※この作品はR-18です。

Star Dust Space chapter1   作:深緑 風龍

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第5-7章 幻影VS贋作&過去の英雄王

-夜の世界-

 

あれから少し経った。最初はアメリカ側が優勢だった。無理もない、何せ彼方は戦いや軍が強大だった。此方は劣勢になるのも当然だった。だが、それも今の内だった。何故なら、彼方には魔術関連には疎い方、故に魔術は科学でなりかわるものだった。それが失策だった。此方には魔術関連には強く、破格のサーヴァントやメタルギアを魔術で強化するなどあらゆる事をし、更には奇襲、伏兵、トラップ等の事をした。結果、現在優勢なのは日本側の方だった。

 

ガルッチ「聖杯の方は?」

SNイリヤ「まだ動きが見えないわ!」

ヘラクレス『■■■■■■■ー!!』

ガルッチ「ちっ、まだ殺せってのか!畜生!」

旧ギル「大丈夫だ、大勢は殺しているが、ちゃんと機能してるぜ。」

切嗣「前方に敵!攻撃……!?」

 

切嗣は驚いた。そこにいたのは……エミヤシロウだった。そしてそのマスターの昔の遠坂凛がいた。

 

若凛「ようやく見つけたわよ、夜の草原って洒落がきいてるじゃない。」

昔エミヤ「全くだ、さてと片づけるか。」

 

どうやら殺意のオーラがまんべんなく漂っていた。これは…。

 

ガルッチ「切嗣、旧アーチャー、此奴らの相手は僕らに任せて。」

切嗣「だ…だが…。」

旧ギル「良かろう、だが行けるのか?」

ガルッチ「なに、たったの時間稼ぎさ。それと一つ言いたいことがある。」

旧ギル&切嗣「?」

ガルッチ「時間稼ぎしてもいいが…、別に。」

SNイリヤ&ガルッチ「あれを倒してしまっても構わないだろう?」

切嗣「……イリヤ。アーチャー…。」

 

彼らは言った。それぐらいあの二人に勝てる自信があると、二人は言ったのだ。

 

切嗣「……わかった、アーチャー。イリヤ。……必ず生きて帰ってこいよ。」

ガルッチ「任せろ。」

SNイリヤ「ええ。」

ヘラクレス「(^_^)b」

 

そう言い、旧ギルガメッシュと共に奥まで進んだ。

 

昔エミヤ「ほう、サーヴァント二人で私に太刀打ちしようって魂胆か。しかも今のセリフ、自分を捨て石にするような言い方だな。」

ガルッチ「お前だって、もしやばい状態に陥り、仲間だけでも逃がしたい時もやるじゃないか。同じようなものだ。」

昔エミヤ「だが、そのような行動は偽りに過ぎん。それを分からぬとは、筋金入りの偽善者のようなものだ。」

ガルッチ「ごもっともだ、偽善者だからどうした?僕はお前のような正義の味方じゃない。言うなれば、正義と悪を斬り伏せる『殺戮者』だ。仲間を救うなら大勢殺す。信じる道を歩むだけだ。」

昔エミヤ「ほう、否定する気ないんだな。」

ガルッチ「無論だ、エミヤシロウ。」

 

その名を呼ぶと、アーチャーの顔が険しくなった。

 

ガルッチ「だがお前は正義の味方だ。過去の自分を殺したとしても、もう存在は消えない。なのにお前は、その無駄な事をしようとしてる。もう一度言うが、衛宮士郎を殺したって、お前は消えない。後悔するなら、聖杯に憎むのだな。エミヤ…いや、もうお前は星の勇者を阻む者だったな。」

 

そう言うと、物凄い殺意が溢れた。最早此奴はエミヤシロウじゃない、衛宮士郎を殺し、そしてガルッチを殺す、殺し屋に成り下がったエミヤシロウしか見えなかった。

 

SNイリヤ「お兄ちゃん?」

ガルッチ「マスター、僕の左腰にあるカードケースから、一枚取って。」

 

そう言うと、クラスカードから一枚引いた。『アサシン』の『古明地こいし』のカードだった。

 

