Star Dust Space chapter1 作:深緑 風龍
-魔法の森- -昼ノ刻-
エミヤ「ガルッチ、なぜ逃げる事に!?」
ガルッチ「原因は一つ、厄介な事に、彼奴は危険な技を持っていた。不用意に近づけば、何されるか分からん!」
ルッチ「でも、彼奴は追っかけてくるよ?」
ガルッチ「構わん!背水の陣を敷くまで逃げるんだ!」
ギル「まあ、今はこれが最善策だ。だがガルッチよ、お前が持ってるそのスペルカードが光ってるぞ?」
一枚のカードを見てみると、そこには心符『本当の自分』が光っていた。
ガルッチ「まさか…これを使えってのか?」
玉藻「何が起こるかは分かりませんが、足止めにはなるでしょう。」
ガルッチ「よし、皆は先に行って、僕一人で何とかしてみる。」
フラン「ダメ!そんなのいや!」
こいし「他に方法があるはずよ!」
ガルッチ「このまま捕まるよりマシだ!フラン、こいし、皆と一緒に紅魔館に行け!」
こいフラ「でも…。」
ガルッチ「行けーーー!!」
大声で叫んだ。出来る限り巻き込みたくなかったし、失う訳には行かなかった。この幸せを奪う者を倒すために、このスペルカードに掛ける!
ツジグチ「あら、逃げたかと思ったら、ここで止まるなんてね。諦めて無能な学生になりたいのかしら?」
ガルッチ「生憎だが、貴様には負けたくないんでね。悪いが、ここで引いて貰う。」
ツジグチ「そんな薄っぺらなカードで何が出来るの?」
ガルッチ「その慢心が命取りだと言うことを、教えてやる。心符『本当の自分』!!」
カードが光ると同時に、ガルッチも光り始めた。
ガルッチ「な…何だ…この力。知っていそうで覚えてない…。だが、これで倒せるなら、やってみる価値はあるな!!」
その光はだんだんと増していき、姿と色は変わらないものの、服が変わった。その服装は…。
ジャック(一時的とはいえ、久しぶりだなぁ。『
玉藻「この力、陰陽師!?」
ネロ「キャス狐!どこに行く!?」
玉藻「私、あの人のところに行きます!」
そう言うと、すぐさまガルッチの所にいった。
ツジグチ「な…何だそれは…。」
ガルッチ「…。」
玉藻「ガルッチさん、無事で────それは…陰陽師姿!?」
BGM tamaEX/caster's theme
玉藻が見たもの、それはガルッチの陰陽師の服装だった。
ガルッチ「なぜ…戻ってきた。玉藻よ。」
玉藻「だって、何だか陰陽師の気配がして。」
ガルッチ「ああ、それは僕だ。これが本当の自分、父上と母上、そして我が妹ミストラルで4人全員陰陽師の者。そして、我こそが、『
そう言うと、一枚の札を取り出した。
ガルッチ「いずれまた記憶を失う。再び失われる前に書いておこう。」
玉藻「ガルッチさん!危ない!」
ツジグチは、奴を捕まえようと魔弾を放った。
ガルッチ「書いてる間、攻撃するな。この不届き者め、セイッ!」
書きながら結界を張り、魔弾を弾き返した。
ツジグチ「不届き者?ずいぶん偉そうな事言えるのね。」
ガルッチ「ならお主が偉いのか?」
ツジグチ「私は先生よ。生徒を学校に連れ戻すのが私の役目よ?」
ガルッチ「ならば、何処かに行け。我らはお主の生徒ではない。」
ツジグチ「全く、だったら無理矢理でも連れて行く!どうせ貴方も生徒になるのだから!」
玉藻「炎天よ、奔れ!」
ツジグチ「熱っ!」
襲いかかろうとしたが、玉藻の攻撃で防がれた。
ガルッチ「感謝する。こちらも書き終えた。」
玉藻「あの、何を書いていたのですか?」
