「終わった~」
お昼過ぎ。謹慎期間である俺は足早に学校を後にしていた。
残っていてもやることがないし、そもそも今やるべきことは家でおとなしくしていることだ。
まあ、『おとなしくしている』にしては朝っぱらから理子としたりメアとしたり、充実した性活になってしまっているけど、プライベートだからね!
そんなアホなことを考えていた俺だったが、特に何ごともなく家に辿り着くことが出来た。別に事件を期待していたわけじゃないけど一安心だ。
「ただいま~」
と言っても家には誰もいない。学校がある人はそっちに行ってるし、アルトリア達もずっと家にいるのは暇だという事で出かけることが多いらしい。子供たちの練習にも付き合っているのだとか。
という訳で珍しく俺は1人の時間を楽しむことになっていた。
そんな俺が真っ先に行う事と言えば、
「変身!」
《COMPLETE》
俺は今、仮面ライダーのアイテムを格納するダイオラマ球の中にいた。今朝のメアとの行為で手に入れた能力、その試運転だ。
……正直言って、コイツの試運転のことを考えると、今日の授業が手につかなかった。
手に持った折り畳み式の携帯電話をベルトにセットする。するとベルト本体から発生した赤い光が俺の全身を走り、姿が変わった。仮面ライダーファイズだ。
ちなみに問題なく変身出来ているが、付属の説明書によれば別に『アレ』じゃなくても変身できると記載されていた。じゃないとホントの玩具になっちゃうからな。
それはそうとして、
「ウヘヘヘヘ……!!」
備え付けの鏡に映った自分の姿を見て、変な声が出てしまう。
「翔、控えめに言って気持ち悪いぞ」
「アア。他ノ奴ラニハ見セラレネェナ……」
「うるさいな」
何をするのかと俺を見ていたレプリカと
「これは『試運転』ではなく、『遊んでいる』だけでは?」
レプリカのぼやきに俺は何も返さない。
やっぱり、本物のファイズギアは凄い。しかもしっかりとアタッシュケース付き。CSMにも負けないぜ。変身出来るからこっちの方がはるかに上か。
俺は腰にマウントされたファイズポインターを取り外し、ミッションメモリーを挿入した。
《READY》
「ふひ……っ」
「イチイチ変ナ声出スナ」
ポインターを足に取りつけ、エンターボタンを押す。
《EXCEED CHARGE》
すると電子音と共にベルトからフォトンブラッドの赤いエネルギーが右足へと送り込まれる。
狙いはダイオラマ球に備え付けられている練習用のマネキン。
ジャンプして空中で一回転。足を揃えた状態からポインティングマーカーを発射して目標をロックオンする。
キックの体勢に移行。マーカーがドリルの様に相手に突き刺さり―――
「よっと……っ」
マネキンを貫いた俺は反対側に着地する。振り返ると浮かび上がる『φ』のマーク。ファイズの必殺キック、『クリムゾンスマッシュ』だ。
「うまく出来たもんだ」
他のライダーと比べてただ蹴るだけじゃない2段階の工程があるキックだ。もうちょっと練習しておこう。
今まで言ってこなかったけど、新しいアイテムを入手した時はここで練習していた。そう、だからファイズのガジェットもしっかりと練習しておかなければいけないのだ。たとえウォッチが無くて実戦の予定が無かったとしても……!
「ここだけ見ると、しっかりと練習しているように見えるな」
「イヤ、アレハ遊ンデルダロ」
相棒2人のぼやきは、変身によって強化された聴覚がしっかりと捉えていた。もちろん反論せずに訓練を続けたけど。
―――――――――――――――――――――――――
ライダーアイテムで一通り遊ん―――訓練した俺はリビングに戻ってきていた。
「後はこれが、こっちでも使えればな……」
ダイオラマ球で変身出来ても実戦では使えない。ファイズウォッチがあれば別だが、何処にあるのかなんて皆目見当つかないからな。
ウォッチが出てくるってことは、アナザーライダーが出てくる可能性があるわけだし。まあ、俺がガチャで引くって可能性もあるか。平成ライダーは19作品もあるんだし、その可能性は十分にある……のかな? このアイテムは他のとは意味合いが違う気もする。
機会が来れば分かることか。
「ふむ。一通り訓練を見ていたが、先ほどの姿―――ファイズだったか。あのライダーを実戦で使ったとしても、戦力的にはそこまで変化は無いと思うが? ファイズでなければ出来ないことがある訳でも無いだろう」
確かにそうだけど! ファイズアクセルもないから高速移動も出来ないし、今では高速移動出来るライダーはたくさんいるから、あえて10秒しか加速できないアクセルを使う意味は少ないけど! でもそうじゃないんだよ!