ガルッチ「マスターは、エミヤのマスターを狙え。僕は彼奴と戦う。ヘラクレス、お前は…。」

ヘラクレス「?」

ガルッチ「お前はマスターのサポートしてくれ。本来なら、君のマスターだからな。僕ばっかり、マスターに贔屓させられて、憎かっただろ?」

ヘラクレス「…………。」

 

哀しげな目をしながら、ガルッチはヘラクレスに近づいた。

 

ガルッチ「Und das gehasst, so etwas war traurig.Dieses dumme mich, lassen Sie ihn.(憎まれるような事をして、すまなかった。この愚かな僕を、許してくれ。)」

ヘラクレス「……謝るな。」

ガルッチ「え?」

ヘラクレス「お前を憎んでいたら、きっとお嬢様を悲しませてしまう。」

SNイリヤ「バーサーカー…。」

ヘラクレス「確かに、私は一度貴方を羨ましいと思った。私は、一度家族を殺していますから…。」

ガルッチ「それなら、僕と似たようなもんだよ。ヘラクレス、僕は親父とお母さんを殺した…。裏切った報復としてね…。」

ヘラクレス「アーチャー……。」

ガルッチ「そんな顔をするな…、殺したせいで失った物があるが…得た物があったさ。それだけでいい…。」

 

ヘラクレス、もし僕がしくじったら……頼んだぞ。

 

昔エミヤ「話は済んだか?」

ガルッチ「ああ、終わったぞ。(ヘラクレス、マスターを頼んだぞ。)」

ヘラクレス「(・_・)(._.)」

 

頷いたヘラクレスは、イリヤと共に凛についていった。そして、今残ってるのは同じアーチャーのエミヤシロウとガルッチだった。

 

ガルッチ「行くぞ、錬鉄の英雄。贋作物を作る魔力は十分か?」

昔エミヤ「そちらこそ、ついてこれるか?」

ガルッチ「ついてこれるとも…。いや…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

越えてみせる!貴様の全てを!」

 

その一声が、一つの剣撃が始まった。古きエミヤは干将莫耶を投影し、ガルッチは聖剣スターダストソードと魔剣ダークネスムーンを抜き、攻撃を仕掛けた。

 

ガルッチ「秘剣『影羽』!」

昔エミヤ「何!?」

 

魔剣から黒い鳥が現れ、過去のエミヤに襲いかかった。どうにか避けるものの、黒い鳥は追撃してきた。

 

昔エミヤ「貴様、この黒い鳥はなんだ!」

ガルッチ「とある世界の者が使っていた技だ。さぁ、この技を食らうがいい!我は時、我が声を聞け。」

 

過去のエミヤは何かやばい技を察知したのか、急遽間合いをとったが、逆に黒い鳥に襲われる羽目となった。

 

ガルッチ「『クロノスティル』!」

昔エミヤ「しまっ!?」

 

そのまま動かなくなり、そして急に爆発した。

 

ガルッチ「よし、このまま!」

昔エミヤ「そこだ!」

 

待っていたかのようなカウンターアタックが来て、そのままガルッチの腹部を刺した。後退りはするも、すぐさま治療し、再び攻めた。

 

昔エミヤ「なるほど、再生能力またはその魔術で傷を塞いだか。吸血鬼かなにかか?」

ガルッチ「外れだ、ただ吸血鬼の恋人ではあるけどな!」

昔エミヤ「お前…、異種族の恋人とか聞いたことないぞ…。いやいるのは知ってるが、間近で言う奴初めて見た…。」

ガルッチ「そうは言うが、可愛いしほっとけないし。」

 

一体どんな吸血鬼なんだと、疑問に思いながら戦う過去のエミヤだった。

 

一方ヘラクレスとイリヤの方は…。

 

若凛「く、このバーサーカー…私の魔術が効かない。」

SNイリヤ「だってそうだもん。私のバーサーカーはヘラクレス。そのような攻撃じゃ効かないわ。」

ヘラクレス「お嬢様、急いで終わらせましょう。」

SNイリヤ「そのつもりよ、『アサシン』古明地こいし、夢幻召喚《インストール》!」

 

アサシンのカードが光ると同時に、イリヤの服装からこいしの服装に変わった。

 

