※この作品はR-18です。

Star Dust Space chapter1   作:深緑 風龍

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第4-6章 父親を憎む元ホムンクルスと憎みながらも尊敬する剣士

-博麗神社- -昼ノ刻-

 

地霊殿の泊まりが終わって数日後の事、ガルッチとイリヤはいつも通り鍛錬をしていたある日の事だった。

 

ガルッチ「ふう、今回はこれでいいかな?」

イリヤ「きっつーい…。」

ガルッチ「まあ、なんだかんだ言って自分自身も鍛えないと意味ないからな。」

イリヤ「うー…なんだかキリツグみたい…。」

ガルッチ「?」

 

キリツグ?誰だ一体…。

 

霊夢『キリツグって誰なの?元彼?』

イリヤ「そうじゃない。ただ…、その…。」

ガルッチ「うーん、とりあえず座ろう。キリツグって誰なのか教えて?」

イリヤ「駄目…。」

 

ふぇ?どゆこと?

 

イリヤ「私、キリツグの話をするの…嫌なの…。」

ガルッチ「…何か、理由とかあるのか?」

士郎「それなら、俺が言うよ。」

イリガル「士郎(シロウ)!」

 

理由を聞こうとする丁度、士郎がやってきた。

 

霊夢『最近、外来者が多いのかしら…。』

ガルッチ「文句を言うなら、紫にいえ。それで、何しに来たの?」

士郎「今、切嗣爺さんの話をしようとしてただろ?」

ガルッチ「キリツグさんを知ってるの?」

士郎「ああ、俺を救ってくれた恩人でもあり、イリヤの父親なんだ。」

イリヤ「…あんなの、父親じゃないもん。」

 

どうやら、イリヤはその切嗣の事を嫌ってるようだ。

 

ガルッチ「士郎にとっては、恩人で、イリヤは…その切嗣の事…嫌ってるの?」

イリヤ「そうよ、私を捨てたってお爺様が言ってたのよ。だから、キリツグの事が憎いのよ。」

 

こりゃ、昔の僕と似てるな…。ちょっと気になるし、僕の父親も話そうかな。

 

ガルッチ「教えてくれる?キリツグさんのこと。その代わり、僕の親父の事話すから。」

士郎「お前、親父いたんだ…。」

ガルッチ「今はいないが…。」

イリヤ「…分かった。」

ガルッチ「本当?」

イリヤ「その代わり、お兄ちゃんのお父様を教えてね。」

ガルッチ「分かってる。」

 

そして、イリヤは切嗣に関することを話した。

 

イリヤ「憎む前のキリツグは、優しかったわ。8歳の時、くるみ探しとか遊んだし、隠れんぼもしたわ。アインツベルンの野望である、聖杯を手に入れる為に、キリツグはお母様と一緒に城から出て行ったわ。私は帰りを待った。きっと、聖杯を手に入れて戻ってくると信じてた。でも、現実は違った。爺様は言ったわ。『お前の父親は裏切り者になった。もうお前を愛していない』ってね。それ以来、私はキリツグを憎んだ。そして、私が代わりに聖杯を手に入れようと決意したの。もちろん、キリツグが生きているなら、殺す予定だった。でも、シロウと出会いながらも、殺しに行ったわ。」

士郎「その時は、夜だったよな。」

イリヤ「うん。私は探し回った、キリツグを見つけるために。でも、見つけるまえに、金ぴかに殺された。結局、私はアインツベルンの野望は叶えられず、キリツグを殺すことは、できなかった。」

 

裏切り者…か。

 

イリヤ「はい、話したよ。今度は、お兄ちゃんのお父様を言って。」

ガルッチ「ああ。僕の親父は、生まれつき傭兵としてやっていた。しかも剣の達人で、勝る者はいないという、尊敬できる親父だった。1歳のときに剣を扱い始め、基礎とか教えてくれた。」

士郎「え?1歳から!?」

ガルッチ「普通ならあり得ないだろ?でも、やり遂げた。5歳の時、物凄い熱を出した時にも、無理矢理ではあったが、鍛錬をさせた。しかも実践で親父との決闘だった。雨に高熱、しかも体力の限界。僕にとっては不利なものだった。だが、途中で二刀流を開花した途端、熱は下がった。それから、僕は魔術の勉強をするために、お母さんに頼んだ。お母さんは、魔女というより、魔導師だったため、兄さんには遅れたが、必死に魔術の勉強をした。そして、6歳の時、大会があった。僕は双剣部門に入り、あらゆる強者を倒し、遂に優勝を果たした。」

