いきなり重ねられた唇が離される。
暗闇でもわかるオッドアイは充血して、涙が溜まっていた。
まさか人の家(道場)に来て女の子2人に迫られるなんて思わなかった。とても光栄なことなんだけど、いろいろと情報も無いままで考えていることもあるだろう。まずはそこを訂正しないと。
「アインハルト、あのな―――」
「ごめんなさい、翔さんには綺凛さんがいるのに……っ、でも、もう我慢できなくて……っ」
ダメだ。感極まってるせいで人の話をまともに聞いてない。自分の中だけで完結してしまっている。
「お願いです……っ、私なんて、綺凛さんに比べて胸も小さいし、てんで女の子らしくないかもしれないですけど……っ、でも、言わないと……っ、諦めきれないんです」
「いや、だからな――――」
これはもう、まともに説得しようとしても無駄だ。何とか落ち着かせないと。
「アインハルト!」
「っ!」
大きな声を出してアインハルトの自己ループの思考に空白を作る。下手するとだれか起きてしまうかもしれないけど、こればっかりは仕方がない。
驚いてこっちを見ている内に畳みかける。
「アインハルト、いろいろと説明しないといけないことがある。聞いてくれるか?」
「は、はい……!」
俺は綺凛にしたものと同じ説明をする。たくさんの女性と付き合っているというお話だ。
「そういう訳で、綺凛はこれを受け入れてくれたんだ。それで付き合うことになった」
「え、っと、それは……」
案の定、アインハルトは混乱していた。
真面目なアインハルトのことだ。結論が出れば、複数の女の子と付き合っている男性なんてものを許容は出来ないだろう。
これで関係が切れるかもしれない。もそもそ万人に受け入れられる価値観ではないのだから、来るべき時が来たのだろう。でも勘違いしたまま関係を持ってしまうよりは断然良いはずだ。
しかしアインハルトから出た答えは、俺の予想していたものとは全く違っていた。
「たくさんの女性とお付き合い……それはつまり、私にもチャンスがあるという事ですか?」
「うん!? や、まあ、そういうことだけど。意味は分かって言ってるのか?」
「もちろんです」
そこまで即答されるとは思わなかった。
「こんなにどうしようもなくなっているんです。翔さんと一緒にいると、他のことに全然集中できなくて」
それは分かっている。今日の訓練は本当に酷かった。そんな、格闘技に集中できないくらい俺のことを?
目の前に座るアインハルトは、布団の上に正座している。まっすぐ俺を見ていたが、俺と目が合うとはっとしたように目を反らした。
「ですが、その、私が良くても翔さんが嫌なら……」
「そういう訳じゃない」
「本当ですかっ!?」
「それはもちろん。嫌なんてことはないよ」
アインハルトは食いついてくる。
「私全然、まだまだ子供だし、女の子っぽいことも全然知りませんけど……」
「別にそんなことで嫌がったりはしない。アインハルトにはアインハルトの魅力があるから」
「おっぱいもぺったんこで、綺凛さんみたいじゃないですけど、いろいろと足りてないですっ、翔さんを満足させることが出来るかどうか……」
満足? なんだか今夜のアインハルト、妙にヤる気のある発言が目立つんだけど。夜這いに来るくらいだから、その意思はあったのかもしれないな。
「アインハルト? 別に付き合ったらすぐにエッチなことをしないといけないってわけじゃないんだぞ? 綺凛とのを見て焦ってるのかもしれないけど、アインハルトはアインハルトのペースで―――」
「ちっ、違います! 焦っているわけではないんです! 全部、私の意思で……っ」
「そ、そうなのか?」
あまりの剣幕に若干押されてしまう。芯がある女の子だけど、あまり他人に自分の意見を押し付けることがないからな。こういった姿は少し新鮮だ。
