そういう訳で、綺凛を送る途中。俺達は綺凛の家の最寄りまでの電車に乗っていた。
飛んでいければ早かったのだが、この島、というかこの世界では、たとえ管理局員であっても、何もないのに能力を使うのはまずいのだ。それを許可すると、成り立たなくなるルールがあるとかで。
という訳で、俺達はおとなしく電車に乗っている訳だが。
「うぅ……」
当然ながら一向に落ち着きがない綺凛は、そわそわと周りを気にしていた。
「綺凛、大丈夫か?」
「ひゃ、ひゃい! らいじょうぶれす!!」
声をかけただけで飛び上がる。これは大丈夫じゃなさそうだ。
まあ、自分のじゃない下着をつけているとなれば落ち着かないよな。
男ならズボンで万が一にも見られる心配はないけど、スカートの綺凛はどんなアクシデントでめくれるのか分かったものではない。
俺に一緒に来て欲しいと言ったのも、そう言った理由があるからなんだろう。ここはなるべく気を使わなければ。
「綺凛、座るか?」
空いた座席を指さして、俺は問いかけた。
―――――――――――――――――――――
綺凛は自分のスカートを強く握りしめ、何があってもめくれないようにと下に下に、強く押さえつけていた。
だがそれも前だけ、後ろは全くの無防備だ。そのことが、綺凛の鼓動を速める。
普段ならお尻を包み込んでいるはずの下着の感覚、それが全くない。その部分に布地が無いのだから当然のことだ。
「(うう、大丈夫だよね? エスカレーターとかで見えてないよね? 先輩ずっと、すぐ後ろにいたけど……)」
限界まで翔に寄りかかっていたので、見える訳がないのだが、それでも綺凛は心配していた。
今は2人で吊革につかまり、電車に揺られている。
その時、
「綺凛、大丈夫か?」
綺凛の様子を心配した翔が声をかけて来た。
「ひゃ、ひゃい! らいじょうぶれす!!」
だが突然のことに、声が裏返ってしまう。その声が周りの視線を吸い付ける。その視線に、綺凛はますます体を縮こまらせた。
透視能力でも持っていなければ、どんな下着をつけているのかわかりっこないが、それでも恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
駅に到着したことで、電車が止まった。
「綺凛、座るか?」
丁度、翔の目の前の席が空いたのだ。
「あ、ありがとうございます……」
綺凛は慎重に体をターンさせ、腰を落とす。
「あっ……」
その時に気が付く。気が付いてしまう。
熱く、粘っこい液体が、自分の股間を濡らしていることを。股間から、揃えた太ももの付け根にまで及んでしまっている。
「(わ、わたし、こんな……こんなふうになっちゃってる……!!)」
あまりの恥ずかしさに顔を真っ赤にして俯く綺凛。そのことに、綺凛の正面に立っている翔は気が付かない。
カチコチに固まった体と、ドキドキと心拍数を上げていく心臓。
『この後』のことを想像した綺凛は、自分の体の高ぶりを止めることは出来ないのだった。
―――――――――――――――――――――――――――
そうして、大したトラブルもなく、俺達は綺凛の家に辿り着いた。
見事な日本家屋。道場もあるその建物は間違いなく回りからは浮いてしまっていた。それでも霞まないほどの存在感がある。
なんだかんだ言って、綺凛は刀藤家の娘なんだよな。
ともあれ、無事に家までたどり着くことが出来た。
「んじゃ、綺凛。俺はそろそろ行くから―――」
「せ、先輩!!」
「ん、んん?」
背を向けようとした俺を、綺凛は呼び止めて来た。
「す、少し上がっていきませんか? 外は暑かったので、よければ飲み物でも!」
「まあ、お茶くらいなら」
