Star Dust Space chapter1 作:深緑 風龍
-???-
とある日、彼は夢を見た。
その夢は、1人の男が3人の女の子と結婚をしていて、それを祝ってくれる人達の中に、彼の両親がいた。だが、不思議と憎む事が出来ず、逆に哀しくなってしまった。
もうその両親は……彼と彼の兄の手で…。
-夜の世界-
キアラ「それにしても、驚きましたね。まさか、受肉してくれる代わりに、この世界の欲望の吐き皿になってなんて…、あぁぁ、考えるだけでゾクゾクしてきますわ…。」
な…なんだありゃ…。
軍人「な…なんだろ…、俺達……あの女を見るだけで……融けて…………い………。」
その女性に魅了したアメリカ側の者達は、驚いた事に肉体が融けていき、魂となり、聖杯の中に吸い込まれていった。
ガルッチ「おいおい、魂が聖杯の中に吸い込まれていったぞ!?」
キアラ「あぁぁ、気持ち良く、美味しゅう御座いますわぁ…。」
岸波「これは…、パワーアップしてるな…。」
白野「ええ、あの頃の殺生院キアラとは全く違うわ。」
ガルッチ「そういえば、キアラって何者なんだ?」
そう聞くと、2人はキアラについて話をした。どうやら一時的には彼女と手を組んでいて、脱出の手口を探していたが、最終的には敵となり、戦ったそうだ。
エミヤ「あと、キアラの宗教は真言宗の密教立川流の最後の導師とも呼ばれていて、カルト組織とも呼ばれていたんだ。」
ガルッチ「か…カルト組織?具体的に…どういう…。」
ギル「儀式のときは性交をするとか…。」
性交…………え?ちょっと待て、まさか…。
ガルッチ「まさか…、セックス?」
ギル&エミヤ「yes yes yes! oh my god……。」
ガルッチ「それ最早ビッチ尼僧じゃねえかァァァァァァァァ!!!!!!」
何でそうなるんだよ!まだアームストロングと戦った方がまだマシに見えてきた!というか真面な奴いねえのかよ畜生めぇぇぇぇ!!!
SNイリヤ「如何したの?」
ガルッチ「気にするな……、ちょっと鬱になっただけだ。」
鬱と言える以上になってるわよとツッコミの目をしていたイリヤであった。
ガルッチ「まぁ文句を言うのは置いておこう。それより、何であんな事を?」
ギル「おそらく、人間そのものを欲の魂に変え、聖杯の中でゆっくりと吸収させるのではないかな?あくまで、我の推測だが…。」
ガルッチ「こっちの軍隊は?」
エミヤ「厄介なことに、セイヴァーでさえ魂に変えられ、吸収されてしまった。」
セイヴァーでさえ魂に変えられる…、最早強すぎじゃねえか。いや、ぶっちゃけギルガメッシュが吸収されていないから、一応まだ救いはあるか。
キアラ「あら、まだ吸収されていない者がいますね。でも、どうしてかしら?快楽に身を任せればよいのに…。」
ガルッチ「うわ…、さすがに引くわ…。どこまで淫乱僧侶なんだよ…。」
岸波「淫乱僧侶って…いや強ち間違いじゃないけど…。」
キアラ「なるほど、あの人達の仕業ね。そこにいるんでしょ?星を救い出す勇者の一人。」
その名を呼ぶと、急に勇者の刻印が現れた。そろそろ降りて戦うか。そう思い、星の勇者の刻印を持つ者が、キアラのところに向かった。
-夜の世界 聖杯-
聖杯の所に集まったのは、フェイトアインツベルンチームの人らだけだった。ただ例外として、衛宮士郎だけは、過去のエミヤシロウとの決着がまだで、聖杯の所には行けなかった。
エミヤ「久しぶりだな、殺生院キアラ。」
キアラ「あら、ご無沙汰してますわ。貴方達がこの世界にいたとは思いませんでしたわ。」
エミヤ「戯れ言はいい。貴様、一体どうやって蘇った?ムーンセルに消されたんじゃないのか?」
