帰宅したアスナは、自分の体に現れた変化に戸惑っていた。
「ふぅ、どうしたんだろう、私……」
体が火照っている。お店を出た時はマッサージの効果で血行が良くなっているのだろうと軽く考えていたが、その火照りは別の場所に伝播していた。
帰宅途中には気が付いていたことだった。何もしていないにもかかわらず、激しく自己主張する2つの突起に。
熱を帯びた下腹部と、油断すれば下着に恥ずかしい染みを作ってしまいそうな状態の秘部。
「ん、くっ」
上の下着を外す。ブラの裏地に突起が擦れるだけで甘い吐息が漏れる。
「代謝が良くなるって、こういう事なのかな……? あっ」
気が緩んでしまったことで、履いている下着に染みが出来てしまう。
「もう、こっちも変えないと……」
アスナは気だるげに下着を脱いだ。上はすでに脱いでしまっているため、これで生まれたままの姿になったことになる。
鏡の前に立つと、自分のあられもない姿が映し出される。
「でも、マッサージは効果あったよね」
しっとり、もっちりになった肌は、自分から見てもかなりイケていると思う。やはり科学的に証明されたやり方はしっかりと効果があったのだ。
透き通った肌が、光を反射しているが―――それとは別に、股間から洩れた恥ずかしい液体がきらりと光っていた。
その液体を、根元を含めてタオルで優しく拭き取る。
「あっ、う……っ」
優しくと意識していたはずが、ふわりとしたタオルの刺激にも甘い吐息が漏れてしまう。
その刺激が呼び水になって、新たな蜜が自分の奥から溢れてきそうになる。
「下はともかく、上はつけなくていいかな……」
アスナは慎重に大きめのTシャツを着る。服の布で胸の突起を乱暴に擦らないように。
そうして身なりを整え、部屋を出るのだった。
―――――――――――――――――――――
「そう言えばアスナ、アリア、今日のマッサージはどうだった?」
夕食の最中、出し抜けにそんなことを聞いてみる。
結局理子に任せきりになってしまった今日のリラックスメニュー。何やらジャンヌも一緒に行ったらしいのだが。
「えっ!? あ、あー、うん! すごく良かったよ」
「そ、そうね。理子が予約した場所にしては、中々だったんじゃあないかしらっ?」
「そうなのか? それは良かった」
2人とも、なんだか歯切れが悪いような気もするが、別に嘘を言っているようにも見えない。
それにしても美容マッサージとか。俺には全然思いつかなかったよなぁ。流石は女の子だ。まあ、この年齢で美容マッサージとか早くね? とか、そんなのしなくても十分きれいじゃね? とか、色々と考えるけど、本人が満足しているなら良かった。
それに、俺の目で見ても明らかにマッサージの効果が出てるんだもんな。肌のハリ艶が全然違う。完全記憶能力のある俺が言うんだから間違いない。
やっぱりこの世界の、この島の施設は一味違うって訳か。科学の力か。
それからは、女性陣の方もマッサージの内容が気になっていたらしい。俺が会話に加わるまでもなく、マッサージのことで話が進む進む。
そうして各々食べ終わったお皿を片付ける―――その時にちょっとしたハプニングが起きた。
狂三が流しの中に食器を入れ、その後ろにアスナが並んでいた状況だった。
「狂三ちゃん、これもお願い」
「分かりましたわ」
狂三がアスナから食器を受け取ろうと振り返る―――その時、勢い余って狂三の肘がアスナの胸先を掠めたのだ。
「あぃ……っ!?」
アスナの手からお皿が滑り落ちた。
材質は陶器だが、学園島製のお皿は床に落ちた程度では割れない。だが床に激突したことで、派手な音は出る。
俺も含めて視線が集中するが、それが単なるお皿を落とした事故だと分かると、みんな興味を無くしていく。
だが、近くにいた俺には聞こえていた。
「……アスナさん、少しいいですか?」
「な、なに? 狂三ちゃん?」
お皿を拾おうとかがんでいたアスナに、狂三が声をかけていた。
狂三は自分の胸元を指で軽く叩く。
「今日はつけていませんの? めずらしいですわね」
「う、うん。たまには、ね? 楽な恰好でいようと思ってね?」
「それはそうですが、もしかして……」
「う、うん? な、なにかな?」
「成長、しているんですの?」
「……はい?」
「先ほどは言っていませんでしたが、もしやマッサージにそういう効果が?」
「え、えーっと……」
……ふむ。
マッサージで顔のむくみとか姿勢が良くなるってのは一時的な効果だと思うんだけど。この島のマッサージならそうじゃないのか?