若凛「嘘…、何その魔術!?」

SNイリヤ「アーチャーの宝具、『英霊カード』よ。英霊の力を借りる宝具よ。」

若凛「何それ!?」

ヘラクレス「驚いているのも今の内ですぞ!レディー!」

若凛「なっ!」

 

背後にいたことに気が付かなかった凛は、そのままヘラクレスの攻撃を食らった。

 

SNイリヤ「行くよ。『サブタレイニアンローズ』!」

 

今度はイリヤから放出した弾幕が現れ、凛を襲いかかった。

 

若凛「何々何々!?どうなってるのよ!?」

 

あまりにも突然な事で、凛も混乱に陥った。

 

SNイリヤ「さぁ、降参するなら今の内だよ?」

ヘラクレス「どちらにしても、レディーには不利すぎる。一旦諦めた方が……!?」

 

突如謎の槍が、ヘラクレスの左胸を貫いた。

 

???「残念だが、そうはさせんぞ。肉だるまよ。」

若凛「救援遅いんじゃないの?」

???「はっ、その態度はムカつくが、今は見逃してやろう。」

 

その声には聞き覚えがあった。だが、アインツベルン別荘地にいたあの殺意を持った声ではなかった。

 

???「さて、造花よ。我のマスターを手を出すとはどういう事か、わかるな?」

SNイリヤ「元よりそのつもりよ。姿を現しなさい!ギルガメッシュ!」

若ギル「良かろう、どうやら温情はいらんと見たようだな。ならばここで死ぬがいい!」

ヘラクレス「お嬢様には手出しはさせん。私が相手をしよう!」

 

イリヤを庇うヘラクレス。それを見た過去のギルガメッシュは笑った。

 

若ギル「ハッハッハッハ、面白い。この我と戦うというのか。良かろう、全身全霊を持って、かかってくるがよい!」

ヘラクレス「行くぞ!英雄王よ!『射殺す百頭《ナインライブズ》』!」

 

ヘラクレスの斧剣が弓矢と変わり、9本の矢が放たれた。それと同時に、過去のギルガメッシュは王の財宝を放った。

 

そして、ガルッチに戻る…。

 

BGM The true mirror ‾guitar ver‾

 

ガルッチ「ちぃ、あの気配は彼奴か!救援したいが、此奴が邪魔だ!」

昔エミヤ「どうした?焦りが見えてるぞ?鶴翼三連!」

 

彼方の危険を察知してしまったのが災いしてしまい、エミヤの攻撃を食らってしまった。更に追撃を繰り出し、回復が追いつかないぐらいのダメージを与えてきた。

 

ガルッチ「イリヤ…絶対に…守ってやる……、だから………待っててくれ!」

昔エミヤ「さらばだ、その理想抱いて溺死しろ!」

ガルッチ「溺死するのは……、お前の方だ!」

 

僅かの隙を見つけたガルッチは、倒れる同時に地面に手を付け、エミヤの股間に蹴りを入れた。

 

昔エミヤ「!?」

ガルッチ「まずは一合!そして!」

 

前屈みになったエミヤに追い打ちを掛けるかのように、もう一度股間に蹴りを入れた。

 

昔エミヤ「グホォ!!」

ガルッチ「二合!!」

 

そのままバックスピンしながら後ろに下がり、『キャスター』の『玉藻の前』のカードを取り出し、どこから出て来たのかディケイドのベルトの中心に入れた。

 

『Final attack ride cacacaster!』

 

発動と同時に走り、玉藻のように飛んでライダーキックの形をした。

 

ガルッチ「ライダー………キック!!!」

 

そのまま股間に当てた。あまりの悶絶でエミヤは爆発した。

 

ガルッチ「エミヤよ、これが一夫多妻去勢拳だ!」

昔エミヤ「ガハッ、や……やってくれるな……。まさか、狙っていたのか…。」

ガルッチ「…………たまたまだ。後は任せたぞ、士郎!」

昔エミヤ「何!?」

士郎「トレース・オン!」

 

ガルッチの右側から、半裸に青い線があった士郎が現れ、エミヤを斬った。が、運がよく、防がれてしまった。

 