キアラ「確かに、私は消えました。アンデルセンと共に…。ですが、あの人が私の肉体と力をくれました。」
ガルッチ「無の神…だな?お前のような淫乱僧侶が、採用したことに驚いてるよ。」
キアラ以外全員「淫乱って…。」
キアラ「確かに、この格好だと言われるのも無理はありません…。」
否定しろよそこは……。
ガルッチ「はぁ…、まだアームストロングの方がマシだよ。というかアームストロングに見習えよ。」
キアラ「貴方…、殺した相手を見習えは…ないでしょ。あと、私は無の神の一部なのですが…。」
ってまさかの二人目!?おいおい、冗談じゃあねえぜ…。
ガルッチ「というか、一つ言って良いか?」
キアラ「何かしら?」
ガルッチ「何故脱ごうとしてる。」
SNイリヤ「そこ!?」
クロエ「さすがお兄ちゃん。もはやツッコミの神だわ…。」
幻イリヤ「そこに痺れる、憧れるゥゥゥ!」
ガルッチ「否定頼む、決してツッコミの神ではない。」
若士郎「否定するんだ…。」
当たり前だろ…、僕の呪いスキルである『混沌の呪い』があるんだぞ。その際で毎回毎回ツッコミやらなきゃいけねえんだから…。
ガルッチ「そしてキアラ、全員魅了させようとして脱ぐな!」
キアラ「ダメですか?」
ガルッチ「当たり前だろJK。さっさと服着ろ、全く。」
そう言い、渋々と服を着直した。露出狂なのか…、あんたは…。
ガルッチ「ってそれマイクロビキニ!お前無理矢理でも魅了させる気だろ!」
切嗣「…駄目だこりゃ。」
ネロ「さすがの余ですら驚愕を隠せない…。」
玉藻「このアバズレ……、もはや神じゃねえです。」
キアラ「んじゃあ…これは?」
ガルッチ「そいつは裸エプロン!久々に見たわそれ。」
クロエ「確か、バレンタインデーの時にきた奴よね?」
幻イリヤ「あの時のお兄ちゃんの顔…、面白かったなぁ。」
ガルッチ「…いつからこんなにエロくなっちゃんだろ。うちの恋人達と義理の妹。」
イリクロ「何よ今更。」
そこは否定してくれぇ!そしてキアラ!今度はメイド服かよ!お前絶対巫山戯てるだろ!
ガルッチ「いい加減、戦わせろォォォォォォ!!!!!!!!」
怒濤の叫びが、士郎のところにも届いた。
士郎「…何があったんだ、彼奴。」
昔エミヤ「死んでいってから観に行くか?」
士郎「お断り、だ!」
一方で過去のエミヤシロウと現在の衛宮士郎は、どちらも殺意を湧き出しながら戦っていた。
赤原猟犬を撃つエミヤだが、そのでも士郎は弾き返し、偽・螺旋剣を撃ってきた。
昔エミヤ「やはり貴様、半人前とは変わりないな…。」
士郎「そうだろうな、だがそれはお前の限界だ。」
昔エミヤ「何?」
士郎「見せてやる。俺の宝具を!
『I am the bone of my sword.
Steel is my body,and fire is my blood.
I have created over a thousand blades.
Unaware of loss.
Nor aware of gain.
Withstood pain to create weapons,waiting for one's arrival.
He who becomes the blade,create all.
By the time Shi run out of the life,the ally of justice to save all.
I have no regrets.This is the only path.
My whole life was…….