この後は六課だが、別にそこまで急がなくても十分に間に合う時間だ。せっかくだから、頂いて行くとしよう。
「はいっ! すぐに、すぐに用意します!」
綺凛ははしたなく靴を脱ぎ散らかすと、家の奥の方に走って行った。どれだけ急いでいたんだろうか。普段なら、礼儀正しく靴を揃えるのに。
それと、
「……いやいや」
家の奥に走っていく時に少しスカートがめくれてしまっていたのだが、なんと言うかその……お尻を覆っているはずの布地がほとんど見えなかったというか、無かったというか……や! きっとそこまで見えてなかっただけだよな! そうだよな! そもそも理子の下着なんだし、そのくらい攻めたものを渡されていてもおかしくない。
俺は無理やり納得し、綺凛が呼びに来るまで玄関に待機するのだった。
―――――――――――――――――――――――――
迎えはすぐに来た。
女中だろうか。着物を着た女性が、綺凛の部屋まで案内してくれた。
特にかわいいものが置いてあるという訳でもなく、むしろ余計なものが置いてない畳の部屋だった。中央にはちゃぶ台があり、そこではすでに湯飲みに入ったお茶と和菓子が準備してあった。
「や、そんな……そこまで準備してもらわなくても……」
「いえいえ! 先輩をおもてなしするんですから!」
普通にお茶飲んだら出ていくつもりだったから、こんな高そうなお菓子まで出してもらわなくても良かったんだけど。
もちろん出されたものはしっかりと味わおう。ここで少しゆっくりしても、全然間に合うからな。
「ふう……」
正座で、両手で湯飲みを持ち、お茶をすする。
ああ、落ち着く。外は暑いけど、熱いお茶ってのも乙なもんだ。今日はこのまま六課に行って、訓練したらもう1日は終了か。本当に最近は落ち着いてるな。
「うま……」
和菓子を口に入れると、ほのかな甘みが広がる。訓練前の糖分補給としては最高だな。その優しい味を味わうために、俺は目を瞑る。
綺凛も何も言わずにお茶を飲んでいた。
「……」
飲んでるよな? なんか隣から何の音も聞こえないけど。飲み食いする時に音を立てるのははしたないって話だよね?
気になって目を開けると、なにから難しい顔をしていた。
「綺凛―――?」
「しょ、翔先輩!!」
「は、何……ぶっ!? お、おい! 綺凛、お前……!!」
突然、綺凛は膝立ちになり、スカートをたくし上げてきた。
すると当然その下にある下着が見えてしまう。綺凛のイメージにはない黒い下着。俺の見間違いでなければ、局部を覆っている布に切れ込みがあるように見える。
つまり脱ぐ必要もなく行為に至れる、男を誘うための下着だ。そんな下着を身に着けている理由はたった一つ。
「やっぱり理子に……」
「ち、違います! 確かにお話をいただいたのは理子先輩ですけど……決めたのは私ですから!」
「や、決めたのって……」
「先輩、しませんか?」
スカートをたくし上げたままの綺凛が言う。膝立ちのまま、半歩俺に近寄ってくる。さらに見てみると、下着の局部、そして太ももの周辺にも透明な液体が付着していた。
さらに片方を胸元のワイシャツのボタンに伸ばし、外し始めた。身に着けていたのは下とセットのデザインの黒い下着だ。
「先輩に気持ち良くなってもらえるように、私、頑張りますから……」
「あ、ああ……」
近寄ってくる綺凛。
「だ、だめですか? 先輩……」
「や、お前な……」
こんな姿にさせておいて、何もしないなんて選択をできるほど、俺は我慢強くない。頬を染めて俺を求めてくる綺凛の姿に、俺の息子はすでに大きく腫れ上がっていた。
この後には六課に行かないといけないとしても、この場で引き下がるには綺凛の姿は刺激的すぎた。
そしてそれ以上に、この状況にするために必要だった綺凛の勇気を考えば。
「綺凛」
