「家がこんなに爛れた空間になるなんて想定外でした」
雪菜はため息をつく。雪菜がこの世界に召喚されてからまだ一か月ほどしか経ってない。初めは男の人と一つ屋根の下で過ごすということに緊張していたが、その日のうちに一人増え、三日と立たないうちにもう一人……と、ラノベ主人公と比較しても翔と張り合えるのは上条さんくらいになってきている。
武偵殺しの事件が終息して一週間ほど。平和な日々が流れていた。ちょっと黒服のお兄さんが家に来て話していったり、お金を置いて行ったり、光の速さで司法取引を終わらせた理子が住み着いたりしただけで。
黒服のお兄さんはあれだ、武偵殺し事件の詳細を口止めしに来た人たちだ。それはもう、たんまりと置いて行った。翔たちは下手にそのことをしゃべれなくなったが、もとよりしゃべる気はないので全く問題はない。
問題は増えてきた人口だった。
(先輩も押しが強いのか弱いのか、強引なのか受け身なのかわからない人ですし……あんなに女性を侍らせてデレデレして……っ!)
雪菜は下駄箱から上靴を取り出しつつ、今日ここに来るまでの一連のことを思い出す。
朝起こしに行けばクロが一緒に寝ていて、朝ご飯は理子が食べさせようとする。通学路では狂三と理子、クロが代わる代わる腕を組む。さらには顔を赤くしたアリアが発砲するおまけつきだ。
この時、翔は翔で周りの嫉妬の視線に耐えていたため、彼は彼なりに大変だったりするのだがそんなこと雪菜には関係ない。
積極的な女の子とそうではない女の子。いくら翔が頑張っても、人数が増えればどうしようもない。彼の体は一つなのだ。
一番最初に体を重ねた雪菜だったが、正直少し焦っていた。周りの娘が積極的過ぎる、と。
そこで見ると、アスナはどうなるのだ、と思う人もいるかもしれないが、彼女は彼女でさりげなく甘える、という術をすでにマスターしている。
そんな、それぞれ別のパワーを持ったほかの娘たちに押され、ここ最近は翔と話す機会も少なくなっている。
ほかの娘といちゃいちゃいしていると、自分も行きたいと思うのだが、それが喉から先に出てくることがない。
さらに雪菜を悩ませている問題がもう一つ。学校の靴箱の中から出てきた。
それを見て雪菜はため息をついた。このため息も、何回目かを数えるのもバカらしくなってしまっていた。
――――――――――――――――――
「いやー、また貰っちゃうなんてねー、ラブレター」
「い、言わないでくださいよ、さやかさん」
給食を食べ終わった昼休み、雪菜たちは屋上でお喋りをしていた。6人の大所帯だ。
盛り上がっている話の中心になっているのは、雪菜が今日もらった手紙だった。
新学期が始まって数週間。男子生徒は自分の武偵としての技能をフルに生かした。具体的には女子更衣室の盗撮というしょうもないことなのだが、やる気を出したときの人間とは恐ろしいもので、警戒しているはずの女子ですら見逃してしまうことがある。
学校の男子は裏ルートでその写真を取引している。教師はほぼ黙認状態。隠しカメラを見つける訓練に都合がいいとか。
それでいいのか、教師。明らかな犯罪だぞ。と思うかもしれないが、もし教師に見つかった場合は取調室(という名の拷問室)に連れていかれる。
しかも、チクった生徒は教師から特別な報酬がもらえるのだ。
非常に若者らしい問題が、スケールアップして繰り広げられているわけだ。
そして先週、雪菜の写真を持った生徒が捕縛された。
写真自体は厳重に破棄されたが、写真に写っていた顔だけは漏れてしまった。誰がどんな写真を持っているのかわからなかったはずが、このせいでこの島の武偵学校中に雪菜の名前が知られることになってしまった。
その容姿に惹かれた男子が、連日手紙を送ってくるようになってしまったということだ。
いくら武偵といっても、そこは健康な年頃の女の子。この手の話で盛り上がらないわけがない。
「でもさー、雪菜さんのカレシもひどい人だよねー。こんなかわいい雪菜さんをほっておいて浮気してるんでしょ? いや、無いわー」
「う、浮気というか……本人も悪気があってしているわけではないというか……」
「え、っと。悪気がなくても浮気はいけないことだと思うんですけど……」
眼鏡におさげの少女、ほむらは小さい声でつぶやいた。
ほむらは実は超高性能な時間停止の魔法を使えるのだが、本人の性格のこともあり、今一成果が伴っていない。
「そうそう。そーゆーいい加減な奴には一発ガツンと言ってやればいいんだって。つーか、そんな男捨てちまいなよ。いまの雪菜だったら、男なんて選び放題じゃん」
