「それじゃあ、始めるぞ」
翔の声に、2人の少女は身を固くした。前の口の中で震えているぬるい動きとは全く違う、無慈悲な攻撃が来る。
《00:59》
タイマーが動き出した。
時間は翔にとっては短く、理子にとっては長い。さっそく上下に動かし始めた。
「んあッ、ぉんあうぅっっ!? え、なッ……やだ、これッ……んっ、あっ!」
すでに喜び始めている尻穴は、程よい弾力を翔に返してくれる。
「ほら、前に行くなって、よっ」
「ひ、ぐぅぅぅ……っ!! もう……っ、ひぅ、い、ぐ……っ!!」
後ろから抱きしめるように理子を包み込む。もっとも、右手に持ったバイブは理子のお尻を激しく突き上げ、吸い付く肉を引き剥がし、もう一度挿入する。
もう片方の手は理子のおっぱいを鷲掴みにし、時折乳首をはじく。
「しょ、翔さん? それは、もう、理子さん、立っていられないんじゃありませんの?」
その様子を見た狂三はたまらず指摘する。
下着では吸収しきれないほどの愛液が滴り、上を向いた口からは熱い吐息とともに、舌が突き出されている。腕にはだらんと力が入っておらず、何より完全に翔に体重を預けてしまっているように見える。
どう見ても勝負あり。時間を確認すれば、まだ10秒も経ってない。
「そうか? まあそうかもしれないな」
「いえ、だったら―――」
もうこの勝負は終わり。狂三もお尻に入ったものを抜かなければいけないが、勝負には勝ったのだ。
そう思ったが、
「でも、本当にそれでいいのか、理子」
「ぁ、ぇ……?」
息も絶え絶えな理子に、翔は言う。
「本当にもう立てないのか俺にはわからないんだよ。もちろん、あと30秒経ったら、狂三の方をしないといけないからこの手は離すけど……」
話している間も理子のお尻は弄ばれる。ぬぽっぬぽっ、かりっかりっとお尻が引っ掛かれ、きゅうんと肛門が締まり、咥えているモノの形を覚えるようにぴっちりと押さえつける。
「その時立ってたら、狂三も文句言わないよな? 1分間責められ続けても立ってたんだから」
「……っ!!」
「それは、まぁ……」
《00:23》
残り30秒も無いとはいえ、それはこの状態の理子への責めがまだ続くことを意味していた。
それは理子にもまだチャンスがあるということだが、
「(あの状態から責められ続けて、立つまで回復出来るわけがない―――)」
必勝を確信した狂三だったが、
「誰がもうダメって……? 全然、行けるから……!」
あきらかにやせ我慢とはいえ、滝のような汗を流しているとはいえ、理子は笑って見せた。
預けていた体を起こし、しっかりと自分の足で立って見せる。だが、その足は今にも折れてしまいそうなほど頼りない。
「別にギブアップしてもいいんだぞ?」
翔はずぬずぬとバイブを押し込み、すぐにピョコンと飛び出るそれをまた押し込む。理子はイキそうになりながら、首を横に振った。
その健気な態度に、翔は見た目は優しく、実際には有無を言わさずバイブを掌で押し込んだ。
パァン!! と尻肉が平手打ちされる。その勢いで、ぢゅごん! とバイブがアナルの奥にめり込んだ瞬間、一瞬白眼を剥いた。
「ーーーーッ?! 〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
S字結腸にまでめり込んだバイブが、容赦無くヴイイイ!と震え続ける。下の口からぷしゃっと潮を吹き出した。
「大丈夫か?」
歯を噛み締めて絶頂を表に出すまいと悶絶する理子に、翔は全てを理解しながら心配気に問い掛ける。
「……う、ン……だい、じょう、ぶ……ッ!」
理子はゆっくり顔を持ちあげ、上気した顔でカクリと人形のように頷いた。翔は微笑み、前に挿入っているバイブの振動を強くした。
「ッ!……ッ……ッ……ッ!!!」