ガルッチ「もし、自分の名を忘れた時のために、書いておいた。さて、ツジグチと言ったか。その愚かな行為を持って、我らがお相手しよう。」
ツジグチ「あら、逃げるのやめるって解釈すればいいのね。」
そう言うと、ガルッチは札と剣、玉藻は鏡と札を持ち、構えた。
ガルッチ「立ち去らぬのならばな。行け、火柱!水柱!」
火と水は走るかのように、ツジグチに襲った。
玉藻「氷天よ、砕け!」
同じく玉藻は、氷を作り、ツジグチに当てにいった。しかし、それも弾かれてしまった。
ツジグチ「貴方達、何かしたかしら?」
ガルッチ「ふむ、護りが硬いと見た。ならば、結界破りとしよう。玉藻、結界を破ったら、すぐ攻撃しろ。」
玉藻「分かりました。お願いします。」
ガルッチ「では、炎刃・煉獄斬!」
ガルッチは、憑依冥界丸の刃を炎に身を纏い、攻めた。
ガルッチ「ハッ!!」
ツジグチ「とらえ────!?」
すぐに捕らえようしたツジグチだが、ガルッチのスピードが速いが故、右腕を斬られてしまったと同時に、結界が壊れた。
ツジグチ「ぐ…やはり力が戻ってないか…。」
ガルッチ「今だ!」
そう言うと、なぜかファイティングポーズをしている玉藻がいた。
玉藻「行きます!一合!」
ツジグチ「ぐッ!?」
玉藻「二合!」
ツジグチ「アガッ!?」
そして後ろに下がり、ツジグチにめがけて走り、アクロバットをした後、ライダーキックのような蹴りをした。
玉藻「大・天・罰!」
ツジグチ「ッ~~~!」
ガルッチ「光刃・白夜斬り!」
蹴りと刃の二連撃でツジグチのダメージが入った。
玉藻「これが私の奥の手です♪」
ガルッチ「奥の手って、ほとんど…アレを狙ってるじゃないか…。」
玉藻「本来でしたら、男性にやるものですけどね。」
ガルッチ「だと思った。玉藻の主人よ、ご愁傷様です。」
ツジグチ「あいったたたた…。先生に対して…蹴りを入れた女生徒に斬りつける生徒は…説教の時間ね。」
モロ食らったような顔をしながら言った。
ガルッチ「まだ行けるか?」
玉藻「ご心配なく、私だって負けられません。」
ガルッチ「そうか。」
-人里の跡地- -昼ノ刻-
一方ダンブルドアの方は…。
ヴォルデモート「ようやく、全員終わったな。」
ダンブルドア「後はガルッチ達がやってくれればいいのじゃが…。」
マルフォイ「だが、霊夢様が戻ってこないのがおかしいな。」
黒コート全員倒したが、何故か戻ってこない霊夢に対して不思議に思った。
カレン「…。」
マルフォイ「どうしたんだ?」
カレン「私、何か嫌な予感がしてきました。皆さん、博麗神社に行きましょう。」
そう言うと、皆は急いで博麗神社に急行した。
-博麗神社- -昼ノ刻-
マルフォイ「!?」
カレン「そんな…嘘でしょ?」
アビス「んじゃあ、あの霊夢は一体…。」
博麗神社に急行して、霊夢を探して10分後、見つけた時には既に死んでいた霊夢がいた。
ダンブルドア「まさか…既に殺されたとはな…。」
ヴォルデモート「一体いつから…。」
パチュリー「ハッ!?まさかあの霊夢って!!」
ヴォルデモート「どうした?」
パチュリー「アビス、ガルッチ達は何処に居るか把握できる?」
アビス「一応何処に居るかは分かりますが…一体…。」
そう言うと、ステータスウォッチャーΩの仲間をGPSを押した。
アビス「オメガ、ラーク兄弟は?」
オメガ『ルッチさんはエミヤ達と一緒に紅魔館に向かってます。ガルッチさんは玉藻の前と一緒に、謎の人物と戦っています。』
パチュリー「場所は!?」
オメガ『魔法の森です。』
魔理沙「!」
ルカ「急いでガルッチを助けよう!」
