※この作品はR-18です。

異世界ハーレム奮闘記   作:文房具

108 / 383
オフトレーニング旅行 ~川遊び①~

一夜明けた。あの後片付けをした俺だったが、自分たちの部屋に戻ることはできなかった。

 

と言うのも、あの後理子も気を失ってしまったのだ。俺の力なら2人を運ぶくらいわけないんだけど、見つからずに元の場所に寝かせることができるのかと言われれば、話は別になる。

 

特に実力者がそろっているこのロッジでそれは無理ゲーだ。実際、部屋に入って気付かれそうになったときは、生きた心地がしなかった。

 

そのため、やむなくロビーにあるソファーに2人を寝かせることにしたのだ。理子と雪菜はお互いにお互いの肩を枕にして、支えあって寝ている。女の子2人が目の前で寝ているその姿はとても眼福。

 

行為が終わったらすぐに寝てしまったため、服を着せたのも俺だ。寝ている人の着替えがあんなに難しいとはね。いろいろと触り放題だったけど、浴衣じゃなかったら、俺は投げ出していたかもしれない。

 

ちなみにキラークイーンによって浴衣を引き裂かれてしまった雪菜には、代わりの浴衣を俺の部屋から持ってきた。

 

そして、もう1つ、俺の心をびくつかせていることがある。雪菜だ。

 

お薬を盛って(これは理子がやったことだが)気絶させるなんて、起きた時に何を言われるのか。結局気絶させたのは俺の息子だしな。きっと俺にもお薬を使っていたに違いない。

 

「ん……」

 

雪菜が目を覚ました。

 

「あ、あれ? 理子さん? え、先輩もどうして……」

 

横で一緒に寝ていた理子、俺を見て目を白黒させている。なんだか様子がおかしいぞ?

 

「ふぁ~あ。おはよ~、あれ、翔君? 私いつの間に眠っちゃったんだっけ?」

 

続いて理子も目を覚ました。

 

「2人とも、昨日の夜のことは、覚えてないのか?」

「昨日ですか? そうですね……」

「昨日は私とラブラブしてたじゃん……あれ?」

「そうです! 理子さんが布団にいなかったから、温泉に探しに行って……あれ?」

 

2人そろって首をひねった。

 

「温泉に入って、その後……どうしましたっけ?」

「そもそも雪菜ちゃん温泉に来てたんだっけ?」

 

さらに後から聞いた話だったが、あの媚薬には吹き付けた前後から意識を混濁させ、薬が切れた後には、その時の記憶が思い出しにくくなる作用もあったらしい。

 

それもう犯罪に使うためのものとしか思えなかった。少なくとも、恋人がイチャラブするために使うもんじゃない。そんなアブノーマルなプレイをしている人そんなにいないか?

 

そんな訳で、特にお咎めもなく乗り切ることができたのだった。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

特に追及はなく、雪菜からも軽い注意だけで終わった。

 

朝ご飯を食べ、自由時間がやってきた。高町さんとテスタロッサさん率いる特務六課組は訓練に向かった。

 

俺はというと、

 

「っあー……気持ちのいいところだなぁ……」

 

水着に着替えた俺は、女性陣の着替えを待たずに1人で河原に足を運んでいた。予定通り、子供たちに交じって川遊びに来ていた。

 

ここの川は自然のモノらしい。島の中央にある大きな山の中腹から流れているものだ。この施設の中央を分断する形で海まで流れている。

 

川の長さとしてはとても短い方だとは思うが、目の前の流れを見ると、流れる水にはそこまでの勢いはない。何かしらの手段で、安全が確保されているのだろう。

 

今回、午前中の川遊びに参加するのは俺、ヴィヴィオちゃん、リオちゃん、コロナちゃん、クロ、ティナ、アインハルト、綺凛、ルーテシア、ヤミ、あとは保護者枠としてノーヴェさんだ。

 

まさかヤミがこっちに参加するとは……と思ったけど、そもそもヤミはあの人たちに交じってトレーニングなんてする娘じゃないし、ヴィヴィオたちがこっちに来るならそりゃこっちに来るよな。

 

このロッジにはちょっとした図書室みたいなものもあって、そっちに行きたそうな雰囲気もあったけどね。それがヴィヴィオに言われてこっちに来るんだから、相当絆されているんだろうな。良いことや。

 

他のみんなは全員トレーニング行きだ。少しくらい遊んでもいいんじゃないかとも思うんだけど、みんな曰く、俺に置いて行かれたくないだそうだ。俺に与えられた能力が卑猥なドーピングだからな。色々と焦るところがあるんだろう。

 

そんなことを考えつつも、すこし汗ばんできた。これはもう先に泳いでようかな?

