こんな感じになりました。
「オラ! さっさとこっちにこい! 撃ち殺されてぇのか!」
銀行員と客である俺たちは、壁際の一カ所に集められた。すでにシャッターは閉められており、外の様子は分からない。こんな時間にシャッターを下ろしている銀行は明らかに不自然なので、もしかすると警察的な組織が来てるかも知れないけど。
俺達の周りには3人の覆面がいて、それぞれ銃を向けてきている。ふざけんな。
そして、今手を引かれて2人の銀行員が連れて行かれた。多分お金を出させるためだろう。
数は……全員で5人か。流石に拳銃一つじゃ制圧できないかな。全員銃で武装してるし、防弾・防刃繊維でできた服を着てるだろうし。
そもそもここでは、デフォルトで服に防弾・防刃繊維が使われてるんだと。今さっき知ったけど。
だったら撃たれても大丈夫ではないかと思うかもしれないけど、撃たれると骨がおられるくらいの衝撃が来るらしい。もう防弾・防刃繊維関係ないじゃん。頭を撃たれても終わりだしな。
それに、銃よりも危険な能力を持つ奴だってうろうろしてるんだから、防弾・防刃繊維なんてただの布と変わりないんだよね。あった方がましだけど。
そんなわけで下手に抵抗する人も現れず、銀行内にはお金を取り出す音だけが響いている。
正直俺もおとなしくしておきたいんだけど、さっき届いたメールが気がかりなんだよね。
なんですか、緊急ミッションというのは? チュートリアルにはありませんでしたが?
緊急ミッションと銘打たれたそれには、一言『銀行強盗を制圧せよ』としか書かれていなかった。
確かに、依頼が誰かに頼まれるものだけだなんて言われてないさ。スマホのゲームにだって定期的にイベントがあるし、多分そんな感じの奴だろう。
でも、強制じゃない。
いや、無理だろ? 今の装備でこの状況はどう考えても。
それにいいじゃん、盗られるのはお金だけだし。人が死ぬわけじゃない。
だからみんな、おとなしくしてようね。無理に刃向かう必要はないんだよ?
ホントに……ッ!! 無理に逆らう必要はないから……ッ!!
だから――
「放してくださいッ! 先輩!!」
――落ち着いてください姫柊ちゃん。
出来るだけ抑えた声に、ありったけの意志を載せて俺の手を振り払おうとする姫柊ちゃん。
この子、まじめだし正義感も強いのはいいんだけど、丸腰で1人では危険すぎる。
せめて俺がもう少しまともに戦えれば良かったんだけど、あいにく銃にはほとんど触ったことはない。
姫柊ちゃんは、銀行強盗が現れた瞬間に制圧に乗り出して人質とられて為なすべなくやられたんだよね。
そのおかげで床で1人伸びてるけど、その代わり姫柊ちゃんに対する警戒が厳しくなった。次に妙なことをしようとしたら、容赦なく射殺コースだ。
「先輩! このまま何もしないでいていいんですか!?」
「さっきダメだっただろ。ここの3人を倒せても、奥にいる2人はどうしようもない。また人質とられるぞ」
「でも……ッ!!」
「おい! 静かにしろ!!」
覆面の一人に怒鳴られて姫柊ちゃんは慌てて口を閉じる。
姫柊ちゃんは今まで入れていた力を抜いて、幾分か落ち着いた声になった。
「じゃあ、どうするんですか? 何か作戦はあるんですか?」
「あるわけないだろ。そんなもん」
「え? 無いんですか!?」
「むしろ、どうしてあると思ったんだ……?」
「いえ、なんというか……慣れてるような感じがして」
俺の頭が冷える。
「慣れてる?」
「はい。先輩の顔には余裕があるように見えるんです。違いますか?」
違わねえよ。クソ、剣巫の観察眼はバカにできないな。
「違くは……ない。そうだな、結構慣れてるよ。でもだからこそ、俺が動いても解決できないってことは分かる。だから、姫柊ちゃんもじっとしててくれ。死んでほしくないんだ」
「先輩……」
そんな顔しないでくれよ、なんか悪いことしてるみたいじゃないか。そう思った俺は、とっさに言葉をつなげてしまった。
「まあ、本当に低い可能性はあるけど」
「え?」
「え?」
「可能性、あるんですか?」
「……俺、そんなこと言ったかな?」
「いいましたよ?」
「言ってn」
「いいました」
俺のバカ。死ね。何故いつもいつも余計なことを言ってしまうんだ。ばあちゃんにも、再三注意されてたじゃん! そういう所は、とうさんとじいちゃんそっくりだねえ、って。
いや、あるんだよ。どうにかできるかもしれない可能性が。完全に運頼みだけど。
そして、それを口にすれば絶対に姫柊ちゃんに軽蔑される。出会って一日で嫌われるのは嫌だなぁ。
でも、誤魔化せる感じじゃない。
俺は息を吐いて覚悟を決める。
「可能性はある。でもそれには姫柊ちゃんの協力が必要なんだ」
「私にできることなら」
言ったな? その覚悟はどれだけ固いんだ? これからの俺の一言を聞いても、同じセリフが言えるか?