ガルッチ「後は頼む!僕はイリヤを助けてくる!」

士郎「わかった、彼奴は俺に任せてくれ!」

 

そう言い、急いでイリヤとヘラクレスのところに向かった。

 

士郎「…アーチャー。」

昔エミヤ「衛宮……士郎……。」

士郎「もう俺は、お前の理想じゃない。自分で選んだ理想の姿だ。」

昔エミヤ「貴様……。まさかこのような姿をするとは…。」

 

エミヤは、怒りに震えていた。あれが自分だと?巫山戯るな、最早原型そのものがないじゃないか。半人前の貴様が、私を否定するだと?どんな姿になろうとも、結果的には私になる。それを否定だと?巫山戯るな…巫山戯るな……!

 

昔エミヤ「巫山戯るな!!!」

 

怒りにまかせたエミヤは、リミテッド/ゼロオーバー化した士郎を襲いかかった。最早ガルッチの言うとおり、正義の味方だったエミヤシロウの姿はなかった。

 

士郎「愚かなアーチャー、もう俺はお前を救うことは出来ない。だからせめて、お前と言う存在を…………消してやろう。輪廻の理に…。」

 

士郎は哀しい目をしながら、刀を振るう。怒りにまかせたエミヤと、その愚かさを哀れむ士郎の戦いが始まった。

 

ガルッチ「(頼む…、間に合ってくれ。もう僕は、大切な人を失うのが嫌なんだ。あの光景は…二度と………二度と………!)」

 

一方でガルッチは急いでいた。大切な人を失ってしまうという恐怖を抱いていた。もし間に合わなかったらと思うと、深い絶望と憎悪を抱いてしまい、自分を見失ってしまうという想像を、ガルッチは思ってしまった。

 

ガルッチ「絶対に、助ける!!例えこの身が失おうとも、永遠の死の呪いを受けようとも、僕が僕で無くなっても、フランを……こいしを……イリヤを………助ける!!!」

 

そして、イリヤとヘラクレスはというと…、ヘラクレスはギルガメッシュの宝具で、今や虫の息となっていた。

 

SNイリヤ「バーサーカー!」

ヘラクレス「お……お嬢………様。」

若凛「どうにか、勝てそうね。」

若ギル「ああ、手こずったが…最早我らが勝ったのも同然だな。」

 

イリヤは泣いていた。もう死にかけのヘラクレスの姿を見て、泣いていた。死んで欲しくない、そう願っていたが、ギルガメッシュが放った剣が、ヘラクレスを貫いた。

 

ヘラクレス「もう……しわけ………御座い……ません、…………イリヤ……お嬢……様。」

 

そう言い残し、ヘラクレスは消えていった。

 

SNイリヤ「そん……な。嫌よ……バーサーカー……。」

若凛「さぁ、泣いている内に殺しなさい。」

若ギル「つくづく残酷な事を言うのだな、雑種。だが丁度いい、これで貴様の負けだ。」

 

無慈悲な矢が、イリヤを襲った。だが……、その矢が弾き返された。

 

若ギル「何?」

若凛「え?」

ガルッチ「イリヤ……、遅くなって……すまなかった。」

 

イリヤが目にしたのは、もう一人のサーヴァント、『アーチャー』のガルッチがいた。

 

SNイリヤ「お兄……ちゃん。」

ガルッチ「この様子だと…、ヘラクレスの奴…負けたのか…。すまない、ヘラクレス。お前の死は無駄にしない。」

 

だが、間に合ってよかった。そう思うだけで、思わず涙が溢れてきた。

 

SNイリヤ「お兄ちゃぁぁぁぁぁぁん!!!」

 

イリヤは大泣きしながら、ガルッチを抱き締めた。ガルッチもそれに答え、受け止めた。

 

ガルッチ「すまない、イリヤ。ヘラクレスを助けられなくて……。」

SNイリヤ「ううん、お兄ちゃんが来てくれなかったと思うと、私……私!」

ガルッチ「もういい、泣くな!僕が必ず、君を守ると決めた身だ!ヘラクレスの分は、僕がやる。だから、笑ってくれ……イリヤ。」

 