"unlimited blade works hero of justice"!!』」
詠唱が終わると、夜の世界から無限の剣製へと変えていった。ただし、あの衛宮士郎の無限の剣製とは違った。なんとセイバーのエクスカリバーや、ヘラクレスが持ってた斧剣など、英霊達の宝具まで刺さってあった。
昔エミヤ「…バカな、宝具そのものまで投影出来るだと?」
士郎「極限まで真に迫った結果だ。だが残念ながら、ギルガメッシュの宝具までは上手く行かなかった。しかし、終末剣エンキは、投影出来た。」
これが、半人前の衛宮士郎の宝具だと?貴様如きに、私を越えるとは図々しいにも程がある。
士郎「図々しいのはお前だ、アーチャー。」
昔エミヤ「!?」
士郎「お前のような正義の味方だった者が、今じゃこの世の全ての悪に成り下がった。対して俺は、あくまで正義の味方として、共に戦ってくれた遠坂と共に旅をしてきた。そして、魔力回路は凄まじいぐらいに増え、英霊その者まで対抗しうる力を得た。」
昔エミヤ「それは貴様の妄言だ!思い上がりにも程がある!」
その途端、エクスカリバーが過去のエミヤシロウに襲いかかった。
昔エミヤ「!?」
士郎「驚く事じゃない、これらは全て偽物。だがな、偽物が本物に勝てないなんて通りはない。お前もそうだろ。だからお前の贋作を生み出すなら、それを凌駕して、お前という存在をたたき落とそう。」
士郎はエクスカリバーを二つ持ちながら、こう言った。
士郎「行くぞ、錬鉄の英雄。投影する魔力は充分か?」
昔エミヤ「…いいだろう。ついてこれるか?」
その剣撃が始まると同時に、死体と大桜が現れ歯車まで現れた。おそらく、あちらも戦闘に入ったんだろうと思った。
ガルッチ「マスター達!全部の令呪を使ってくれ!」
SNイリヤ「うん!」
マスター達「令呪を持って命ずる!『殺生院キアラと聖杯その物を壊せ!』」
サーヴァント達「了解!(うん!)(心得た!)」
キアラ「和光同塵、真如波羅蜜。慈悲です、戯れといたしましょう。」
BGM エミヤ2015
先制攻撃はキアラだった。キアラの後ろにある髑髏が、サーヴァント達に襲いかかるも、ブラッドレイが防いでくれた。
キアラ「貴方、人間の筈なのに何故防げたのですか?」
レイ「私はホムンクルスですぞ、レディー。そのような攻撃は効きませんなぁ。」
だが攻撃は止まなかった。それどころか攻撃が更に激しくなっていった。
ジャック「ラース!俺も協力するぜ!」
レイ「馬鹿を言うなマスター!このような者、私一人で!」
話をしている瞬間、1本の触手がブラッドレイに襲いかかった。さすがの最強の目ですら見抜けなかった事に、反応が遅れてしまった。だが、その触手はアサシンのジャックとアーチャーのガルッチの手で切り落とされた。
ガルッチ「ブラッドレイ、無茶言うな。いくら君でも、多くの攻撃は厳しいぞ。ここは一斉宝具を放った方が得策だ。」
fateジャック「そうだよ、これを一人は難しいよ。貴方の過去に何があったか知らないけど、みんなで戦った方がいいよ。」
ジャック「俺らは独りじゃない。みんなの力を合わせれば、誰にも負けねえんだ!」
まぁ、ギルガメッシュとガルッチの場合、ある程度だが一人でやってのけるけどな…。
イスカンダル「その通りだ!その為に我が宝具を!」
ギル「却下。」
イスカンダル「何故!?」
ガルッチ「ゼロライダー、お前阿呆か?アメリカ側の軍人共をみたか?あれとお前の宝具とは相性が最悪なぐらいに悪すぎる。それを放って見ろ、逆に餌にされるぞ。」
イスカンダル「(´・ω・`)」
セイバー「ど…ドンマイです。征服王…。」
っと言っているそばから、キアラは地球らしきものを用意してきた。
ネロ「あの技は!」
エミヤ「まずい!」
玉藻「やばいやばいやばい!!!皆さん守ってガードして防いで!」
ギル「くっ、一気に宝具で終わらせようと言うのか。」
ガルッチ「如何した?」
だが、さすがのガルッチでも理解した。本能はこう訴えてた。危険だと…。
岸波「キアラの宝具…。」
白野「あれを食らったら大変よ…。」
幻イリヤ「一体何が…。」
イリヤが喋ろうとする途端、地球らしきものはキアラの股の部分に置いた。
キアラ「済度の時です。生きとし生ける者、全ての苦痛を招きましょう。」
おいちょっと待て、まさかとは思うが…、それ入れないよね?