「俺を射精させてほしい」
最低のセリフですね分かります。
濁さないではっきり言ったほうがいと思ってド直球に言ったんだけど、これはこれでクズの発言だな。むしろ新感覚。銀行強盗中に出会って1日も経ってない女子中学生に射精をさせてくれと迫る男。ただの変態だ。
や、でも、最後の可能性は新しく能力を手に入れるしかないんだよ!! 分かってくれ! プライドなんてとっくに捨ててるんだよ、俺は!!
「す、すみません。よく聞き取れなかったみたいです。もう一度言って下さ――」
「俺を射精させてほしい」
口を開けて固まる姫柊ちゃん。
「ヘ、変態!!」
「おい!! いい加減にしろ!!」
「すみません! 黙ります、黙りますから!!」
俺は急いで銃口を向けてきた覆面に両手を挙げて無抵抗をアピールする。まったく姫柊ちゃんはこんな状況でなんて大声を出すんだ。
「こんな時に大声を出すなんて、なんて常識知らずなんだ、姫柊ちゃんは」
「先輩のせいですよね!?」
ひどい擦り付けだ。
「これはどうしても必要なことなんだよ」
「なっ……しゃ……それとこれと何の関係があるんですか!?」
今、射精って言おうとしてひっこめたな。
「……俺、射精するとパワーアップするんだよね」
「変態ですね」
そんな平坦な声で言わないでくれよ。うっかり死にたくなる。今持ってる銃でこめかみを撃ちぬくだけで死ねるんだから、そんな暴言は控えてほしい。
「でも、分かりました。それしか方法がないなら」
「え?」
なんですと?
「こ、今回だけです! 今回だけですから……それに、好都合ですしね」
「ん? なんか言った?」
「いえ、なんでも」
聞こえたけどね。都合がいいとはいったいどういう事だ?
はっ!! まさか、姫柊ちゃん……ッ!!
「変、態?」
「先輩に言われたくないんですけど」
ごもっともです。
「それで、まさかここでやるんですか!」
「みられるのはちょっと……やっぱり姫柊ちゃんって変――」
「じゃあ、どうするんですか?」
完全に無視された。
「トイレに行きたい、とか?」
「それ上手くいきますか?」
「だから可能性は低いって行っただろ? やるだけやってみるしかない」
俺はゆっくり立ち上がる。
もちろん3つの銃口は全て俺に向けられる。周りの人も何事かと思ってるんだろう。
「すみません、トイレに行きたいんですけど」
「トイレ? おい、どうする?」
「いいんじゃないのか、トイレくらい、しっかり見張ってれば」
「まあ、漏らされても厄介だしな。じゃあ、俺が行く。少しでも変なことしたら撃つからな」
「分かってますよ」
よし! 行けるぞ。
さ、次は姫柊ちゃんの番だ。
「あ、あの……私も」
「なに? お前もか、おい」
「分かったよ」
「気をつけろ。油断してるとやられるぞ」
こうして俺たちは後ろから銃を向けられつつも、トイレに向かうことが出来た。
男子トイレに入るとすぐに行動を開始した。
素早く足を踏みつけ、怯んでいる所で銃を払い落とし、顎にキツイ頭突きの一撃をお見舞いしてやった。
うめき声をあげている覆面にダメ押しの一発。これで完全に気を失ったようだ。
「先輩! 大丈夫ですか!?」
覆面の銃を拾って懐に入れていると、姫柊ちゃんが駆け込んできた。
「これは……先輩が?」
「それ以外の誰がやったんだよ」
「いえ、てっきり、私が2人とも倒すんだと思ってたので」
「どうでもいいけど、さっさとはじめよう、時間もかけられないし」
流石に長すぎると不審に思って身に来るかもしれない。
「は、はぃ」
真っ赤な顔で消えそうな返事をする姫柊ちゃん。何かに目覚めそう……いや、健全な男子高校生がこれに興奮しないわけがない。俺は正しいんだ。
「せ、せめて個室で……」
「あ、ああ、そうだな」
俺たちはそろって、洋式の方の個室に入る。
「えっと、それで私は、どうすれば……」
あ、こっちで指定してもいいのね。それじゃあ……
「フェラ、かな」
「フェラ?」
「うん。簡単に言えば、俺のを姫柊ちゃんが舐めるんだ」
「な、舐め……ッ!!」
「ダメか?」
「い、いえ! もう後には引けませんから!」
おおぅ、こんな健気な子を、俺は汚してしまうというのか。
たまりませんね。気持ち悪りいな、俺。
俺はズボンとパンツを一気に下ろす。我ながら余裕の無い態度だ。情けなくなる。
俺のはすでに反り返っている。勘違いしないでほしい、この行為は銀行強盗をどうにかするためであって、やましい気持ちしかないなんてことはないんだ。本当だよ?