「まあ、それは分かった」
「じゃあ……!」
アインハルトは少し遠慮がちに聞いてきた。
「えっちなことしてくれますか?」
「……分かったよ。しようか」
俺が了承すると、あからさまにアインハルトがホッとした表情になる。
ここまで望まれているのなら、俺も断る理由はない。
俺はズボンを下ろした。
まだまだ若い俺だ。今日はもう一回出したとはいえ、夜に布団の上で女の子と2人きりという状況に、まったく反応しないほど枯れてはいない。
むくむくと成長途中の俺の息子が顔を見せる。
「これで、綺凛さんとえっちなことしてたんですね……」
ひとしきり観察すると、
「私も脱ぎますね」
そう言うと、アインハルトは全くの躊躇を感じさせない動きですべての衣服を脱いでしまった。
まず初めに下を脱いだが、パンツとズボンを分けて脱ぐなんてまどろっこしい真似はしない。たった一回で、下半身を守っていた衣服はすべてなくなってしまう。
上の裾が無ければ、実にあっさりと自らの秘する場所が見えていた。その防壁も10秒後には消え失せた。
「アインハルト、お前……」
服を脱いだアインハルトの体は、すでに準備万端だった。体全体には赤みが差し、年相応の小ぶりなおっぱいの頂点は、十分に自己主張している。下の口はもっと大変だ。もちろん俺は指一本触れていない。だがそこはすでに洪水と言っていいほど愛液が漏れ出している。
全く想定していなかった光景を見て、綺凛相手に一度しているとは思えないほど、すぐさま臨戦態勢になる。
「こ、これは、ですね。翔さんと綺凛さんのを見て……色々と我慢できなくなってしまって……」
な、なるほど?
確かに、知り合い2人のセックスシーンを見たとなれば、そのくらいの反応はするもの……なのだろうか?
それって、結構ちぐはぐなんじゃないだろうか。
男子中学生、高校生なら、そりゃネタにするかもしれないけど。俺含め、下半身の反応が何よりも大切な人種だからな。
でも、今それを言っているのはアインハルトだ。あのアインハルト。恋愛も何も経験ない女の子なら、普通もっと嫌悪感を抱くんじゃないのか。『女の子も男子と同じくらい性に興味がある』って言葉では片づけられないようにも思うんだけど。
「翔さん? どうかしましたか?」
「いや、ちょっと予想とは違う反応があったから」
でも、そんな違和感は誤差の範囲だ。怯えられたりするよりは何倍もいい。
「翔さん、お願いします……」
アインハルトは柱に手をついてお尻をこちらに向けた。二次性徴が始まったばかりの、子供臭さが残るきゅっと締まったお尻だ。
それがだらだらと涎を垂らしているのだからどうしようもないアンバランスな魅力を持っている。
もう準備万端。まさに今が出来上がりだと言わんばかりの具合だ。
でも、
「や、少しは慣らしておかないと。いくらなんでもさ」
「い、いえっ! 大丈夫です! ……もう自分で散々、散々してきましたし……」
「何だって?」
「何でもないです! とにかく大丈夫です! 痛かったら言いますから!」
「……分かった。でも、痛かったらすぐに言えよ?」
「はい……っ」
近づいて、やはり緊張はしているのか、少し硬くなっている尻をぱっくり広げる。
その奥は、成長途中でも、初めてでも柔らかいモノだった。蜜壺が男を誘うように、分泌した液を穴から垂れ流している。一切触っていないというのにどうしてここまで濡れてしまっているのか、俺には全く分からなかった。
だが体は正直だ。バキバキに勃起した肉棒を当てた。ちゅぽちゅぽと吸い付くように肉壺が収縮する。そんなに飢えているのか、この穴は。
「それじゃ、入れるからな」
「はいっ、……んんぁぁっ、はいって、きたぁ……っ」
「っ、ぁ」
めちめちと肉壁を俺のペニスが掘削していく。体の様子は決して見掛け倒しではなかった。ぬめぬめでとろとろの肉襞が、俺のペニスに我先にと吸い付いてくる。