イリヤ「へぇ、お兄ちゃんのお父様って、尊敬できるんだね。」

ガルッチ「僕にとって、親父は尊敬の鏡だった。だが、10歳になったある日、聞いてしまった。僕と兄さんを、売りだそうっと。信じられなかった、今まで育ててくれた親父が、そんなこと言うはずがないと思った。でも、親父は…、『もうお金があまりない。今売り出さなければ、みんな飢え死にだ。』ってな。その時、僕の何かが切れた。失望なのか憎悪なのか、今は分かんないが、親父を…憎んだ。」

 

まるで、思い出したくなかったかのような言い方だった。

 

ガルッチ「そして、売られる当日…、兄さんはお母さんを…僕は親父と買った奴を殺した。その後、僕と兄さんはその場所から逃げたし、家に戻った。だがもう此処には住めないと思い、自分の荷物をまとめた後、家を燃やした。二度と戻らない事と、僕が兄さんを守る刃になる決意をした…。」

イリヤ「ふーん、結局裏切り者の末路って、残酷なんだね。」

ガルッチ「だけどね、イリヤ。」

イリヤ「うん?」

ガルッチ「しばらくして、僕は後悔をしたんだ。」

士郎「後悔?」

イリヤ「お父様を憎んでいたのに?」

ガルッチ「そう、僕は今まで親父が裏切ったと思っていたが、本当は奴隷制度のせいだったんだ。」

士郎「奴隷?んじゃあ…。」

ガルッチ「…、だが今更どう言おうが、親父を殺してしまった以上、顔さえ会わせることが出来なかった。だからせめて、世界を変えるまで、僕は親父を憎みつつ、親父の教えを守っていた。」

 

ガルッチの親父の教え、それは必ず守り続けなければならない誓約だった。

 

『剣の道は複数ある。だが約束して欲しい。例え親を憎もうが、邪の道に行こうが、剣士としての外道はやってはならん』と。

 

ガルッチ「この教えだけは、全力で守ってきた。今でも、僕は親父を憎みながらも、剣士として尊敬してるってわけ。」

士郎「なんか、複雑な関係だな。お前と親父って。」

 

まあ、結局そうなるけど…。

 

ガルッチ「でも、イリヤの親父って、本当に裏切ったとしても、本当に捨てたかな?」

イリヤ「それ、どういう事?」

ガルッチ「まぁまぁ、ここからは僕の戯れ言だから、流してもいいけど、今でもその切嗣は、君にもう一度会いたいって思ってたんじゃないかな?」

イリヤ「…。」

ガルッチ「だが、それが叶えられぬものになった。恐らくだけど…君の爺さんは、その切嗣に会わせないようにしたんじゃないかな?」

 

とはいえ、これが真実なのかは、もう分からないけど……、いや…待てよ?

 

ガルッチ「そういえば、このカードケース…なんか光ってるな。」

士郎「なんだそれ。」

ガルッチ「イリヤがくれたものだが…なんだ一体。」

 

一度カードケースを開けた瞬間、一枚のカードが現れた。

 

ガルッチ「『アサシン』?何でこれが?って…あ!」

 

そのまま飛ばされ、地面に落ちた瞬間、魔法陣が現れ、そこから誰かが現れた。

 

???「また穢れ仕事か…って何だ?ここは…。」

士郎「な!?」

イリヤ「!」

ガルッチ「( ゚д゚)ポカーン」

 

えーっと…。

 

※錯乱チェック…。

 

イリヤ⇨成功

士郎⇨成功

ガルッチ⇨失敗

 

ガルッチ「ありのまま、今起こったことを話す!僕は光ってるカードを取り出した瞬間、風で吹き飛ばされるかと思ったら、地面に落ちた瞬間魔法陣が現れ、何かが出てきた…。な… 何を言っているのか わからねーと思うが 僕も 何が起こったのか わからなかった… 頭がどうにかなりそうだった。 幻惑とか催眠術とかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。 もの凄く恐ろしい片鱗を味わったぜ…。」

???「いや、そこまで!?というか…まさか…。」

士郎&イリヤ「爺さん(キリツグ)!?」

 