すいません嘘ですホントはすごく期待してます。
「じゃあ、よろしく」
「はい……行きます……っ」
女の子に俺の息子とみられるのはもちろん初めてなのだから、女の子に処理してもらうのも初めて。声が震えないようにするのが大変だ。
姫柊ちゃんはしゃがんで膝立ちになり、握る。
「くっ!!」
「え? あ、ごめんなさい! その……痛かったですか?」
「大丈夫だから。そのまま咥えてくれ。歯は立てないように気を付けて」
「は、はい、頑張ります」
あ、焦った。
ただ握られた……いや、ただ撫でられただけで声が出ちまった。
姫柊ちゃんはその細い指に力を入れたり抜いたりして刺激してくる。
や、咥えてくれって言ったんだけど!? この子、本当はやり方知ってるんじゃないの!?
「これが、男の、人の……熱いですね。それに、波打って……」
口に出すんじゃない!! こっちまで恥ずかしくなるでしょうが!! 本人は心の中の感想だと思ってるかもしれないけど、バッチリ聞こえてるからな!
あ、あれ? なんか姫柊ちゃんの表情変わってない? 顔が赤いのはそのままだけど、なんというか、熱に浮かされてるとき見たいというか……まさかこれが、女の顔なのか?
「ゴク……ッ」
姫柊ちゃんがつばを飲み込む姿にさえ、俺の肉棒は反応してしまっている。このままじゃまずい。
どのくらい時間が立っているかはわからないけど、早く終わらせないと。
「ひ、姫柊ちゃん、早く」
「え? 何言って……ッ!! ご、ごめんなさい! 私、何やって……ッ」
姫柊ちゃんは俺で言葉に我に返ったらしい。つまり今のは全部、女の本能ですか。おそろしいです。
姫柊ちゃんは伸ばした舌を俺の亀頭に近づけてくる。だからそういうのやめなさいって!! おっかなびっくりになるのは分かるけど、傍から見れば卑猥すぎるんだよ!
こころの中で絶叫していると、きれいなピンク色の舌がとうとう俺の亀頭に触れた。
「ッ!!」
今度は何とか声を出すのを我慢した。姫柊ちゃんはそんな俺にかまうことなく舌を動かす。最初は控えめだったその動きはどんどん大胆に、そしていやらしくなっていく。
「ん……あむ……ん……れろ……ちゅ……ん……」
「くっ、あっ」
姫柊ちゃんはぴちゃぴちゃと音を立てて夢中で亀頭を嘗め回す。
口の中に入っているのは亀頭の半分ほどだというのに、あっと言う間に高まってきた射精の予感に焦りを覚える。俺、そんなに早漏じゃないッ!!
かつて感じたことのない快感に思わず腰を引いてしまうが、なんと姫柊ちゃんは俺の腰に両腕を回してロックされてしまう。
逃げることが出来なくなった俺は、今にも吐き出しそうなものを必死に我慢した。
そう、我慢していた。早く済まそうなんて言っていた筈の俺が、ぶちまけるのを我慢していたのだ。
矛盾した考えだったが、今はそんなこと関係なかった。
俺と、多分姫柊ちゃんもこのこと以外考えられなくなっていた。少しでも長く続けていたい。そう思っていた。
しかし、終わりは唐突に訪れる。
「あ、ちょ! ホントに、そこは……っ」
「ほほれすか(ここですか)?」
姫柊ちゃんは鈴口をグリグリし始める。それによって、あっさりと限界を迎えた。
「う、あぁぁぁ!」
「う! うぐ……ん」
痙攣を繰り返し、口中に子種を吐きだしていく。長い射精だった。
「はぁ、はぁ」
俺は力なく萎えたものを口から引き抜く。
「じゃ、じゃあ、俺が出したのは吐き出して、そしたら口をゆすいで」
「え!? 吐き出す物だったんですか!?」
「……まさか、飲みこんじゃったの?」
「は、はい。ダメ、でした?」
「そんなことはないけど……苦くなかった?」
「少し、ですけど。でも別に、そこまでは」
「そ、そうなんですか。なら大丈夫、かな?」
「はぁ……」
首をかしげている姫柊ちゃんをほっておいてズボンを上げる。
今日、学んだことがある。
女の子は、火がつくとあんな風になっちゃうってことだ。