ともすれば先ほどセックスした綺凛よりも『仕上がっている』。本当に初めてなのか疑わしくなるくらい、ぐずぐずにほぐれていた。
大した突っかかりもないまま、ペニスは奥へと到達した。
「ぁぐっ、ぃぃいんん……っ!」
尻肉が腰に当たる。最奥まで挿入しても体のサイズの問題で、根元が少しだけ入りきっていなかった。
柱に縋りつくように立つアインハルトは、息は荒いがまだ余裕がある。
「大丈夫か、アインハルト?」
「は、はいぃぃぃっ。すご、い、です……っ! おちんちん、お腹にあるの、分かります……っ」
「痛くはないのか?」
「は、いぃっ! 大丈夫、です……っ!」
「……そっか」
本当みたいだな。
綺凛の時みたいに準備して相殺したものとは違って、初めての挿入で、本当に快楽しか得ていないみたいだ。
これはもしかして、もしかして、だ。
「なあ、アインハルト」
「何ですか?」
「自分で自分のを弄ったことってあるのか?」
ぎちっ、俺のペニスを押しつぶさんばかりの圧力が肉壁から伝わる。
「っ、な、なにを……そんなことしてないです。したことありません」
「ふーん、そうなんだ」
明らかに息を呑んだ。下の口も反応した。ビンゴだ。
「じゃあアインハルトは変態だな」
「は、ぇ……?」
「まったく触らなかったら、普通こんな風にアソコが濡れたり乳首が硬くなったりしないんだよ」
ぱちゅんぱちゅん。
だれてしまわないようにゆるゆると腰を振る。肉ヒダが吸い付き、俺のペニスから精を搾り取ろうと求めている。体だけではなく、口からも甘い吐息が漏れていた。
歴戦の戦士というには少し足りない。ずっと焦らされてようやく初陣の機会を貰った新兵という表現がしっくりくる。間違っても何の訓練も受けていないとは言えないな。
これで弄ったことが全くないのなら、この子の体はどう考えても異常だ。
「ひ、ぁあ、あの、私……!」
「別に怒ってるわけじゃないぞ? ただちょっと、興味があって聞いただけだから」
まず間違いなく、ここに来る前に自慰してきたんだろう。口ぶりからするに、今夜だけということもないはずだ。あの真面目アインハルトが、何を想像したのか夜な夜な自分で自分を慰めていた。そう考えると、興奮する。
「それで、実際どんなことを考えてしてたんだ? えっちなサイトを調べたのか? それとも何も見ずに?」
「……何かを見ながらではありません。その……想像して、です」
もう観念したのか、俺の質問に素直に答えてくれる。
「えっちなことを? じゃあ色々と知ってたんだ」
「っ! ち、違います! うぅっ、そうじゃないんです……っ!」
壁に体を押し付けて、奥をぐりぐりと刺激する。アインハルトのかかとはすでに地面についていない。亀頭が奥に突き刺さり、その刺激を少しでも軽減しようとつま先立ちになっているのだ。
俺も欲望のままに腰を振りたい気持ちでいっぱいだが、今はこの会話を楽しんでいたい。
「えっちなサイトじゃなくて……綺凛さんと翔さんを、想像して……」
「俺と綺凛?」
「前に公園のトイレでしてたこと、想像してました」
卑猥な告白をすると、肉壺が締まる。今まで秘密にしていた秘め事を告白しているのだ。この変態の少女が何も感じないわけがない。
「でもあの時、別にいやらしいことはしてなかったぞ? アインハルトにはそう見えたのか?」
「……自分でその先を想像してました。あの日初めて濡れちゃって……」
とくとくと自分の性の目覚めについて語る少女。もちろんペニスは突き刺さったまま、時々恥ずかしさ以外の原因で言葉を詰まらせる。
言葉に合わせて、淫語、というには少し幼い恥ずかしいことを口にするときは、決まって下の口がきゅっと反応する。
「どんな想像してたんだ?」