いつの間にか、ガルッチは涙声になっていた。だがそれでも、イリヤを救うことが出来てよかったと思った。

 

若凛「忘れていたわ、彼奴がいた事を…。」

若ギル「なるほど、あれがか。」

 

一方で昔の凛は、ガルッチの存在を忘れていたようで、ギルガメッシュの方は少し興味を持っていた。

 

ガルッチ「さてと…。」

 

イリヤを下ろし、今度は右腕を魔神化させ、常闇月の刀とロストメモリーを抜いた。

 

ガルッチ「遠坂凛と英雄王、イリヤを殺そうとしたことと、泣かせた事を、今一度後悔させてやる。結構代償はでかいぞ?」

SNイリヤ「アーチャー、令呪を持って命ずわ。『全身全霊を持って、彼奴らを亡き者にして!』」

ガルッチ「もちろんだ。」

 

そう言うと、ガルッチの背中から翼が生えた。久しぶりに、大空を駆けようかと思った。

 

若ギル「ほう、空を飛ぼうと言うのか。良かろう、その誘いに乗ってやろう。」

 

そう言うと、金色の渦から船らしき物が現れた。

 

ガルッチ「ヴィマーナか、いいだろう。マスター、僕に掴まっておけよ?結構飛ばすから。」

SNイリヤ「私連れて行く前提なのね(・_・;)」

 

とは言うが、しっかり肩に掴まっていますよこの子。ちょっと落ち着こうか僕、今は戦争中だし。

 

若凛「まるで…親子ね。」

ガルッチ「はいそこ、言わない。」

 

親子って(;・д・)、いやまあ端から見たらそう言われるのも無理はないが…、さすがにそれはねえだろ…。

 

ガルッチ「よし、行くぞ英雄王。武器の貯蔵は十分か?」

若ギル「はっ、思い上がったな?雑種。」

 

それと同時に、空へ飛んで行った。

 

BGM変更 エミヤ2015

 

ギルガメッシュは早速、王の財宝を発動させガルッチにめがけて撃ってきた。

 

SNイリヤ「アーチャー!」

ガルッチ「分かってる。『幻影の武器《ヴィジョン・オブ・ウェポン》』!」

 

こちらはこちらで、青い渦をいくつか召喚させ、武器を放出させた。

 

若ギル「雑種如きが、我の真似事だと!?その罪、万死に値するぞ!」

若凛「く…速いだけじゃなく、機動性も速いって言うの?」

 

勿論です、プロですから。戦闘機でたとえるなら、XFA-27並みのスピードと機動性だけど耐久性が薄いのが痛いけどね…。

 

若凛「これじゃあガント撃っても外されるわ。どうにかしないと…。」

若ギル「なら、我の出番だな。天の鎖よ!」

 

ガルッチのまわりから、鎖らしき物が現れ、襲いかかった。

 

ガルッチ「ちっ、マスター飛ばすぜ!」

SNイリヤ「うん!」

ガルッチ「風&雷符『疾風迅雷』!」

 

まるで雲隠れかのような如く、ガルッチ達は猛スピードで天の鎖を避けていった。

 

ガルッチ「反撃はこっからだ!天の鎖なら、こっちは地の鎖だ!」

 

左腕から鎖のような物が現れ、ヴィマーナを縛り付けた。

 

若ギル「何!?あの雑種、我が宝物を汚そうと言うのか!」

ガルッチ「動けなくしてやる。『月光の波紋疾走《ムーンライトオーバードライブ》』!」

 

ガルッチが放った鎖から雷のような物が出てきて、そのままヴィマーナを、一瞬にして凍らせてしまった。波紋選んで良かったー…。

 

若凛「ちょっと、何よこの凍結!」

若ギル「何、凍結対策ならもうしておる。」

 

ギルガメッシュの言ったとおり、ヴィマーナはすぐ解凍されていた。

 

若ギル「さぁ、我の財宝を汚そうとした奴には……っていない!?」

 

気がついたときには、既にガルッチとイリヤの姿が見当たらなかった。

 

若凛「嘘…、一体どこに行ったの?」

 

まわりを見ても、その様子が窺えなかった。何故なら…、それがガルッチの作戦だったからだ。ちなみに、ガルッチとイリヤと言うと、ヴィマーナの翼部分に隠れていた。ご丁寧に幻術を使って…。

 

ガルッチ「マスター、このカードを使って。」

 

ガルッチが取り出したのは、アーチャーのエミヤシロウの奴だった。

 

SNイリヤ「…そう言うことね。」

ガルッチ「この宝船で決着をつける。マスターは凛をお願いね。」

SNイリヤ「うん!」

 

運命を変えてやる。イリヤが死ぬ運命を…変えて見せる!