え?あの人が?肌の色と髪の色がエミヤと一緒なんだが…。っと思った瞬間、またカードが現れた。

 

ガルッチ「今度は…『キャスター』?」

 

今度は地面に置いた。そしたらまた魔法陣が現れ、今度は女性が現れた。

 

イリヤ「あ!お母様!」

ガルッチ「え?え?」

???「久しぶりね、イリヤちゃん。キリツグ。」

???「あ…アイリ…なのか?」

 

え…ちょっと待て。まさか……、これ。

 

士郎「あー…アイリさん、爺さん。1名混乱してるから、説明してあげて。」

アイリ「分かったわ、シロウくん。初めまして、私はイリヤちゃんとシロウくんの母、アイリスフィール・フォン・アインツベルンです。」

切嗣「僕は、衛宮切嗣。アイリの夫で、イリヤの父親だった。」

ガルッチ「あ、これはご親切にどうも。」

 

まさか、イリヤの父親と母親がサーヴァントとして出てくるとは思わなかった…。

 

イリヤ「何で…キリツグとお母様がサーヴァントに?」

切嗣「すまないイリヤ。君に会えなくて…すまなかった…。」

イリヤ「そんな事より!如何してサーヴァントに?」

切嗣「どうやら、『座』が、もう一つの生を生み出してくれてね。」

アイリ「私は、分からないわ。でも、イリヤちゃんとキリツグに会えて…よかったわ。」

切嗣「アイリ…。」

ガルッチ「あー、良い感じのところですまないが…。つまり、切嗣さんは、士郎とどういった関係で?」

士郎「爺さんは、さっき言ったとおり、命の恩人なんだ。」

切嗣「まさか、アレを壊した瞬間あんな事になるとは…思っても見なかった…。」

ガルッチ「えーっと…、もしかして聖杯を?」

切嗣「ああ。」

アイリ「聖杯は、既に汚染されていたの。それを気づいたのはキリツグだったわ。」

切嗣「破壊したと思っていたが、まさか第5次聖杯戦争があったとは…。」

士郎「だが、爺さん。もう聖杯は壊した。」

切嗣「そうか…。」

ガルッチ「なんか僕……置いてけぼりな気がするのは…僕だけかな…?」

アイリ「そういえば、そこの貴方。」

ガルッチ「はい?」

アイリ「イリヤちゃんと貴方って、どう言う関係かしら。」

 

え、これ言わなきゃ駄目なパターン?まあ…いうけど…。

 

ガルッチ「イリヤと僕の関係ったら…もう恋人だけど。」

切嗣「!?」

アイリ「!?」

ガルッチ「というか、イリヤの他にも…恋人いる。」

切嗣「!?!?!」

アイリ「!!!!」

 

まあ、普通驚くよな。これで驚かなかったら、大したものだよ…。

 

切嗣「まさか…、まさかもう…シちゃったのか!?」

士郎「爺さん、少し落ち着いて…。」

ガルッチ「遠回しに言ったな…、まあそうだが。」

切嗣「なんてこったい…、もうイリヤに恋人が出来ているとは…。」

イリヤ「それどういう意味?」

アイリ「そ…それじゃあ、イリヤちゃんの子供が出来るってわけね。名前は?」

ガルッチ「(名乗るの忘れてた。)僕はラーク・バスター・ガルッチっていいます。アイリさん。」

アイリ「ガルちゃん、他にも恋人がいるって聞いたけど…。」

切嗣「認めん…。」

ガルッチ「?」

切嗣「こんな淫乱女のような子が、イリヤちゃんの恋人とか認めたくなーい!」

ガルッチ「いや、女じゃねええ!!つうか淫乱ってそれはねえだろ!というか僕は男だー!!」

 

っと言った瞬間、どういう訳かプク耳が生えた。

 

切嗣「…あの。」

ガルッチ「ぜぇ…ぜぇ…、何?」

アイリ「頭…。」

ガルッチ「頭?…あれ?無意識の内に『ビーストモード』が発動したのか?いや、それにしてはおかしい…。尻尾も出るはずだが…。」

イリヤ「お兄ちゃん?尻尾も出てるよ?」

ガルッチ「ふぇ?いつの間に!?」

切嗣「お前、どういう身体をしているんだ…。」

ガルッチ「仕方ないよ、スキルだから。」

切嗣「やはり、野獣…。」

ガルッチ「おかしくね!?いや別の意味じゃ強ち間違いじゃあねえけど。」

士郎「何だ…このカオス…。」

イリヤ「…如何してこうなった。」

紫「あらあら、面白い展開に…ゴフゥ!?」

ガルッチ「誰が出てきて良いと言った。」

 