ルカの提案に賛成し、急いで魔法の森に急行した。
-霧の湖- -昼ノ刻-
そしてルッチ達は…。
レミリア「もうちょっとよ、あと少しで…ってフラン?」
どうにか振り切ったおかげで紅魔館に着く寸前、フランは立ち止まった。
ネロ「どうしたのだ、もうすぐでお主の家に着くじゃないか。」
フラン「私…やっぱりお兄ちゃんの所に戻る。」
その言葉でこいしとギルガメッシュ以外の人は驚愕した。
エミヤ「な、何を言ってるんだ君は!?」
ルッチ「せっかくガルッチが逃がしてくれたのに!?」
フラン「そうかも知れない…。でも、お兄ちゃんは…心の何処かで…助けて欲しいって感じたの。今までお兄ちゃんは、一人で頑張ってきたんでしょ?お兄様。」
ルッチ「そ…そうだけど…。」
フラン「だったら、今度は私が助けないと!」
レミリア「駄目よ!貴女がいなくなったら、私は如何すれば良いのよ!」
フラン「でもお兄ちゃんが…ガルッチを見捨てて死ぬなんてもっと嫌よ!だって、こんな私でも、大切にしてくれたから…、だから、助けに行く!」
そう言い、フランは一人で魔法の森に戻った。
レミリア「フラン!」
こいし「駄目よ、ああなったらお兄ちゃんじゃないと止められないよ。」
さとり「でも…フランさん一人でいったら…。」
こいし「それに、私も行くから。」
さとり「こいし!?」
こいし「だって、私決めたの。私も戦うって、そう言ったの。それにね、お姉ちゃん。」
さとり「な…何?」
こいしは魔法の森の方向に歩きながら言った。
こいし「私の心を読んでくれたのは、お兄ちゃんが初めてだったの。さとりお姉ちゃんじゃなく、お兄ちゃんが頑張って、私の心を読んでくれたから。そして、心でこう伝えてくれたの。」
さとり「な…なんて言ったの?」
こいし「【大好きだよ、こいし】って。こんな無意識に行動してるのに…大好きなんて言われたら、助けたくなっちゃうよ。」
さとり「こいし…。」
こいし「だから、私もフランと一緒に、お兄ちゃんを助けてくる。無意識じゃなく、私がやりたいことをやるだけ!」
そう言い、こいしも魔法の森に戻った。
早苗「ギルガメッシュさん、貴方も同じですか?」
ギル「まあ、我とて見捨てるのも、王としてどうかと思うしな。小娘よ、急いで戻るぞ。」
早苗「はい!」
エミヤ「ま…待て!」
エミヤの声も届かず、ギルガメッシュと早苗も、魔法の森に戻った。
ルッチ「…。」
さとり「やはり、ガルッチさんの事が心配なんですね。」
ルッチ「分かっていたのか。でも僕、如何すれば…。」
エミヤ「仮にも、お前はあいつの兄だろ?だったら如何するか、分かるはずだ。」
ネロ「しかしアーチャー…。」
エミヤ「もしこの状況だったらガルッチなら如何すると思う?」
瞬間、ルッチはガルッチを思い浮かべた。ガルッチだったら、おそらく仲間の為に助けに行くだろうと思った。
ルッチ「やっぱり兄弟かな。こんな状況でも、考えが一緒なのは。」
そう言い、ルッチも魔法の森に向かって行く。
レミリア「ちょっと!?」
ルッチ「3人を助けたいでしょ?なら、やるべき事は一つ。全身全霊を持って、ガルッチ達を助ける。」
ネロ「…。」
???「彼らの言う通りだ。今の僕もそうするだろうな。」
???「私もね。」
ネロ「如何してこっちに来たのだ!?奏者達よ!!」
-魔法の森- -昼ノ刻-
そしてガルッチと玉藻視点に戻る。
ガルッチ「く…相当な傷を負わせたが、執念深さが救ったか。」
玉藻「これは…厄介ですね…。ガルッチさん、大技で対処するしかありません。」