少なくとも、終わってから数時間効果が持続するってのは凄いことだよな。
や、どんな『効果』なのかは俺も知らないんだけどさ。狂三が胸をトントンとしてるだけで! それがどういう意味を持つのかは!
「何を見ているんですか、先輩……」
「いや別に」
雪菜に注意され、俺は2人から視線を外すのだった。
―――――――――――――――――――――
そしてその夜。
「う、ううぅぅぅ、なによ、これぇ……っ」
布団に入ったアリアは、顔を赤くしてもぞもぞと動いていた。
じわりじわりと自分の体を焼く未知の熱に、アリアは翻弄されていた。全く知識が無いゆえに対処方法も分からない。
虫に刺された部分を引っ掻くように、ツンと突き出した胸の突起を擦るアリア。そのたびに心地よい痺れと共に腰が浮き上がる。
水風船のようにふにゃりとした、まだまだ膨らみかけのアリアの胸部でも、しっかりとメスの感覚は研ぎ澄まされていた。
「くっ、ふ……っ」
寝間着にしているシャツを押し上げる突起は、布を挟んでいるおかげでアリアの乱暴な引っ掻きにも甘い快楽を生み出す。
「あ、やぁ……ふぅっ、ぁ、ぅ……!」
心地よい刺激に、アリアの手の動きは早くなる。
思わず今まで出したことの無いような甘い吐息が漏れるが、本人には気にしている余裕が無い。
腰が勝手にぐねぐねと動き、浮かび上がる。
もはやアリアには、爪ほどの大きさにまで肥大化した乳首をいじめることしか頭になかった。本人には自覚がなくとも、それは完全に自慰行為だった。
「ホント、これ……っ」
アリアは寝ながら自分のシャツをまくり上げる。
ここまでずっと布越しに弄っていた部分だったが、まるで自分のものでなくなってしまったかのような未知の感覚を伝えてくる突起。
いつもよりも明らかに大きく腫れているように見えるそれが、今どのような状態になっているのか。気になるのはしょうがない事だった。
「これ……んきゅ!?」
どうなっているのか、試しに指で摘まんだところ―――息が詰まった。コリコリにしこった乳首が、アリアのちっこい手で弄ばれる。程よい弾力を返してくる突起が、弾けるような快楽を発生させてくる。
散々高ぶらされたアリアの体は、簡単に頂点まで上り詰めた。
「んっ!? んんんんんっ!!?」
アリアの体が弓なりにのけぞり、不自然に何度も痙攣する。腰がカクカクと動き、股間のワレメから透明の液体が滲み出る。
「ふーっ、ふーっ、ふーっ……っ!!」
乱れていた息が整い、ようやく自分の体が自由に動くようになると、自分の下着が湿っていることに気が付いた。
「ぇ、ぁ! こ、これ……!!」
その意味を『誤解』して、アリアの顔が赤くなる。
急いで飛び起き、布団への被害を確認する。
「ほっ……」
幸い、シミになるほどではなかった。そのことに、アリアは心からホッとした。
この事が、面倒なヤツ―――特に理子に知られた時のことを考えると、そのまま自害したくなるほどの屈辱だ。
―――――――――――――――
「ぶあっははっはっは!!! アリア、さ、流石にそれは! この歳になっておもらしってっ!!」
「い、いやっ! 違うから! これは―――」
「ンンン? 何が違うのかなぁ? 布団に描かれたこの見事な世界地図、言い逃れは出来ないよねぇ?」
「うううううぅぅぅぅぅぅ~~~~~~ッ!!!!!!」
―――――――――――――――
「じ、地獄だわ……」
その光景を考え、ブルリと震えるアリア。そうなってしまえば、これから先、一生理子に頭が上がらないだろう。
何度も思う。
「本当に良かったわ……」
だが、
「ね、寝る前にもう1回トイレに行っとこうかしら……」
勘違いで不安になったアリアは、絶頂後の重い体を起こし、トイレへ向かうのだった。
―――――――――――――――――――――
「ふーっ……」
台所で水を飲んだアスナは、ホッと一息ついた。流し台に両手をついてうなだれる。
「マズいかも……」
体を蝕む熱……いや、もう言い繕っても仕方ない。体の疼きは限界に達しようとしていた。
無意識のうちに内股をこすり合わせている。何もしていなくても下着がビチャビチャになるほどの蜜が溢れ出す。
「はっ、はっ、はっ……!」
限界まで早くなった心臓の鼓動は、無理矢理に呼吸を短くさせる。
「こ、これぇ、やっぱり、マッサージの、せい? 理子ちゃん、どんなマッサージを予約したの……?」
もちろん、理子の選んだマッサージのせいだった。人体のツボとオイルを利用した特別なマッサージ。