─今回のゆかりん ガルッチのテールアタックで死亡

 

ガルッチ「全く…。」

こいし「お兄ちゃん。」

ガルッチ「こいし、マジで不意打ちはやめて…。というかステルス自体が上手くなってねえか?」

こいし「えへへ。」

 

こいしはそのまま、ガルッチを抱き締めた。

 

アイリ「その子は?」

ガルッチ「あー、この子は古明地こいし。僕の第二の恋人なんだ。」

切嗣「なに!?2人目!?」

士郎「最初は驚いたさ、でもあと一人いる。」

切嗣「まだいるの!?」

フラン「お兄ちゃーん。」

ガルッチ「あ、すまんフラン。そっちから来させて…。」

フラン「ううん、外も出られるようになったし。こう言うのもいいわね。」

士郎「爺さん、あれがガルッチの第一の恋人。フランドール・スカーレットって言う子。」

切嗣「え…えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

アイリ「あら、キリツグがショック受けてるわね。」

イリヤ「もう、私は気にしてないわよ。むしろ、お兄ちゃん達の恋人なら私もそうするし。」

 

何でこうなったっと切嗣はショックを受け、地面についた。まず、切嗣さん…ショック受けすぎだ…。

 

霊夢『このカオス…貴方達、何をしたの?』

3人「僕(私)に聞かないで…。」

 

今回も、『混沌の呪い』発動中。やったな、ツッコミふえるぞ。

 

ガルッチ「要らねえよ!!」

フラン「さすがにそれは勘弁して!?」

こいし「何でこうなるの!?」

士郎「何でさ…。」

イリヤ「ほんとそれよ…。」

 

まあ、これ言わせたのは、紫だけど…。

 

紫「!?」

5人「ゆーかーりー?」

紫「え、私無実だけど…。」

切嗣「Time alter―double accel!」

 

瞬間、紫だけ時間がゆっくりと動いていた。

 

切嗣「今だ!」

士郎「覚悟しろ、『是・射殺す百頭(ナインライブズ・ブレードワークス)』!」

イリヤ「アルトリアの聖剣!『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』!!」

こいし「『ブランブリーローズガーデン』!」

フラン「禁忌『レーヴァテイン』!」

ガルッチ「終いだ。光斬符『ギガクロスブレイク』!!」

切嗣「仕上げだ!起源弾!」

 

─今回のゆかりん 6人の一斉攻撃で死亡

 

アイリ「…改めて見ると…グロいね。」

士郎「それは言わない約束。」

ガルッチ「こっちなんて、肉片やら内臓やらグチャグチャの死体とか見てるから、別に何ともねえ。」

3人(さすがの私も、お兄ちゃんみたいには無理…。)

切嗣「ある意味…凄い修羅場をくぐってきたんだね…。君って…。」

ガルッチ「仮にも僕は、『殺戮者』って自分で名乗ってるからな。」

切嗣「…意外と、僕と似ていたんだな…。」

エミヤ「何だか騒がしい音が聞こえ…。」

切嗣「?」

ガルッチ「あー…またやばそうだな。こうなったら…、フラン、イリヤ、こいし。掴まってて。」

 

そう言うと、何故か3人は尻尾の方につかんだ。

 

ガルッチ「…まあいいか。時符『タイムアルター・ジャンプ・ザ・ワールド』!」

 

─いわゆる、キングクリムゾン!