キアラ「―――ああぁ、あ―――あ―――!!!」
って本当に入れたよあの人!というかイってねえかあれ!と思っていたガルッチだったが、どういう訳か、キアラの潮吹きにかかってしまった…。
ガルッチ「…イリヤ、タオルを…。」
SNイリヤ「はい。(・_・;)」
とりあえず拭き終わったと同時に、また念仏らしきものを聞いた。
キアラ「衆生、無辺、誓願度、歓喜、離垢、明地、焔、難勝、現前、遠行、不動、善想、法雲
十万億土の彼方を焦がし、共に浄土に参りましょうや―――!」
おぞましき攻撃が、ガルッチ達に襲いかかってきた。皆はエミヤかクロエのとこに向かったが、ガルッチだけはただ立っていた。
クロエ「お兄ちゃん!?何してるのよ!」
エミヤ「早く、私達の後ろに!」
ガルッチ「…………みんな、頼みがある。」
突然のお願いに、みんなは呆然とした。
ガルッチ「今から僕は、超最終最強の宝具を使う。それで彼奴を防いでみせる。その後、みんなは宝具を使って、アンリマユこと殺生院キアラと聖杯を消せ。」
若士郎「お前!自分を犠牲にする気か!?」
セイバー「お願いですアーチャー、考え直してください!」
旧ギル「いや、分かったよ。」
セイバー「旧アーチャー!貴方!」
SNイリヤ「ううん、ここはアーチャーに従おう。」
クロエ「私も賛成よ。」
若士郎「だが!」
ギル「セイバー!フェイカー!我が雑種がやろうとしていることを侮辱するのか!?」
セイバー「ギルガメッシュ…。」
ギル「せっかくの生を得てもなお、自分を犠牲にしてまで、我らが奴らを壊せと言うのだ。ならばやるしかない!やるしかないんだ!だが我が雑種、我を置いて死にゆくのは赦さんぞ。」
ガルッチ「……生きていたらな。」
そう言うと、背負っていた『ゴッドフリード』を手に持ち、魔力を込め始めた。
ガルッチ「我が力は全てを殺し、全てを助ける者。この守護神の剣を持って、彼の技を防いで見せよう!」
キアラの宝具『この世、全ての欲(アンリマユ/CCC)』が当たるまで、あと数キロメートルぐらい。魔力装填完了し、あとは剣を振るおうとした瞬間、イリヤが飛び込み、ガルッチの手と剣を握った。
ガルッチ「ま…マスター!?一体何を!?」
SNイリヤ「お兄ちゃん、貴方だけ散るのは許せないわ。」
ガルッチ「な…何を言って!」
SNイリヤ「貴方が死ぬのなら、私も死ぬわ!」
…この子、そこまでして僕のことを…。
ガルッチ「…本当に良いんだな?言って置くけど、幻想郷にいたイリヤの事が好きなだけで、君とは従者関係だよ?それでもか?」
SNイリヤ「構わないわ。貴方には、恩があるわ。それを今返してあげる。」
ガルッチ「イリヤ……すまない!」
そして手を繋ぎ、お互い剣を握り掲げた。数メートルになった直後、遂に放った。
SNイリガル「『
振るうと同時に、光の閃光と闇の鎖が放出され、キアラの宝具とのつば競り合いが始まった。
だが、これはガルッチが考えた行動だった。
ガルッチ「今だ!全員宝具を放て!」
そう言うと、全員の全身から溢れるぐらいの魔力が沸き上がっていった。
セイバー「アーチャー…。」
ガルッチ「やれ、僕の代わりに、無の神を討ち取れぇぇぇぇぇ!!!!!」
セイバー「ならば、『約束された勝利の剣《エクスカリバー》』!!!」
ネロ「すまぬガルッチ…、謳え!『
エミヤ「ならば遠慮なくやらせていただく。『
玉藻「ガルッチさん、申し訳ありません!『
SNクーフーリン「すまねえ…。『
スネーク「仲間を見捨てたくはなかったが…、分かった。レールガン発射!」
イスカンダル「若き頃の儂の宝具を見せてやる。『
旧ギル「貴様の勇士、しかと魅させてもらった!『終末剣エンキ』!」
ギル「任せろ!我が雑種!『
メデューサ「これで、決めさせていただきます!『
fateジャック「…お父さん、私達が守ってあげる!『
レイ「ヘラクレスよ、お主の力を貸してもらうぞ!『