レプリカにそう力説する。
「ふむ。それならば私から言う事はない。翔のやりたいようにすると良い」
こういう所、レプリカは物分かりが良いな。
「あ、そうだ。音声通話はこっちに来るようにしておいて」
「……わかった」
俺はファイズフォンに電話が転送されるように設定した。それにしてもどうしたんだレプリカ。今ちょっとだけ声のトーンが下がったような気がしたんだが?
「よし、それじゃあ晩御飯の準備するか」
謹慎期間中は俺が引き受けた役割だ。ずっと家にいるしな。
そう思ってキッチンに向かおうとしたところで、
ピンポーン
「ん?」
誰か来た?
この家の住人ならわざわざチャイムは鳴らさないだろうし、お客さんか?
「はいはい、どちら様ですかー」
カメラで相手を確認する。画面の中でクラスメイトの赤いおさげが揺れた。
「メ、メア……!?」
何で!?
急いで玄関に行き、扉を開ける。
「暑いね~、入って良い?」
「や、いいけど。何しに来たんだよ?」
「え? そんなの決まってるじゃん」
話ながらリビングに向かう。
「朝、翔君だけ満足して終わっちゃったでしょ? だから今度は私を満足させてもらおうと思って」
つまりセックスしようと言っているのだ。
「お前な……だからって家まで押しかけてくるか?」
「え? 普通は家とかホテルでするんじゃないの? 学校の方が良かった?」
「……それもそうだな」
当然のことを指摘されて何の反論も出来ない。
どんなに人気の無いところでも、学校ではバレるリスクがある。いや、それはそれでスリルがあって刺激になるのかもしれないけど。
「でしょ? じゃ、さっそく始めよか」
メアがソファーに座り、スカートをたくし上げた。
「っ!? お、お前……」
スカートの奥には下腹部を守る三角布が―――なかった。毛が1本も生えていない綺麗なアソコが、そのまま俺の目に飛び込んできた。すでにしっとりと濡れており、メアの言う通り何時でも始められる状態になっている。
「変身か?」
メアの変身は自らの衣服を変化させることも出来るはずだ。それを使ってこの場で下着を消したのかを思ったのだ。すでに濡れているのは……ヤる気満々ですでに興奮しているのかな?
メアは首を横に振ってこたえた。
「違うよ? 学校からここまでこれで来たの」
「は!?」
学校からここまで、電車にも乗らないといけないと思うんだけど!? 階段とか、エスカレーターとか!
「うん。プチ露出プレイって感じだよね。もうちょっとドキドキすると思ったんだけどね。やっぱり1人だと盛り上がれないみたい」
あっけらかんとした様子のメア。
「それじゃあ、少し準備するか」
「え?」
俺はメアを一度立たせソファーに座る。足を広げてその間にメアを座らせた。後ろから抱きつく形になる。
「メア」
「え? ああ、うん……んっ」
俺達は唇を重ねた。
「別に前戯なんていらないよ? おちんちん入れられたら気持ちよくなるんだし」
「まあまあ、俺がしたいからするんだ」
「ま、翔君がそういうなら……」
右手を下腹部に、左手を上半身の脹らみに。右手にはメアの愛液を塗りたくり、割れ目をゆっくりと擦る。左手は半立ちになっていた乳首を転がし、血液を集めて硬くさせていく。
「ふ、ぅ……っ」
前戯がいらないという言葉は本当だったようで、弄り始めてからすぐに甘い声を漏らし始めるメア。だがこれは単純に感じる為ではなく、気分を盛り上げる目的もあった。
つぷっ
「っ、ぁ……っ」
ワレメを擦るだけだった指を内部に侵入させた。奥ではなく手前の方で指を折り曲げる。ざらざらとした部分を優しく擦った。
「あっ、ぁ、翔君、そこ、もっとっ、もっと……っ」
だが指による刺激では足りないのだろう。メアは腰をへこへこと上下させ、俺の指をもっと奥へと飲み込もうとしていた。
俺は胸を弄る手を止め、お腹に回す。腰がそれ以上前に行かないように、今の状態をキープさせるように。
「やば、やっぱり、人にされるの気持ちいぃ……」
「そんなに違うのか?」
「ぁっ、そ、だね。自分だと弄っても、全然……っ」
「ふーん」
俺には分からない感覚だ。何人もの女性と関係を持った俺だが、全然自分1人でも出来ると思うぞ。
「ぇ、翔君、この家に住んでるのに、自分ですることなんてあるの?」
「……ま、自分でするのと誰かとするのは違うから。実際、メアがそうだろ?」
実際のところ、ここに住んでいる男は俺だけで、しかも行為をしている娘がほとんどのこの環境。みんな外ではしないような薄着だったり、ラフな格好だったりをしているせいで、ふとした動作でむらっとすることは(多々)あるのだ。
始めのころは不自然に前かがみになることもあったが、今では自然に隠すことが出来るようになった。