 

その後、何やかんやあったそうだ。

 

エミヤ「はぁ、まあ久々に爺さんに会えてよかった。」

切嗣「ああ、未来のシロウも元気にやっててよかったよ。」

士郎「やっぱり、どんな姿をしても…、爺さんは爺さんだしな。」

 

まず状況だが、エミヤ錯乱⇨士郎状況説明⇨アイリ、紫のせいにする⇨エミヤ偽・螺旋剣で殺害⇨現在に至る。

 

ガルッチ「なんか、神社のはずなのに…結構血塗れになってる気がする…。」

霊夢『今更?全く如何して…!?』

 

その時、謎の結界が、イリヤ以外の人を閉じこめた。

 

???「やれやれ、ようやく見つけましたぞ。孫娘よ。」

切嗣「お前は!ユーブスタクハイト!」

???「しかも、裏切り者もいたとはな…。」

 

そこには、謎の老人が立っていた。

 

ガルッチ「誰だ、いきなり結界に閉じこめるとは随分な挨拶だな。」

???「これは失礼した。儂はユーブスタクハイト・フォン・アインツベルンじゃ。」

イリヤ「何で、爺様が?」

ハイト「イリヤよ、お主が生き返った時は大喜びしたぞ。これでもう一度、聖杯を手に入れるチャンスが出来る。」

切嗣「駄目だ!聖杯は穢れている!」

ハイト「黙れ裏切り者!お主を呼んだのは間違いじゃったな。イリヤ、此奴は裏切り者じゃ。何度も言ったよな。この裏切り者に関わるなと…。」

ガルッチ「どういう事だ。本当に切嗣さんは裏切ったのか?いや、裏切りとかは、今は如何だっていい。今聞きたいのは、その聖杯を手に入れた後如何するかだ。」

ハイト「悪いが、若造には答えたくないのう。」

ガルッチ「若造って、まあ無理もねえか。これでも40~50代の歳だがな。」

イリヤ「!?」

ハイト「!?」

ガルッチ「すまんな、イリヤ。ずっと黙ってたけど、僕は『不老不死の呪い』にかかって、14歳の男の子のままになってしまったんだ。」

士郎「40~50代って、おっさんじゃねえか!」

ガルッチ「なにこのデジャブ。まぁいい、もう一度聞く。聖杯を手に入れた後如何する?」

ハイト「…、第3の魔法…つまりお主が言う不老不死を手にすることじゃ。」

切嗣「馬鹿な!?不老不死の為に聖杯を!?」

ハイト「そうじゃ、そのためならどんな手を使ってでも、聖杯が欲しかったのじゃ。さぁ、イリヤ。儂の言葉を信じなさい、裏切り者を…『殺せ』。」

 

そう言うと、まるで操り人形みたいに、切嗣の方に向かった。

 

ガルッチ「やめろ!イリヤ!」

切嗣「いや、止めなくてもいい。実際イリヤを傷つけたのは事実…殺されるなら…。」

士郎「爺さん!」

エミヤ「くっ、この結界…硬すぎる…。」

フラン「イリヤちゃん!」

こいし「イリヤちゃん!」

ハイト「黙るがよい、小娘ども。いずれお前達も後を追わせてやる。」

 

そして、切嗣のところにつくと、聖剣を取り出した。

 

ガルッチ「…イリヤ。聞いてくれ、僕は確かに親父を憎み、尊敬していた。だが、敵討ちしたところで、帰ってこないんだ。君は、僕とフランを『セイヴァー』って呼んでくれたよね?」

イリヤ「…。」

ガルッチ「君は、まだやり直せる。少なくとも、僕のようになって欲しくない。憎んでもいい、だが殺さないでくれ。もう一度、切嗣と……やり直ししてくれ。」

ハイト「たかが戯れ言を…イリヤよ、やはり最初はこの者を『殺せ』!」

 

しかし、ピクリと動かなかった。

 

ハイト「何じゃ?如何したのじゃ?」

イリヤ「ごめんなさい、爺様。私には…無理よ。」

ハイト「何?」

イリヤ「確かに、アインツベルンの野望は叶えたい。でも、それよりもっと大切なものを見つけた。」

ハイト「…何じゃと?」

イリヤ「私は、ガルお兄ちゃんとフランお姉ちゃん、こいしお姉ちゃんの恋人だから!殺すなんて…出来ないわ。」

ハイト「…儂のしたことが、心を持たせたのは間違いじゃったか…。仕方ない、ならば『自害』しろ、イリヤよ。」

ガルッチ「貴様!」

 

そんな事、させてたまるか。こんな事して…僕が…僕が…!