「は、はいっ! んんっ!? ……ん、んぁ、えろ、ちゅっ」
俺は綺凛に唇を重ねた。
綺凛は一瞬驚いた様子だったが、すぐに舌を出して絡めてくる。お互いの唾液を交換し合い、熱い吐息が漏れる。
抱き合うとブラに包まれた綺凛の胸が俺に押し付けられる。
この年齢とは思えないそのふくらみに、俺は手を伸ばした。下から掬い上げるように、ブラをずらした。その双丘に手を沈めると、綺凛はくすぐったそうに身をよじる。
その間にも甘えるように綺凛は何度も唇を押し付けてくる。
「ちゅ、ちゅぱ、ちゅるる、んんぁ、んん!? ん、ひあっ、そ、そこ……!」
感触を楽しんでいると、胸の頂点を指がかすめた。
「もう硬くなってるんだな」
「は、はひ、んあ……!」
「下も濡れてるみたいだし、最初かっらこのつもりだったんだな。ああ、理子から下着を借りた時からそう思ってたんだよな?」
指の腹で乳首を転がしがしながら、俺は意地悪に告げる。
「そ、そうです。いぁ、あの、あっ、先輩を家に入れたのも、いぅ、このためで、はぅ……!」
「こっちもすっかり準備万端だもんな」
「そこ、はっぁ!?」
俺は手を伸ばして、綺凛の割れ目を擦った。
「すごい構造だな、この下着は」
綺凛が身に着けている下着は、局部を覆う布が真ん中から割れる構造になっていた。その部分を少しずらすだけで、綺凛の大事な部分に直接触れることが出来る。
少し入り口をすくっただけで、綺凛の汁が畳の上にぽたぽたと垂れた。
「ははぁぁぁぁっっ……」
俺が中指を挿入すると、綺凛は深い息を吐いた。
俺の指を簡単に飲み込んでしまうほどに、その膣穴は飢えていた。俺の細い指では足りないとばかりにきゅうきゅうと締め付けてくる。
ゆっくりと抽挿すると、綺凛の腰がカクカクと揺れる。
「もう、いれるか?」
「は、はい……! わたしもう、したい、です……!」
「俺もだ」
俺は指を抜いた。
「あうっ」
その時にどこかイイところを擦ったのか、綺凛から変な声が出た。それが恥ずかしかったのか、綺凛は顔を赤くして立ち上がった。
「ふ、布団、敷きますね……!」
綺凛はちゃぶ台をどかし、押し入れから布団を取り出す。これがいつも綺凛が寝ている布団か。
「今回は私が上になりますね……先輩はこれから色々ありますし」
「わかった」
綺凛がそう言うのなら。
俺が下を脱いで布団に横になると、勃起した肉簿が上を向いた。
続いて綺凛が俺の上に。下着を脱がずに。脱ぐ必要が無いのだ。局部を覆う布地が真ん中から割れ、そのまま行為に至れるその下着なら。
「それじゃあ、行きますね……!」
位置を調整した綺凛はゆっくりと腰を下ろし始めた。
自分で広げたアソコに、ゆっくりとペニスが飲み込まれていく。熱い膣肉に俺のペニスが包まれていく。
「うううぅぅっ……!!」
俺の胸に手を突き、腰だけを下ろしていく。
やがて、
「うぐぅぅぅぅぅぅっ!!!?!?!?!?」
俺の肉棒が、すべて飲み込まれた。綺凛の奥の子宮口に、俺の亀頭が少し乱暴なキスをする。その刺激に膣全体が慄いた。
軽く達しているのか、綺凛は荒い呼吸を吐き出すばかりで、しばらくじっとしていた。胸に押し付けられた顔から、熱い吐息が俺のワイシャツを貫通して胸に届く。
しばらくして、
「じゃ、じゃあ、動きますね?」
ゆっくりと動き出した。
奥にこすりつけるように、腰を前後させてくる。それだけでくちゅくちゅという卑猥な音が聞こえてくる。
「んっ、んっ、んあっ、はぅ」
ピストン運動が始まった。
だが、
「綺凛?」
「な、何でしょうか?」
「あんまりよくないか?」
「そういうわけでは……」
でも、さっきから表情が硬いんだけど。
「は」
「は?」
「恥ずかしくて……」
恥ずかしい?