「キスして、胸を触られ―――ひゃうっ!? しょ、翔さん!?」
「いいから。続けて」
俺は後ろからアインハルトのまだまだ平坦な、膨らみかけのおっぱいを、包み込むように鷲掴みにしていた。
アインハルトも何をされるのか理解したのだろう。こきゅ、と唾を飲み込んだ。湿った声が、俺をラジコンとして操作する。
「まずはそんな感じに、おっぱいを揉まれるんです」
言われる通りに手を動かす。まだまだ柔らかい双丘には程遠いが、しっかりとあるふくらみを丁寧に。
人にもまれれば大きくなるという迷信が本当なら、俺が育ててやると言わんばかりに隅々まで心を込めて。
しかし指示に無い先っぽには、絶対に触らない。それでも反応ははっきりとしている膣全体がうねりだし、息子を包み込む粘液の層が一気に熱くなる。痙攣も不規則になる。軽くイッているのかもしれない。
わずかな腰の動きだけで、愛液が畳の上にぽたぽたと落ちていく。
「……すご、ぃぃぃっ。ずっとイッちゃってる……っ! あたまバカになりそう……っ」
「次は?」
「そしたらっ、その、そこの、先っぽが硬くなってくるので、そこをします……っ」
「乳首をくりくりすればいいのか?」
「~~~~っ!! そうですっ、乳首をして下さい……っ!」
硬くなってくるって、この部屋に来た時点でもう硬くなってたよ。
そんな雰囲気をぶち壊すようなセリフは言わず、かわりにアインハルトに鳴いてもらった。
硬く自己主張している乳首を、2本指で摘まむ。
「イ――――」
イッた。いともあっさりと。絶頂で身を震わせるアインハルトの股間から、大量の液体が噴き出した。ただでさえ狭い女の穴が乱暴に締め付けてくる。
摘まんだ乳首を指で転がすと、体が2回目の絶頂の準備をし始めた。
「ま、まらっ、まらイぐっ! おっ、ぉっぁぁぁ! とまんな、とまんりゃいれすっ、イぐのっ、ぁぁっ、とまならいっぅぅっ! んんんんぁぁっ!」
首筋に吸い付いた。
「ひゃうぅ!? や、ひょれ! ひょれだめれすっ! わたし、そんなのやってって言ってないっ!だから……っ、だめ、もう、イっちゃ……っ、んっ! ちゅぷ、れろ、ちゅぱ、ちゅうぅ……っ」
あまり大きな声だったため、指を咥えさせ黙らせる。
「次は? どうすればいい?」
「―――ちゅぱ……っ、そのままっ、そこ、くりくりして……っ、いただければっ!」
「普段のアインハルトはこれでイってるのか」
「~~~っ、そうっ、そうれすっ! もうずっとっ! 乳首コリコリされてるだけでずっとイって―――っ! か、ぁ……?」
ぶちゅんぶちゅん。ごちゅっ!
後ろから抱きしめるように腰を振っていたら、突然アインハルトの足から力が抜けた。ペニスだけで支える形になり、根元まで突き刺さった。子宮口を抉じ開け、亀頭がコリコリとしたものに挟まれる。
アインハルトが倒れないようにとっさに手にも力が入った。今、散々扱いていた乳首をさらに強く捻りあげる。
肉壺はもう痙攣しっぱなしだ。ぽたぽたと畳の上に2人の体液がしたたり落ちる。
俺も不意打ちの一撃で一気に射精感が高まってきた。自分のペニスが肉壺の拘束を振り切って痙攣する。亀頭の感覚が一瞬鈍くなり、次の瞬間に訪れる快感を予感した。
今だ絶頂から降りてくることが出来ずに全身を硬直させているアインハルト。そんな少女のお尻に、少しでも多くの快感を得ようと情けなく腰を振る。
「アインハルト、出すぞっ、中に出すからなっ!」
「―――っ、―――っ、―――っ!」
ごぷっ、どくっ、びゅくくっ、びゅく、ごぷぷっ。
限界はあっけなく訪れた。
睾丸に残っていたありったけの子種を吐き出した。30秒近くの射精を経て、俺たちは2人そろってその場にへたり込むのだった。
――――――――――――――――――
「ハッ、ハァッ!」
「フ―――ハァッ!」