「ほら、こっちは自分で挿れたんだろ?」
理子はもう会話なんて出来る状態ではない。食いしばった歯はカチカチと音を鳴らし、蠱惑的な太ももは内側が大洪水だ。目の前では常に火花が散り、自分が真っすぐ立っているのかすら分かっていない。
しかしそれでも、理子は倒れない。
《00:00》
ピピピピ―――
タイマーが鳴った。
「1分。狂三、行くぞ」
無慈悲に告げた翔は、最後の一撃を理子のアナルにぶち込んだ。
「か、は―――」
それが最後の一押しになった。
何とか我慢しようと踏ん張っても、理子もアナルの刺激がここまで蓄積するのは初めてのことだ。そもそも、媚薬で溶かされた思考では、我慢など出来る訳がない。
一瞬ふわりとした浮遊感に襲われた理子は、目の前が真っ白になる。それは排泄器官からの強すぎる快楽だと気が付いた時には、脳髄まで焼かれていた。
翔はそんな理子を背中に、狂三のアナルに生えているリングに指を通す。
「しょ、翔さん! 理子さんが、ほら! もうイって―――!」
「勝負は立っていられなくなるまで。そう決めたのは2人だよな?」
1分経ち、翔の目標は完全に狂三に移っていた。
翔は腰が引けている狂三を抱き寄せる。
「お尻の力は抜いたほうがいいんじゃないか? そんなに力を入れてると、もっと感じるかもしれないぞ」
「そんなこと言われましても……っ!」
この状況で力を抜くなんて出来る訳がない。
少しでも抵抗しようと、セピア色の皺が深くなるが―――
「よっ」
にゅぁぽぽぽおぽぽぽぽぽっっ!!!!
「にゅ、ごおおおおおぉぉぉぉ!!?!?!?!?!?」
宣言通り、狂三のケツ穴の抵抗も関係なく、アナルビーズが引き抜かれた。あの狂三からは考えられない汚い獣声と共に、おもちゃに貫かれているはずの秘部から、液体が噴き出した。
ベロを突き出し、一瞬で、初めてのアナルアクメをキメていた。雷に打たれたように体は弓なりにしなり、全身に流れる電流に前後不覚になる。その快楽に耐えられる訳がない。
その結果。
「おいおい。2人そろってか?」
手錠をされていたせいで受け身を取れず、その場に転がることになった2人は、アソコだけではなく不浄の穴からも、透明な液体が垂れていた。
理子はお尻を突き出し、ケツ穴に刺さったままのディルドを突き出している。媚薬によってとろけた尻穴は、まだまだ物足りなさそうにひゅくひゅくと咥えたものを甘噛みしている。
狂三は横向きになっている。10個ものビーズが通過したアナルは、セピア色の窄み―――とは程遠い様子になっていた。真っ赤に充血し、少しめくれあがっている。半開きになった穴から、愛液とは違う液体が流れていた。
いやらしいという言葉しか浮かんでこない、そんな光景だ。
「でもこれじゃあ、2人のオシオキはどうなるんだ?」
2人は同時にノックアウト。ビデオ判定でもしなければ違いが分からないほどの差しかなかった。
ルール的に考えるなら、2人とも立っていられなかったってことで、負けに近い引き分け。罰として、翔とのセックスは無し―――
「でもそれって、俺だけが損してるもんなぁ」
確かに翔もこの状況を楽しんではいたが、媚薬で盛り上がった性欲は全く解消されていない。
悩んでいると、ドアが控えめにノックされた。
「誰だ?」
「私です、先輩」
扉の向こうから聞こえてきた声は、雪菜のものだった。
「どうかしたのか?」
「どうかしたのか、じゃないですよ、翔君」
「桜もいたのか」
2人とも、何やら呆れているような声色だ。
言いにくそうに口に出した。
「その……色々、聞こえてきます……」
「この家、いくら防音がしっかりしてると言っても、そんなに大きな声を出されると、ですね……」
「ああ、そっか」