 

我慢の限界寸前で、女の子たちが着替えを終えて出てきてくれた。

 

「お兄さん! お待たせしましたー!!」

 

子供たちの中でも一番の元気っ子、リオが一番に駆けてきた。続いてヴィヴィオ、コロナ、ティナの順だ。少し遅れてクロとルーテシアが、一番最後がノーヴェさんとヤミ、アインハルト、綺凛だった。

 

俺を通り過ぎて、最後組以外は川に飛び込んでいく。その元気な姿を見ると、まだまだ若いというのに歳を感じてしまう。

 

ちびっ子たちはみんな、その子供らしい未発達な体を水着に包んでいた。

 

ヴィヴィオちゃんは年齢に似合わないビキニタイプ。少し大胆だが、その柄と胸元の大きなリボンがかわいらしさを添えている。

 

コロナちゃんは正直一番危険だと思う。何を間違えてしまったのか、学校指定のスクール水着を身に着けている。へんたいふしんしゃさんに連れていかれないようにしっかりと俺が見張らなければ。

 

リオちゃんはワンピースタイプだ。ビキニタイプよりもこちらの方が泳ぎ回るのに適しているのだろう。普段と変わらない元気だ。

 

ティナもワンピースタイプ。ほかの子に比べると少し細い印象を受けるが、それ以上に白い肌で子供で言う元気よりも、はかなげな印象を受ける。もっとも、少し眠たげな瞼で台無しになってしまうのだが。

 

ルーテシアは他の娘とはちょっと事情が違った。上記の4人が未発達なボディだとすれば、ルーテシアは発展途上のボディだ。到着していた時にキャロをバカにしていたが、その言葉は本当のようだ。一部の変態にはこれが一番いいと言われてしまいそうな危険な香りがする。

 

クロは、ほとんどヒモみたいな過激な水着―――というわけではなかった。や、その年が身に着けるにしてはだいぶ挑戦しているデザインだけどね。周りに合わせているんだろう。

 

総評、みんな可愛いね。

 

「あまりジロジロ見ないでください。殺しますよ」

「水着は見られるためにあるんだろ。パンツ見られてあんなに怒ってたのに水着なんて着てくるから」

「ほう、アスナたちのお仕置きが足りなかったと見えます」

「残念ながら、見せてきてるのはそっちだからな」

 

冷たい目を向けてくるヤミに、肩をすくめて返す。

 

ヤミの水着はイメージカラーにあった黒いビキニだ。ここに来るまでは上着を羽織っていたが、俺の横を通り過ぎる際に脱ぎ捨てた。両手で数えきれないくらいには女性の裸を見てきたが、きれいなものはきれいだと思う。

 

暗殺者として生きてきたにしては、傷がないきれいな肌だ。それだけヤミの実力が高かったという事だろう。負け星が多い印象でも。

 

「やっぱり殺しておきましょうか?」

「ごめんなさい」

 

ここで血を見せるべきじゃない。小さい子も見てるよ。

 

しかしそんな中で、まだ2人ほど上半身をパーカーに身を包んだ女の子がいた。アインハルトと綺凛だ。友達に無理やりスカートを短くされてしまったかのように、パーカーの裾を両手で下へ下へと伸ばしている。

 

俯いて顔を赤くしている。

 

「お兄さーん、アインハルトさーん、綺凛さーん!! 早く来てくださいよー!!」

 

川に飛び込んだヴィヴィオが手を振って大声を出している。

 

「ほれ、呼んでんぞ」

 

ノーヴェさんも笑いながら背中を叩いて早く行くように促している。

 

「いえ、でも……」

「あぅぅ……」

 

そむけた顔を真っ赤にして、俺の方をチラチラと見てくる。

 

「何だよ、翔に見られんのが恥ずかしいのか?」

「……もしそうなら、先に行ってるぞ?」

 

ノーヴェさんも水着を着ているが、まったく恥ずかしがるような様子はない。ビキニに包まれた肢体をこれでもかと見せつけてきている。

 

女性にはそれぞれの感覚がある。特に年頃の女の子だ。男に見られるのが恥ずかしいという感覚はあって当然だろう。

 

この世界に来て経験(意味深)を積んだ俺は水着を見ただけでドキドキすることはない。遊んでいれば多少は恥ずかしさも薄れるだろうし、そうした方がいいだろう。

 

「い、いえ! 実は今日、翔さんに泳ぎ方を教えていただきたいと思ってっ! 私、先輩の戦妹(アミカ )ですから!」

 

や、戦妹(アミカ )はそんなことを教えるためにあるもんじゃないぞ……? あれはあくまで武偵としてのスキルを教えるもんなんだよ?