 

ガルッチ「狂え!『マッドネス・ブレイク』!」

 

ガルッチは、ハイトが囲んだ結界そのものを、ぶっ壊した。

 

ハイト「馬鹿な!誰にも破られない結界を…何故!?」

ガルッチ「悪いが、結界破りに心得てるんでね。」

 

そう言うと、急いでイリヤの剣を叩いた。

 

イリヤ「!」

ガルッチ「イリヤ、僕を見ろ。」

イリヤ「お…兄…ちゃん。」

ガルッチ「記憶『メモリーワールド』!」

 

イリヤの手を掴み、魔法を唱えた瞬間、ガルッチの視界が暗くなった。

 

-???-

 

イリヤ「こ…ここは?」

 

イリヤが立っていたのは、血塗られた地面に死体が横たわり、そこには剣や槍等の武器があり、空は黄昏のような薄暗さ、そしてこの場所とは縁遠い、大桜があった。

 

???「ようやく、会えたわ。オリジナルの『イリヤ』ちゃん。」

イリヤ「誰?」

???「誰って、貴方よ。もう一人の私、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンよ。」

 

もう一人のイリヤと名乗る者の肌は、キリツグとエミヤのとは少し薄く、髪の色は薄ピンク色をしていた。

 

???「でも、それだと混乱するわね。でもあれは仮名で正式に言えば、『イリヤスフィール・エミヤ・アインツベルン』って事ね。」

イリヤ「って事は、エミヤの投影術を持った私?」

???「そう言うことになるわね。」

イリヤ「…何しに来たの?」

 

そう言うと、黒いイリヤは干将・莫耶を投影し、構えた。

 

???「貴方を殺しに来たわ。イリヤは二人も要らない、だから貴方を殺して、完全なイリヤになるわ。」

イリヤ「それは無理な話よ。」

???「何?」

イリヤ「フェイカー…貴女は少し勘違いしているわ。別に贋作が、表向きの世界に出てはならないとは思ってないし、そんな考えじゃ…私を殺せないよ?」

???「へぇ…だったら証明してあげるわ。」

イリヤ「『バーサーカー』!」

ヘラクレス「お任せを、お嬢様。」

 

黒イリヤの斬撃は、ヘラクレスの斧剣で防いでくれた。

 

???「なら、これはどう?『偽・偽・螺旋剣(カラドボルグⅢ)』!」

イリヤ「盾&緋符『スカーレットシールド』!」

 

緋色のバリアが現れて、カラドボルグⅢは砕け散った。

 

イリヤ「今よ!バーサーカー!」

ヘラクレス「宝具『射殺す百頭(ナインライブズ)』!」

???「!?」

 

そのまま黒イリヤは、ヘラクレスの斬撃で大きなダメージを負った。

 

???「くっ…如何して…ここまでの力を…。」

イリヤ「お兄ちゃんが鍛えてくれたのよ。それに、いるんでしょ?お兄ちゃん。」

ガルッチ「あー、見抜かれちゃったか。」

 

大桜の方を向くと、確かにガルッチが立っていた。

 

???「誰?」

ガルッチ「僕は影であり幻の存在だ。黒イリヤ…、お前はハイトさんにしたがってるそうだな。」

???「…それが如何したの?」

ガルッチ「やめておけ、どうせいつか裏切られる。」

???「爺様が…裏切る?」

ガルッチ「聖杯を手にしたとしても、待っているのは破滅の道。潔く死なせた方が賢明さ。あんたはイリヤの姿をしても、お前という存在は必ずいる。」

???「……。」

ガルッチ「故に、イリヤが言ってることは正しい。贋作が真作を超えてはならないなんて、思ってないし。僕だってフェイカーだぞ?」

???「…。」

ガルッチ「自分が本当にやりたい事があるなら、それをやれ。自分の知性で抗え、それが…お前の道だ。」

 

その途端、黄昏の空から一変し、雲一つも無い明るい空になった。

 

???「爺様には…悪いけど、いいわ。だったら、あがいてみせる。」

 

-博麗神社- -昼ノ刻-

 

ハイト「くそ、何がどうなって…!?」

 

イリヤの隣に、新たな光が現れた。

 

ガルッチ「よし、後はあんただけだ。ハイト。」

ハイト「お…お主…一体何を!?」

ガルッチ「元凶と説得した。そして結果はこの通り。」

???「爺様、どうか降伏してください。」

ハイト「…ここまでやってのけるお主は…一体何者じゃ!」

ガルッチ「僕はラーク・バスター・ガルッチ。幻影の不死鳥の二つ名を持ち、絶望の魔神の力を受け継ぎし者なり。」

 