「佐倉さん、口に入れたまましゃべらないの」
細長いお菓子を歯で挟んで揺らしながら話しているのは杏子、注意したのはマミだ。
この中でも特に付き合いが長いこの2人は傍から見ると、似ていない姉妹のようだ。
「あはは、みんな、会ったことない人のことそんなに言うのはかわいそうだよ」
「いや、まどか、話聞いただけでもわかるじゃん。ろくでもない男だよ。なんで雪菜さんがそんなにかばってるのか私にはわかんないなぁ」
この2人も付き合いが長い。学年が上がるとすぐにマミと出会い、こうしてこのメンバーに入った。
もうわかったとは思うが、雪菜のほかのメンバーは、鹿目まどか、暁美ほむら、美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子の5人だ。
翔が見れば、『まどマギのメンバーじゃねーか!』と言っているところである。
まどか、ほむら、さやか、杏子の4人は雪菜、マミの一つ下だが、マミからの紹介で今ではすっかり休み時間に一緒にいるグループになっている。学年が違ってもこれだけ仲がいいのは珍しいことだ。
「も、もうこの話はやめにしませんか!? ほかのことについて話しましょうよ! ね!?」
雪菜は必死で話題を変えようと頑張るが、一人の力で五人に打ち勝つのは不可能だった。
そのあとも、彼氏とのノロケを聞かせろ、せめて写真を見せろ、などといった攻撃に必死に耐えるのだった。
―――――――――――――
家に帰っても特にやることがない雪菜は自分の部屋にいた。リビングにいても面白くないものしか目に入ってこないからだ。
ベッドにぼんやり横になっていると、いつの間にか眠ってしまったのか、気が付くと窓の外はすっかりと暗くなっていた。
時計を見ればそろそろ夕飯の時間だったため、部屋を出て下に向かう。
「あ、雪菜」
「え? せ、先輩!?」
「いや、そんなに驚かなくても……」
階段を下りた先で、翔とばったり顔を合わせた。
あまりも出来過ぎた出来事に軽いパニックになっている雪菜に対し、翔はいたって普通に話を始める。
「あ、そうそう、雪菜の盗撮写真持ってた奴の名前がわかったから、少しシメたから。またなんかされたら言ってくれ」
「シ、シメて……?」
翔のセリフに目を丸くする雪菜。なんだかんだ言って、彼は自分から暴力的な手段に出るとは思っていなかったからだろうか。
「つっても、少しだけだぞ? 聖剣で少し脅したくらいだし」
「セイケン? ……聖剣? 先輩そんなものどこで―――誰かとしたんですか?」
「あ、うん。まぁ……」
「なんで黙ってたんですか?」
「お、お前は誰とHしたかをいちいち報告せよと申すのか……!?」
「あ……っ!!」
思わず雪菜は、自分との情事をみんなの前で報告されたことを想像してしまい、顔を赤くする。
確かにこんなこと耐えられない。耐えられないが。
「それと、これとはっ!! 別問題なんですっ!!」
それはそれ、これはこれだ。
自分が持て余している気持ちとそれは、別問題だった。自分に黙って誰かと性行為しているというのが、たまらなく嫌だった。
いきなり涙目になって大声を出された翔は、ひとまず部屋に雪菜を連れていく。雪菜を退避させることができそうな場所がほかに見当たらなかったのだ。
そして抱きしめた。
「あ……っ」
突然のことだったが、強く、しかし痛くないくらいに力が籠められることで、自然と力が抜け、雪菜も背中に腕を回した。
「最近話せてなかったからな。ごめん」
「なんでこういう時は察しがいいんですか……っ」
「鈍くてもわかるだろ」
翔は子供をあやすように背中をさする。
何度も言うが、翔に落ち度はなかった。増える女の子の人数、手に入れた能力の訓練、情報収集。様々なことに時間を割かなければいけない翔は、誰かと2人きりでどこかに行ったりすることがいまだない。
必然的に、家で、積極的な女の子の相手をすることが多くなってしまうのだ。
翔は雪菜の頭を髪越しに撫でながら、胸に顔をうずめている雪菜を引き離し、唇を重ねた。ゆっくりと舌を伸ばし、少し開いている唇をさらに押し開いて口内に侵入する。
「ん……っ、ふぅっ! ちゅぅ……っ!」
舌はいろいろなところを舐めた。歯茎をなぞり、舌をなぞる。それに抵抗するように舌が絡み合う。
「ぷはっ! せ、先輩! だめです……っ!」
「え?」
雪菜は口を話して顔をそむけた。しかし腕は背中に回されているため、しっかりと密着したままだが。
顔はすっかり上気して、声も1トーン高くなっている。キスのせいで酸素を欲しているのか、口は半開きになっている。