 

SNイリヤ「『アーチャー』!夢幻召喚《インストール》!」

ガルッチ「『アーチャー』&『アサシン』、融合夢幻召喚《ユナイトインストール》!」

 

何故ガルッチが持っていたアーチャーには、エミヤシロウが描かれており、アサシンには、エミヤキリツグが描かれてあるカードを持っているかと言うと、予備としてもう一枚のカードを持っていたのだ。そして、イリヤはエミヤシロウのコスチュームを、ガルッチは上半身キリツグ下半身シロウのコスチュームとなった。

 

若凛「どこに…。」

SNイリヤ「こっちよ!」

若凛「何!?」

 

突如の不意打ちに、凛は背中に傷を負った。

 

若ギル「貴様!いつからそこに!」

ガルッチ「おっと、お前の相手は……僕だぜ?」

若ギル「雑種……。」

 

対してギルガメッシュはガルッチの方を向いた。

 

ガルッチ「ここで一気に決めさせて貰う。その鎧、どこまで耐えれるかな?」

若ギル「雑種如きが…、灰も残らず消してくれるわ!!」

 

そう言うと、乖離剣エアを取り出した。ガルッチの方は旧ギルガメッシュが持っていた終末剣エンキを投影した。

 

ガルッチ「Time alter―Hexagon accele!!」

 

ギルガメッシュには見えない速さでガルッチを襲いかかった。だが、難なく防ぎ切った。

 

若ギル「ほう、その剣はもしや…終末剣エンキか?」

ガルッチ「幻影と投影の融合術で作った奴だがな。」

若ギル「贋作者《フェイカー》め…。」

ガルッチ「贋作者《フェイカー》と言うより、幻影者《ファントム》とでも呼んで貰おうか。今だ!」

???「行け!エルキドゥ!」

 

ガルッチの後ろから鎖が現れ、すかさず縛られてしまった。その隙を逃さず、そのまま鎧ごとぶち壊した。

 

ガルッチ「ナイスだ、ギルガメッシュ。」

ギル「我が雑種こそ、いい斬りかかりだったぞ?」

 

そこには、黒のライダースーツを着た、白野のサーヴァントのギルガメッシュがいた。どうやらワープで此方に来たようだ。

 

若ギル「まさか……我が我を攻撃するとは…、面白いことしてくれるじゃないか…。」

ギル「はっ、我のもう一人の友の命を奪おうとしたんだ。例え我だとしても、容赦はせんぞ!」

若ギル「良かろう、ならば我よ。ここで消えるがいい!!」

 

途端に乖離剣エアは回り始めた。

 

ガルッチ「宝具を使う気か…。ならばこっちも!」

ギル「ガルッチ!我のエアを使え!」

 

ギルガメッシュが投げたのは、乖離剣エアだった。それを受け取り、終末剣エンキを弓状に変え、乖離剣エアを矢へと変えた。

 

ガルッチ「水の原初、地の理、天の理、大洪水と全てを地獄へと化す厄災……、今ここで原初と終焉の地へ送り出そう!!」

ギル「さぁ、二つの強大な宝具に太刀打ちできるかな?」

若ギル「面白い…、ならば喰らうがいい!」

 

ここが一手…、これで決着をつける!