そう言うと、全員の結界を壊した。

 

ハイト「く…こんな事で…儂の野望は止まらん!」

ガルッチ「仕方ない、冥土の土産だ。せめて楽に死なせてやる。」

ハイト「お主のような若造に…!」

ガルッチ「昇符『悪しき魂の消滅』。」

ハイト「な…何じゃ…この…こ……こ……ちよい…ひか…り……………………は…。」

 

その言葉が最後となり、ユーブスタクハイトは消滅した。

 

切嗣「これで、お前の野望は終わりだ。ユーブスタクハイト。だが、アイリという妻をくれたことに…感謝する。」

ガルッチ「ん?なんだこのカード。」

 

ユーブスタクハイトが消えた場所には、謎のカードがあった。そこには、ガルッチにとって驚くものだった。

 

『我、星ノ勇者ヲ阻ミシ者。』

 

ガルッチ「…切嗣さん。」

切嗣「?」

ガルッチ「もし、他の聖杯戦争で…星の勇者を見つけたら、そいつを必ず守ってやってくれ。」

切嗣「…僕達の事か。」

ガルッチ「!?」

 

ガルッチが見たもの、それはイリヤの手には二つの刻印、星と雪の結晶。アイリの顔に1つの刻印、聖杯の刻印。切嗣の腕に3つの刻印、銃と十字架、鷲座の刻印。そして士郎の両腕に二つずつに刻印。右には剣と翼、左には星と弓の刻印が書かれていた。

 

ガルッチ「…偶然って、ある意味怖いな…。無意識並みに恐怖を感じて…。」

こいし「ガバァァ!」

ガルッチ「うわ!?」

 

また不意を着かれてしまったガルッチはそのまま地面に押し倒された。

 

こいし「お兄ちゃんなう!」

ガルッチ「なうってなんだよ!?ってか急に如何した!?」

こいし「今まさに、お兄ちゃんを何処かにかけるなう。600だよ!」

ガルッチ「いやだから如何したっての!?」

 

よくよく見ると、こいしのハイライトがハートマークになっていた。

 

こいし「はぁ…はぁ…お兄ちゃん、もう私!もう私!ハァハァ!!」

ガルッチ「ちょ!?息荒くねえか!?発情期の猫か何かか!?」

こいし「お兄ちゃんにダメダメ言わせて、もっとダメダメなダメダメが欲しい!!」

ガルッチ「おいおい!?何言ってるのか分かんねえんだけど!?」

こいし「えへへ、私にもわっかんなーい。きっと、人類の無意識が私に言わせてるんだよ!」

ガルッチ「いや、無意識ってレベルじゃねえよそれ!?絶対本能で言ってるだろ!」

 

ってそれは置いといてだが…、とりあえず…。

 

???「結構メロメロね、お兄ちゃん。」

ガルッチ「もう一線越えちゃってるけど…。」

イリヤ「お兄ちゃん…耳をハムハムしていい?」

ガルッチ「え?」

 

イリヤ……今なんかとんでもない事言った気が…。

 

イリヤ「耳をハムハムさせて!つうか無茶苦茶したい!もう我慢が出来ないから!」

ガルッチ「イリヤが壊れた!?」

切嗣「…イリヤ、一体如何したんだ?」

アイリ「あらあら。」

イリヤ「フランお姉ちゃん!お兄ちゃんを抑えて!」

フラン「もうこいしちゃんが抑えているけど…。」

イリヤ「いいから!」

フラン「あ、はい。」

 

数分後…。ガルッチはそのままこいしとイリヤによってイカされた。

 

???「…もしかして、何か我慢してた?」

切嗣「…ガーン。遂にイリヤもそう言う歳なのか。」

フラン「そう言う歳っていうより、もうシちゃったものだけど…。」

切嗣「っと、そろそろ時間か。とりあえず、君…なんて言うんだ?」

???「うーん…。ややこしい事だけど、イリヤなんだよね。」

アイリ「うーん、確かにそうね。そうだ、ねえガルちゃん。」

ガルッチ「は…はい。」

アイリ「貴方がこの子の名前を決めて。」

ガルッチ「え!?僕が!?」

士郎「んまあ、その方が妥当だな。」

エミヤ「確かに、似てはいないとはいえ…妹ができたようなものだしな。」

ガルッチ「…ナンテコッタイ。\(^o^)/」

切嗣「それじゃ、僕の代わりに頼むよ。ガルッチ。」

アイリ「みんな、バイバイ。」

 