ツジグチ「何度やっても無駄よ。諦めてこちらに来なさい。」
ガルッチ「断る。連れていくなら殺してからするんだな。」
彼方もボロボロではあったが、実際ガルッチも限界に近かった。
玉藻「でしたら、私の宝具を使います。それで貴方の大技を繰り出してください。」
ガルッチ「頼む、玉藻。」
ツジグチ「そんな事はさせない。これで────(ガルッチ「風&斬符『風神斬り』!」)!?」
捕らえようとする瞬間、疾風の如く斬りつけられた。それと同時に玉藻の詠唱が始まった。
玉藻「ここは我が国、神の国、水は潤い、実り豊かな中津国
国がうつほに水注ぎ、高天巡り、黄泉巡り、巡り巡りて水天日光
我が照らす。豊葦原瑞穂国、八尋の輪に輪をかけて
これぞ九重、天照……!」
景色が変わり、廻りには鳥居が現れ、上には八咫鏡があった。
玉藻「水天日光天照八野鎮石!後はガルッチさん、貴方の力を!!」
ガルッチ「分かった!」
そしてガルッチは、詠唱に入った。
ツジグチ「この…!だったら貴方だけでも!!」
玉藻「やらせません!気密よ、唸れ!」
詠唱妨害をするも、玉藻の術で妨害された。
ガルッチ「霊の力は想いの形 想いは強まれば、計り知れない力を宿す
博麗は無の領域に 我は全の領域に 故にどちらも対立し どちらか滅びる
永遠に続く対立は 互いに憎み、怒りを持った
我が感情は、憎悪と憤怒、それは護りし者の為に身を投じる
その感情を持って霊力に込め 全てを解き放たん!!」
ガルッチの後ろには、精々80の陰陽玉のような物が現れた。
ガルッチ「喰らうがよい、愚かな者よ!霊符『夢想封印 殺』!!」
詠唱が終わったと同時に陰陽玉はツジグチに向けて襲いかかった。
ツジグチ「負けてなるものですか!『封魔結界』!!」
ツジグチの姿が霊夢の姿だったのか、廻りにバリアが張られた。だが、ガルッチの夢想封印は違っていた。想いが込められている故、その結界も安々と破られてしまい、ツジグチは夢想封印に当たってしまい、爆発した。
ガルッチ「ぐ…、そろそろ限界か…、いや…これぐらいが丁度良い…。」
そう言うと、リアクターの丸い部分に触れた。
ガルッチ「ミストラル…我が妹よ…。」
ミスト『兄や!?思い出したの?』
ガルッチ「いや…一時的に思い出させたが…、もうすぐ記憶を失う…。」
ミスト『兄や…。』
ガルッチ「今後も…記憶を失った僕を…サポートしてくれよ…?」
ミスト『…うん。私、信じてるよ。どんな姿になっても、記憶が無くても、兄やは兄やだからね。』
ガルッチ「ありがとう…。」
そして、少しクラッとした瞬間、元の服装に戻った。
BGM終了
ガルッチ「あれ?僕は一体…。」
玉藻「ガルッチさん、ツジグチはどうなったのですか?」
ガルッチ「え?なんで玉藻が?」
玉藻「お…覚えてないんですか?」
ガルッチ「本当の自分を使って以降は全く…。」
ツジグチ「な…何とか…耐え切れた…。」
2人「!?」
2人が目撃したのは、右腕がもげて、ほぼボロボロとなりながらも立ってるツジグチがいた。
玉藻「そんな!あれだけの力を耐えたと言うの!?」
ツジグチ「これで貴方達は終わりよ…。今度こそ……────!?」
どこからともなく、巨大な鉤爪が現れ、ツジグチを拘束した。
ガルッチ「援護射撃…後ろからって事は…まさか!」
玉藻「あの鉤爪…もしや!」
2人は後ろを見たら、そこには紅魔館に向かっていたはずのフラン達と、人里の跡地で戦っていたブレイズ達がいた…。
-⇦to be continue-