 

若ギル「死して拝せよ!『天地乖離す開闢の星《エヌマ・エリシュ》』!」

ガルギル「原初と終焉の鎮魂歌を喰らうがいい!『原初の天地乖離す、終焉の海滅罪の理《エヌマ・エリシュ》』!」

 

赤い閃光と、水に身をまとった乖離剣エアがぶつかり合い、つば競り合いが始まった。

 

SNイリヤ「しぶといわね、凛!」

若凛「よく言うわ、この餓鬼!」

 

イリヤと凛の方は、ヴィマーナの翼部分にて戦っていた。というか危ないだろそこ…。

 

若凛「一気に決めてあげる!Fixierung,EileSalve――――!」

SNイリヤ「『熾天覆う七つの円環《ロー・アイアス》』!」

 

あらゆる砲撃を放つ凛に対して、イリヤは防御投影で防いでいった。砲撃が止むと同時に、洋弓を投影した。

 

SNイリヤ「我が骨子は捻れ狂う!偽・偽・偽・螺旋剣《カラドボルグⅣ》!」

放つと同時に、螺旋剣は4つに分かれ、凛に襲いかかった。

 

若凛「絶対防いで……ってしまった!宝石切らした!」

 

運悪く、宝石を切らした凛は、そのまま4つの螺旋剣に当たってしまった。

 

若凛「はは…、本当私って…………、うっかり馬鹿…………ね。」

 

その言葉が最後に、凛は息を引き取り、ヴィマーナから落ちていった。

 

遠坂凛、完全敗北───死亡。イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、勝利。生存。

 

ガルッチ「運命は覆された!後は貴様だけだ!」

若ギル「く…、おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

あちらのエヌマ・エリシュは威力を増し始めたのか、少々押され気味になっていた。

 

ギル「我が雑種よ、さすがにやばいぞ…。」

ガルッチ「そのようだな…、かといって最終宝具を使うわけには…。」

 

『滅びへ導き、救済を手に取りし者《エヌマ・エリシュ》』を使えば確かに勝てるが、命の保証があまりない。おそらく最強にして諸刃の宝具と言うのに相応しいものだろう。

 

ガルッチ「…一か八か、此奴を使うか!」

 

ガルッチが取り出したのは、世界樹の杖だった。

 

ギル「杖!?」

ガルッチ「杖です。」

ギル「アーチャー…だよな?」

ガルッチ「うん。」

ギル「何故杖?」

ガルッチ「何でって、このまま押されるより魔法で押し返した方がいいじゃん。」

ギル「もう…常識外れてるな…。」

ガルッチ「ギルガメッシュも言えるのかよ…それ。」

 

まあ言い争いしてる場合じゃねえな…、下手すりゃ敗北するし…。

 

ガルッチ「これで挽回してくれ!『守護霊よ、力を貸して!エクスペクト・パトローナム!』」

 

その思いが届いたのか、フランとこいしの姿をした守護霊が現れた。

 

フラン『お兄ちゃん、生き返って来てくれたのね。』

ガルッチ「フラン…。こいし…。」

こいし『お兄ちゃんには、色々とお世話になったわ。だから…。』

フラこい『今度は、私達がお兄ちゃんを助ける番よ!』

 

そう言い、二つの守護霊は乖離剣エアを持ち、力を注いでいった。その力が強化され、ドリルの如く貫き始めた。

 

若ギル「ば…バカな…、この我が…、このような贋作共に!!」

ガルッチ「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!え?」

ギル「ガルッチ、何もしないより、一気に攻めた方が良いのでは?」

 

…それ今言うか?ってまさかとは思うが…。

 

ギル「行け!」

 

そうなるんかい!いや、ここでやるのも一興。これで決める!

 

『超絶大開眼!ギルガメッシュ&エミヤシロウ&エミヤキリツグ!ウルトラオメガドライブ!』

ガルッチ「終わらせてやる、貴様の命を!!!」

 

乖離剣エアと融合し、最早完全なる黄金の長方形と化し、エヌマ・エリシュをぶち破った。

 

ガルッチ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

 

そのままギルガメッシュもろとも、貫いた。

 

若ギル「…ハハハ、よもやここまで…、とはな…。」

ガルッチ「…僕の、勝ちだ。古きギルガメッシュ。」

若ギル「ああ、そして我の、敗北だ…。」

 

彼の目には、何処か哀しい顔をしていた。

 