翌日、昨日と同じように道場の隅で正座をしている。目の前ではミカヤさんとアインハルトが組み手をしていた。昨日とは比べ物にならなくらい良い動きで、ミカヤさんと張り合っている。
神速の居合を腕で受け止め、そのまま拳を繰り出している。当たってはいないが、拳圧だけで道着が破れた。
これはまずいと思ったのかミカヤさんは一度距離をとる。アインハルトも追撃するつもりはないようだ。
「驚いたよ。昨日とはまるで別人だ」
「申し訳ありませんでした。昨日とは違うところを見せたいと思います」
「……ふむ、その様子だと、悩みは無くなったというわけだね」
「……はい」
「ふふ、その様子だとうまくいったみたいだね」
何やら睨み合いながらしゃべっている。
「あの娘、持ち直したみたいでよかったです」
横に座る木更さんが話しかけてきた。
「そうですね。この分なら大丈夫ですね」
「その言い方、昨日の夜何かしたんですね」
「や、まぁ……アドバイス的なものを」
アドバイス(肉体言語)だったわけなんだけど。よく見ればアインハルトの目の下にうっすらと隈がある。でも色々と注がれたのが原因か、2人ともお肌がつやつやしているからイーブンだ。
ミカヤさんも木更さんも気が付いた様子はない。昨日の行為にも、2人がつやつやしていることも。気づかれていたら、釘差すくらいやってくるだろうしな。
その後も特に変わったことがあったわけは無く、交代交代で模擬戦をして、夕方には道場を後にした。こうして実りある週末練習を終えることが出来たのだった。
―――――――――――――――――――
帰りのバスの中。翔は一足先に降りて、今は綺凛とアインハルトの2人が一番後ろの席に並んで座っているだけで、他に乗客はいない。
先に口を開いたのはアインハルトだ。今回のことのけじめとして、友達の告白を知っているのに関係を迫ったことのけじめとして、自分からも言わないといけないと思っていた。
たとえ翔が、既に昨日の夜のことについて2人に説明していたとしても。
「綺凛さん、私、翔さんとお付き合いすることになりました」
「私もです。私も先輩とお付き合いすることになりました」
「……怒らないんですか?」
「怒りませんよ」
綺凛は苦笑いしている。
「そのくらいで怒っていたら、先輩となんて付き合えないじゃないですか」
「それは……そうかもしれないですね」
2人とも、翔の女性事情については聞かされた。予想していた部分はもちろんあった。彼女が2人くらいいてもおかしくはないくらい、翔の周りには女性が多かったから。
「そんなこと言ったら、私だって彼女さんがいるのを知って、それでもアタックしたんですもん。私が先になったのは、タイミングのせいですよ」
「ありがとうございます……」
それに、と綺凛が続ける。
「アインハルトさんが翔さんのこと好きだなんて、ずっと前から分かってたことですよ?」
「うぇ!?」
予想外のセリフに、アインハルトの喉から変な声が出る。
「だから私も悩んでたんです。でも、止められなくて。だから、謝るならむしろ私の方なんですよ?」
「そ、そんなに前からだったんですか?」
「はい……? もしかしてアインハルトさん、自分の気持ちに気が付いたの最近なんですか!?」
「昨日、です……」
「えー!?」
これには綺凛も驚いた。近頃様子がおかしかったのは、自分の気持ちを自覚したからではないのかと思っていたからだ。
アインハルトは、今まで自分がみんなの目にどのように映っていたのかを想像して、顔を覆ってしまう。隠した顔はもちろん真っ赤っかだ。
「あー、やっぱり許せなくなってきました。色々話してくれないと許せそうにないです!」
「そ、そんなぁ……」
「ふふっ、先輩のイジワルがうつっちゃいましたね♪」
少女2人の楽しそうな会話は、目的地に着くまでずっと続くのだった。