい感じが…。」
???「待ってたぞ…。」
そこには大男のサイボーグがいた。背中には何やら盾らしきものを持っていた。
ブレイズ「お前がサンダウナーか…。」
???「そうだ。それ以外何がいる。」
ブレイズ「さあな、だがそんな事は関係ない。ちゃんと兵士達を呼ばなかったぜ。」
サンダウナーはその事を聞いてニヤリと笑っていた。
サンダウナー「それはうれしい限りだ。こちらも全力で殺せると言うものだ。ところで…何故彼らはこういう事をするか分かるか?」
マルフォイ「何がだ?」
サンダウナー「お前達はまだ学生だった頃、何故戦闘訓練を行ったのか。」
ノーム「…。」
アビス「…ま…まさか。自分の残虐性を引き出すために!?」
サンダウナー「そうだ。人間の本質は残虐行為をする。そして復讐するためにまた残虐行為をする。そう、本当の恐ろしいのは無人機ではなく人間なのだ。お前達も例外じゃない。」
ノーム「種族が違えど、残虐本能は一緒と言いたいのか、お主は。」
サンダウナー「よく分かっていらっしゃる。さすが傭兵をやっている者だな。そういえば、ガルッチはどうしたんだ?」
ブレイズ「あいつは来ない。しばらくは修行しに行くと行って何処かにいった。」
サンダウナー「ふーむ、そこは計算外だったな。いや、サムとの決着をしようってことじゃないのか?」
マルフォイ「何!?」
ブレイズ「ガルッチの奴、まさか単身でサムって野郎に!?」
アビス「そうか…それなら辻褄が合う。」
サンダウナー「正直、彼の残虐本能は素晴らしいものだ。それが正義だろうと悪だろうと何でも殺すという殺戮本能を持っている。」
ブレイズは思った。そういえば戦う時に彼はこう言っていた。
ガルッチ『僕は別に殺したいと思うのは、兄さんと仲間を傷つける奴らと自分の都合で勝手に裏切る奴らだけさ…。』
自分の都合、つまりそれが正義だろうと悪だろうと、それは許すことはないと言う意味でもあった。そして小声ではあったが、こうも言っていた。
ガルッチ『この世に正義と悪なんて存在しない。そんな正義だろうと悪だろうと、その幻想を壊し、それを唱えるのなら殺してやる。』
確かに彼はそういう奴だった。犠牲を払い、世の中を変える事は幾ら彼でも理解していた。しかし、兄さんや仲間を犠牲してまで世の中を変えるとなると話が違ってくる。そうなれば葛藤はしてしまうが裏切る形となり、兄さんと仲間を助けた後、犠牲を払う奴らを全滅させるという殺戮本能をおこしてしまう。だが…。
ブレイズ「俺は認めない。」
サンダウナー「ほう?」
ブレイズ「あいつは確かに殺戮本能は持っている。その気になれば世界中の生き物を根絶やしにすることもたやすいだろう。だがな、彼奴はお前が思ってる程殺したいと思ってない!むしろ怖がっていた。殺して快楽を得たいと思うどころか、死んでいった者達に弔ってやるという思いが強いんだ!」
そうだ。彼奴は殺戮者じゃない。たとえ殺戮者と皆が言われようが、俺は認めない。彼奴は優しいし、誰より仲間を見捨てないエレメントフェニックスの副リーダーだ。俺はそう信じている。
アビス「ブレイズ…。」
ノーム「ブレイズどん…。あんた…。」
マルフォイ「…そうだよな。だったら俺達がやることは一つだ。」
マルフォイがにやけながらいうと、3人はコクリと頷いた。
4人「ここであんたを捕獲し、生きて帰って見せる!」
サンダウナー「いいだろう、だがお前達は生きて帰る事はない。」
そういうと後ろにあった盾が横に動いた。
BGM red sun clear skies~F*ckin invincible Mix
サンダウナー「だがすぐには殺さない、人間の本質において、俺はお前達より純粋だ。」
そういうと2本の剣を構え、戦闘モードに入った。
アビス「気をつけて、あの盾、何か仕掛けてあるよ。」
ブレイズ「仕掛けか…。ノーム、お前が行ってくれるか?」
ノーム「構わんが、おいどんは足が遅いぞ?」
ブレイズ「盾を壊すだけでいい。でも無理はするなよ?」
ノーム「任せよ、サンダウナーどん!おいどんが相手になろう!」
ブレイズ「アビスとマルフォイはサポートを頼む。」
アビス「分かった。」
マルフォイ「いいぜ。」
サンダウナー「よかろう、お前達の残虐性を見せてみろ。」
そういうとノームが先制攻撃を始めた。まずは盾を壊そうと思い、ハンマーを持ち、攻め込んだ。それを見計らったのか一振り斬りかかった。しかし大盾で防がれた。
ノーム「そこだ!『シールドブレイクダウン』!」
サンダウナーの腹部に当たる寸前に6枚の盾が守った。それと同時に爆発が起きた。
ノーム「ぬお!?」
後刷りを起こしたが頑丈だったのかほとんど無傷だった。