若ギル「貴様のような…、フェイカー…いや、ファントムに負けるのは……些か不満だが……、貴様なら………赦そう。名は…なんだ?」

ガルッチ「………ガルッチだ。」

若ギル「ガルッチよ……、この英雄王直々の命に従え。あの……狂った聖杯を………完膚なき…………壊せ。」

 

言い切った途端、過去のギルガメッシュは消え去った。

 

アーチャー・ギルガメッシュ・・・敗退。

 

ガルッチ「………ギルガメッシュ、マスター。聖杯の現状は?」

SNイリヤ「今ので動き出したわ。」

ギル「待て、聖杯から何か出てくるぞ!」

 

その場から見てみると、確かに何かが出てきた。その様子は、アメリカ側も日本側も目撃した。

 

軍人「な……なんだ!あれは!」

ジョセフ「なんだなんだ?女が出てくるぞ!」

リサリサ「油断しないでjojo。」

ルドル「そうだ、狼狽えるんじゃあない!ドイツ人は狼狽えない!」

レイ「いよいよですな、マスター。」

ジャック「ああ、ファイナルステージということだな。」

幻イリヤ「ジャック……。」

fateジャック「お母さん…必ず守るよ。」

切嗣「あれは…一体。」

セイバー「あれが聖杯なのですか?」

イスカンダル「なるほど、彼奴が危険視するのも理解できる。」

ロード「だが、何だ!あの女は!」

オセロット「やばい奴…出て来たな。」

スネーク「ああ、彼奴が今回の元凶。」

アハト爺「アンリマユ…か。じゃが、何故女なのじゃ…?」

旧ギル「なるほど、彼奴が……。」

言峰「…出てきたか。ランサー、気を付けるがいい。」

SNクーフーリン「へぇ、珍しいな。偉く気合入ってるな。」

言峰「何せ、相手が相手だ。バゼットも我が娘も気をつけろ。」

バゼット「何ですか…あれは…。」

fateカレン「最早…悪霊そのものね。」

 

 

 

ガルッチ「あれが……アンリマユ…。」

 

そう言うと、岸波と白野とそのサーヴァント達が、ヴィマーナの所にきた。

 

岸波「まさか…、聖杯で蘇るとはな…。」

白野「私も、あの人だとは思いませんでした…。」

ガルッチ「知ってるのか?」

ネロ「知ってるも何も、彼奴は一度倒したことがある。」

エミヤ「完全に倒した、そう思っていたが…。」

玉藻「復活は、予想外です…。」

5人「彼奴の名前は……。」

ギル「殺生院キアラ。」

 

その名を呼ぶと同時に、聖杯から出てきた女は、まさしく誘ってるかのような服装で現れた。

 

キアラ「…フフッ、お久しぶりですわね。岸波さん、白野さん。そして、初めまして皆様…。」

 

今まさに、世界聖杯大戦争の終幕が、今始まろうとしていた。

 

-to be continue⇨-




-始原の城-

殺生院キアラ…か。

イリア「確かその人、一度岸波達が倒した女性なんだよね。」

ああ、何で知ってんだ?

イリア「私を始原の神にさせる前に、聞いたことあったから。」

あー…、それなら納得だな…。………久々に、会いに行かなくていいの?

イリア「うん、きっと忘れてると思うから…。」

…メアリー。

イリア「久々に聞いたわね、その名前。あの時は、寂しかった。いつも独りぼっちで、一度外に出てみたいと思った。出られたと思ったら、閉じ込められて、誰も助けを来なくて…、怖くて…。でも、そんな時、貴方と出会った。そして、あの人達と会わせてくれた。それだけじゃない。私を、始原の神にさせ、風龍さんと一緒に手伝わせてくれる。それだけで、私は幸せなの。」

そうか…、確かに君を見たときは、凄く怖がっていた、哀れで可哀想な女の子。今じゃ、立派な女神様。本当に助けてよかったよ…。

イリア「ありがとう、風龍さん。本当に私は、幸せ者です。」

いや、お礼をいうのはこっちさ。お陰で、あの子の孤独も消えたんだし。

イリア「あの子も?」

……うん。でもその話は後にしよう。

イリア「そうね、今はガルッチ達の様子を…。」

そうだ。ガルッチ、絶対勝ってこい。

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