今の瞬間、理子と狂三は絶叫に近い声を上げていた。防音がしっかりしていると言っても、そこまで大きな声を上げては、部屋の外にまで伝わるのは当たり前だ。
アリアは何か用事があると出かけて行ったし、耀はふらっといなくなっている。ヤミはいつもの通り、ヴィヴィオちゃんの所へ。子供組はコッコロをみんなに紹介するとヤミについていった。
一番の鬼であるアスナは買い物だ。アルトリア達も一緒だったな。
つまり、今家にいるのはこの場にいる翔達5人だけ……
「先輩? 聞いてますか、先輩!」
「ん、ああ。聞いてなかった。考え事してて……」
「まったく……とにかく、その、するのは、かまいませんから。もう少し声を押さえて下さいねっ」
雪菜の注意。普段の翔ならば気まずく思い、行為をやめていたかもしれない。しかし今は違う。薬で理性を失っているのだ。
「何でだ?」
「なんで、って……」
「入って来いよ。一緒にすればいいじゃないか」
「は―――はああぁぁぁ!? ななななにを言ってるんですか!! 先輩は本当に! 本当にいやらしい人ですねっ!」
扉の向こうで、真っ赤になって否定する雪菜。
「大体! そんな複数人でなんて―――ちょっ!? 何開けようとしてるんですか!? 先輩何も着てない!? 閉めて! 閉めてください!」
雪菜の絶叫もなんのその、自らの恰好も気にせず、雪菜たちを部屋に招き入れようとしている。
「……」
「さ、桜さんっ! 見てないで手伝って下さい! 今日の先輩、なんだかおかしいです!」
雪菜に言われると、手を添えた。扉を押さえつけている雪菜の手に。しかしそれは扉を押さえる手伝いをしようというものではなく。
「あっ、待っ―――」
逆に扉を開けようという動きだ。
扉の向こうには、当然翔が立っている。服を着ず、女性を貫くのを今か今かと待ち望んでいるペニスが2人に向けられた。
雪菜はとっさに目を反らし、桜は顔を赤くしつつも一歩前に出る。
「雪菜ちゃん。私、さっきも言ったよね? チャンスは生かさないといけないって」
「で、でも……っ! こんなのって……!」
「そっか……」
そう言い残し、部屋の中に入っていく桜。
「失礼します……わぁ! すごいことになってますね……」
それっきり扉が開くことも、お呼びがかかることもなかった。
「何なんですか、もう……っ!」
自分で拒否してしまった手前、今さら部屋に入っていく事など、雪菜には出来ない。その場にいても何もすることが無い。
再び漏れ始めた嬌声から逃げるように、おとなしく自分の部屋に戻っていくのだった。
そして、一緒に部屋に入った翔と桜。その部屋の中に広がる惨状に、鼻につく匂いに、桜は興味津々と言った様子だ。
もちろん一番の興味の対象は、液体まみれで床に転がっている狂三と理子、そのそばに転がるいやらしいおもちゃだ。
「あー……お尻の開発始めちゃったんですか?」
「ん? いや、そうじゃないんだけどな。コレ全部理子が持ってきたんだよ。これ見よがしに使ってくれって感じだったからな」
「んー? そうなんですか?」
桜は目ざとく翔の様子のおかしさに気付く。
「(こっそり……)」
翔に触れ、解析する。
「(ううん? これ、薬? 成分は……あー、そういう)」
警戒心が無くなっている翔は、桜の解析を簡単に許す。その結果、おおよその推理が構築された。まず間違いのない推理が。
「お二人とも、自業自得だったわけですね……」
「ん? なんだって?」
「何でもありませんよ?」
笑顔で言いつつ、状況の説明を求める。翔はここまでの経緯を説明した。
「本当に自業自得だったんですね」
「まあ、2人が望んだことだしな」
「(多分お二人ともこれは想定外だったと思いますけど……)それで、これからどうするんですか?」
「そうだな……」
