「ふっ、く、ぁ……ぅく……っ」
マッサージを受けたその日の夜。ジャンヌはシャワーを浴びながら身悶えていた。
ジンジンとした熱を訴える体。今日は早く寝てしまおうと、こうして身を清めているのだが、最初の体を洗う段階で躓いてしまった。
スポンジで泡立てられた泡。本来なら体についた汚れを柔らかく落とす道具だが、今はそうではない。
そこまで強く押し当てているわけではないというのに、いや、だからこそ、スポンジでこすった部分にむず痒い刺激が走るのだ。
早く湯船に身を沈めたいと思って手を動かせば、それだけ体に走る刺激も強くなる。
ジャンヌはその刺激の正体を知っていた。そしてその原因についても、おおよその見当はついていた。
「理子め……! いったいどんな店を予約していたんだ……!」
恨み言を呟いた瞬間、
「ばーん!!」
「ッ!?」
勢いよく開かれた扉に、ジャンヌの心臓が大きく跳ねた。
そんな派手なことをしてくるのは、この家でただ1人。しかし、その人物は今はいなかったはず……だが、ジャンヌの目に入ってきたのは紛うことなく、
「り、理子!? 何をしている!?」
「ん~? たった今帰ってきて、明日もあるから早くシャワー浴びて寝ようかと思って?」
「それはいい! 私が言いたいのはなぜ今入ってきたのかという事で……!」
ジャンヌは急いで自分の体を隠した。丸まるように、両手を使って局部を隠す。
「ちょうどジャンヌが入ってるって聞いたから。ほらほら、久しぶりに背中を流してあげようかなって」
「そんなことをされた記憶は無いっ!! おい! 入ってくるな!」
「そんなに嫌がらなくてもいいじゃん~」
ジャンヌの声も空しく、理子はニコニコと浴室に入ってくる。
扉を背にしているため、隙を突いて逃げることも出来ない。
「そうだ! 今日のマッサージ! そもそも、お前はいったいどんな店を予約していたんだ!」
ずっと言ってやろうと思っていたことを口にするジャンヌ。それに対して、理子は真顔で首を傾げた?
「どんなって? 人気のお店だったからあそこにしたんだけど? 何かヤなことあった?」
「え、あ、いや、そ、れは……」
ジャンヌは言い淀んでしまう。今日のマッサージが体の異変の原因だという事は確信していたが、理子が狙っていたのかは分からないのだ。
理子ならやりかねないとも思うが、こうも真顔になられると判断に困ってしまう。
それこそ理子の術中なのだが。
「ふんふん、体を洗ってたの?」
「そうだが……お、おいっ! スポンジを持っていくな!」
持っていたスポンジをするりと盗まれる。そのことに抗議しようとするが、
「そう言わずに~」
「や、やめっ、んっ」
理子は聞く耳持たずにジャンヌの背中を擦り始める。優しい手つきにジャンヌの体がブルリと震える。
「どお? 力加減とか、丁度いい?」
「あ、ああ、いいっ、感じだ……」
ジャンヌは声が上ずらないように気を付けながら返答する。理子の性格を考えて、下手に拒否するよりもある程度受け入れてしまうほうがよいと考えたのだ。
流石の理子も、背中を流す以上の行為はしないだろうと、そんな甘い考えをジャンヌは持っていたのだ。
「やー、ホントにきれいな肌だよねぇ、ジャンヌは」
「そ、そうかっ? ん、んんっ、まあ、マッサージの効果も、ぉっ、あるかもしれないが」
理子の雑談にも応じる。相変わらず、敏感な肌を擦られた反応を声に出さないことに苦労はしたが、それでも会話を繋げることは出来ていた。
そうすることで、心配したほどの事態にはなっていなかった。ごく普通に、背中を洗ってもらっているだけだ。
「むふふ」
「な、なんだ?」