「そ、その……っ、もうすぐご飯ですし、キスまでならともかく、いえキスも、もうまずいんですけれど、とにかくこれ以上したらちょっ……っ!!」
翔はスカートの上からお尻のお肉をわしづかみにした。
それだけで早口だった雪菜の口から出てくるのは短い息継ぎの音だけになる。
「え、と、その、私はしばらく大丈夫なので。むしろ、私を思ってるなら後で、ゆっくり――」
翔は手をゆっくり動かし始める。布2枚隔てた尻肉がゆっくりと形を変える。ひとしきりその感触を楽しむと、スカートをまくり上げ、ショーツの中に手を侵入させた。
「あ……っ、ま、だめ……っ! 声が……っ!」
キスだけでかいた汗によってスカートの中の湿度は別物になっている。腰骨をなぞり、前の割れ目に到達した。
「くひぃんっ!」
軽く触れただけで指にべっとり粘液が付着する。指を折り曲げ、入り口を浅くこするだけで、どんどん奥からあふれてくる。
翔は納得した。
「確かに、ダメだな」
トロトロすぎて。
雪菜はキスだけで下の口から垂れそうになっていたことに気が付いていたのだ。
中指を、今度は蜜を垂れ流しにしている穴に少しずつ突き刺していく。一度翔のものを飲み込んだはずのそこは、久しぶりの侵入者を待ち詫びていたように蠢く。
丁寧に感触を思い出すような動きをする指に雪菜は声を漏らさないようにするのがやっとだ。
「うあぁぁぁ……せんぱい……っ、まってぇぇ……っ!」
根元まで飲み込まれていた中指を一度抜き、今度は小さく顔を出すものに添える。
「――あっ……!」
雪菜の全身がかたかたと震え始める。軽く触れられただけで、一瞬腰の力が抜けた。ここは本当にまずい場所だと本能で理解したのだ。
だが、彼女に心の準備をさせてやる義理などなく。
「時間がないからな。誰かが来たらまずいし」
「だったら……っ! ま、待って! 待ってくださ―――」
翔は秘芯を指先で圧迫しにかかる。
「――んんっ!」
「……あ、や、だっ……! だめ、そこ……そこはっ……!」
軽く押し込んでみせる。
「……ああっ……待って、これ以上……そこ、そこはぁっ……! ん……っ!!??」
翔は絶頂のタイミングで、口をふさいだ。おかげで恥ずかしい声を上げるのは避けることができたが、下はそうもいかない。絶頂した瞬間にあふれた愛液が床に小さな水たまりを作り、強烈なメスの匂いを匂わせている。
「……行くぞ」
それにあてられた雪菜は翔の言葉にただぼんやりと頷いてしまった。
翔が寄りかかる雪菜の腰を支え、ゆっくりと腰を突き立てる。
アソコに宛てがわれた翔のペニスが秘肉をかき分けて、入った。
「ひぐぅ……っ!」
本当に少しずつ進み、エラで一度止まる。そこからは力任せに。
「くひぃぃぃぃぃぃっ!?」
ごちゅん!!
奥の壁を思いきりたたかれたことによって雪菜ははしたない声を上げる。みんなが起きているだとか、誰かに見られるとか、そんなことは頭から吹き飛んでいた。吹き飛ばされてしまった。
「ひぁぁぁぁぁぁっ! あぐっ、ふぐぅぅっ、あつ、熱い、太いぃ……っ!」
限界まで勃起した肉槍は雪菜の孔内を満たし、ざらついた壁は、それを歓迎する。雪菜を意図せず焦らしていた状態になっていた体は雄との交わりに悦び、それは背骨を通り、雪菜の頭を焦がす。
指ではない、本物の翔のモノを咥えこんだ秘部は肉棒を満遍なくきゅうきゅうと締め付けていて、雄汁を一滴残さず搾り取ってやろうとしている。
「ひぃあぁぁぁ……っ!? あっ、ふっ、はぁっ!」
奥底まで到達していたものをさらにぐりぐりと動かす。翔の狙いは子宮。少し離しては押し込む。
「ひぅぅぅぅぅ……っ」
少しでも引けばカリが引っ掛かり雪菜の頭で火花がはじけ、押し込めば悦んで少し開いた子宮をサンドバックにされる。翔のちんぽの根元も掻き出された愛液でべとべとになってしまっている。
雪菜の下着はとっくにダメになっているが、快感に身を震わせている雪菜にはそんなことを気にしている余裕はない。
「~~~~~~~~っ」
翔の動きが速くなる。ラストスパートに入ったのだ。
子宮を連続で押しつぶされる感覚に雪菜の体はすっかり降参していた。きゅうきゅう絡みつく壁は出すものを残さず搾り取ろうと締め付ける。
「雪菜……っ!」
翔のペニスから、大量の白濁液が注がれた。
「あぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁ………………っ!!!!!」
長い長い射精の後、2人は一緒に床に座り込むのだった。
次回から原作に入ります。