 

別に戦妹(アミカ )とか、そんな理由が無くても全然手伝うんだが。本人が理由があったほうが頼りやすいって言うんなら何も言わないけど。

 

綺凛は着ていたパーカーを脱ぎ―――俺は言葉を失った。

 

綺凛の水着はヴィヴィオちゃんやヤミと同じ薄い水色のビキニタイプだ。パーカーに隠されていた引き締まったお腹がまぶしいし、すらりと伸びる脚も不安そうに内股になっている。

 

しかしそれ以上に目を引くものがある。みんなならもうわかるだろう。

 

「おっふ」

 

早熟し過ぎているその2つの大きな双丘である。頭1つ以上大きいノーヴェさんと比べて遜色ない大きさを誇っている。パーカーの上からもわかっていたが、実際に目にすると想像以上で固まってしまう。

 

皆に注目されていたため、水をかけあっていたヴィヴィオたちからも声が上がる。

 

「わー! 綺凛さんすごいですね! 私のママたちと同じくらいかも」

「ホントに!? 私もあのくらい大きくなるのかなぁ? でもママはそうでもないし……」

「ど、どうだろうね? そういうのは遺伝しちゃうのかなぁ?」

 

純粋な憧れの目線と感想であろうとも、まじまじと見られていることに変わりはない。綺凛の顔はますます赤くなる。このまま倒れてしまうのではないかと不安になるくらいに。

 

「くっ……やはり大きいほうが……っ!」

 

横では完全に妬みのこもった小声が漏れていた。視線は完全に胸部のふくらみを捉えている。君、もう全然隠さなくなったよね。

 

しかしそれでも、綺凛は顔を上げ、俺を見た。アインハルトの言葉は……や、緊張で耳に入ってないだけだな、ありゃ。その証拠に歩く時、右手と右足が同時に前に出ている。

 

「ははーん。ぷくく」

 

ノーヴェさんは何かに気が付いたように、ニヤニヤし始めた。確かにこの反応を見て、ただ恥ずかしがっているだけとは思えないだろう。何か大きな別の感情があると思ってしまっても不思議はない。

 

「いいいい行きましょう、先輩! まずは顔を水につけるところからですっ!」

「そこからなのか!?」

 

水に顔を付けるのが怖いとか、君は小学生か!?

 

と、ここでノーヴェさんから一言入った。

 

「その前に、せっかくだから水着の感想とかもらったらどうだ?」

「は」

「えっ!?」

「ちょっ!」

 

綺凛はおろおろとして、俺とノーヴェさんを交互に見始めた。ノーヴェさんを見るときは何でそんなことを言ったのかと咎めるような視線だったが、俺を見るのは何かを期待するような目だ。

 

「綺凛」

「は、はいっ!」

「水着、似合ってるぞ。かわいいと思う」

 

沢山の女の子と暮らしていても、褒め慣れているわけじゃないからな。これで許してほしい。

 

「っ! あ、ありがとうございますっ!」

 

それでも綺凛は喜んでくれた。

 

「しょ、翔さん! もういいですよね! ほら、早くいきましょう!」

 

我慢ならないというアインハルトに手を引かれる。いつの間にかパーカーを脱ぎ捨てられている。オッドアイが拗ねるように細められ、手を引く力はかなり強い。少しでも綺凛から引きはがそうとしているみたいだ。

 

しかし、これだけは言っておかなければ。

 

「アインハルトも。似合ってるからな」

「ッ! あ、ありがとう、ございましゅ……」

 

噛んでる。噛んでるよアインハルト。握っていた手はへにゃへにゃと離され、もう片方の手でにぎにぎ。

 

「お兄さん」

「ティ、ティナ?」

 

いったいつの間にここまで来てたんだ?

 

「私の水着、どうですか?」

 

その場でくるりと一回転した。俺の返答を待つように首をコテンと傾げる。はい、かわいい。

 

「よーしよし。もちろん可愛いぞティナ」

「結婚したくなりましたか?」

「それはちょっと早いなー」

「それじゃあチュッチュしたくなりましたか?」

「そういうことを言うのはやめようね!」

 

周りの環境に影響されちゃったのかな!? こんな人のいるところでそんなこと言うなんて!

 

「お兄さん! 私のはどうですか?」

「私も私も! どうどう?」

 

ヴィヴィオちゃんとリオちゃんもこちらに駆け寄ってきた。コロナちゃんはそんな2人を見て苦笑いし、ヤミからは冷ややかな目を向けられる。

 

他の娘がいなくて、本当に良かったと思う。

 

「ロリコンですね」

「ヤミも可愛いからな」

「殺します」

 

褒めたのに殺しますはヤバいな。そして実際に実行しようとするのがやばい。

 

「くくく、コイツ、面白れー」

 

いつかノーヴェさんにぎゃふんと言わせてやろうと決意した瞬間だった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。