「なんでも? そ~れ、ごしごし~」
だが理子の視点で見れば、理子の思い通りの反応だった。最初は警戒心マックスだったジャンヌが、体の力を抜いている。
お化け屋敷で序盤に脅かさないことで油断させるように、怪しいことをしがちな理子が何もせずに普通にふるまう事で、警戒心を解いたのだ。
「(それに、マッサージの効果はしっかりと出てるみたいだしねぇ)」
理子は真っ赤になって熱を持っているジャンヌの耳を見てニヤニヤしていた。恥ずかしさだけではなく、もっと他の感情があることを、理子は知っていた。
「(じゃあ、そろそろ……)」
「おい、そろそろ背中はいいんじゃないか?」
ジャンヌもそう考えたようだ。
「そうだね。背中は終わりだね」
「ああ、そうだな」
背中は終わり。それは2人の共通の考えだった。違うのは、その後に何をするかという事。
「ひうっ!?」
ジャンヌの声が裏返ったのは、理子の手が何の迷いもなく前に伸びたからだ。
「お、おい! 理子!? なんで……っ」
「んー? や、背中が終わったら次は前でしょ?」
当てが外れたことで、一気に焦りだすジャンヌ。
慌てて理子の手を押さえようとするが、
「お、おひっ!?」
胸のふくらみの間を通り過ぎるスポンジは捕まらない。ならばと体を隠そうにも、お腹を這いまわる手のせいでうまく力が入らない。
それに四苦八苦していると、ジャンヌは何やら柔らかい感触を背中に感じた。ヌルヌルと、背中を洗った時の泡で滑る2つの双丘とその頂点にある2つの突起。
「お、おい! お前の胸も当たって……!」
「何恥ずかしがってんの~? 女の子同士じゃ~ん」
そう言う理子の手は、どんどん遠慮がなくなっていく。
理子の手を止めようと伸ばされたジャンヌの手が逆に捕らえられ、扱くようにスポンジで磨かれる。
特に念入りにわきの下の窪みをぐりぐりとすると、それだけの刺激で腰が引けそうになってしまう。
「おま、えっ! そんなところ……っ!」
「どうしたのジャンヌ? ここ弱かった? くすぐったい?」
ふざけたことを言いながら、理子の手はさらに動く。これまでの刺激でしっかりと硬くなってしまった2つの突起へと。
「や~、ジャンヌってホント、イイカラダしてるよねぇ~、どこを触ってもすべすべだし」
「ば、か、どこ、触っ、て……!」
形のいいお椀型のおっぱいが、理子によって形を変える。その中の一番の性感帯である乳首への刺激は、スポンジ越しとは言え耐えがたいものだった。
もはやジャンヌは抵抗する余裕すらなくなってきた。声を出そうとすれば、それは恥ずかしい喘ぎ声へと変換されるほどに高ぶってしまっている。
「(ああ……っ、まずっ、ホントに……!!)」
ジャンヌの思考にモヤがかかり始める。自分でも止められない絶頂への波が押し寄せてくる。
理子を止めようとしていた手にも、うまく力が入らなくなってきた。自分の下腹部に蜜が溢れ、お腹が不自然に痙攣する。
そして、とうとう決壊した。
「~~~~~~~~っ!!!!」
歯を食いしばって、声を上げることだけは堪えた。
「あれ~? ジャンヌ、どうしたの? 大丈夫?」
「なん、でも、ない……っ」
理子の白々しい心配にも、ジャンヌはリアクションすることも出来ない。自分の体の反応を沈めるのに必死なのだ。
もちろん隠せていない。
丸まって体を震わせるその姿は、紛れもなく女性が絶頂してる時の姿だ。
座っている椅子には、秘部から噴き出した大量の液体が水たまりを作っていた。お風呂でなければおもらしだと勘違いしてしまうほどの量。
経験のないジャンヌにとって、まず間違いなく一番深い絶頂だった。