「あはは、自分からこんなエッチな下着で誘っておいて、めんどくさいなって、思うんですけど……『先輩にされてる』んじゃなくて、『自分がする』って、そう考えると……エッチな声出したり、顔になるのが、恥ずかしい、です……」
そう言うのなら、いつも通り俺がしようか? ―――ではなく。
「恥ずかしがらずに、自分が気持ちよくなるように動いてほしい」
「え、で、でも……」
「むしろその方が興奮する」
「ええっ!?」
綺凛が顔を真っ赤にして驚いていた。その時に俺のペニスへの締め付けが強くなった。
その後、綺凛は少し悩んだが、
「わ、分かりました。先輩がそう言うのなら……」
こくりと頷き、動き出した。
俺の言葉に背中を押されたのか、その動きは徐々に大胆になっていく。
「はっ、はっ、はっ、きもい、いい……っ。ぁ、ここ、いいかも……っ」
リズミカルにするときもあれば、
限界まで引き抜き、
「あ、ああ。抜け、おううぅぅっ」
一気に奥まで、子宮口をノックするまで押し込むこともあった。
ただ上下に動くだけでなく、途中の壁にこすりつけるように動くことも。
「はぁっ、はぁっ! 私、服着たままえっちなことしちゃってる……!!」
綺凛も燃え上がっているのか、どんどん腰のふりが速くなっていく。振り下ろされるお尻が心地よい感触を伝え、最奥を突くペニスからは蕩けるような快感が伝わってきた。
綺凛の顔はひどいものだった。唇を歪め、そこからは涎が少し漏れている。涙を浮かべ、それでも快楽のために腰振りを止めない。
先ほど恥ずかしいと言っていたのが嘘のようだ。
「綺凛っ! そろそろ……!」
「あっ、あっ、せ、んぱいの……膨らんで……!」
蕩けた顔の綺凛が、腰のふりを速めていく。それは気持ちばかりの加速だったが、ラストスパートと、俺の射精を少しでも気持ちいいものにしたいという気持ちの表れだった。
その健気さと締め付けに、どんどん射精感が高まっていく。
たんたんたん、とお互いの体がぶつかり合う破裂音が規則正しく響いていく。
限界を感じた俺は、綺凛の体に手を回し、
「えっ、せんぱひぐぃ!?」
腰を上げようとしていた体を押さえつけた。より奥まで肉棒が突き刺さるように、奥の小部屋の入り口にめり込むように。
そのまま白いモノを吐き出した。
びゅうっ、ぶくくっ、びゅるるうっ。
「~~~っ!!?!??!」
綺凛の腰が跳ねる。俺の胸に押し付けられた顔が、湿った吐息をせわしなく吐き出していた。
中では俺の肉棒を包む肉ヒダが痙攣し、俺から少しでも多く精を搾り取ろう躍起になっている。
俺はそれに逆らわず、心地よい射精感に身を委ねた。
「ふーっ、ふーっ、ふーっ……!」
お互いに達した俺たちは、抱き合いながら荒い息を整える。綺凛の頭を撫でると、何も言わずに俺の胸に顔を擦り付けてくる。
俺の息子は萎えてしまったが、お互い同じ体勢のまま、抱き合って余韻に浸っていた。
すると、
「翔」
「んー?」
レプリカさんが声をかけてきた。
「そろそろ六課の訓練が始まる時間だが。ここにいたままでいいのか?」
「―――!?」
「わっ!?」
急に起き上がった俺に、綺凛は驚いた声を上げる。
そ、そうだ! こんなのんびりしてはいられないんだった!
「すまん綺凛! もう行かないと!」
「あ、そ、そうですよね! 先輩、この後には用事がありますから……!」
俺の言葉に飛び起きた綺凛は、自らの衣服を整え始めた。整えるといっても、下は穴が空いているせいで脱いでなかったし、上は胸の頂点だけを無理やりくり抜いたようなデザインなので、どちらにせよいやらしい姿だ。
俺も露出した局部をしまう。
「それじゃあ綺凛! また明日!」
「は、はい! 先輩もお気をつけて!」
挨拶もそこそこに、俺は綺凛の家を飛び出したのだった。
―――――――――――――――――――
翔を見送った綺凛は、身を清めるためにシャワーを浴びることにした。
身に着けていた衣服を脱ぎ、洗濯籠に入れていく。誰の目も無い今、衣服を脱ぐスピードも速い。すぐに下着姿になる。
「うわぁ……」
改めて見ると、なんという恰好だろうか。自分の姿に眩暈を覚える。
いつもなら絶対に選ばない黒い下着。それも、先ほど挿入のために広げてしまったからか、下着の中央に空いていた穴が広がり、いまだドロドロに汚れた秘部が見えてしまっている。
上の方は比較的被害は少ないとはいえ、肌が透けるほど薄いレースの生地が、窮屈そうにおっぱいを抱えていた。
「洗って返さないとだよね……流石にみんなの洗濯には混ぜられないし、手洗いしないと」
そして理子に返す時、今日のことを聞かれてしまうのだろう。
そのことを覚悟して、綺凛は洗濯を始めるのだった。