切嗣「イリヤ…、アーチャー…、すまない!『
幻イリヤ「お兄ちゃん、絶対一緒に帰ろうね!クロ!」
クロエ「分かってるわ!」
幻イリクロ「我が骨子は捻れ狂う!『
全員の宝具が、キアラをめがけて放った。だが、それでもキアラを倒すまでには至らなかった…。
ガルッチ「くっ、これだけやっても……いや待てよ?」
とある考えが、ガルッチの頭の中から生まれた。ロストメモリー…、もしかしたらここが使いどころではないか。そう思ったガルッチは、ロストメモリーを抜いた。
ガルッチ「こいつで、全てを賭ける!」
ロストメモリーを投げた瞬間、まるで意志を持ったかのようにキアラに向けて突撃していった。
キアラ「まさか!その剣は……!?」
さすがのキアラですら驚愕し、剣の名を呼ぼうとした瞬間貫かれていった。
同じ頃、士郎とエミヤの戦いもいよいよ終止符が打たれようとしていた。
昔エミヤ「何故だ……、何故ここまでの力を……。」
士郎「これが俺と遠坂のところで修業し、ガルッチと共に戦い得た力だ。」
士郎が持っていたのは、ガイアが持っていたと言われている常闇月の刀とガルッチが持っているロストメモリーだった。
士郎「だが、どうも解せないな。正義の味方だったお前が、何故そこまでして俺を消そうとしたのか。」
士郎の消す意味、それは英霊エミヤの消滅を意味していた……が、例え仮に士郎を殺したとしても、おそらく英霊エミヤという存在は永遠に消えることはないだろう。
士郎「アーチャー、お前は今までどれだけ救ってきた?」
昔エミヤ「何を今更、数え切れないほど救った。」
士郎「その人たちにお前は目を向けたか?お前が殺したものにしか目を向けてなかっんたんじゃないか?」
昔エミヤ「……黙れ…。」
士郎「たとえ殺した中に自分の大切な存在がいても構わず切り捨てた。違うか?」
昔エミヤ「黙れ。」
士郎「なぜ大切な存在を切り捨てた。なぜ救ってきた人びとに目を向けなかった!」
昔エミヤ「黙れ!!!」
士郎「自分を消してまでやる事じゃない!過去の俺なら自分を犠牲にしてまでやっていたかも知れない。だが今の俺は違う!俺は切り捨てない、無くさない!!俺の大切な人たちは、思いは、決してなくしたりはしない!たとえ自分の未来が報われなくても、偽りのものだったとしても!俺達が抱いた思い、あの日の誓いは、決して間違いなんかじゃないから!!」
昔エミヤ「そこまでだ!ここで死ね!!」
士郎「死ぬのは………お前の方だァァァァ!!!!」
彼らの一閃を繰り出し、膝をついたのは過去のエミヤシロウだった。士郎の剣には、エミヤシロウの血で染まっていた。
士郎「俺の勝ちだ、アーチャー。」
昔エミヤ「……ああ、そして私の…………敗北だ。」
その言葉を最後に、過去のエミヤシロウはこの世を去った。満足したかのような笑みを残して…。
士郎「さらばだ、俺という存在を消したかった、哀れなエミヤシロウ。」
士郎の目には、哀しげな目をして、急いで聖杯のところに行った。
そしてガルッチ達もまた、キアラとの戦いの終止符が打たれようとしていた。
ガルッチ「よ……よし。どうにかキアラの宝具を防ぎきったぞ…。」
キアラ「な……何という……我慢強さ……、快楽に身を任せれば……楽になれるのに…。」
キアラの腹部と右肩部分から血が流れていた。対してガルッチは命までは削らなかったものの、ほぼ瀕死に近い状態になっていた。そして、いつの間にかロストメモリーはガルッチの手元に戻っていた。
ガルッチ「こんな…ところで、死ぬわけには……いかんのでね…。」
その時、ロストメモリー持ち手と刃の中心から、 カードを差し込みらしきものが現れた。そして、無意識のうちに『アヴェンジャー』の『アンリマユ』のカードを取り出し、差し込んだ。
『セット、アンリマユノ宝具使用可能』
幻イリヤ「アンリマユ!?お兄ちゃん、まさか!」