内股になった足が震えるのを必死に我慢して、漏れそうになる嬌声を、口を手でふさぐことで飲み込む。
「(うっわ、えっちじゃん)」
その様子に、理子は思わず息を呑んでいた。
湯船に浸かったわけでも無いのにほんのり赤く染まった背中は、乱れた呼吸で何度も上下している。ジャンヌが必死に我慢している―――つもりになっている体の痙攣も、そんな簡単に我慢できていれば苦労は無い。
もう少しこの光景を堪能していたいという気持ちはあったが、
「じゃ、じゃあ、やっぱり私は後に入るから。ごゆっくり~……」
理子はジャンヌが正気を取り戻さない内に、さっさと退散するのだった。
――――――――――――――――――――――
ぬぽっ、ぬぷっ、ぷぽぽっ、ぬぽっ。
台所に粘着質な音が響いていた。
「も、もっと、おくっ、奥にぃぃ……っ」
ぐずぐずに濡れそぼったアスナの肉壺に、何度も何度も肉棒を突き入れる。
肉棒を入れた瞬間から分かっていた事だったが、アスナの体はこれ以上なく準備が万端になっていた。
キッチンに突っ伏すようにして腰を上げたアスナ。弾力のあるお尻を割り開くと、その奥には少し口を開けた秘部が、挿入を今か今かと待ちわびていた。
その格好をしたのはアスナ自身だった。俺は何も言っていないというのに、しようといったアスナは、何も言わずにその格好になったのだ。
てっきり部屋に移動してからだと思っていた俺は面食らってしまった。
だが、お尻を突き上げる格好で、ちらりとこちらを振り返ったその瞳は、『どうしたの? しないの?』と言っていた。
そう言われてしまっては俺が嫌という筈がない。場所を移動することなく繋がり、お互いに腰を振る。
そう、お互いにだ。俺が腰を突き出すだけではなく、アスナは自分で腰を動かし、俺の肉棒をより良い場所に当てようとしてくる。
貪欲に快楽を貪ろうというその姿勢は、いともあっさりとその体を絶頂まで押し上げる。
「お゛、ぁぁ、うぃっ、ひぅ、えぁっ、い、イく……っ、うぅッ!!?」
そしてこれが数回目の絶頂だ。
始めの方は我慢していた声も、もう隠せなくなっていた。
「やば……っ」
うねうねと締め付けてくる膣内に、俺も限界になった。
―――ごぷっ、ぶりゅりゅっ、びゅくっ、ごぷぷぷっ
アスナに覆いかぶさるように抱きつき、本日1回目の、一番濃いものをアスナの奥に吐き出した。
右手でアスナの胸を潰すように、左手でお腹の、今俺のチンポがある辺りを両手でしっかりと固定し、アスナを逃げられないようにする。
奥の小部屋以外にこの欲望の捌け口はないと言わんばかりに、チンポの先から出てくる白い粘液を送り込んでいく。
「~~~~~~~っ!!!!!」
アスナはその衝撃で追い絶頂を迎えていた。
左手に、アスナの体の中の子宮が痙攣を起こしているような錯覚すら覚える。
お互いに一度ゴールまでした。
聞いてみるか。
「アスナ。満足、したか?」
「……もうちょっと、したい」
分かりきっていた答えが返ってきた。
「ぁ……なんで? しないの?」
ペニスを引き抜かれたことに、抗議の声を上げてくるアスナ。
「や、お前……これでそんなこと言うか?」
見下ろすと、そこには大きく反り返った肉棒がある。一度種付けが終了したというのに、まだまだやる気だ。
「ここでやめたらこっちも辛いよ。ちょっと場所変えようと思って」
「場所? ああ、うん、そうだね……」
「ん? や、俺が言ったのは」
アスナはリビングのソファーへ向かい腰を下ろした。俺が言いたいのはどっちかの部屋に移動してって意味だったんだけど。
「もう遅いし、ここでも大丈夫だよ」
「あんな声出してたら、誰か起きてくるかもしれないけど……まあ、アスナがいいなら」