性行為が初めてだったり、感覚が鈍い人用に全身を敏感にするものだ。
そして当然ながら、その効果はずっとは続かない。明日の朝には元通りになっている。それは計算によって、この時間、行為が行われるであろう夜の時間に効果が最大化されるようになっているからだ。
「明日から学校なのに……」
油断すれば秘部に伸びてしまいそうな手を引っ込め、顔を振る。
ここまで疼いた体で考えなかったかと言われれば嘘になる。
翔の部屋に行って抱きついてしまえば、後はもうそれでいい。
だが今の状態でそれを求めれば、きっと1回では済まない。きっと何回も、それこそマッサージの効果がなくなるまで求めてしまうことになるだろう。
優等生であるアスナは、学校の前日に徹夜で何かをやろうかなんて思ったりしない。いや、出来ない。
その辺りは理子の計算外だった。
理子の計算では、この時間にはすでに翔の部屋に突撃している想定だった。予想以上にアスナの忍耐力が高かったのだ。
何とか作りあげた壁で、理性を保っていた。
「アスナ? 大丈夫か?」
「っ!?」
アスナの心臓が不具合を起こした様に跳ねる
作り上げた理性の壁にヒビが入るのを感じた。
そこには心配そうな顔をした翔が立っていた。
――――――――――――――――――――――――
何となく下に降りて来た俺は、アスナを見つけた。明らかに様子がおかしかった。
「アスナ? 大丈夫か?」
「っ!?」
俺が声をかけると、アスナはひどく驚いた様子で俺を見ていた。そんなに驚くことか? 別に足音を殺していたわけでも無いのに。
こちらを向いたアスナの顔は赤く、呼吸も平常とは言えなかった。
そしてそれ以上に気になるのは、
「……んんっ」
見つけてしまった俺は咳払いをしつつ目を反らす。
「ぇ? どうしたの?」
「や……」
アスナの来ているのは無地のTシャツだ。それを押し上げる双丘、その頂点にくっきりと見えてしまっている。明らかに硬くなっているであろう2つの突起が。
なんと言おうか迷ってしまう。そもそもこれは指摘したほうがいいのか?
アレを見ると、アスナの違和感の意味が、やっぱり、そういう方向に思えてしまう。
よく見ると、体をもじもじとこすり合わせている。心なしかアスナと目線が合わない。俺の顔よりもずいぶんと下を見ている。
「まあ、それもそうか……」
「え、な、何が?」
アスナは上ずった声でとぼけた。
俺の下腹部には血液が集まり始めている。段々とズボンを押し上げ始めているのだ。それを見ていたことはごまかしようがない。
俺は一歩前に出た。
もう1歩前に出て抱きしめる。
「アスナ」
「や、ぁ、だ、だめ……っ」
お互いの体が密着し、お互いの興奮した部分が押し付けられた。アスナのおっぱいが俺の胸板で潰れ、その先っぽのコリコリとしたものが擦れる。
俺のイチモツはアスナのお腹をぐりぐりと押す。逃げようと腰を引くので、背中に回していた右手を下に下ろし、お尻を鷲掴みにして逃がさない。
「あぁ……っ、ほ、ほんと、もう、ね? 明日もあるし……」
すっかり固くなった俺のイチモツに、アスナの手が添えられ、撫でられる。まったく、口で言っている事と行動が全然違うじゃないか。
今のアスナの体が、これをどれだけ求めているのか、この行動で嫌というほどわかってしまう。
「―――」
「ふんぅっ!? ちゅぱ、ちゅぷ、むちゅ、ンぅぅぅ……っ、ずちゅ、じゅるるっぅぅぅ!!」
重ねられた唇から、いやらしい音が響き渡る。舌が絡まり、互いの粘液を交換していく。
「へぅ、へぁ、ぁぁっ……」
終わった時には、アスナから否定の言葉が聞こえなくなっていた。
俺は一気にズボンを下ろした。
「っ、んぅ」
飛び出した俺のペニスに、アスナは息を呑んでいる。硬く反り返ったそれは真っ赤に腫れ上がり、アスナに向けられていた。すでに女の子を貫く準備ができている。
それはアスナも同じだ。
ゆっくりと自分の股間に手を伸ばし、服の中に手を入れている。その中でせわしなく指が動いているのが分かった。その動きに合わせて、くちくちと水音が聞こえる。
目の前でアスナが自分の所を弄っているところを見て、俺の息子がますます硬さを増す。
お互い準備は万端なのだ。もう我慢する必要なんてない。
「アスナ、良いか?」
「明日もあるから……早く終わらせようね?」
絶対に早くは終わらないな。
そんな確信を抱きつつ、俺達は1つになった。