隠すことが出来るようになっただけで押さえることが出来るようになった訳じゃないから処理はする必要がある。
でも毎晩毎晩誰かを呼びつけてセックスっていうのは、ね……
「あは、贅沢だね~。というか、今さら常識人ぶってもしょうがないじゃん。たくさんしたほうが翔君も便利なんだし」
「……そうかもな」
「あ、あ、あ……っ」
その辺りについては考えを改めないといけないと思いつつ、入り口で折り曲げていた指をまっすぐにして、ゆっくりと膣内に沈めていく。
メアの腰が再びカクカク動きそうになり、それを俺が押し止める。メアのおまんこは差し込まれた俺の指を締め付ける。何度も挿送するが少し物足りなさそうだ。太さも長さも不満を覚えているのがわかる。
そろそろいいかな。
「メア」
「うん」
メアに立ってもらい、俺も立つ。そしてズボンを下ろした。
「あは、もうガッチガチじゃん」
「メアがエロい反応するからだろ」
言い合いながら体勢を整える。
「じゃ、いくぞ」
「手加減とかしなくていいからね。翔君のしたい様に動いて」
メアの秘部に肉棒を添え、後は腰を突き出すだけ。
その時だった。
―――ガチャ、と玄関の開く音が聞こえた。
「っ!?」
「んあっ!?」
その音に俺の体がビクンと跳ねる。その動きで入り口に添えられていたチンポが滑り、亀頭がメアの下の口を舐めあげた。
その刺激にメアが腰をヒクつかせるが、俺はそれにかまっている余裕がなかった。
だ、誰か帰ってきたのか? や、そうとしか考えられないだろ! そうじゃなかったら泥棒だし。
足音が近づいてくる。顔を出したのは、
「お兄ちゃん、いる―――……」
「お兄さん、いますか―――……」
「主様、お帰りですか―――……」
クロ、ティナ、コッコロの3人だった。
2人の視線は俺へ。メアの服の中に手を差し込んでいる俺へと向けられていた。
「2人共―――GO!」
「「はいっ」」
クロの号令でティナとコッコロが突撃してきた。
素早いのはティナだ。障害物を乗り越えた勢いでメアに飛び膝蹴りを繰り出す。久しく見ていなかったティナの機敏な動きだ。
「わわっ!?」
慌ててメアが回避する。
「主様こちらへ!」
その隙にコッコロが割り込み、メアに向かって『通せんぼ』のポーズを取った。
メアはティナの攻撃を回避していつも料理を並べているテーブルに着地していた。
「まったく、油断も隙も無いわね!」
クロは両手を軽く開いてメアを睨んでいた。あの構え、いつでも武器を投影できるようにしてるな。
「人がエッチしてるの邪魔するのは良くないと思うよ?」
「人の家にまで上がりこんでくるドロボウ猫に言われたくないわよ!」
「え? じゃあ、私の家に誘ってもいいの?」
「良いわけないでしょ!!」
クロとメアの言い争いを聞きながら、俺はズボンを履いていた。この空気でいつまでも下腹部を露出していたくはなかった。
「お兄ちゃん」
「はい」
クロがこちらに振り返った。
「お兄ちゃんが誰とするのかはお兄ちゃんの自由だから口を挟まないけど……私達は焦ってます」
私達っていうのはクロを含めた小さい娘達だろう。
「オルタの宣言があってみんな積極的になるはずなのに、お兄ちゃんがロリコンじゃないから私達が置き去りにされるかもしれないでしょ?」
「そりゃあ……」
俺は頷いた。
や、ロリコンは『自分はロリコンじゃない!』っていうのかもしれないけどさ。少なくとも俺はクロやティナをかわいいなと思う事はあっても、性的興奮を覚えるってわけじゃない。
アインハルトも綺凛も中学生なわけだけど、その辺りの線引きは俺の感覚というか……
そもそも論でいえば、クロの年代の娘が性行為をするべきじゃないし……
「え、でも翔君、前科あるでしょ?」
「そ、それは……そういう空気があったから……」
「うわー、厳しい言い訳だね~」
あのメアが苦笑いして言った。
確かにしたことはあるけど、目の前であんな所やこんなところを露出してあんあん言われたら、こっちだって変な気分になるだろ!
「それって結局、エッチだと思ったらその気になるってことじゃない?」
そうとも言う。でもそういうもんだ。男子高校生なんだから。
「開き直りが清々しい……あ」
メアが何か妙案を思いついた。
「じゃあクロちゃん、ちょっと交渉しない?」
「交渉?」
「うん。今からみんながセックスできるように、翔君を興奮させるから、私が翔君とセックスするのも認めて欲しいんだよ」
「え」
何やら話が進み始めた。
「……どうやって興奮させるっていうのよ。言っておくけど、アンタのおこぼれにあずかるなんてまっぴらごめんだからね」
「クロちゃんならそう言うと思ったよ。だからね―――私がしてあげる」
ニヤリと笑うメア。その背後ではおさげが怪しく蠢いていた。
メアが続いていますが次回への準備です。