翔としてはこのまま終わりというのはもったいないと感じている。桜も参加してくれるとはいえ、だからと言って理子と狂三をほっぽり出したいという訳ではないのだ。
体力的にも限界が近い2人が先のほうがいいだろう。
「せっかく参加してくれる桜には悪いけどさ」
「いえいえ、それはいいんですけど」
となると問題はどちらが最初かということだ。
1分間、イキ狂いながらも耐えた理子。たったの一撃で、無様なアナル落雷に貫かれた狂三。
どちらが頑張ったかなんて考えるまでもない。でもこうなると、
「これはもうご褒美だよな?」
最初の趣旨はどこかへ飛んで行ってしまった。
「うーん……じゃあ私、先輩が他の人としてる間、準備してますね」
「準備?」
「はい。私もこういうの興味があって」
桜はいまだ使われていなかった器具に手を伸ばした。
「私の準備と、あと、狂三さんの準備を」
「へ、ぇ……?」
桜の足元に転がっている狂三は間の抜けた声を上げる。まさか自分に声がかかるとは思っていなかったのだ。
桜はしゃがみこむ。
「狂三さん、意外とだらしないみたいですから。もう少ししっかりしてもらわないと。ふふっ」
桜の影から出てきた触手が、狂三の体を持ち上げる。
「私たちのことは気にしないで、先輩は先輩で楽しんでくださいね」
「や、そっちにも興味あるから見ながらするよ」
「っ、あー……はい、そうですね。そうなりますよね」
ノリノリだった桜の顔がさっと赤く染まる。徹夜明けのテンションで思わせぶりなことを言ったが、冷静になると恥ずかしかった。
なぜなら、行為の『準備』をするということはそう言う事だからだ。しかし、言ってしまった以上後には引けない。
桜は1枚、また1枚と服を脱ぎ捨てていき―――下着だけになってしまった。上下セットの淡い桜色の下着だ。あまり飾りがあるわけではない。色も過激ではない。まさに普段用という下着だ。
だがそれがむしろ、翔の興奮を誘う。
「綺麗だぞ、桜」
「っ、あ、ありがとうございます……っ」
今の翔の興味は5歳児のように移り変わる。
気恥ずかしさのあまり無心で服を脱いでいた桜は、すべて脱ぎ終わった後で、すべてを翔に見られていたことに気が付いた。
体を両手で隠し、くねらせる。
「(大丈夫かな、今日の下着……体は、シャワー浴びたばっかりだし、綺麗だと思うけど。どうせだったらしっかり準備しておけば……! あー、もう! いつチャンスができるか分からないんだから、こういう所もっとしっかりしなきゃいけないのにっ!)」
このままずっと見られていては自分も雪菜と同じように逃亡しかねないと思った桜は、
「翔君? ほら、理子さんも待ってますし、ね? 私の方ばっかり見てないで……!」
「ん? ああ、そうだな」
桜に誘導され、翔も理子の手錠を外した。流石にこのまま行為に及ぶつもりは無かったのだ。
お尻を突き出したままの体勢だった理子を横にする。
「理子、大丈夫かー?」
「ん、んんー……」
絶頂の余韻は抜けたようで、翔をはっきりと視認する。
「もう勝負とかゲームとかどうでもいいから、セックスするかー? できそうかー?」
「しゅ、しゅる……する、よー、できるよー……」
ゆるゆると俺に手を伸ばしてくる理子。
「よし、じゃあ……」
「んんー? ほひっ!?」
アナルに突き刺さったままだったバイブを一気に引き抜いた。実際にはそれほど早いという訳ではない。抜けるから抜いたという程度の力加減だ。
しかしそれは、度重なる出し入れのせいで真っ赤に腫れていたアナルにとっては、たまらない刺激になる。
「もう……ほんっとに、今日はヤバいなぁ……」
理子は立ち上がり、ドアに向かって手をついた。
「じゃあ、行くぞ」
「それじゃあ、行きましょうか」
俺と桜、両方の準備が完了し、始まった。