サンダウナー「驚いたか?この盾は少々特殊なのでな。」
ノーム「なるほどな…盾を壊そうとすると爆発する仕組みだったのか…。しかしそんな物、おいどんには効かんぞ?」
今度は盾を構えると同時にそのまま体当たりをしてきた。
ノーム「シールドアタックか…、マルフォイどん!アビスどん!」
マルフォイ「凍りつけ!『マヒャドランス』!」
アビス「当たれ!『ザバラーンショット』!」
氷結の槍と鉄砲水がサンダウナーの盾に当たり爆発を起こした。
サンダウナー「無駄だ。そんな魔法でも私には届かーー」
ノーム「隙あり!」
サンダウナー「ヌオッ!?」
油断したのかノームが近づいて正拳突きを喰らったことに気が付かなかったサンダウナーは後刷りをした。
サンダウナー「ぐ…これは効いた…。無傷なだけでなく、圧倒する力も持っておったのか。」
ノーム「これでも巨人の血も流れてるんだ。おいどんをなめるな!」
サンダウナー「だが鈍足なところを除けばそれ程脅威ではないな。」
その時ノームの何かがキレる感じがした。その怒りはアビスでさえ震えるものだった。
ノーム「貴様…儂の事を何だって?」
ブレイズ「あの?ノーム?」
ノーム「ん?」
ブレイズ「なんか…怖い。笑っているけどもの凄く怖いんだが…。」
ノーム「すまんな、こやつは言ってはならぬ事を言ったようでな。」
サンダウナー「何が何だか知らんが、ここで仕留める!」
再び盾を構え、ノームにめがけて突進してきた。しかし…。
ノーム「ふん!」
サンダウナー「!?」
なんとそのまま盾ごと受け止めたのだ。
ノーム「貴様の盾なんざ無駄だ、このまま引き千切って砕いてやる。」
アビス「な…何なんだあれは…。」
マルフォイ「お…恐ろしい、ノームが怒るとここまでやるのか…。(学生時代に怒らせなくてよかったかもしれない…。)」
そして文字通り全ての盾を引き千切り、トドメの一発に…。
ノーム「粉砕玉砕覚悟するがいい!『超究極大激怒正拳大爆撃』!」
物凄い重い一撃を喰らったサンダウナーは受け止め切れず吹っ飛んだ。そのまま大岩剛にぶつかった。
ノーム「はぁースッとした。仲間たちに鈍足って言われても平気だが、敵側がいうと、キレてしまってな。おいどんの悪い癖だな…。」
3人(敵側じゃなくてよかったー…。あんな一撃喰らいたくねえ。)
サンダウナー「ま…まだだー!」
なんとあの一撃を喰らったのにも関わらず、どうにか立っていた。そして何処かのソケットらしきものを二つの剣に入れ大はさみに変わった。
サンダウナー「こうなったらこれで真っ二つにしてやる!!」
ブレイズ「だったら俺が相手だ!」
今度はブレイズが前線に立ち、戦闘開始した。
ブレイズ「手始めにこいつを喰らえ!『フレアストライク』!」
炎の玉が現れ破裂しようとしていた。
サンダウナー「ぬん!」
だが呆気なく真っ二つに斬れてしまった。
ブレイズ「おいおい、最近の奴らって魔法をぶっ壊すのか!?」
アビス「ヨノナカコワイネエ。」
ブレイズ「アビス!?何で棒読みなの!?」
サンダウナー「このまま真っ二つにしてやる。」
ブレイズ「なーんてな。」
地面から魔法陣が現れたと同時にそのまま爆発した。
ブレイズ「トラップ魔法『ジバリオン』だぜ。ガルッチみたいにやれせていただきましたーん。」
サンダウナー「ぐぬぬ、この小僧達…見た目に合わず強…な!?」
ブレイズ「これで決める!『森羅万象天衣無縫斬』!」
サンダウナー「グホォァ!」
さすがに2回も重い一撃を喰らったから、立てないだろうと誰もが思った。
サンダウナー「まずった、斬られちまった。」
そのまま倒れ込んだかと思ったら大はさみを空中に投げた。
サンダウナー「お遊びはここまでだ。ここで息の根を止める!」
途端にサンダウナーが宙に浮かび、空高く飛んでいった。
ブレイズ「んじゃ、あれと行きましょうか。」
アビス「分かりました。」
ノーム「さてと、ここでいいのか?」
ブレイズ「ああ、マルフォイはそっち。」
マルフォイ「これで捕らえるのか?」
ブレイズ「大丈夫だって、後は待つだけ。」
30分経過し、隕石の如く落ちてきた。
ブレイズ「よし、もう少し引きつけろ…。」
数千㎞…数百㎞…数十㎞…数㎞…100m…。
ブレイズ「今だ!」
4人「『メテオキャッチャー』!」
斬りかかる寸前に謎の手が現れ、サンダウナーを捕まえた。
サンダウナー「そ…。」
ブレイズ「『そんな馬鹿な』という。」
サンダウナー「そんな馬鹿な…。ハッ(゜Д゜)」
アビス「サンダウナー確保完了。これより帰還する。」
そしてそのままサンダウナーを連れて帰っていった。
-to be continue…-