ガルッチ「今は瀕死に近い状態。もちろん、トドメのカードも…入れる。」
もう一枚取り出したのは、2枚の『アーチャー』と1枚の『セイバー』、1枚の『アサシン』、2枚の『キャスター』だった。そのまま、6枚のカードを差し込んだ。
『セット、アルトリア、エミヤシロウ、エミヤキリツグ、ギルガメッシュ、アイリス、イリヤノ宝具使用可能。合体宝具『
ガルッチ「え?何その宝具。」
ギル「我とセイバーのアヴァロン?面白そうではないか。」
セイバー「何故私?」
ガルッチ「さぁ、殺生院キアラよ…。こいつで……、終わらせてやる。」
そして、最後と言わんばかりに6枚のカードを出した。『セイバー』のルッチ、『ランサー』のレミリア、『キャスター』のさとり、『アーチャー』のガルッチ、『バーサーカー』のフラン、『アサシン』のこいしを差し込んだ。
『セット、ルッチ、レミリア、さとり、ガルッチ、フランドール、こいしノ宝具使用可能。合体宝具『
ガルッチ「宝具開帳、全魔力『ロストメモリー』装填開始。」
残り僅かの魔力にも関わらず、ロストメモリーの魔力が凄まじくなっていった。
ギル「生命バイタルの低下…、ファントム…まさか!」
ガルッチの様子を見ると、吐血していた。
ガルッチ「ご察しの……通りだ。少々命を代価に、威力を持たせた。ゴハァ!!」
今度は、大量の血を吐いた。さすがのクロエも心配して…。
クロエ「お兄ちゃん、お願いだから…。」
ガルッチ「と…止めるな。命というのは、時には投げ捨てるものだ。見てろよ、クロエ。我が生き様を!!」
刃は全てを滅ぼさんとする凄まじい魔力となり、ガルッチの左目は、もはやグールの目をしていた。
ガルッチ「ハァ、無意識に狂乱暴走ガ発動シタカ…。シカモランクアップかよ…。まあいい、今度コソ決着だ!」
どうやら、キアラの宝具は既に発動しており、放っていた。だが、それもここで終わり。これで決着をつける!!
ガルッチ「『
赤と白の閃光が『この世、全ての欲(アンリマユ/CCC)』を貫き、キアラに当たった。
キアラ「こ…この力は…!?」
ガルッチ「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
全員の一斉宝具でさえ死に至らなかったが、それも覆し、キアラを真っ二つに斬られていった。
キアラ「油断…しました…ね。この者………あの……者の…、子孫だって……事を………。」
その言葉を最後に、殺生院キアラは血飛沫をあげ、消滅した。それと同時に、聖杯の中から、無色透明な液体が溢れてきた。
アハト爺「聖杯が…。」
切嗣「無色透明の液体に…戻った…?」
そうか…、これが本来の聖杯の力か……。
聖杯「ありがとう、お陰で本来の聖杯の役割を果たすことが出来ます。ですが、願を叶えられるのは一人です。それだけは理解してください。」
ガルッチ「僕は……イリヤを推薦するよ。異論は?」
異論を唱える者はいなかった。かと思えば、何とイリヤ自身が異を唱えた。
SNイリヤ「私は、お兄ちゃんの願いを優先するよ。」
ガルッチ「な…何で…。」
SNイリヤ「もうお兄ちゃんは、死んでしまいそうな声をしてるのよ?それを私が、お願いさせて良いの?」
ガルッチ「……本来なら、君は死んでいた。それを変えたのは僕さ…。それに……。」
ガルッチは、少し手が震えながらも、イリヤの頬を撫でた。
ガルッチ「イリヤスフィール、我がマスターよ。貴方こそ、貴方自身の願いを叶えるのに相応しい。だから……、お願い。」
SNイリヤ「お兄ちゃん………。」
そして、ガルッチはその場に倒れ、深い眠りに落ちた。
SNイリヤ「分かったわ、お兄ちゃんがそう言うのなら……。聖杯よ!私の願いを聞いて!」
イリヤは、大声で聖杯に向けて叫んだ。
SNイリヤ「私の望みは────────────────」
-to be continue⇨-