切嗣とアイリは、光と共に消えていった。

 

???「…行っちゃったね。」

フラン「そうね。それでお兄ちゃん、この子の名前決まった?」

ガルッチ「正直あれだが…、『クロエ・K・スカーレット・ラーク・アインツベルン』ってのはどうかな?」

イリヤ「何だか名前が長いから、クロって呼ぶね。」

クロエ「なんか、猫の名前みたいな感じね。クロって。でもお兄ちゃんが決めてくれたし、その名前にするよ。」

士郎「そういえば思ったんだが、兄もラークってあったよな。」

ガルッチ「そうだが?」

士郎「それ、名字なのか?」

ガルッチ「うん、ここでいう外国だと、名字が最後に書くけど…どうやらこっちの世界だと最初名字書いて、ミドルネーム書いて、最後が名前を書く決まりらしいんだよね。」

士郎「日本の名前と外国の名前が組み合わさったって事か。」

フラン「通りでそう言う名前だなぁって思ったわ。」

ガルッチ「疑問に思ってたのか。」

 

まあ普通気が付くよな…。あっちの世界の常識とこっちの世界の常識って異なるし。

 

ガルッチ「さてと、そろそろ黄昏に入りそうだし…なんか─」

 

『着メロ roundabout~♪』

 

ガルッチ「ん?誰からだ?」

士郎「曲のチョイスしっぶ!?」

ガルッチ「あ、師匠からだ。」

 

『ピッ』

 

サム『よう、久しぶりだな。』

ガルッチ「師匠、お久しぶりです。」

 

モニターから出てきたのは、かつて敵同士でありながら好敵手で、現在は剣術と武術を教えている、サムエル・ホドリゲスだった。

 

サム『しっかし、まさかまだそこに居たのは驚いたな。』

ガルッチ「すみません師匠、何せ博麗の巫女の修行を手伝わないといけなかったので…。」

サム『はっはーん、さてはその子だな?』

 

サムが指さしているのは、霊体化している博麗霊夢だった。

 

ガルッチ「あー…そっちじゃない。こっちだよ、師匠。」

サム『な…そっちか!名前は?』

イリヤ「イリヤスフィール・フォン・アインツベルンって言います。」

サム『へぇ、可愛い子だね。どういう能力を持ってるんだ?』

ガルッチ「『あらゆる英霊を呼び出す程度の能力』を持ってる。最初はバーサーカーしか操れてなかったっぽいけど、今はほとんどのクラスと英霊を呼べるようになったな。」

サム『ほう、結構凄いじゃないか。』

イリヤ「今じゃ、お兄ちゃんの恋人だけどね。」

ガルッチ「ちょ!?」

サム『ほう…遂にガルッチも恋愛にか?( ̄ー ̄)』

ガルッチ「あ…その…。」

イリヤ「それに、フランお姉ちゃんとこいしお姉ちゃんも、私と同じ恋人よ。」

 

さすがのサムも驚いた。ここまで魅了させたガルッチは一体…。

 

サム『それじゃあ、そこの子もそうなのか?』

ガルッチ「違うよ。今日から何故か義理の妹になった『クロエ・K・スカーレット・ラーク・アインツベルン』って子。」

クロエ「宜しく。」

サム『お、おう。ってガルッチ、一つ聞きたい事が…。』

ガルッチ「断る。」

 

即答!?まだ何も言ってないのに!?

 

ガルッチ「どうせあれだろ?ハーレムとか作る気かって言おうとしただろ。」

サム『Σ( ̄□ ̄)!』

ガルッチ「やっぱりなぁ…。そもそも僕は、ハーレムとか作る気ねえ。むしろあっちから来てるようなものだし…。」

フラン「でも、止めないんだね。」

ガルッチ「それは…その…。」

サム『んまあ…、恋愛事情には聞かないでおこう。そんじゃあ、精々怠るんじゃあねえぞ。OVER。』

ガルッチ「…全く、こりゃ噂されるな。」

 

そういい、ガルッチは4人をつれて人里に行った。

 

-to be continue⇨-

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