俺も移動した。
アスナは両足もソファーに立てて座っていたが、下半身に何も身に着けずにその格好をすると、足の付け根で影になっているのにもかかわらず。秘部が強調されるという不思議な格好だ。
生唾を飲み込みながら、アスナの足を開く。そこでは俺とアスナのが混ざり合った液体を溢れさせた肉穴が、ヒクヒクと『次』をおねだりしていた。
「じゃあ、入れるぞ」
「うん……」
何度も絶頂を経験した肉壺は、すんなりと俺の肉棒を迎え入れてくれた。ふかふか、とろとろのヒダが、俺の息子を歓迎してくれる。
「はあぁっぁぁぁ……」
お互いに背中に手を回す。
ただ挿入しているだけだというのに、ゾワゾワとした感覚が背中を駆け抜ける。アスナも同じのようで、寄せられた眉とせわしなく動く背中がそれを伝えてくれる。
「お゛、あ、ぁ゛ぁぁぁっ……!」
ぞりぞりと肉ヒダを掘削し、俺の肉棒が奥へ奥へと向かっていく。肉襞を一枚通り過ぎるだけでアスナはプルプルと震えている。
最後の一押しは一気に突き出した。
下に降りてきていた子宮口と亀頭が勢いよくキスした。
「い、ぐう゛ぅぅぅ……っ!!」
ぴったりとフィットしたチンポが、絶頂の痙攣に包まれた。
「アスナ、大丈夫か?」
「う゛、ん……! 大丈夫、だからっ、好きに動いて?」
1回目で散々絶頂したはずのアスナだったが、そのおかげで程よくほぐれていた。むしろこれからが本番だと、たった1回で枯れるなんて許さないとばかりに、絡みついてくる。
それを強引に引きはがし、ペニスを打ち込んでいく。
「へぁ、あぅ、はっ、んく……っ」
決して激しい動きではないが、その分深く、ねちっこく突いていく。
深く挿入したままで小刻みに動かすと、アスナの腰がぷるぷると震え、自分で腰を擦りつけてくる。いや、擦りつけているのは種付けを待ち望んでいる子宮口かもしれない。
「アスナ、上も一緒に弄るぞ」
「へ、ぁ?」
アスナの服の中に侵入する俺の手。すぐに形のいいバストの感触がする。うっすら汗に濡れたその表面を俺の指が滑り、頂点にあるモノを捉えた。
この行為のすべての原因になった、2つの突起だ。
「は、あぁ!? い、いっひょに、いじ、あ゛ぁ、まら、イ……っ!!」
乳首を少し転がしただけで、アスナの体はカクカクと震える。
その間も、突起を転がす指の動きは止まらない。程よい感触のそれを、指の腹で転がし、押しつぶしていく。
カクカクと震えるだけではなく、アスナの体が弓なりに反られていく。股間からはたらたらと液体が垂れていく。
「イ、 って、るのに……っ、またイ、くぅ……っ!!」
アスナの体の反応に、俺のペニスも限界が近くなってきた。
弓なりに反りかえるアスナの体を抱きしめ、腰振りを速めていく。ラストスパートを悟ったアスナの膣壁が、せわしなく収縮を繰り返し、俺の精を搾り取ろうと必死になっていた。
そして、俺にも限界が訪れた。
「あっ、あっ、ああぁぁぁぁぁぁっ―――!!」
「うぐぅ……!!!」
―――ごぽっ、びるるっ! ぶぶりゅるるるっ!!
俺達は抱き合ったまま、絶頂に酔いしれた。二回目とは思えないほどの量の精液が、アスナのナカに吐き出されていく。
それを一滴残らず、アスナの子供部屋が飲み込んでいく。射精が済んでも心地よい事後の感覚に、俺達は何も言わずにキスをしていた。
だからこそ気が付かなかった。
この場に近づいてくる人影に。
「なに、してるの……? 2人とも、そんな恰好で……」
「ア、 アリア……!!」
「あひあ、ちゃん……」
そこにはこの家で一番行為がバレてはいけない人物、アリアが立っていた。
そして後編なのに終わりませんでした。